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新聞小説 「ひこばえ」 (1)  重松 清

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新聞小説 「ひこばえ」(1)  6/1(1)~6/18(17)

作:重松 清  画:川上 和生


序章 こいのぼりと太陽の塔 1~17
初節句にこいのぼりを買ってもらった思い出のある「私」長谷川洋一郎。四つ上の姉宏子は、その当時の事を辛らつに話す。

父親が気まぐれで買った、おもちゃ同然のこいのぼり。


買ってくれたのは五月初めの頃か。団地ベランダの手すりに取り付けてくれたのを思い出す。1970年。昭和45年。

当時の私は7歳-小学二年。

 

その年の3月から始まった大阪万博は、当時の子供たちの間でも大きな話題だった。行きたいとせがんだ事もあり、夏休みに家族で出掛ける計画が決まっていた。
父親とも話した「太陽の塔」の話。ベランダの敷居に座ってタバコを吸う父。記憶を勝手に作り上げている、とあきれる姉。

 

私が1970年のこいのぼり、大阪万博を印象深く覚えているのは、その年の初夏が、父と過ごす最後の季節だったから。

当時の天気情報をもとに、父がこいのぼりを取り付けた日を5月2日と推定した。
その年、両親は春先から離婚へ向けて話し合いをしていた。その原因は父にあった。職を転々とし、借金を繰り返す。母親の親族にまで不義理をして、とうとう見切りをつけた母。
わたしがお母さんを守る。その言葉通り、姉はそれ以来、母に寄り添って愚痴や弱音の聞き役を務めた。

 

こいのぼりを立てた日の午後、父は私を連れて散歩に出た。

タバコ屋で買うハイライト。
店のおばさんと万博の話が弾み、楽しい思いの私。小銭をもらって駄菓子屋に走る。その時見た独特な「バイバイ」の後ろ姿。それを最後に父の姿は私の思い出から消える。

 

父が家を出たのは、聞いた話を繋ぎ合わせると5月の連休が明けてからほどなく。父はいつものように玄関で靴を履き「いってきます」と出て行ってからそれっきり。
数日してから母の長兄、賢司伯父から両親の離婚の話を聞かされた。細かい事など判らない。

私が訊いたのは「じゃあ・・・万博行けないの?」

父が居なくなっても、日常は淡々と続いた。

だが現実には養育費も慰謝料も取れず、いきなり苦境に立つ母。
学校の二学期が始まる9月に合わせて団地を引き払い、郷里に帰る事に決めた母。

 

両親の離婚、転校を不憫に思い、母が金と時間をやり繰りして、夏休みに万博へ連れて行ってくれた。だが夜行列車の往復という強行軍。
往復の苦痛だけでなく、万博そのものも碌な思い出にならなかった。
とにかく人が多く、ひたすら行列に並び、展示やアトラクションを見るのもごく僅か。その上私は迷子になってしまった。

一番のお目当てだった太陽の塔は、朝から長い行列のため、最後に取っておいた。だが夕方になってもいっそう賑やかなお祭り広場。
げんなりした母、姉を尻目に意地になって広場に向かう私。
丁度その時に父を見た。母と姉に伝えようとしたが、離れている。遠ざかる父の背を追いかける私。
だがその背中はどんどん遠ざかり、やがて見失った。
母と姉のところに戻ろうとしたが、人混みに紛れてしまい、どこにも見つからなかった。

 

お祭り広場の中を走り回ったが、母と姉には会えず、結局声をかけてくれた大人に連れられて迷子センターへ。
その時の記憶は飛んでいて、次に繋がるのは母に抱きしめられる場面。


姉は今でもその話になると腹を立てる。迷子センターで、私が父を追いかけた事を話すと、姉が「うそつき!」と係員も驚く大声で怒鳴った。

結局太陽の塔には入らずに帰京。
9月からの新しい生活で、父の記憶は更に遠ざかった。

 

そんな父と、私は五十五歳になって再会した。

 

 

感想
新聞小説のレビューはもう、かれこれ10年以上やっているが、愛読の作家が手掛けるものに出会うのはこれが初めて。
重松清氏の本は、以下のものを読んでいる。

                     ビタミンF   流星ワゴン  舞姫通信  定年ゴジラ 
          半パン・デイズ   見張り塔から ずっと  ナイフ

主に描かれるのは筆者と同年代の中年男性。圧倒的に読み易い文体の中で、じわじわと心に沁み込んで来る。


さて本編。
連載前の紹介ページでは、父の死をテーマにした物語だという。

主人公は筆者と同じ55歳。

 

序章としては、主人公の洋一郎が父と別れる前後の記憶が語られる。当時小二だった「私」と4歳年長の姉。
父親に繋がるこいのぼりの思い出。団地のベランダに出されるこいのぼりの、微笑ましさと惨めさ。
楽しくあるべき万博旅行も、負の思い出。

 

ダメな親というものは、どこにでも居る。せめて自分の事だけでもやってくれればいいのに、借金まで作って家族に負担を掛ける。

そんな奴は本当に死んだ方がマシ。

48年の空白を経た、そんな父親との再会で何が生まれるのか・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


空飛ぶタイヤ   2018年

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監督 本木克英
脚本 林民夫
原作 池井戸潤「空飛ぶタイヤ」

 

キャスト

赤松運送
赤松徳郎    - 長瀬智也   社長
宮代直吉    - 笹野高史   専務
谷山耕次    - 六角精児   整備課長   
門田駿一    - 阿部顕嵐(Love-tune) 整備士
赤松史絵    - 深田恭子   赤松徳郎の妻
赤松拓郎       - 高村佳偉人    赤松徳郎の息子
高嶋靖志    - 大倉孝二   営業担当
安友研介    - 毎熊克哉   運転手
門田の恋人   - 池上紗理依

 

ホープ自動車
狩野威      - 岸部一徳   常務取締役
沢田悠太       - ディーン・フジオカ 販売部カスタマー戦略課課長
小牧重道    - ムロツヨシ  車両製造部 
杉本元      - 中村蒼    品質保証部
柏原博章    - 木下ほうか  品質保証部部長
室井秀夫    - 和田聰宏   品質保証部課長
益田順吉    - 木下隆行   販売ディーラー
野坂康樹    - 村杉蝉之介  販売部部長代理
長岡隆光    - 近藤公園   販売部カスタマー戦略課
北村信彦    - 矢野聖人   販売部カスタマー戦略課
浜崎紀之    - 斎藤歩    人事部
加藤宏芳    - 岡山天音   研究所所員
真鍋敏彰    - 矢島健一   商品開発部部長代理
岡田俊樹    - 中林大樹   商品開発部
三浦成夫    - 井上肇    財務部

 

ホープ銀行
頭取        - 津嘉山正種
井崎一亮    - 高橋一生    本店営業部
濱中譲二    - 津田寛治   本店営業部部長
巻田三郎    - 升毅        本店専務取締役
紀本孝道    - 小久保丈二  本店営業部次長
小茂田鎮    - 渡辺大      自由が丘支店課長代理

 

その他
高幡真治    - 寺脇康文   港北中央署刑事
多鹿路雄    - 高川裕也   港北中央署刑事
柚木雅史    - 浅利陽介   被害者の夫
柚木妙子    - 谷村美月   被害者
柚木貴史    -                    被害者の息子

榎本優子    - 小池栄子   週刊潮流記者
嶋本義裕    - 木本武宏   嶋本運送
野村征治    - 柄本明     野村陸運社長
相沢寛久    - 佐々木蔵之介 富山ロジスティック元整備課長
高森将仁    - 加藤満     高森運送
進藤治男    - 筒井巧     はるな銀行蒲田支店
平本克幸    - 田口浩正   相模精密加工課長

 

 

 

a 柄本明            佐々木蔵之介    和田聰宏 
 大倉孝二         津田寛治         升毅

 

b 木下ほうか       浅利陽介           六角精児 
 谷村美月        近藤公園           村杉蝉之介

 

c 渡辺大        矢野聖人     田口浩正     斎藤歩 
 加藤満       筒井巧      中林大樹     井上肇


d 岡山天音  矢島健一   津嘉山正種    毎熊克哉 
 小久保丈二 高川裕也   TKO木本,木下 池上紗理依

 

感想
池井戸潤お得意の、企業小説を原作にした映画。
原作は、三菱自動車が行っていた一連のリコール隠しにインスパイアされて、企業の闇を告発したものだが、小説は未読。

 

さて本編。父親の跡を継いだ二代目の運送会社社長、赤松徳郎。

自社のトレーラーが走行中に脱輪して主婦を即死させた。

物語は、事故を起こした赤松運送、トラック製造メーカのホープ自動車の両面から語られる。

 

ユーザからの苦情に舌打ちする沢田の姿は、大企業の営業の、偽らざる姿だろう。
だがちょっと小耳に挟んだ疑念から、自社が隠している情報を掴む。

沢田の曲者ぶりがこの映画のポイント。途中までは企業倫理に目覚めた「イイ奴」だと思っていたのが、社長に直訴した後の対応であ然。

人事部からちょっとコナかけられたら、あっさり赤松社長を慰謝料で抱き込む行動に出てしまう。
社長の徳郎は、専務からの突き上げで一度は迷うが、後に毅然として断る。

 

一度は盛り上がりかけた週刊誌ネタも、記事がボツになり進展のないまま沢田はちゃっかり転籍。
だが移動先での厳しい扱いに意気消沈。

考えてみれば、そんなのは当たり前。
結局沢田は最後に目覚めて、証拠となるPCを当局に提出するが、あくまでも匿名前提。

この辺りがいかにも大企業のサラリーマンの限界を感じさせた。

 

最初徳郎が回ったユーザ「野村陸運」での事故はハブだったが、それ以後記者の優子から得たリストで回ったのは、みな「クラッチハウジング」周辺が絡むトラブル。

だが話の展開で、ハブも含めてクラッチハウジングを原因とする事故の様に括られた様で、ちょっと違和感があった。

 

ハブの不良は単独なので、クラッチハウジングを入れるのなら、途中から内容を一連の「リコール隠し」という方向性にシフトする持って行き方が大事。こうやってあらすじの書き起こしをやったから納得出来るが、映画だと前述の誤解を招き易い。

 

原作を読んだ人は判っていたかも知れないが、この事件の後、ホープ自動車がライバル会社のセントレア自動車に吸収合併された話が、週刊誌の見開きページ一瞬だけだったので、映画の情報だけでは把握しづらい。
社会からのバッシングで会社として立ちいかなくなったという事や、常務取締役が犯罪者として裁かれたというのも事実としてあるので、もう少し丁寧に描くべき。この辺は駆け足過ぎる。


映画の中でちょっと違和感があったのが、刑事の高幡。寺脇康文という時点で「”相棒”の亀山」そのまんま。もうちょっと知的な「杉下右京」系にするべきだったのでは?とも思う。

最後のセリフ「名門の名を汚すのはリコールではなく不正」という言葉は、あのキャラでは辛い。

 

ちょっとツッコミ
四十九日の、子供の書いたメッセージ。いかにも大人が考えた文で、相当シラけた。

原作の引用だろうが、作家ならもう少ししっかりして欲しい・・・・

 

それから、私もそこそこの企業の技術部に居たが、PC差し替えの管理はもっとまとも。故障でも何でも、もらうためには必ず旧品は差し出さなくてはならない。この辺りは企業の実情をもっと調べる必要あり。

 

「心打たれる」という所までは行かないが「働く男たち」の人生ドラマとして、そこそこ楽しめるものだった。

 

 

以下は実際の三菱自動車が行った不正に対する記述のあれこれ。元々三菱マークは信頼の証し、の筈。三菱系の他企業は「三菱の面汚し」と思っている事だろう。

 

三菱リコール隠し ウィキペディア
トレーラーのハブ破損 (失敗事例)
センスメーキングする組織 —三菱ふそうハブ欠陥事件から何を学ぶか—(PDF)
ハブ破損に関する上告棄却の判決文
◇ 判例研究◇

刑事判例研究10 三菱自工車両車輪脱落事件最高裁決定
判例研究にある「ハブは破損することが基本的に想定されていない重要保安部品・・・」という言葉が重い。

 

これらをざっと斜め読みしてみると、三菱自工のダメ振り、闇の深さが本当に実感されるが、これはどんな企業にも起こり得る「落とし穴」でもある。経営に近い者は、他山の石として強く認識すべきだろう。

 


あらすじ
赤松運送。専務の宮代が、社長の赤松徳郎にリストラの相談を持ち掛ける。対象は整備士の門田。金髪ピアスで外見が芳しくない。

だが切る事は出来ない、と徳郎。従業員80名とその家族を守る・・・思えばまだあの頃は普通の日々だった・・・

 

赤松運送のトラック。走行中に左前輪のタイヤが突然外れ、主婦を直撃し、即死。子供は軽症。
昼休み。門田とキャッチボールをしている徳郎に宮代が電話の知らせ。警察に出向く徳郎。

運転手の話ではゆるいカーブでブレーキを掛けた時ガクッと・・・・
気付いたらあの人が倒れていた。

時速は40キロ程度。整備を行ったのは門田。

 

通夜の場に顔を出す徳郎、宮代らだが追い返される。
運輸局の監査が入れば明日にでも営業停止。
「お前のいいかげんな整備のせい。クビだ!」と言われてそこから走り去る門田。

 

翌日運輸局の特別監査が入る。門田のロッカーから整備記録が出て来る。法定より格別に厳しいチェックを行っていた(自作のチェックリスト)。やる事はやっていた。
門田の住まいまで行って頭を下げる徳郎。

同居の女性の腹には子供。結婚するという。

 

警察での事情聴取。刑事の高幡。運輸局のチェックも通った、じゃあ何でタイヤが飛ぶんだよ?
このヤマ注目度高いよ。事故原因の調査はホープ自動車が行っている。話はそれから。

 

トラックの販売ディーラーに問い合わせる徳郎。販売カスタマー戦略課長の沢田は、ディーラーからの電話を不在と言って黙殺。
赤松運送の重要顧客「相模精密」からの発注打ち切り通告。新聞沙汰を嫌った。
繋ぎ資金の融資を受けるため、メイン・バンクのホープ銀行を訪れた徳郎。三千万の要望に対し断る担当。問題はコンプライアンス(犯罪に加担した企業に協力していると思われる)。

 

被害者宅を訪れる徳郎だが門前払い。
帰宅した所へ息子の拓郎。「パパは人殺しじゃないよね?」。

妻の史絵が励ます。

赤松運送に警察の捜索が入った。令状を持つ高幡刑事。ホープ自動車から出た分析結果の見解では、事故原因は整備不良。

 

ホープ自動車。赤松からの強硬な再調査依頼に閉口する沢田。埒があかないのでホープ自動車の担当をディーラーから聞き出す徳郎。
宮代が、ウチと同じ様な事故が他でも起きていると知らせて来る。場所は群馬。この時の結論も運送会社の整備不良。ホープ自動車の調査結果。
ウチが家宅捜索されてから1週間経つのに社長が逮捕されていない。証拠が揃わないから・・・

 

事故のあった会社「野村陸運」へ話を聞きに行く徳郎。

対応してくれた社長の野村が現場へ案内する。
調査結果は、ハブの摩耗に気付かず交換しなかったのが原因とされた。
疑念を抱きつつも、生き残るのに精いっぱい、と諦めた野村。だが同じ会社の同じトレーラーが同種の事故をを起こした。

構造上の欠陥? ホープは三年前にも問題を起こした。

ホープ自動車の本社を訪れる徳郎だが、沢田不在を理由に代理で北村が対応。沢田本人でないとダメだと帰る徳郎。

 

品質保証課長の室井が、沢田のところへ赤松運送の件を聞いて来る。不審を感じる沢田。

門田は、独自のチェックリストでハブの摩耗も点検していた。

逮捕されないのはそれが理由、と皆が褒める。
徳郎は独自調査を決心するが、問題のハブがホープから返却されていない。
それを手に入れるという徳郎に「相手は財閥グループ」と尻込みする宮代。
「それがどうした。まず沢田を引きずりだす」と徳郎。

 

沢田は品証部の同期、小牧とその部下の杉本に話を聞く。品証部が仕切っているT会議というものがある(タイヤのT?)。
会議中のところへ乗り込んで、室井からT会議の事を聞く沢田。
三年前に品証部がやった不正。S1級のクレームをS3としていた「リコール隠し」。
「お前らは車だけ売ってりゃいい」と室井。
部長代理からこの件について「忘れろ」と言われる沢田。

部長指示でもある。

 

徳郎の電話に初めて出る沢田。ハブ返却の要求。部品が返せない事の言い訳をするが「部品を返せないのは他に理由があるからじゃないのか。中小企業なめんな」と徳郎。

 

赤松運送の事を小牧に話す沢田。誰かが言わなければならないが、小牧は尻込み(子供が居る)。
その夜、上司のPCから侵入してT会議の情報を引き出す小牧と沢田。常務の狩野の出席も確認。

 

ホープ銀行での会議。狩野も出席しての融資の依頼(200億)。

横浜の事故を心配する専務の巻田に「心配ない」と狩野。
担当の井崎は、前回の融資からの経営状況の悪さから、今回資料を信用していない。このままでは稟議を出せない。

 

喫茶店で井崎と話す週刊「潮流」の記者榎本優子。井崎とは学生時代にに多少関係があった。ホープ社からの内部告発の情報を持っている。三年前にあったホープのリコール隠し事件。その後ホープの業績は低迷。内部は一新されたの?と訊ねる優子。
これが公表されればホープはかつてない窮地に陥る(何しろ人が死んでる)。

 

はるな銀行の進藤につなぎ融資を申し出る徳郎。進藤は、銀行の仕組みを説明し、全ての状況を見て判断する、と一応要望を受け取った。

 

再度ホープ銀行を訪れる狩野。だが井崎は巻田も前にした打ち合わせで、今回提出の計画は鵜呑みに出来ないと反論。

狩野は立腹して巻田に苦情。
部長の濱中が訊いて来る。あいつらプライドだけは高い。

稟議は納得するまでやれ、と井崎に指示。

 

徳郎に接触する優子。三年前のリコール隠しと同じ事が起きていると確信している・・・・
期待を持つ徳郎。

 

沢田、小牧、杉本のミーティング。杉本の集めた三年前の情報。リコールの処理で狩野は常務取締役に昇進。だからこそ今回の事を認められない。

本件につき、社長への訴状提出を上司に申し出る沢田。いざという時、この書類があればカスタマー戦略課の責任が回避出来る。お前らしいな、と上司。花畑部長に相談。

 

社長から内々に狩野へ届いた訴状。花畑部長から入手(花畑は武器なしの永世中立国・・・)
情報が洩れている事を追及する狩野。室井の補佐をしている杉本・・・居たなぁ。
雑誌社への電話の発信記録が三件見つかったが、まだ状況証拠。
「本人確認はするな」と狩野。内部告発者を解雇出来たのは過去の話。沢田についても刺激するなとの指示。
沢田が外部へのリークをしないのは、まだホープでの出世の見込みを考えているから。こういう者なりの対処法がある・・・

 

沢田に人事部の浜崎からコンタクト。宴席に呼ばれる。君にとってベストな職場とは?と聞かれ「商品開発」。自動車メーカに入社した者の理想。
もし君がそれを望むなら条件がある。問題を全て後任に任せること。
翌日、花森部長に、赤松運送の件を終わらせると宣言する沢田。

 

徳郎に申し出をする沢田。ハブの返却には時間がかかる。その代わりとして補償金を出したい。宮代が金額を聞くと「一億円」。一旦その話を持ち帰る徳郎。
被害者の四十九日に再び出掛ける徳郎だが、例によって追い返される。だがその時、被害者の息子が追って来て、参列者へのお礼の文を渡した。子供の描いた母親の絵とメッセージ。
・・・もし神様に一つだけお願いするとしたら、もう一度ママとお話ししてみたいです。

 

補償金の件を断る徳郎。ではいくらなら?・・・と言う沢田に対し、金の問題ではない、と子供の描いたメッセージを渡す。
宮代の言葉。今あの金を受け取らないと会社は潰れる。

 

週刊「潮流」の発売日が迫る。

変節した沢田を「見損なった」と軽蔑する小牧。
結局週刊誌に事故の記事は掲載されなかった。優子に連絡を入れる徳郎。延期ではなくボツ。上の判断。
スポンサーから莫大な金が流れている。市場原理だ、と小牧。

ホープ銀行から、現在融資している金の全額返金を要求される徳郎。預金と融資との相殺。万事休す。
そこに遺族、柚木雅史からの訴状が届く。
家への帰り道で事故を起こしそうになる徳郎。
子供へのイジメを史絵から聞く徳郎。まだ全て終わったわけじゃないでしょ、と史絵。

沢田が商品開発部への転属となった(栄転)。

 

せめて記事のゲラを見せて欲しいという徳郎に、それは見せられない、と優子。だが今まで調査したトラック事故を起こした会社のリストを渡す。敵は巨大。ホープ自動車と戦っているのはあなただけ。

 

沢田、小牧、杉本の密会。

沢田は実名だったから栄転で、杉本は匿名だったから大阪へ左遷。
週刊誌に告発したのは杉本。
主席で部下に話す狩野。・・・・改善すると思わせる。思わせるだけ。世の中そんなに甘くない。

 

商品開発部でアンケートのまとめをやらされる沢田。期限は明日まで。
分析結果を持って上司の居る会議室へ行くと、既にまとめ資料が並んでいる。同じデータの分析を外部の業者に委託していた。

 

リストに基いて全国各地を回る徳郎。だがどこを回っても、諦めた、やっても無駄、そんなヒマはないと相手にされない。
高森運送を訪ねた時「あの会社が入っていない」と言われ、このリストが事故として報道されたものだけのものであると気付く徳郎。
「富山ロジスティック」という会社が調べていたとの話。構造欠陥を疑っていた。

富山ロジスティックを訪ねる徳郎。対応した相沢。事故はプロペラシャフトの脱落。
徳郎は車検証のコピーを見て「これなら反論出来たのに・・・・」
だが社長は若い頃あの会社で修行をしており、告発する気がない。相沢の今の肩書は総務課長。事故当時は整備課長。20年以上整備でやって来た者にとって屈辱。
徳郎の事故はハブの破損。富山はプロペラシャフト、高森は変速装置。同じ要因で事故か起きている。それはクラッチハウジング。クラッチハウジングの破損によって多くの事故が誘発されている。完全なる構造上の欠陥。
だが相沢は自分で動けないという。社内調査の結果とホープの報告書を徳郎に託す。

 

警察へ高幡を訪ねる徳郎。醒めた対応の高幡に、富山ロジスティックの社内、ホープ側双方の調査報告書を見せる。隠蔽工作の証拠。そこに何が書かれているか良く考えて下さい。

 

次いでホープ自動車を訪ねる徳郎。沢田は既に転属しており、新任の長岡が対応。沢田のようには行かない、と威圧。
富山の事故について説明を始める徳郎。ホープの報告書ではプロペラシャフトの事故はまれ、多発の恐れはないと報告しているが、例の会社のリストを見せ「他の事故でもプロペラシャフトは脱落している」。
報告書は虚偽そのもの。
長岡は「原因は整備不良だ」と言い張り、整備していたかちゃんと調べたのか?と反論。調べてはいない、と言う徳郎に喜ぶ。
「その必要がなかった」。車は新車(車検証のコピー)。
購入後1ケ月。走行距離320km。それでも整備不良が原因と言うのか?
この虚偽報告の目的は一つ。国交省からリコール隠しを指摘されないため。この報告書によってホープは何百億のコストを下げた。人の命を犠牲にして!

 

ホープ自動車内。長岡始めその上司を責める狩野。無自覚に徳郎を突っぱねた事を叱る。

どうしてどこから洩れたか等の情報を引き出さなかった。
沢田の方がよほど優秀だった。赤松運送は今後一切無視しろ。

 

沢田の出した企画書が落選した。多少は善戦したんだろう?と訊く沢田に、どんないい企画でもダメ、政治的判断だと、シンパ社員が言う。

 

警察内の高幡他メンバー。被疑者から出された資料を信じるのか?と言う言葉に「国交省には確認取った、本物」と高幡。
問題は俺たちのヤマについてどうかという事。ホープ自動車の言う整備不良を信用していた。
ホープをホシに診立てるという事だぞ、赤松の家宅捜索までしておいて。プライドないのか?

 

沢田、小牧、杉本の密会。沢田にPCを預ける杉本。3ケ月前に処分した事になっている。実はソフト不良だったため回復した。渡す相手は沢田しか思いつかなかった。

事故現場で会う徳郎と沢田。富山の情報だけでは、ホープは握り潰すでしょう、と徳郎。それでも信じているんだ。この状況の中で精一杯やった事が誰かに届いて奇跡が起きるという事を。
どうしてそこまで、と沢田。すごい天気のいい日に突然命が奪われた。せめてそれだけは覚えておこう・・・

 

稟議拒否を続ける井崎。上司がしびれを切らしているが、スマホを見ながら「ああ、やっとか。待ってたんですわ」
赤松運送でも騒ぎ。宮代が慌ててTVを点ける。道路運送車両法違反でホープ自動車に家宅捜索、のニュース。

 

取調室の狩野。報告書はミス。訂正する予定だった。あなた達も赤松に家宅捜索に入ったでしょ、あれもミス。
「俺はプライドは捨てた」と高幡。T会議の話を始めて、ノートPCを見せる。
構造的欠陥の認知、隠蔽の証拠が揃っている。欠陥を隠蔽し、ヤミ改修を指示していた。役員間では周知の事実。
前回リコール騒ぎで社長が変わった時から、申し送り事項として極秘裏に処理されて来た事。

「それはどういうPCなのかな?」と居直る狩野。

出所の判らないPC内の資料、と言う狩野に、PC裏のホープ自動車の備品銘板を見せる高幡。
ホープ自動車と言えば名門。その名を汚すのはリコールではなく不正なんだ!それが判らないか。
俺は被害者の遺体を見た。アンタが殺したんだ!

 

その後の報道。ホープ自動車はライバル会社のセントレア自動車に吸収合併された。
優子と井崎の話。ホープ銀行は元から支援する気なかった。「俺にそんな事まで判るかよ」
ホープ銀行はホープ自動車の財布じゃない。G企業でも隠蔽を続ける会社だけは支えたくない、そう思った人がホープ銀行の中に居た・・・・・ 「さあーーーな」

 

ホープ銀行の会議室。徳郎と同席するはるな銀行の進藤。はるな銀行が肩代わりしてくれるので、赤松の借金は一括返済。あなたは銀行の信用を落とした、と進藤。
「わが社にもコンプライアンスがある」と徳郎。

 

被害者の柚木を訪ねる徳郎。訴訟は取り下げる、と柚木が土下座して謝るのを止める徳郎。
柚木の「ホープ自動車は何をして来たのですか?」の問いに、長くなると前置きして話を始める徳郎。

 

一年後。
事故現場に花を手向ける徳郎、そこに同じく花を持った沢田。
一つだけ判らない事がある、と徳郎。国交省の文書だけではリコール隠しまで暴かれなかった。

ホープ自動車の誰かが内部告発したんじゃないか?
「私にはさっぱり」とトボける沢田。
「どこまで行っても組織の人間だな」「私にはそれしか生きる道がない」
「正直アンタの顔は二度と見たくない」「俺もだ」
「今日もいい天気だ」との徳郎の言葉で別れて行く二人。

 

 

 

種の話(ビーバップハイヒール) 5/24放送

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ビーバップハイヒール概要
朝日テレビ系 毎週木曜 23:17~の放送
お笑いユニット ハイヒール(リンゴ、モモコ)をMCに、様々なゲストを呼んで、あらゆるテーマを探求する「知的好奇心バラエティ」

 

何の気なしにボーっと観ていたら、何か種の話。面白そうなので思わずメモを取った。

 

ゲズト:筒井康隆、たむらけんじ・・・

種の話 繁殖のための戦略

講師:稲垣栄洋(イナガキヒデヒロ:植物学者)

 

ナナカマド  防腐作用がある(1年以上) ソルビン酸
          カビ、細菌の働きを抑える

 

松ぼっくり  りん片で種を飛ばす
         乾燥で開く→スマートファブリック(布地):スイスの会社

                 で特許化

 

カエデ    種がプロペラ状
         新型風車への利用(エネルギー革命)

 

オナモミ   くっついて移動 面ファスナーに利用

 

スイカ      種が実の中に分散→最後まで鳥に食べてもらう
           種の表面ガラス質→糞で排出されて発芽

 

テッポウウリ 種を破裂させて放出

 

雑草の繁殖  シードバンク 休眠する種により抜いてもムダ


種あるある

ひまわりの種
・シマシマは種ではない(種の殻)ネズミに見つけてもらう(土に埋める習性)
・花の中央に密集。フィボナッチ数列になっている(限られた場所に最大限付ける)

 

コーヒーの実
・植物を丸飲みする鳥に向けた戦略
・噛むとカフェインが出る→普通の動物には毒
・赤い色→鳥に見つけてもらう

 

落花生
・地中で育つ  ・雨を待つ→流れに乗って浮き、広範囲に広がる

 

ユーカリ
・オーストラリアの3/4はこれが占める
・種は山火事を利用
・葉からテルペン(引火性)を放出→山火事を誘発
・山火事と同時に発芽

 

キウイ
・実を沢山食べられない(多く食べると舌が溶ける)
・多くの猿に少しづつ食べてもらう

 

スミレ
・表面にエライオソームが付着(高栄養)アリが巣に運ぶ。
・種はゴミとして巣の外に排出→発芽には好都合

 

マツバボタンの種
・雨粒ではじき飛ぶ

 

種テクノロジー
アルソミラの種 滑空して100m以上飛ぶ
ステルス爆撃機B1のヒントになった

 

感想
何の気なしに観た番組なので、要するに「雑学」レベル。
だが山火事を利用して繁殖しようとするユーカリには、正直恐ろしいものを感じた。

 

 

 

ハンター    1980年 アメリカ

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監督 バズ・キューリック
脚本 テッド・レイトン、ピーター・ハイアムズ
原案 クリストファー・キーン
音楽 ミシェル・ルグラン

 

キャスト
ラルフ・ソーソン(パパ)    スティーブ・マックイーン
リッチー・ブルメンタル    イーライ・ウォラック
ドッティ               キャスリン・ハロルド
トミー・プライス          レヴァー・バートン
ストロング保安官       ベン・ジョンソン
スポーター           リチャード・ベンチャー
ロッコ・メイソン          トレイシー・ウォルター
ビリー・ジョー          カール・シュエネマン
ベルナルド           トーマス・ロサレス・Jr.  
ラマーズ・リーダー      ゾーラ・マーゴリス 

 

予告編

 

トランザムのシーン


感想
スティーブ・マックイーンの遺作。
公開時に映画館で観て以来。先日のTV放送で再視聴。

記憶に一番残っていたのは、オープニングの縦列駐車に割り込む場面。ギヤの入り難い車で何度もガリッ、ガリッと言わせながら、前後の車のバンパーにぶつける。
バンパーはボディの保護部材だから、正しい使い方ではあるが・・・

 

スタンガン。最近は高電圧でバシッ!とやるヤツばかりだが、元々は打撃ショックで動けなくするもの。痛えだろうな・・・

 

トウモロコシ畑でのチェイスも、観ているうちに思い出した。ここは文句なしに面白い。半分気違いのブランチ兄弟にやられっ放しだったラルフが、意表を突いて相手の前に出現。
まず死んでるだろうと思っていたら、ちゃっかり生きてるところが笑えた。でもあのレンタカー、保険は利くのだろうか・・・・

 

警察職員のスポーターが自殺した辺りのいきさつが、ちょっと判りづらかった。ドッティが口にキスしていたから、元彼とか身内とかだったのか?自殺のいきさつも、リッチーが話しかけて止めたので内容が判らない・・・

 

学校の教室大爆発も、大事件の筈なのに完全スルーし、病院での出産シーンでハッピーエンド。
現代の「賞金稼ぎ」という微妙な話を、そこそこうまく料理した。

 

オマケ:やっぱり飲む酒はジャック・ダニエル。

 

スティーブ・マックイーンは、1978年頃から咳に悩まされ、この撮影が終わった1979年12月に、精密検査を受けて中皮腫が判明。海兵隊時代の、輸送船からのアスベスト除去作業での暴露が主原因らしい。
この映画公開が1980年8月。死去が同年11月7日。享年50歳。

若かったんやね・・・・

 

 


あらすじ
オープニング字幕:1872年、アメリカ最高裁判所は、保釈破りの逃亡者を逮捕させるため、保釈保証人が雇った民間人に、州または国外への犯人の追跡を許し、逮捕時の住居侵入も合法と認めた。

 

時代が移り、1900年以後、減少の一途の「賞金稼ぎ」の中で、ラルフ・ソーソンだけはなお健在だった。

街頭で商売しているところへさしかかる下手な運転の車。縦列駐車の間に割り込むが、前後の車のバンパーに平気でぶつける。「トミー・プライス」の行き先を聞いて、再びぶつけながら車を出す。
男はラルフ・ソーソン。賞金稼ぎ。保釈中に逃げた者を捕まえて手数料を稼ぐ。トミーを捕まえた後、もう一人捕まえようと、警察に顔を出す。ビリー・ジョー・フェイスをロスに連れ帰るとストロング保安官に話を通すが連れずに帰れ、と保安官。ビリー・ジョーは彼の甥。

 

判った、と口先だけのラルフ。
トミーの手錠をハンドルにかけ、ビリー・ジョーが女と隠れているアジトに忍び込むラルフだが、部屋で走っている模型の電車で思わず遊ぶ。
寝室のドアを開けようとしたとたん、ビリー・ジョーがドアをブチ壊してのしかかって来る。大男で、半殺しの目に遭うラルフだが、何とかスタンガンで黙らせる。

 

ロスに戻って二人を警察に引き渡すラルフ。職員のスポーターが声をかける。トミーには、判事に自分の名を言えと助言するラルフ。
家に帰ると大人数の男たちがポーカー。「パパ」と呼ばれるラルフ。
奥の部屋で妊婦のドッティにキスをする。もう8年同居の仲。

彼女は小学校の教師。ラマーズ法の講習を受けるように頼むドッティに、気のない返事のラルフだが、結局つきあう。

部屋ではオモチャ三昧のラルフ。

 

保釈保証人のリッチー。依頼人からの話を聞いている。保釈中に逃げた息子トニー・ベルナルド。あと18日で保釈期間が過ぎたら、保釈金10万ドルが没収。金をかき集めた末の保釈金なので、没収されたらレストランは手放さなくてはならない、と嘆く両親。

 

その話が一段落してリッチーから金を受け取るラフル。先ほどの仕事を頼もうとするが、凶暴な相手のため断り、ダイナマイト強盗のブランチ兄弟の方を3000ドルで請け負う。
その話の合い間に、ラルフ宛てに電話。ロッコ・メイソンからの脅迫。

 

国内便の飛行機で空港に着くラフル。レンタルされたのは、新車のGM製79年式Firebird Trans Am。
兄弟のアジトに行き、外から様子を見るが、その時背後からダイナマイトを投げられる。危うく爆破から逃れるが、乗って来た車を奪われる。トウモロコシ畑を狂った様に走る兄弟。


刈り取り用のトラクターで追いかけるラルフだが、圧倒的に速度が違い、兄弟はトラクターの前や後ろをからかいながら走り回る。
道路に出て、トラクターが来るのを見越してダイナマイトを路上に捨てたが、反対方向からトラクターが出て来て、慌ててバック。だがその先にはさっき捨てたダイナマイトが・・・・


バラバラになったトランザムと、包帯姿の兄弟を乗せたトレーラーがレンタカー会社の前に横付け。車のキーを女性に渡すラルフ。

 

戻って、警察職員のスポーターが自殺した事を聞き、家に入り浸っていた者たちを全て追い出すラルフ。それに反発するドッティ。赤ん坊の話になり、産むのはやめとけと言った、とケンカになる。


翌日訪ねて来るリッチー。二日酔いのラルフに「ドッティのおかげでこの家は持ってる」。
先日断ったベルナルドの案件を再びやらせようとしていた。危険な相手だとバレて手数料は8000ドル。

 

シカゴの、ベルナルドのアパート。相手はいきなりライフルを撃って来た。窓から屋上に逃げるベルナルド。追いかけるが、体力的に厳しいラルフ。
屋根を渡り、そこを降りて電車に乗り込むベルナルド。

ラルフも何とかそれに乗る。
客が手出しをしたのをきっかけに、女性を一人撃ち殺すと、少年を人質に取り、銃でラルフを電車の屋根に押しやるベルナルド。そして天井に向けて銃を撃つ。辛くもそれをかわすラルフ。
屋根のパンタグラフがずれて体が車体の外に出てしまうラルフ。宙吊り状態からようやく戻り、電車は地下に入って行く。


途中でベルナルドが非常停止レバーを引き、外に逃げ出す。それを追うラルフ。
ベルナルドはその後立体駐車場に逃げ込み、車を奪ってらせん状の道を上がって行く。牽引トラックを拝借してラルフも追う。
行き止まりとなり、降り始めるベルナルドだが、ラルフの車と衝突。そのあおりで駐車場の外に飛び出した車はダイビングして数十m下の川に落ちた。 

 

帰宅したラルフは、血を出して倒れているトミーを助け起こす。
ドッティがメイソンに誘拐された。学校に居るという。


教室で縛られていたドッティ。マシンガンを持っているメイソン。スキを見て逃げ出すラルフ。理科室に逃げ込んだラルフはガス管の栓を皆開けた。そこに追って来るメイソン。ドアを破って入って来たメイソンに骸骨の標本を押し出して廊下に逃げたラルフ。部屋は大爆発。


急いでドッティを助けに戻るラルフ。陣痛が始まっていた。
病院に駆け付ける車。もうドッティは動けない。医者を呼びに行くラルフだが、受付に伝えて気絶。
気が付いて生まれた赤ん坊を抱くラルフ。

 

 

 

 

スター・ウォーズ エピソードⅣ / 新たなる希望  1977年

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最近公開になった「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」の予習として標題のTV放映があった。改めて観ると、面白いんだな、これが。
だけど「ハン・ソロ」の予習だったら、ランド・カルリジアンが出て来るⅤ、Ⅵも必要だわな・・・・

 

監督 ジョージ・ルーカス
脚本 ジョージ・ルーカス
興業収入:7.8億ドル


キャスト
ルーク・スカイウォーカー    - マーク・ハミル
ハン・ソロ                - ハリソン・フォード
レイア・オーガナ          - キャリー・フィッシャー
ダース・ベイダー         - ジェームズ・アール・ジョーンズ(声)
オビ=ワン・ケノービ      - アレック・ギネス
C-3PO                - アンソニー・ダニエルズ
R2-D2                - ケニー・ベイカー
チューバッカ           - ピーター・メイヒュー
ターキン総督          - ピーター・カッシング

 

 

詳細あらすじ(ウィキペディア)

 

オープニング


あらすじ
反乱軍の艦船が帝国軍に攻撃され、敵の侵入を許す。指導者のレイア姫はデス・スターの設計図と救援メッセージをロボットに託した後、ダース・ベイダーに捕らえられる。

カプセルで放出されたロボット二体(R2-D2、C-3PO)が惑星タトゥイーンに不時着する。原住民ジャワに捕獲され、バザーに出されるが、オーウェン夫妻に購入される。

そこで養われている甥のルーク・スカイウォーカー。
ロボットの整備途中で、そのうちの一体(R2-D2)のメッセージを偶然再生するルーク。(助けて、オビ=ワン・ケノービ)

 

家から出てしまったR2-D2を追ううちに夜盗に捕まったルークだが、老人ベン・ケノービに救われる。実は、ベンはジェダイの騎士、オビ=ワンだった。父の形見のライトセーバーを渡される。そして語られる、かつての弟子ベイダーの過去。

レイア姫のメッセージを聞いて、反乱軍の拠点である惑星オルデランへ誘うオビ=ワンだが、断るルーク。しかし叔父夫婦が帝国軍に襲われ殺されたのを見て、オルデラン行きを決心する。

 

一行は宇宙港で密輸商人のハン・ソロとチューバッカを雇い、ミレニアム・ファルコン号でオルデランに向かった。カルテル首領、ジャバ・ザ・ハットに多額の借金があるハン・ソロ。

 

軍に捕われたレイア姫は、デス・スターに連れて来られた。

尋問に苦慮する司令官のターキン総督。
レイアが嘘の星を言うと、見せしめとしてスーパーレーザー砲でオルデランを破壊。

 

ファルコン号で、ルークにフォースを教えているオビ=ワン。攻撃ダミーをライトセイバーで受ける訓練。見えない方が良いとフルカバーのヘルメットで訓練。その時にフォースの異常な乱れを感じるオビ=ワン。数十万の命が失われた。

 

オルデランがあった筈の場所はガレキだけとなっており、デス・スターに拿捕されるファルコン号。

帝国軍兵士の追及を逃れてデス・スター内に逃げ出したルークらは、R2-D2からのコンピュータ情報によりレイアを救出。

 

一方単独で、ファルコン号拿捕の牽引ビームを無力化したオビ=ワンは、ダース・ベイダーと再会してライトセイバーを交える。
脱出したルークら一行がファルコン号に乗り込んだのを確認すると、オビ=ワンの肉体が消滅。ダース・ベイダーの剣は空を切った。

 

レイア姫と共に反乱軍の拠点、ヤヴィン第四衛星に着いた一行。R2-D2が持ち帰ったデス・スターの唯一の弱点である、反応炉の排熱口への攻撃作戦を決行。
だがファルコン号に付けられた追跡装置で、ヤヴィンの位置も反乱軍にバレていた。攻撃に向かうルークらを尻目に、礼金で借金返済をするために、立ち去るハン・ソロ。

 

排熱口への攻撃にチャレンジするが、目標が小さすぎて失敗が続く反乱軍。デス・スターからの攻撃が迫る中、最後の攻撃者となったルーク。その時オビ=ワンの「フォースを使え」の言葉。照準装置を外し、目を閉じてターゲットをイメージするルーク。

 

ダース・ベイダーの僚機が迫る中、ファルコン号が救援に来て、それを追い払った。
そして発射されるミサイル。見事にターゲットに入ったミサイルはデス・スターの中心まで到達し、大爆発を起こした。

 

反乱軍一同で行われる式典。招待されたのはルーク、ハン・ソロ、チューバッカ。階段を昇り、正装したレイア姫からメダルを授与される三人。最後に吠えるチューバッカ。

 

 

感想
本格SF映画として華々しくデビューしたこのシリーズ。何と言ってもオープニングで、帝国軍の巨大戦艦をかすめる様なカメラアングルで流れて行く映像には、本当に圧倒された。
それまではSFというと、結構オタク趣味に走って、難解を是とする様な風潮もあったが、これはエンタメに徹して、SFファンの裾野を広げる結果になった(まあ良し悪しでもあるが・・・)

 

レイア姫が「宇宙一の美女」という触れ込みだったが、それはちょっと言い過ぎ。デス・スターからの脱出で、ハン・ソロに対するぞんざいな口のきき方にも少し幻滅した。

 

 

 

新聞小説 「ひこばえ」 (2)  重松 清

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新聞小説 「ひこばえ」(2)  6/19(18)~7/5(34)

作:重松 清  画:川上 和生


第一章 臨月 1~17
「よしお基金」の2017年度の活動報告。息子の芳雄君が学校で倒れて亡くなった翌年から、学校にAEDを設置するための活動を立ち上げた佐山。以来六年。
年に一回この時期に行われる報告会。五十人を超える客にビールを注いで回る佐山。向かいに座った紺野も感心する。


大学のゼミ仲間として私と紺野は、そんな佐山にささやかな協力を続けている。

佐山夫妻の近況を知る場でもあるこの酒席。後追い自殺まで案じられた奥さんも、今はそれなりに明るさを取り戻している。
紺野がどこからか聞きつけた、娘の妊娠の話題を出す。予定日は五月五日。二人いるうちの長女美菜、二十七歳。

予定日まで一ケ月足らず。初孫をからかう紺野。
紺野は未婚。若い頃には付き合う女性が途切れた事がなかったが、その後結婚を前提として女性を探すも果たせず、今に至っている。
もうすぐ親と同居すると言う紺野。両親とも八十過ぎており、実家に戻るつもり。通勤時間が伸びるが、あと二年勤めたら選択定年とし、五十七歳で退職するという。

 

佐山夫妻が回って来た。ここが最後の席。頭が下がる、としみじみ言う紺野。それは私も同じ思い。
そんな夫妻も事故直後は、救命措置を巡って学校と対立した。

親の無念を、同じ親として痛いほど感じる。


近況を聞かれた紺野が、よせばいいのに話を振って来た。

「ハセ、来月おじいちゃんになるんだ」
学生時代から余計な事を喋る男。佐山にはこの事は伝えていなかった。息子を十五歳で亡くした相手に初孫の話は言いづらい。
だがその話は簡単に終わり、ほっとした。

紺野がトイレで中座し、違う話題を探していた時、佐山が近いうちに時間を取ってくれと頼んで来た。

 

会が流れ解散になり、紺野が歩きながら先の会の話を始めた。
昨年までは来ていた芳雄君の同級生、部活の仲間等が、今年は来ていなかった。
芳雄君も、生きていれば二十二歳。だが関わった者が一人も来ないというのは不自然。佐山の相談したい事を想像する私。

 

紺野とは駅で別れ、私鉄準急の車内からLINEでメッセージを送る。

家族四人でのLINE。コンビニで牛乳を買おうか?という内容に妻の夏子から「あります」の返信。次いで美菜から「今来てるよ」。
息子の航太の既読はつかない。高校教師になって三年目で、多忙を極める二十五歳。

 

我が家は都心から準急で二十分ほどの街にあり、中古住宅をリフォームして住んでいる。航太とは同居だが、もし結婚でもして外に出たら、二人だけでは広すぎる。
老後を考え始めるとキリがない。どんどん暗い方へ考えが巡る。

 

家に着いて、美菜の夫千隼君の車を見つける。知らずに洋菓子屋で買って来たシュークリームは4個。美菜が追加のLINEで千隼君の事を送っていたのを見落とした。
家に着くと、帰り支度をしていた美菜は、シュークリームと聞いて上着を脱いだ。千隼くんが挨拶。
航太が二階から降りて来る。だが彼らとの話も長続きしない。
シュークリームが4個しかないのを見て、足りないのは父親の分と決めつけている美菜。
団欒から距離を置くように、ダイニングで缶のハイボールを飲む。

 

美菜たちが引き上げ、航太も上に行くと私と夏子が残された。
佐山夫妻の事を聞く夏子。元気そうだった、と小さな嘘をつく。
芳雄君が亡くなった時、激しく動揺し、悲しんだ夏子。面識はなかったが、我が子の事を思い、同じ母親としていたたまれなかった。

 

互いの結婚式に出席している佐山、紺野と私。

大学のゼミ仲間。1985年に卒業。
紺野は広告代理店に就職したが、バブル時代で転職を繰り返した。2008年に転職してからはずっと今の職場。早期退職は本気なのか?
佐山は独立組。最初は区役所勤めの公務員。税務を扱う部署の縁で、税理士の免許を取って大手の会計事務所で経験を積み、四十歳で独立した。将来は芳雄君に継いでもらいたかったか・・・

 

新卒で生命保険会社に入った私。五十歳で関連会社へ出向。介護付き有料老人ホーム「ハーヴェスト多摩」の施設長。伸びる業種だと役員に言われた通り右肩上りで、施設数も三から七に増えた。
ハーヴェストには日常生活可能な者の「すこやか館」と要介護者の「やすらぎ館」があり、私の受け持ちは「すこやか館」。大きなトラブルは経験していない。

風呂に入る私。脱衣所には足踏みポンプとホース。夏子が通販でエアー式のベビーバスを買っていた。レンタルのベビーベッドも来る。
何の抵抗もなくするりと「おばあちゃん」になれる夏子が羨ましい。
「おじいちゃん」という言葉に居心地が悪くなる私。

 

感想
大学時代からの友人佐山と紺野の話。それから自分自身の現在。人間関係が少しづつ明らかになって来る。自分の知り合いで、子供に死なれた者は、記憶の限りでは見つからない。
死んだ子の歳を数える・・・詮無い事の代表表現だが、子に死なれた親は、落ち度がなくても自分の命が尽きるまで悔いを残すだろう。

 

この話がどういう方向に行くのか、まだ見えて来ない。
挿絵作家の、ほのぼのとした「当たり前」さが重松氏の文章表現とマッチして好ましい。

 

スター・ウォーズ エピソードⅤ / 帝国の逆襲  1980年

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一応レビューを始めてしまったのでⅥまで行きます・・・・(旧三部作のレビューは初めて)

 

監督        アーヴィン・カーシュナー
脚本        リイ・ブラケット
製作総指揮   ジョージ・ルーカス
興業収入:5.4億ドル

 

キャスト
ルーク・スカイウォーカー   マーク・ハミル
ハン・ソロ             ハリソン・フォード
レイア・オーガナ          キャリー・フィッシャー
ダース・ベイダー          デヴィッド・プラウズ
オビ=ワン ・ケノービ      アレック・ギネス
ヨーダ                  フランク・オズ
C-3PO                 アンソニー・ダニエルズ
ランド・カルリジアン        ビリー・ディー・ウィリアムズ
ボバ・フェット             ジェレミー・ブロック
皇帝/ダース・シディアス    クライヴ・レヴィル、イアン・マクダーミド

 


オープニング

 

あらすじ
デス・スターを破壊してから3年。帝国軍の反撃により、反乱軍はヤヴィン第四惑星基地から撤退し、氷の惑星ホスにエコー基地を設立していた。
周辺をパトロールしていたルークは現地の怪物に襲われる。
ソロは、反乱軍に協力していたものの、ジャバ・ザ・ハットへの借金返済に行かなくてはならない。

そんな時、ルークの未帰還を知り救出に出る。
ソロに救出されたルークだが、その折りにオビ=ワンの霊体から、ジェダイ・マスターのヨーダにフォースを学ぶよう伝えられる。

 

帝国軍の探査プローブにより基地が発見され、地上攻撃を受ける反乱軍。

 

危ないところでレイア姫、C-3POらを乗せたファルコン号は基地を脱出。一方ルークはR2-D2と共にヨーダの居る惑星ダゴバに向かう。

 

帝国軍の執拗な追撃を受けるファルコン号。

小惑星帯に逃げ込むが、そのうちの一つが実は宇宙生物。

飲みこまれそうになるのを辛くも脱出。
帝国軍のダース・ベイダーは、皇帝ダース・シディアスから、スカイウォーカーの息子ルークがフォースに騒乱を起こしていると叱責された。ルークを暗黒面に引き込むか、抹殺すると宣言するダース・ベイダー。

 

惑星ダゴバに不時着したルーク。そこに現れた小柄な老人こそがヨーダだった。年齢が高い事でルークの教育をためらうヨーダを説得するオビ=ワンの霊体。


修行を始めたルークだが、フォースを信じる心に乏しいため思う様に進まない。ある日教えにそむいて洞窟に入る。ダース・ベイダーの幻影に取り込まれそうになり、暗黒面の恐怖を実感するルーク。

 

ダース・ベイダーは、ファルコン号探索のためボバ・フェットらの賞金稼ぎを使っていた。
帝国軍からの追撃を逃れ、旧友ランド・カルリジアンが執政官を務める、雲の惑星ベスピンを訪れるハン・ソロ。

だが帝国の探索機に尾行されていた。


ハン・ソロらを歓待するランドだが、裏で接触して来たベイダーと、自星を守るために密約。彼らの身柄引き渡しをサポートする。

 

フォースによりハン・ソロらの危機を知ったルークがベスピンに向かう。
一方ハン・ソロが、ルーク捕獲のための実験台としてカーボン冷凍にかけられ、ボバ・フェットに引き取られる。

 

ランドはレイアに裏切りの事実を告白。反乱軍に協力を申し出る。

ベスピンに到着したルークはダース・ベイダーと対決。だがその暗黒面のフォースに圧倒され、右腕を切り落とされる。父の仇!と叫ぶルークに「私がお前の父だ」と伝えるベイダー。
絶望したルークは、そのまま奈落に身を投げる。

 

一方ランドが駆るファルコン号に乗ったレイアは、フォースの導きによりルークの居場所を見つけ、助け出す。
反乱軍の医療船に回収されて治療を受けるルークと、そばに寄りそうレイア。
ハン・ソロを必ず助け出す、と言ってチューバッカと共にファルコン号で去って行くランド。

 

感想
デス・スターは失ったが、帝国軍の優勢は変わらず、劣悪な環境で戦い続ける反乱軍。
ハン・ソロが辛抱強くこの場で協力しているのが密輸商人らしくないがレイアに惚れている弱味か。レイアもそれを感じている。

カーボン冷凍に掛けられる前にソロへ「I love you」と叫ぶレイアに

「I know」と返す。「Me too」じゃないとこがイイ。
このセリフはハリソン・フォードのアイデアらしい。岡田斗司夫ゼミ7月1日号参照。SWのトリビア情報満載♪

 

アクションを求める者にとってはやや食い足りないが、構成としてはなかなかクロウト受けする内容。
戦闘として見ると、戦略的に大きな成果がある訳ではなく、またソロが封印されたところで終わってしまうため、ちょっと消化不良の感はある。

 

今作のポイントは、ルークの成長譚である事。エピソード4で、フォースを認識はしたものの、まだその力に懐疑的だったルークが、訓練にも身が入らない様子は勉強を嫌がるガキと同じで微笑ましい。だがヨーダがXウィング機を浮揚させるのを見て認識を変える。
そして父ダース・ベイダーとの戦いで、初めて自身のルーツを知る。

 

ランドが、イイ。ハン・ソロとは旧い友人であり、窮地を助けてくれる恩人、と思ったらあっさり寝返る。
ただそれも自国民を守るためであり、カーボン冷凍にかけられたハンを思って彼の奪還を決心する。

 

そんな友との関係を描いた「ハン・ソロ」。一応Ⅵまでレビューしてから取り掛かろう。

 

 

 

 

スター・ウォーズ エピソードⅥ / ジェダイの帰還  1983年

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監督           リチャード・マーカンド
脚本          ローレンス・カスダン
製作総指揮    ジョージ・ルーカス
興業収入:5.7億ドル

 

キャスト
ルーク・スカイウォーカー   - マーク・ハミル
ハン・ソロ             - ハリソン・フォード
レイア・オーガナ          - キャリー・フィッシャー
ダース・ベイダー          - デヴィッド・プラウズ
アナキン・スカイウォーカー  - セバスチャン・ショウ
オビ=ワン・ケノービ       - アレック・ギネス
ヨーダ                  - フランク・オズ
C-3PO                 - アンソニー・ダニエルズ
R2-D2                              - ケニー・ベイカー
ランド・カルリジアン             - ビリー・ディー・ウィリアムズ
チューバッカ                      - ピーター・メイヒュー
皇帝                              - イアン・マクダーミド
ボバ・フェット                     - ジェレミー・ブロック
ウェッジ・アンティリーズ       - デニス・ローソン

 

 

 

あらすじ
惑星ベスピンでの戦いから一年後。惑星エンドアの静止軌道上に、第二デス・スターを建造中の帝国軍。皇帝ダース・シディアスの訪問を受けるダース・ベイダー。

 

タトゥイーンにあるジャバ・ザ・ハットの宮殿を訪れるR2-D2とC-3PO。宮殿の中には炭素冷凍されたハン・ソロがおり、C-3POらは彼の解放を求めるルークのメッセージを告げるが無視される。

奴隷にされる二体。

 

次いで現れた、顔を隠した賞金稼ぎ。手配者のチューバッカを連れている。彼の代金を受け取ったが、その夜ジャバのアジトに侵入してソロを解凍する。
副作用で目が見えないソロだが、その相手がレイアだと気付く。だがそれはジャバにバレており拘束される二人。

 

アジトに侵入したルーク。鍛えたフォースで手下どもを操る。
だが結局捕まり、ソロ共々ジャバに砂漠へ連れて行かれる。
砂漠の地底に住む怪物に食べさせる趣向。ルークが踏み台の先へ追いやられるが、反動を付けてジャンプし、手下を倒して行く。
手下に紛れていたランドも加勢して形勢は有利に。鎖で繋がれていたレイアも、その鎖でジャバの首を絞めて絶命させる。
カーボン冷凍されたハン・ソロを運んだボバ・フェットは、怪物に飲みこまれた。
そしてメンバー全員がタトゥイーンから脱出。

 

惑星ダゴバに戻ったルーク。修行の完了を願ったが、もうヨーダは瀕死の状態。技術面は全て習得したが、最後の試練としてベイダーとの対決が必要、とヨーダ。
オビ=ワンも合わせて話しかける。実の父、アナキン・スカイウォーカーの事と、双子の妹レイアの事。
反乱軍に戻るルーク。

 

帝国軍への攻撃を計画中の反乱軍。建造中の第二デス・スターがエンドアからのシールドで守られている事が判っている。
そのシールド発生施設を破壊するための部隊としてソロ、ルーク、レイアが志願。

 

エンドアに潜入したものの、敵が多く作戦は難航。皆は現地民族の小人「イウォーク」に捕まるが、金色に輝くC-3POを空中浮遊させて神と勘違いさせ、仲間として行動させる。

 

レイアに、自分が双子の兄だと告白したルークは、ベイダーを説得するため宇宙に戻って行った。
ソロにはそんな話が出来ず、一人苦しむレイア。

 

帝国軍に自ら投降したルーク。だがベイダーへの説得は徒労に終わる。ルークを皇帝に会わせるため、デス・スターに連れて行くベイダー。

イウォークたちの協力も得て、シールド発生装置への侵入・破壊に成功するソロたち。
待機していたファルコン号のランドは、部隊を率いてデス・スターを攻撃。

 

デス・スターの中で、攻撃される反乱軍を見せつける皇帝。

怒りの感情をルークに芽生えさせようとしている。

挑発に乗り、フォースでライトセイバーを手にして切りつけるルーク。

それをベイダーが受けて父子の戦いが始まる。
良心に訴えられて迷うベイダーだが「戦わなければ死ぬだけ」と自分を鼓舞する。
そして、ルークが従わないのならレイアを引き込むと言った。

それに怒ったルークはベイダーの腕を切り落とす。
それを見て喜ぶ皇帝。怒りから生まれる力が暗黒面だと言った。誘いには乗らないと拒絶するルークに、暗黒フォースで責め続ける皇帝。
ルークの悲鳴を聞いて、苦しむベイダー。

そしてとうとう皇帝の体を掴む。皇帝の攻撃はベイダーに移った。

やられながらも皇帝をシャフト空間に突き落とすベイダー。

皇帝は壁に体を打ち付けながら奈落へと落ちて行った。

 

デス・スターの破壊を続けるランドたち。
父を助け出そうとするルークに、仮面を外させたアナキン。呼吸器のダメージとなり、長くは生きられない。最後の言葉を聞くルーク。
ルークは脱出し、第二デス・スターは破壊された。

ルークの無事をフォースで感じるレイア。

エンドアで行われる父アナキンの火葬。

それに続いてイウォークと共に勝利の宴。
勘違いして身を引こうとするソロに、ルークは兄だと言ってキスをするレイア。

そんなみんなを見つめる、霊体となったオビ=ワンとヨーダ、そしてジェダイ姿のアナキン。

 

感想
シリーズの完結編。ベイダーを操る皇帝の存在が前面に出て来る。
日本公開時は「ジェダイの復讐」だったが、アメリカでは公開直前に標題へ変更された。2004年のDVD発売を機に日本でも標題へ変更。

 

今回は、反乱軍の拠点というべき惑星は存在しておらず、それだけ戦いが厳しくなって来たという事の表現か。
性懲りもなく第二デス・スターの建造を行っている帝国軍だが、今回は多少進んで惑星からのシールドで守られており、それの破壊が必須。このパターンは、その後出て来るスピンオフでも、何度も使われる。

 

この映画での主題は「父と子」。この宇宙を暗黒に陥れようとしているのが自分の父親である、という過酷な事実。息子のフォースを感じ、倒さなければと思う反面、成長した喜びも感じる。

その辺りの表現がそこかしこに見られて印象に残った。
しかし、あれだけの暗黒フォースを持った皇帝が、突き落とされたぐらいで死ぬか、というツッコミもあるが、まあ許そう。

 

ソロとレイアの絡みも良かった。エピソードⅣではあれほど尊大な物言いだったのが、命がけで助けに来る。
レイアと言えば、あの水着姿もなかなか。痩せている割りに、そこそこ出るとこは出てる。元々お姫様の設定だから、脱いでるだけでサプライズ感があった。
エピソードⅣ当時はけっこうムチムチで、ダクトテープで胸を押さえられての撮影だったらしい(衣装の関係でブラジャー禁止)。

 

そういえば、このキャリー・フィッシャー、死の直前にハリソン・フォードとの不倫関係を告白して話題を集めたが、ちょっと後味が悪い・・・・
この辺りも「岡田斗司夫ゼミ7月1日号」で触れている。ホントに面白い。

 

 


ハン・ソロ / スター・ウォーズ・ストーリー 2018年

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監督         ロン・ハワード
脚本         ジョナサン・カスダン、ローレンス・カスダン
原作         ジョージ・ルーカス
製作総指揮   ローレンス・カスダン
 
キャスト
ハン・ソロ          - オールデン・エアエンライク
チューバッカ       - ヨーナス・スオタモ
トバイアス・ベケット   - ウディ・ハレルソン
キーラ            - エミリア・クラーク
ランド・カルリジアン   - ドナルド・グローヴァー
ヴァル            - タンディ・ニュートン
L3-37             - フィービー・ウォーラー=ブリッジ
ドライデン・ヴォス    - ポール・ベタニー
リオ・デュラント(声)    - ジョン・ファヴロー
エンフィス・ネスト         - エリン・ケリーマン
レディ・プロキシマ(声)  - リンダ・ハント

 

 

予告編

 

 

感想  (映★画太郎さんのレビューが秀逸なのでどーぞ)
エピソードⅣから遡る事10年ほど前のストーリー。
少年だったハンが、帝国軍に入って星を脱出し、軍隊を経験した後、盗賊のベケットと出会い、キーラとの再会を経てハイパー燃料強奪のミッションを経験する。

 

アメリカでの評価はイマイチらしく、それなりに覚悟して観たが、ソロの顔が似ていないのは仕方ないとして、それほど悪いものではなかったと思う。

ハイパー燃料であるコアクシアムが貴重なものとして流通する社会。その利権に絡むシンジケートを巡って争いが展開される。
キーラが、強奪したコアクシアムでデストロイヤーが1ダース動かせると言っていたが、デストロイヤーと言えば帝国の巨大戦艦。確かに超強力な燃料と言える。

 

クリムゾン・ドーンを代表とするシンジケートが牛耳っているのは判るが、どういう社会かという点がイマイチボヤけている。話が長大で再確認が必要だが、エピソードⅢの時、元々銀河共和国だった世界を、パルパティーンの陰謀で銀河帝国にしたという流れであり、この前提を受けてシンジケートらがどう関わっているか判る様にして欲しかった。

 

Ⅰ~Ⅲであれだけ政治がらみの構築を頑張った割りに、その辺がスコーンと抜けててつまんない。
だからハンが帝国軍で三年戦った相手も、本来説明が欲しいところ。

この時点ではまだ反乱軍は出来ていない(エンフィス・ネストがその母体になるという流れではあるが・・・)。

 

列車の貨物を強奪する作戦は、それなりに見応えがあった。最初のヴァルの説明で、タワーを爆破して貨物を抜くとかいうのが最初意味が判らなかったが、要するに貨物車はモノレールの上下にまたがって、車体がサンドイッチされており、簡単には持ち去られない構造。

だから途中で爆破して最後尾だけ抜こうという事。
しかし乱暴な強奪作戦だこと。

一両抜くだけのために他を谷底に落とす・・・

 

ドロイドのL3がイラつく。ランドが「欲しいものはないか?」と言った時に「権利!」と叫んだところで思わず「死ね!」と言いそうになった。

でもそんな彼女が撃たれてしまった時のランドの慟哭。いい相棒だったのだろう(恋愛感情ではなく)。その後ファルコン号のシステムに組み込まれて、長く活躍を続ける。この設定にはホロリ。

 

だけどこの映画の時点では、ハンとランドとの固い友情を納得出来るエピソードはない。それはチューイについても同じ。

たまたま言葉が喋れるから、食料の立場を免れただけの相手。
全てはタトゥイーンでジャバ・ザ・ハットの仕事を請けるようになってから、と言うなら、そこを観たいのだよ。

 

しかしキーラの存在が大きすぎる。

これではキーラの物語と言った方がいいかも。
その割りにキーラなんて女性はエピソードⅣ以降、影も形も存在していない。サイドストーリー内で辻褄を合わせるなら殺すか、次のシリーズで出て来る可能性がない形で別れるとかしないと・・・・
ダース・モールの部下としてシンジケートの中核にのし上がったら「何でエピソードⅣに出て来ない?」てな事になる。
だからこそスピンオフのシナリオは難しい。

 

ダース・モールだって、エピソードⅠで死んだのではなく、下半身をロボット化して復活したとかウーキーペディアに書いてあるが、別の物語を作る勇気かあるか、という問題かな?

まあ、スターウォーズ自身、それほど深いものを望むのがマチガイかも。

 

しかしブレードランナーに始まり、ターミネーターやらトップガンやら、30年以上前の映画のリバイバル(?)が流行っているが、いいのか悪いのか。

 


あらすじ
コレリアン星系の首都惑星コレリア
地下通路を走る少年。少女と落ち合う。手にしているブルーの液体が入ったカプセル。
「コアクシアムのカプセルを盗んだの?」高純度のハイパー燃料。通貨に代わる物として流通している。
ハンと言われた少年は、水中から出て来たトカゲの様なレディ・プロキシマの前に引き出される。

指示を受けて盗みをした様だが失敗し、叱責を受けている。
キーラと呼ばれた少女が弁護するが、相手にされない。
ハンは手に持ったものを掲げた。サーマル・デトネーター。安全装置を外し、レディ・プロキシマに投げつけると、天井が破壊されて日光が差し込み、レディ・プロキシマの肌が焼かれて水中に逃げ込む。

 

その隙に、略奪して来たスピーダー(M68)で逃げ出すハンとキーラ。
空港まで逃げ延びて、追っ手の迫る中、通関の前に立つ。コアクシアムを賄賂としてゲートを通過する。だがハンが通った直後、ゲートは閉じられ、キーラが取り残された。
ゲートの向こうでも侵入者の追跡は続く。帝国軍の新兵募集のメッセージを聞き、受付で手続きをするハン。名字を聞かれるが、親もおらず「一人だ」。そうすると「ハン・・・・ソロだな」と係官。

 

それから三年。

惑星ミンバンで歩兵として泥の中を這い回るハン・ソロ。
部隊の中で雰囲気の違うリーダー格の男、トバイアス・ベケットに注目するハン。何かをしようとしているのを嗅ぎつけて、しつこくつきまとうが、ベケットは「脱走歩兵だ」とハンを突き出す。
ケダモノの餌として地下牢に放り込まれるハン。そこには毛むくじゃらの大男がおり、ソロと足同士を鎖で繋がれている。あわや食われそうになるところで、相手の言葉を話すハン。相手はウーキー族。
何とか食料の立場から逃れたハンは、相手と示し合わせて牢の支柱を破壊し、脱出する。

 

ベケットの乗る運搬船「ATホーラー」が飛び立とうとするところで、必死にアピールするハン。相棒のヴァルは反対するが、もう一人のリオは「構わない。力持ちは重宝するしな」となり、ベケットは二人を乗せる。
大男はチューバッカといった。

 

惑星ヴァンドア1。
作戦は列車の強奪(コンヴェイエクス輸送車)。タワーと橋の間で襲う。貨物コンテナの上に降りて切り離し、ケーブルで繋ぐ。

リオが通信妨害をしてヴァルが橋を爆破。

レールから外れたコンテナを吊り上げて持ち去る。
ヴァルが作戦の課題を話すと共に、他の心配事を警告。「エンフィス・ネストか・・・」今回は奴らを出し抜いてる。あの積荷の情報は俺のところだけに来たもの。

ベケットとヴァルは男女の関係。引退したらヴァラコードを習って弾くというのが口癖のベケット。ヴァルはハンたちをシロウトと言って受け入れようとしない。だがベケットは彼らをそれなりに買っている。
リオが「お前も泣ける話をしろよ」とハンを促す。恋人はいた、だが俺だけ飛び出した。船を手に入れて迎えに行く。
チューバッカは、ハンの通訳で、帝国の奴隷としてキャッシークから連れ去られた事を話す。だから探している、部族か、家族のどっちか。

 

輸送車襲撃の行動開始。ヴァルは先行してタワーに取り付くが、防衛用のプローブに手を焼く。
列車の上に乗るベケット、ハン、チューバッカ。長い列車の途中でハン、チューバッカが協力して連結を外す。目標は最後尾。貨物の上のドアを開けるとコアクシアムがぎっしり。
貨物を吊り上げる作業中に、数台のスウープ・バイクの攻撃を受ける。エンフィス・ネストの集団(クラウド=ライダーズ)。

 

タワーに居るヴァルにも攻撃が加えられ、破壊のための爆弾セットが出来ない。作戦遂行のため自爆してタワーを破壊するヴァル。
レールも破壊されて、そこに向かう列車。先頭部分が脱落を始める。最後尾貨物の前の連結部で待機するチューバッカ。直前の貨物がレールから離れた瞬間に連結を外す。最後部貨物がレールから外れた時に輸送機で吊り上げられた。
そこへなおもバイクの攻撃。バイクからもロープが出て奪い取ろうとしている。リオが銃撃を受けて操縦が出来ない。ハンがロープを伝って輸送機に辿り着き、操縦を交代。
だが執拗な攻撃に、今の状態では助からないと判断したハンは、積荷を切り離すと宣言。「止めろ!」と言うベケッドを無視して切り離す。バイクが貨物を奪い去ると思われたが、重量過大で岩山に激突し、大爆発した。

 

残ったのはハン、ベケット、チューバッカの三人。強奪失敗の件を雇い主のドライデン・ヴォスに話しに行くしかないと言うベケット。
顔を知られていないハンたちに「このまま消えちまえ、それで死なずにすむ」と言うベケットだが、金儲けの可能性があるなら、と同行を決めるハン。チューイ(チューバッカ)も同意。
彼の居場所を「ヨット」と言うベケット。

 

その船は上下に細長い外観を持っていた。入り口で武器を預け、最上階に行く三人。中ではパーティーが行われている。宇宙人も混じっている。下を向いていろ、と注意されるハン。

 

窓際で外を見ている女性に気付き、驚くハン。キーラだった。
その後の事を矢継ぎ早に聞くハンに言葉を濁すキーラ。


ベケットが寄って来てキーラに挨拶。ハンとキーラが知り合いなのに驚くベケット。
次いで現れたドライデン・ヴォス。シンジケート、クリムゾン・ドーンを仕切っている。そしてキーラを副官と呼ぶ。ハンの事をコレリア時代の幼馴染みと紹介すると、その場所を蔑んで笑うドライデン。

ベケットの失敗を叱責するドライデン。埋め合わせは必ずすると言うベケットだが、具体案がない。
帝国以外の所から、精製済みのコアクシアム100kgを持ち出す。容易な事ではない。

 

「精製前のはどうかな?」とハンが提案。キーラが、精製前のコアクシアムならケッセルスパイス鉱山の下に保管されていると追加。
そのケッセルを仕切っているのはパイク。

あのシンジケートとは揉めたくない、と却下するドライデン。
だがハンはその組織とは何のしがらみもない。

キーラに相談するドライデン。
精製前のコアクシアムは不安定で危険、と言うキーラ。

だがどこかで素早く精製すればいい。
サヴァリーンに旧い精製所がある(帝国の管轄外)、という事で意見が一致。

相当速い船と腕のいいパイロットが居る。君の友達は出来そうか?のドライデンの問いに「ええ、出来ると思う」とキーラ。お目付け役として同行せよ、とキーラに指示するドライデン。
「船のあては?」と聞くハンに「いい人が居る」とキーラ。

 

帝国の目をかいくぐる、銀河一の運び屋を探しに訪れたのはカジノ。

ランド・カルリジアンは、今は引退してカードで遊ぶ毎日。

持ち船はカードゲーム「サヴァック」での戦利品。


「俺も賭けに勝って船を手に入れる」と軍資金をキーラから貰うハン。
ランドの向かいに座り、順調に勝ちを重ねるハン。持ち船を聞くランドに「VCX100だ」。
場が盛り上がったところで、自分の船を賭けると言うハン。

つられてランドも自分の船を賭ける。
そして勝負。場のカード状況から、絶対の勝ちを確信したハン。だがランドはその上の手で勝った。右手の袖口にカードを隠した形跡。
「お前の船長は信用出来ない」とキーラに文句を言うハン。

 

「俺の船はどこ?」と聞くランドに「ここにはない、修理に出してる」と苦しい言い訳のハン。険悪な空気になったところでキーラが顔を出す。驚くランドに「私の部下なの」。

作戦の概要をランドに説明したキーラ。船が必要な理由がようやく判って「それを早く言えよ!」

 

最初は儲けの半分を貰うと言っていたが、途中からベケットが交渉に割り込み、結局25%で妥結。
ドロイド同士のレスリングゲームに口出ししてわめいているドロイド、L3-37。ランドの相棒で一等航海士。口うるさいのでメモリーを消したいが、銀河一のナビ・データベースが入っているのでそうも行かない。

 

船まで案内される一行。船は「ミレニアム・ファルコン号」。だが押収物件で着陸装置が拘束されている。外す手間を考慮して分け前を20%に値切るベケット。出発前にエンフィス・ネストが発信装置を仕込んだ。

 

船のタイプを「コレリアン製YT1300」と確認するハン。父親がこれを作っていたという。
衣装スペースで語り合うハンとキーラ。コレリアを出てからの彼女の事を知りたがるが、そんな事をすればあなたが私を見る目が変わる、といなすキーラ。キーラが席を外した後「彼女はやめとけ」と忠告するベケット。

キーラが仲間に入る事を嫌う。仲間を信じないのが生き延びる道。

 

ランドが物を取りに行くついでに、皆に「何か欲しいものがあるか?」と聞くとL3がすかさず「権利!」。
キーラと話すL3。ハンがキーラに惚れているのを見抜いている。
また、ランドが自分に惚れているとも話し「絶対うまく行かないわ」とまんざらでもなさそう。
「でも・・・・できるの?」とキーラ。「出来るのっ!」

 

L3が航路を決めて出発。ケッセル・ランと言われる特殊なコース設定。
ケッセルに到着するファルコン号。

スパイスと奴隷を交換する名目でハンとチューイを送り込む。その地下深くにコアクシアムが貯蔵されている。
最下階で手錠を外して暴れ回るハンとチューイ。L3がシステムに入って貯蔵庫へのルートを指示。だがその途中で捕まっているウーキー族の仲間を見つけ、助け出そうとするチューイ。行けと促すハン。
見張りを倒してコアクシアムを運び出そうとするが、1本づつが重く、台車に乗せるのも大変。「全部で12本」とベケットの無情な声。
捕まっているドロイドたちの拘束ボルトを外し、あちこち壊して回るL3は、かなりハイに。
重い台車に苦労しているハンを助けるチューイ。仲間たちを逃がした。

積荷をファルコン号に入れ、出発しようとした時、L3が撃たれる。ランドが飛び出して助け上げるが下半身がもうダメ。共倒れになる寸前、チューイがL3を抱えて船内に入る。辛くも脱出するファルコン号。

 

かなりの時間ロス。そこに帝国軍の戦艦が行く手を阻む。

こんな輸送船は無視されると言うハンの言葉とは逆に、戦闘機が大量に追って来る。
ベケットも銃座に付いて迎撃。殺気立つコクピットの中で、手際がいいチューイ。操縦を知っているという事で副操縦席へ。160歳というのに驚くハン。
最後の1機の戦闘機をやりすごすため着陸装置を出し、岩場で急ブレーキをかけて後ろに回り込んで倒したハン。

 

最短ルートを取るためにL3の情報が必要。機能停止したがプロセッサは死んでいない、とL3からメカを引き抜いてファルコン号のシステムに接続するキーラ。
それは成功し現在位置及びルートが明示される。
だがそのルートには近づきたくない場所、モー星団があった。
巨大なタコ生物に襲われるファルコン号。ただ、両方ともブラックホールに吸い込まれつつある。脱出ポッドをおとりにして、タコ生物をブラックホールに追いやったが、ファルコン号もその引力に引き込まれつつある。

 

L3のナビが出口を見つけたが、とても脱出するパワーがない。
キーラが「この船にはデストロイヤーを1ダース動かせるコアクシアムがあるでしょ!」とけしかける。燃料に混ぜたら船ごと吹っ飛ぶと言うハンに、ランドが「フュージョン・リアクターに注入すれば、勢いで飛び出せるかも」と助言。ベケットがその作業をしに走った。

コアクチアムの一つから注射器で液体を引き出し、チューブに繋いてエンジンの一部に注入する。すき間押さえ用のパテ。

 

いよいよ危なくなって来て、ハンがカウントダウンを始める。「3   2   1!」それを聞いて慌てて注射器を押すベケット。
だがエンジンが止まり、引き込まれるファルコン号。その一瞬後にエンジン点火してダッシュするファルコン号。脱出と同時にハイパージャンプ。
目的地に近づいてハンが「ケッセル・ランを12パーセク、最高の船だな」と称賛。ランドは「・・・・・大嫌いダ」

 

惑星サヴァリーンに到着し、コアクシアムの精製を始める一行。
キーラに話しかけるハン。

コアクシアムをドライデンに渡して、それでどうなる。
彼には借りがある、ひどい状況から助けてもらったと話すキーラ。

ドライデン・ヴォスでさえ誰かに仕えている。クリムゾン・ドーンを敵に回しちゃダメ。
自分はガキじゃない、アウトローだ、と言うハンに「あなたはいい人」とほほ笑むキーラ。

 

コアクシアムの精製が終わる頃「ベケット・・・」という声。
エンフィス・ネストの一軍が顔を出した。


ベケットがファルコン号を指して「あの船には傭兵が30人居て、お前らをすぐ片付ける」。
だがランドは離陸するとあっさり姿を消した。

エンフィス・ネストと思われる者が仮面を外した。

そばかす顔の若い女。
彼女が母から聞いた話。傭兵たちが資源に目を付けて奪い続けた。それに抵抗した者たちは、女子供に至るまで、全ての者の舌が切られた。そのケダモノたちは今何をしている?
彼女は続ける。クリムゾン・ドーン始め5つのシンジケートは極悪非道を重ねて来た。あらゆる場所でシンジケートの謀略は続いている。帝国と手を組んで、ますます力を強めるシンジケート。
私たちは盗賊じゃない、同盟よ。戦い始めたばかり。

ドライデンにコアクシアムを渡しちゃダメだと言うハン。ドライデンを敵に回すなというベケットを説得する。その話に加わるキーラ。
だが結局ベケットはそこを去る。もしも奇跡が起きて生き延びたらタトゥイーンに探しに来い。大物ギャングが手下を集めている・・・・・

 

ドライデンのヨットに入るキーラ。ハンとチューイを従えている。
最上階で出迎えるドライデンは、ベケットの死を聞いて悔やみの言葉を言う。
箱に入ったコアクシアムを置いて、報酬を受け取ろうとするするハンに「モノを見せろ」と言うドライデン。
危険だと言いながらしぶしぶ見せるハンに「どうやって本物そっくりに作った?」
協力者から情報が入った。本物はエンフィスに渡す気だと・・・・

 

協力者と言われて入って来たのはベケット。

「ちゃんと教えた筈だ、誰も信用するなって」
エンフィス・ネストの方は、ドライデンの部下が取り押さえていた。
キーラに「教えてくれ、どうすればいい?」と詰め寄るドライデン。改めて相手の忠誠心を証明させます・・・・
そこでハンが余裕の態度で話し出す。
「あんたの話は聞いていた。人の動きは読み易いって言ってただろう?あんたも例外じゃない」
エンフィス・ネストの方の箱はカラだった。やはり本物はこちら。
手下全員を向こうに送り込んでいたため、こちらは手薄。そこを突かれて再びベケットが裏切る。チューイにコアクシアムを持たせてヨットから去って行くベケット。

 

共同でベケットを追おうというドライデンの誘いを断り、戦いが始まる。だがそれを制したのはキーラ。ハンに剣を突き付けるキーラ。
「一度クリムゾン・ドーンに入ると二度と抜けられない」とドライデン。
「叩き込まれたの。敵の弱味を見つけて利用しろって。だからこうする」
とドライデンに切りつけるキーラ。
「あんたの弱味は私」。とどめを刺されるドライデン。

 

ベケットを追うように言うキーラ。「君はどうする?」と言うハンに「コアクシアムがなくなったから、別に船の金が要るでしょ」。ヨットを出るハン。

 

ドライデンの指輪を使って通信を開くキーラ。

ホログラムの相手は赤と黒のマダラの顔をした男。
ドライデン・ヴォスがベケットに殺され、コアクシアムも奪われた事を報告。男はキーラに、その船でダソミアまで来るように指示。
裏切り者のベケットとその仲間にどういう始末をつけるか、二人で話し合おう。キーラ、お前にはもっとそばで働いてもらいたい。今後はな・・・

 

ベケットに追い付いたハン。ベケットは、キーラがドライデンを殺したのは、自分が生き延びるためだと断じる。
そして「俺の話を良く聞け、今から一番大切なことを・・・・」と言いかけたところでハンがベケットの胸を撃つ。
「賢明だ、今回は。でなきゃ殺してた」本気でヴァラコードを習いたかったと言って絶命するベケット。
エンフィス・ネストにコアクシアムを引き渡すハン。

一緒に来ないかと誘われるが断る。

 

賭博場でランドを見つけるハン。手許にあるのは一万クレジット相当のコアクシアム。
これで勝負したい。「そんなにファルコンが欲しいのか・・・・・・」
ランドのイカサマを封印して勝負に勝つハン。
「勝負ってのは正々堂々とやらなきゃな」

ファルコン号に乗っているハンとチューイ。
「ベケットの言ってた大物ギャングに仕事をもらいに行くぞ」

 

 

NHKスペシャル 「人類誕生」 第3集 7/15放送

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1、2集はコチラ

ナビゲーター:高橋一生

  
現在76億存在しているホモ・サピエンス。なぜ全世界に広がったか。

カギは日本列島にある。

最初にアフリカから出た人類はホモ・エレクトス。だがその末裔のジャワ原人、北京原人は日本に到達出来なかった。

ホモ・サピエンスだけが可能だった。

 

石垣島。新空港建設のための工事で19体分の人骨が見つかった。2.7~2万年前のもの。ほぼ完全な全体骨格もあり、すごい遺跡。

白保人と名付けた。
DNA解析では東南アジア系に近い。台湾から石垣島へのルートが考えられるが、渡り方が謎。

台湾 八仙洞遺跡。三万年前の石器。石垣島へは、台湾から海を渡って来たとの推理。

漂流実験を行ったが、行きつかない(黒潮の存在が障壁)。

 

海部陽介:国立科学博物館。人類史学。


海越えの挑戦
当時の技術を使って行う(実験考古学)
草集め、刈り取り(刈り取り作業は貝殻で行う)。

草集めに一週間(10人で)。
子孫を残すための最低移住人数:10人(5組の男女)。

5人乗り2艘を製作。
開始から二ケ月後。与那国から西表への航路。水の抵抗が多きく黒潮を乗り切れない→断念。海は甘くない。
次の挑戦は竹船。石器作りから入って竹の切断、加工。これも失敗。

 

北からのルート
北海道は当時大陸と地続き。2.5万年前の石器(当時の者を細石人と言った)。石器はシベリアからも見つかっている。
当時の地球は氷期。マンモス等の大型動物が居た。現地での発掘調査で重要な道具が見つかった。
→縫い針。5~10cmのものが103本。

 

作るのは大変(動物の骨で出来ている)。
骨を割り、そのかけらを加工して製作。多工程。ホモ・サピエンスにしか作れない。
縫い針により革を縫い合わせた防寒着を作る事が出来る(極寒地での生存)。

 

脳から調べる。
道具を作る思考は脳のブローカ野を使う。ここは言語野でもあり、脳の使い方としては同じ。


海を越えるための道具 → 斧(石斧)
マジェベベ遺跡で発見。柄を付ければ打撃力10倍。丸木船が作れる直径1mの木を石斧で倒す実験→約10日で倒せた。丸木船を製作。


実験では水の抵抗が少なく、黒潮を乗り越える事が出来る。来年チャレンジ。

沖縄諸島から、島へ渡った遺跡が見つかっている。


石器の誕生は260万年前。長い積み重ねで進化を続けた。

 

高橋一生まとめ
か弱い生き物が辛くも逆境を生き延びた。
道具を発展させ、地球の隅々まで広がって行く。

ついに宇宙にまで飛び出した。

時に争いも生む。とてつもない力も持ってしまった。
未来を作り出すのは、僕たち一人ひとりの選択なんだ。


感想
「人類誕生」最後のまとめの舞台は日本。

島国である事が障壁となって、移住へのハードルが高く、その点も単一民族として形成された一因となっている。
やはり世界的に見ても、日本人の特異さが納得出来る。

 

道具を考える脳が言語野と同じというのには驚いたが、前回でヒトをヒトたらしめているのが社会性、という記述があり、コミュニケーションの基本である言語が、全ての中心にある、という事なのだろう。

 

教育系の番組は、いいなぁ・・・・

 

 

 

プロフェッショナル 仕事の流儀「 宇多田ヒカル」7/16放送

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番組詳報

 

概要
15歳で鮮烈なデビューをし、CD700万枚超の売り上げを記録した宇多田ヒカル。その彼女のアルバム制作現場に密着し、併せて彼女のこれまでの軌跡を辿る番組。

 

ロンドン郊外の音楽スタジオ。取材を許可されたのは1名だけ。

欧州各地から一流のミュージシャンが集まる。


やり方は、まずバンド演奏から。宇多田の作った仮音源が元になる。
曲に込めた感情を大切にする。
やれるかどうか分からない事をやるのが、ものをつくる現場。

 

「ものづくりは、冒険」

 

全ての演奏を録り終えてから作詞を始める。

音楽が脚本、それを演技するのが歌詞と、歌うこと。

今回のアルバムで苦しんでいる曲が「GHOST」。

作り始めたのは3年以上前の前回アルバム制作時。その時からの

持ち越し。ヒントとなるナボコフ著「青白い炎」。

 

1983年、歌手の藤圭子と音楽プロデューサー宇多田照實の間に生まれた。


音楽優先で、スタジオに入り浸りの生活。

引越しも多く、感情を押し殺す子供になった。


歌うのが嫌いで、いつも口実を作って逃げていた。

ある日「自分の作った歌なら歌える?」と言われてやってみたら喜ばれた。それ以来曲作りに没頭。

 

出すアルバムが全て100万枚以上という中、27歳で突然の休業宣言。このままやっていると「もたない」と思った。イギリスへ単身移住し、音楽から離れての生活。
だがその後母、藤圭子の死。耐えがたい喪失感を得て一年が過ぎた。

初めて子を宿した事が気持ちを動かした。亡き母への感情。

スタジオに戻った時、ここが一番楽な場所だと気付いた。

 

大詰めを迎えるアルバム制作。「GHOST」を含む3曲が残っている。
アルバムのタイトル曲「初恋」レコーディング議論。メンバーの助言で曲の内容は良い方に向かったが、求めているものと違う。
ドラムとベースをカットする大決断。

 

「GHOSUT」に呻吟する宇多田。

メロディーが決まらないままレコーディング日を迎える。

メンバーに正直に話し、感じるままに演奏して欲しいと頼む。
演奏を聞き、笑顔を見せる。

だが歌詞はとうとう最終日まで出来なかった。

 

「真実を、歌う」

 

二週間後、歌詞を完成させ歌を録音するという連絡が入った。

曲のタイトルは「夕凪」。
全てのものには終りがあり、そして、それは始まりでもある。
これが辿り着いた「真実」

 

「プロフェッショナルとは、正直であること」

 

自分と向き合うというのは、そういうこと。
自分に嘘ついててもしようがない。
音楽に対して正直であること。自分の聖域を守る。

 


感想
大した苦労もなく、恵まれた環境で大ヒットを生み出して来たと思っていた。だから休業宣言の時も、有名人にありがちなワガママ程度に思っていた。

 

幼い頃の、じっとこちらを見る写真が、心に貼り付いた。
自分を支える唯一のものが、歌だったのだろう。

 

 

 

ソイレント・グリーン 1973年 アメリカ

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監督 リチャード・フライシャー
脚本 スタンリー・R・グリーンバーグ


キャスト
チャールトン・ヘストン     ロバート・ソーン
エドワード・G・ロビンソン    ソル
リー・テイラー=ヤング     シャール  サイモンソンの家具
チャック・コナーズ       タブ・フィールディング
ジョセフ・コットン        ウィリアム・R・サイモンソン
ブロック・ピータース      ハッチャー  ソーンの上司
ポーラ・ケリー          マーサ
スティーヴン・ヤング      ギルバート  サイモンソンを殺した男

 

予告編

 

 

感想
有名なので、大まかな内容は知っていたが、未見の映画だった。
地球温暖化の影響により、自然環境で作られる食料が激減した近未来が舞台。
最近全世界レベルで起きている、異常気象や干ばつなどを考えると、けっこう現実味を帯びた話。

 

元々ソイレント・グリーンの材料はプランクトンだったのが、肝心の海が汚染で死にかけたため、要するに社会的に不要物となった蛋白質(即ち死体)を同じシステムで運用する様になったというのが話のベース。
ソイレント・イエローの原料は大豆と言っていたが、ソイレント・レッドの材料は何だったのだろう?ハッチャーが食ってた(まあいいけど)。

 

ソーンの悪徳刑事ぶりが小気味よい。

食料やら酒やら、やりたい放題。
それから部屋付きの彼女を「家具」と言うのにビックリ。確かに家に付いて次の主人に仕えるから「家具」。ハッチャーに「どんな家具だ?」と聞かれてソーンが「グレープヅルーツ級」と言ったのには爆笑。その後の「グレープフルーツも知らないくせに」のセリフも利いている。

 

ソーンら若い世代は本が読めず、捜査上の必要に応じて、本が読めるソルの様な者がペアとなって業務をこなす。
その状況から行くと教育制度も崩壊している様に見える。
「交換所」と呼ばれる書籍の詰まった場所。知識の砦としての存在だが、その役目がイマイチ掴みにくい。

 

そもそも最初から、食料としての人間を考えた場合は、蛋白質を得るのに相当なムダがある筈。人間が原料となったのは、循環が維持出来なくなったからであり、最後にソーンが叫んだ様な「人間牧場」みたいな所へも行きつけない。急速にシュリンクして行くディストピアを描いているという事で、もっと悲惨。

 

この映画の影響からか「ユーグレナ(ミドリムシが原料の健康食品)」のCMを見るとゾワっとする・・・

 

 

あらすじ
開拓時代から現在までの映像コマ送り。
2022年のニューヨーク。
夜は外出禁止令のため廊下、階段にも人が溢れる人口過密状態。


14分署に勤めるロバート・ソーン刑事。老人ソルと同居している。血縁はなく「本」と呼ばれるソル。


TVで語られる現在の状況。新製品のソイレント・グリーンについて知事が宣伝。海のプランクトンから作る奇跡の食品。


温室効果で農地は枯れ上り、食料品は配給に頼っている。電力の供給も乏しく、自家発電(自転車漕ぎ)が必要。

 

街中で声を掛けられる男、ギルバート。相手はドノバン。車の中でバールをギルバートに渡すドノバン。
高級住宅。女性と召使い風の男が、主人風の青い服を着た男に促されて家を出る。向かったのが食料品を売る店。僅かな野菜が279ドル。女が頼んでいたものを見せる店員。そこには牛肉が。

 

夜中、その高級住宅に侵入するギルバート。
青い服を着た男に「サイモンソンさん」と声をかける。彼らからの伝言「もう信用出来ない」を伝え、相手をバールで殺害する。

 

事件を受けてソーンが現場に行く。「家具」の同居人シャールと護衛のタブ・フィールディングに質問。


被害者はウィリアム・R・サイモンソン。

酒、食品を平気で徴収するソーン。
執事のチャールズが状況を説明。

警報装置が最近故障した(2年ぶり)。
シャールの服を覗き込み「体罰はないな、運がいい」と言い、就労形態を聞く。次の者が望めばここに留まる。


遺体はどこへ?というシャールの質問に「市外の廃棄物処理場へ」

家に帰って戦利品の酒と自然食品をソルに見せるソーン。

サイモンソンの家から持ち出した「ソイレント海洋調査報告(2015~2019)」二巻をソルに渡す。
なぜこんな世界になった?と嘆くソルは「ホーム」に行くかな?とも言う。「まだ必要だ」とソーン。

分署で上司のハッチャーに報告するソーン。ソルの年齢を聞いて「別の本に替えろ」と忠告するハッチャーは、サイモンソンの事を「大物だ」と警戒。

 

この日は食料の配給日。大豆から作ったソイレント・イエローより人気が高いソイレント・グリーン。

フィールディングを訪ねるソーン。彼は不在。留守番のマーサは4年同居(「家具」ではない)。。

 

帰宅すると、手に入れて来た牛肉やタマネギで、ソルがシチューを作っていた。酒で乾杯。デザートのリンゴ。
「昔は良かった、世界は美しかった」とソル。
ソーンが持ち込んだ本で調べを行ったソル。フリーズドライ製法の確立。その後ソイレント社が食料の半分を支配。サイモンソンはソイレントの取締役。この事件には大きな意味がある、とソーン。

 

シャールの家を訪ねるソーン。家ではパーティをしていた。

数多くの女たち。最近のサイモンソンの行動を聞くソーンに、最近教会へ行った事を伝えるシャール。
役得で、シャールだけを寝室に入れ、服を脱ぎ始めるソーン。

シャールも違和感なくベッドで待つ。

 

家にチャールズが入って来て女たちを折檻。こんなパーティは許可していない。ソーンが寝室から出て来て、事情聴取のために呼んだと口裏を合わせる。
チャールズを帰した後、立ち去ろうとするソーンを誘うシェール。

シャワーに釣られてそこに留まるソーン。

 

教会を訪ねるソーン。神父に聞くと、最初は記憶がないと言っていたのが「思い出した」。真実を聞いたと言う。明日また来てくれと言う神父。
署に戻るとハッチャーが、事件から手を引くと宣言。上からの命令。

ただの殺人じゃない、と不満のソーン。

 

知事と懇意にしているドノバン。指令を受けてフィールディングが教会に行く。秘密を守れなくなったサイモンソンの始末。

懺悔をするふりをして、その奥に居る神父をサイレンサー付きの銃で殺すフィールディング。

 

食料の支給日。群がる住民たちだが、ソイレント・グリーンは品切れで暴動が起きる。
鎮圧のため、ショベル付きのトラックが来て、住民を掻き上げて荷台に放り込む。そんな最中、ソーンがギルバートに狙撃される。巻き添えになって住民が殺された。結局ギルバートはショベルに踏み潰された。

 

ソーンから入手した本を持ち「交換所」を訪れるソル。本がたくさんある。そこの者の分析によりソイレント社の秘密が暴かれ、その口封じのためにサイモンソンが殺された事が判明。
だが証拠が足りない。失望したソル。

 

「ホーム」で手続きをするソル。20分ほどで終わるという。案内された部屋で男女のアシスタントによりベッドに寝かされるソル。

大画面に風景や海洋の映像が流れ、「田園交響曲」が響き渡る。

自宅に戻ったソーンはソルの伝言を見てホームに走る。既にソルの手続きは進行しつつあり、係員を使ってソルと同じ景色を見るソーン。
ソルはソーンに「交換所へ行け、全てを暴け」と言って息絶えた。

 

ソルの遺体がどこへ運ばれるかを突き止めるため、運搬トラックの屋根に乗るソーン。
そこは「第四廃棄物処理場」。袋に入れられた多くの遺体が、コンベアーに乗ってプールに放り込まれ、設備の中に吸い込まれて行った。
そこから延々と続く処理設備。その終端でコンベアーに運ばれているのはソイレント・グリーンのチップ。

 

係員に見つかり、そこを逃げ出すソーン。
そして何とか交換所まで来たが、待ち伏せされていた。電話でハッチャーに救援を求め、その後シャールに別れを告げる。

 

追っ手から逃れるうちに教会まで追い詰められるソーン。
厳しい戦いの末、追っ手を倒す事は出来たが重傷を負うソーン。
そこへハッチャーが救援に駆け付けた。担架で運ばれながら「本は正しかった。証拠を掴んだ。海もプランクトンも死にかけている。ソイレント・グリーンの原料は人間なんだ!今に食料生産のために人間を飼うようになる」と叫ぶソーン。

 

 

 

 

燃えよドラゴン  1973年

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監督 ロバート・クローズ、ブルース・リー(ノンクレジット)
脚本 マイケル・オーリン、 ホー・シュンリン(ノンクレジット
音楽 ラロ・シフリン

 

キャスト
リー            ブルース・リー
ローパー        ジョン・サクソン
ウイリアムス      ジム・ケリー
タニア           アーナ・カプリ
オハラ          ボブ・ウォール
ハン            シー・キエン
スー・リン        アンジェラ・マオ
メイ・リン         ベティ・チュン
ブレイス・ウェイト   ジェフリー・ウィークス
ボロ           ヤン・スエ
パーソンズ       ピーター・アーチャー

 

オープニング


感想
これは劇場で観た。主役のブルース・リーは、映画の公開時には既に亡くなっており、その後のヌンチャクブームもやや空しい感じがした。
彼の事はTVドラマ「グリーン・ホーネット」のカトーとして知っていたが、何せ脇役なので、あまり記憶がなかった。

 

さて本編。
情報局から、武芸大会に便乗しての偵察を依頼された、武芸家の活躍を描く。
さほど深いものはないが、武芸大会を主催するハンが、大の銃嫌いである事が普通のアクション映画と違って、腕っぷしだけで戦いを解決する映画を成立させている。

 

この映画の最大の見せ場である、オハラを仕留める場面。妹スー・リンの仇ではあるが、最初は武道の試合としてキチンと戦い、圧勝。オハラが逆上して、割れた瓶で攻撃を始めてからは容赦なく攻撃。
最後にオハラの上にジャンプして腹を砕く場面では、悲しみに顔を歪め、それが次第に元に戻って行くところがスローモーションで描かれる。これは映画界屈指の名場面だろう。

 

最後のハッピーエンドぶりは「まあ、良かったね」程度の感想。
だが本人自身、この映画の続編を作れないなどとは夢にも思わなかっただろう。

死亡したのは1973年7月20日。享年32歳。弟子だったジェームズ・コバーンやスティーブ・マックイーンも葬儀に参列したとの事。

 


あらすじ
国際情報局のブレイス・ウェストの要請で、ミスター・ハンが三年に一度主催する武芸大会への参加を決めたリー。
ハンは島の独裁者。美女を狩り集めて麻薬中毒にし、世界中に送り出している。だがその立証が出来ない。

リーの使命はその情報収集(工作員)。
大会が行われる島では、ハンの方針により一切の銃器が持ち込めない。女性工作員のメイ・リンが先に潜入している。

 

出発にあたって恩師が妹の話をする。数年前にその島を訪れた恩師とリーの妹スー・リンがハンの手下に絡まれ、オハラに追い詰められた。オハラの顔に傷を付けたが叶わず、妹は割れたガラスで腹を刺して自害した。

 

ゴルフ中のローパー。ギャング風の男たちに襲われる。数日のうちに17.5万ドル返さないと命が危ない。
アフロヘアーのウィリアムス。職務質問の警官を倒して追われる身。

リー、ローパー、ウィリアムスを含む腕に覚えのある者が、香港の先の島に集まる。

 

上陸時に出迎えるハンの愛人タニア。


その夜は歓迎の宴会。ハンが美女を引き連れて挨拶を行う。投げ上げたリンゴを美女がダーツで刺す余興。
宴会の後、ウィリアムスの部屋に、女性を引き連れたタニアが訪れる。夜の接待。4人を選ぶウィリアムス。
次いでローパーの部屋。ローパーはタニアを選ぶ。「お目が高い・・・・」
リーの部屋を訪れるタニア。女性を選ばせようとするところへリーが、先ほどのダーツの女性を所望。その女性がメイ・リンだった。
メイ・リンの情報では、ハンのところに行った女の子が戻らない(順に消える)。

 

翌日から競技のトーナメントが始まりローパー、ウィリアムスとも勝ち進む。


その夜偵察に出るリー。通風口から地下基地へ入る。手下に見つかるが、何とか逃げ切る。ただその事をウィリアムスに見られた。

 

トーナメント二日目。リーの相手はオハラ。手の甲同士を合わせた直後、顔を張り飛ばされるオハラ。次にもう一度。来ると判っていてよけられない。対戦は一方的なリーの勝利。
敗北を宣言されたオハラが、両手に持ったビンを割り、リーに襲いかかった。それを難なく受けて倒したリーは、倒れたオハラの上に飛び上がり、両足で蹴り込んだ。憤怒の形相が次第に平静となる。
審判がオハラの死亡を告げる。
オハラは武道を汚した、と退席するハン。

 

前夜に自分も外に出ていたため、ウィリアムスが基地への侵入を疑われ、ハンに呼び出される。抵抗するが倒されるウィリアムス。
次に呼び出されたローパー。ギロチンのある部屋。そこのレバーを引くハン。緊張が走るが、それはエレベーターのスイッチ。
アヘンの精製状況を見せられるローパー。もう一つの製品開発(麻薬中毒にした女を世界中に送り出す)。
また人狩りで多くの者が捕らえられていた。その上リンチされて吊るされたウィリアムスを見せられる。「あなたの正体は良く判った」。

 

一方再び地下に忍び込んだリーは、通信室に毒ヘビを入れて担当者を追い出し、情報局へ通信を送る。だが結局ハンに捕らえられる。

 

翌日、捕らえられたローパーとリーは対戦する事を要求されるが、ローパーが拒否したため、一番弟子のボロがローパーの相手。

ボロが倒されたため、弟子たちの総攻撃を受ける二人。
その間にメイ・リンが地下の捕虜を救い出す。

 

ローパーとリーが皆を倒す中、ハンが逃げ出した。追うリー。

屋敷に逃げ込むハン。
鏡の間での戦い。4本刃の付いた義手の攻撃で体中を切られるリーだが、最後にハンを槍で串刺しにする。


全員をやっつけたところで応援のヘリが多数駆け付ける。

 

 

 

新聞小説 「ひこばえ」 (3)  重松 清

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新聞小説 「ひこばえ」 (3)  7/6(35)~7/26(54)

作:重松 清  画:川上 和生


第二章 旧友の時計 1~20
「よしお基金」会合での予告通り、佐山から電話がかかって来た。

明後日に会いたいとの事。佐山の方から職場まで出向くという。
私の職場「ハーヴェスト多摩」の内容紹介。二棟がL字に配置。

縦が「すこやか館」、横が「やすらぎ館」。

木や芝生、人工の川もありホタル狩りの行事も行う。


やすらぎ館の小林施設長と協力しての運営だが、私のすこやか館は介護不要の人が前提であり、作業は楽。

 

佐山が訪れる。彼がここに来るのは初めて。

珍しげに施設内を見回す。入居者のタイプについての質問(単身、夫婦)。後で館内を紹介する事に。
応接間で佐山が、奥さんと老人ホームに入りたい、との話を始めた。
それを聞いて、声を上げるほどの驚きはなかった。

ここで働き始めてからは、老いや死が身近なものとして迫る。

 

あと十年、二十年すれば施設はどんどん良くなる、という返しに

「いまの話なんだ」
奥さんと同い年で五十五歳の佐山。

この歳で入れる老人ホームはネットで探しても出て来ない。
それが佐山の相談。

今の年齢で入れる施設の紹介もしくは「ここ」への入所。
最初に、ここがかなりの人気物件で、コネを通す事が困難な事を説明する。そして別の心配も。
「ハーヴェスト多摩」では六十歳以上から入居出来るが、若い人でも六十五歳。ダンナに付き添っての入所だが、イジメ的な雰囲気もあり、住み易そうではない。
また寿命の関係もあり男女比が1:2。そんなところへ還暦前の夫婦が入って来たら・・・
「大変だと思うぞ、はっきり言って」。顔をこわばらせる佐山。
費用の面でも若くしての入居はかなりの高額になる。
六十歳になったら、という前提なら「サ高住」の方がいいかも、と提案。サービス付き高齢者向け住宅。2011年の「高齢者住まい法」改正により生まれた。基本は賃貸契約なので自由度が高い。

 

話も一段落し、「すこやか館」の案内にかかる。
まず大浴場。広い脱衣場にはベンチやマッサージチェアも配置。ウォータークーラーもある。

浴槽も三つあって泡風呂、ハーブ湯などが楽しめる。
部屋にも風呂はあるが、入浴中の事故を考えると、目が届く共同浴場の方に入ってもらいたい。
次いで食堂、居室、図書室、ギャラリーへと回る。

図書は入居者の寄付が多い。


最後に川のある中庭に出てベンチに座る。

職員数人がポールを立ててこいのぼりの設置を始めていた。
ひとしきりこいのぼりの話。芳雄君の思い出に絡む事を懸念したが、その気持ちを察して佐山が、自分の住まいはマンション高層階で、こいのぼりを揚げなかったと話す。自分の子供の頃の話になった時「俺も、こいのぼりの思い出はないな」と返す私。

 

不意に話を変えた佐山。「カミさん、最近具合が悪いんだ」
「よしお基金」の年次報告で、芳雄君の同級生が来なかったのは意図的なもの。
それは妻の仁美さんの望み。佐山が続ける。
芳雄が亡くなったのは九月。以来九月と三月に同級生が自宅を訪ねてくれる様になり、年間行事の様になった。
この三月も男女四人づつが来てくれ、仁美も歓待して彼らの話を喜んで聞いていた。ところが、級友たちが帰った後、仁美が「悔しい、悔しい」と言って泣いた。
高校生ぐらいまでは、芳雄の思い出話が主体。だが限界がある。芳雄の時計は止まったままでも、友達のそれは動き続ける。

あの日の級友の中に、恋人として付き合っている二人がおり、その女子は芳雄が好意を持っていた人。


それから日を重ねるごとに仁美の気持ちが塞いで行った。
七年の歳月は、心の傷を癒したわけではなく「かさぶた」になっただけ。はずみではがれると、初めの痛みが蘇える。
許してはいても、悔しさや怒りはそこにあった。

思い出したら、そこにまだあった。

 

中庭にこいのぼりが揚がる。歓声を上げる佐山。

いっときこいのぼりの話題になったが、また芳雄君の話に。
中国にある「失独家庭」という言葉。一人っ子政策下で、その一人を亡くした家族。社会問題になっている。

「若い奴のいないところに行きたいって、カミさんが言うんだよ」
アメリカにあるという、老人だけの街の事を聞く佐山。
1960年にアリゾナで開発された「サンシティ」原則五十五歳以上で、十九歳以下は家族でも住めない。かつて見学したが、いびつな風景。

 

長居を詫びて立ち上がる佐山。帰りながらストップウォッチの話を始める。アナログ式のそれは、例えば三時間五十二分二十秒を指した所で止めた時、リセットボタンを押すと、瞬時に0時0分0秒の位置に針が戻る。それまでの時間の積み重ねが一瞬で消えてなくなる。


芳雄が死んでからの7年間は、ストップウォッチで計る時間だった。

どこかにリセットボタンがあって、うっかりそれを押すのが怖い。

 

 

感想
佐山が話す、老人ホームへの入居希望。奥さんの想い。

青春を謳歌している若者を見るのは確かに辛い。
老人ホームか。今後もっと歳を重ねても、入りたいとは思わんなー。

というより持ち物を減らさないと。
ストップウォッチの話はちょっとこたえる。死んだ子にはリセットボタンしか残されていない・・・

 

 

 

ジョーズ    1975年

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監督 スティーヴン・スピルバーグ
脚本 ピーター・ベンチリー
音楽 ジョン・ウィリアムズ

 

キャスト
マーティン・ブロディ    ロイ・シャイダー
サム・クイント         ロバート・ショウ
マット・フーパー       リチャード・ドレイファス
エレン・ブロディ       ロレイン・ゲイリー
ベン・メドウズ         カール・ゴットリーブ
ボーン市長         マーレイ・ハミルトン


映像(一部)


感想
スピルバーグの、ブレイク第一号映画(「激突!」が注目されるきっかけではあったが)。キャラの立った三人が、ボロ船に乗って鮫退治に出掛ける時の高揚感が、何とも言えず心地良かった。
フーパーは、昔観た時は単なる海洋ヲタクぐらいに思っていたが、かなり専門的な知識を持った学者。なにより物事を断定しない点(可能性がある、という表現が多い)には好感が持てた。

 

公開時に観ている。観るのはこれで多分三回目だと思うが、クイントがインディアナポリスの乗員だった話は、完全に忘れていた。

アメリカの言う「原爆が戦争終結に貢献した」という見解は、この映画も多少影響を与えているかも知れない。
彼はユダヤ系という事もあって、所々で戦争ネタを仕込んで来る事が多い。ごく自然な事もあり、鼻につく事もあり・・・・・

 

この作品は、構図がシンプルな分、感情移入し易く、パニック映画としてかなり成功している。
クイントが鮫に食われるシーンは、確かにショッキングだが、中盤で船底の穴から、死んだガードナーの顔がヌッと出たのを初めて見た時には、本当に心臓が止まるかと思った(一回目だけの衝撃)。

 

クイントが、機関室に水が入るのも構わずエンジン全開で走るシーンにはシビれた。確かに非常識ではあるが、サメと命のやりとりをしている男の生き様をバーン!と見せられた感じ。

 

ラストでブロディが叫んだのは、公開時の字幕は「笑え、バケモノ」だったと思うが、その後の媒体での吹替えでは「くたばれ、バケモノ」とある。あちこち調べると「Smile,you son of a--」とかなんとか・・・
圧縮空気ボンベを撃って、あそこまでの爆発を起こすかどうかはビミョーだが、クライマックスのシーンとしては秀逸。

 

あの鮫のロボットの出来が、この映画の肝。
メイキング映像が面白い。

 

 

最近話題の「MEG ザ・モンスター」はフルCGで何か味気ない。

 

あらすじ
夜の砂浜でマリファナ・パーティをする男女。女が海に泳いで出た。付いて来た男は酔っぱらって服を脱げない。
女が何者かに体を引きずり回されて、海中に没した。

朝、若い女性が行方不明との電話を受けるブロディ。「アミティ」島の警察署長。
海岸で見つかった女性の死体を見て、鮫の襲撃と判断したブロディだが、市長はそれに反対。アミティ島は夏の観光で持っている。都会から、たまたま今年赴任したブロディなど相手にされない。死因はボートのスクリューによるもの、と書き直された。

 

それから数日後少年が、多くの海水浴客の前で鮫に襲われて死んだ。
少年の両親が鮫に賞金3,000ドルを出したため、新聞まで取り上げて、街は大騒ぎとなる。
街の者が集まる中、鮫捕り名人を自称するクイントが、一万ドルで鮫退治を請け負うと言うが、相手にされない。
桟橋で鮫捕りのための仕掛けを投げ込む男二人。だがその仕掛けを括った桟橋ごと持って行かれて蒼ざめる。

 

海洋研究所のマット・フーパー。ブロディが呼び寄せた専門家。遺体を見たいと申し出る。遺体の観察によれば、スクリューなどではなく、鮫に襲われた可能性が高い。
そんな時に、人食い鮫を捕獲したとの情報があり、海岸に出向くブロディとフーパー。
記念撮影をしている者たち。フーパーの話ではイタチザメ。人を襲う事もあるが、歯形の大きさが小さ過ぎ、この鮫でない可能性がある、とフーパー。本当にこの鮫が少年を食ったのか調べたいと申し出るが、公衆の面前でそれは無理。
少年の母親が来て、ブロディを平手打ち。鮫が居る事を知っていた、貴方の怠慢だ、と。

 

その晩、酒を持ってブロディを訪れるフーパー。二人で海岸まで行き、イタチザメの腹を裂いて胃袋の内容物を確認。

少年の体は食っていなかった。
フーパーの所有する「オーロラ」号。ほとんど自費で揃えた。
ベン・ガードナーの舟が漂流しているのを見つけて、調べるために海中に入ったフーパー。舟底には穴が明いている。穴の縁に巨大な鮫の歯。その穴から死んだ男の顔がヌッと現れて、フーパーは仰天。歯は落としてしまった。

 

フーパーの話では、襲ったのはホオジロザメ。かなり巨大なもの。市長に、本当に襲った鮫は別に居ると進言するが、証拠を見せろと突っ込まれる。7月4日の海開きが決まっている、と話す市長。

 

海開きの日を迎え、多くの人が島に押しかける。海岸警備の人数を増やしての運用。
みんなで泳いでくれ、と要求する市長の言葉を受けて、一家族が海に入ると、それにつられて次々に海へ入る客たち。

 

ブロディは、仲間と一緒にヨット遊びをしようとしていた息子のマイケルに、入り江で遊ぶように諭した。

サメのヒレが近づくのを見て悲鳴を上げる客。一斉に海岸に戻る群集。だがそれは子供のいたずらだった。
そして、今度は本物が来て女性が騒ぐが、さっきのニセモノの件だと思い、皆取り合わない。ボートの男が襲われる。ちぎれて沈む片足。
本物だと判ってブロディも気付く。鮫は入り江に入っていた。マイケルが泳ぐ、すぐ脇を泳いで抜けて行った鮫。

ブロディは、一万ドルでクイントを雇う書類のサインを、市長から無理やり取る。

 

クイントの所有する「オルカ」号で出港するクイント、ブロディ、フーパーの三人。


使い物になるかどうか、もやい結びをさせてテストするクイントに憤慨するフーパー。

エサ撒きの時、一瞬鮫を見たブロディはクイントに「この船では小さ過ぎる・・・・」。
鮫を見つけ、第一の銛を刺すクイント。

だが銛に付けた樽が海中に沈むのを見て驚く。
鮫は全長8mクラス。3tはある。

 

その晩、酒を飲んで傷の自慢をし合うクイントとフーパー。

クイントの腕の傷が入れ墨を消したものだと気付き、何と彫ってあったのか、としつこく聞く。
「インディアナポリス」と答えるクイント。
終戦直前に、テニアン島まで原爆を運んだのがインディアナポリス号。その原爆が広島に落とされた。帰路で日本軍の魚雷攻撃により沈没した同船にクイントも乗っていた。
極秘任務だったため救援を呼べず、同胞が次々に鮫にやられた。
五日目で助けられたが、順番待ちが一番怖かった。1100人中、助けられたのは350人。だが原爆は届けた。

 

鮫は三本もの樽を引きながらも沈ませる事が出来る怪物。
鮫が逆襲に出て、船体に頭突きをし始め、浸水が始まる。浅瀬におびき出すために船を走らせるが、クイントが全速で飛ばしたため、機関室に水が入ってエンジンがだめになる。

フーパーの案で、水中銃を使って鮫に毒薬を撃ち込む事として、防護檻を組み立て、それに入って沈んで行くフーパー。
だが、鮫の一撃で水中銃は落とされ、檻も体当たりでバラバラにされる。
海上では、鮫が船尾からのしかかって船体後部を破壊し、船が沈み始める。クイントがそこにいたため、サメの口に落ち込んでしまった。口から血を吹き出し、鮫に飲み込まれるクイント。

 


再び、船室に頭を突っ込む鮫。鮫の口に圧縮空気ボンベを突っ込むブロディ。

船はほとんど沈み、マストによじ登ってようやくこらえているブロディ。

ライフル銃だけ持っている。そこに近づく鮫。口にはボンベを咥えている。三発まで撃つが、相手のダメージはない。

最後に、ボンベの狙いをつけてブロディが叫ぶ「笑え、畜生」。
その瞬間、ボンベが大爆発して鮫の頭部が粉砕され、胴体が沈んで行った。

 

海底で難を逃れていたフーパーが浮かんで来た。
樽を二個つなげたいかだで陸を目指して泳ぐ二人。

 

 


狼の挽歌       1970年

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監督  セルジオ・ソリーマ
脚本 リナ・ウェルトミューラー
音楽 エンニオ・モリコーネ

 

キャスト
ジェフ・フェストン      チャールズ・ブロンソン
ウェーバー         テリー・サバラス
ヴァネッサ・シェルトン  ジル・アイアランド
スティーブ          ウンベルト・オルシーニ
キレイン           ミシェル・コンスタンタン

 

オープニング


感想
例の「うーん、マンダム」のCM開始後に公開された映画。ブーム便乗で、中高生だった時に観たはずだが、ほとんど記憶なく、再視聴で「あれ?案外ショボい話やな・・・」

 

超一級のスナイパーだが、何度でも女に騙される。

ウェーバーを殺すのだって、要するに女の主導。

最後は最後で、若造の警官に自分から撃たれてしまった。
死んだら、シリーズ化出来んだろうに・・・・・

 

狙撃シーンはなかなかのもの。最初はレース車のタイヤ撃ち抜きで、小さなランチボックスに入れた部品状態の銃を組み立てて狙撃。

ただ、殺しの現場撮られて脅迫されるって、ドジすぎる・・・
もう一つはエレベーターを狙う終盤のシーン。小口径で、精度は高いが威力が弱い銃のため「スティーブなぶり殺し」の場面が生きた。
007や、0011ナポレオン・ソロなんかで、我々の子供時代はモデルガン(銀玉鉄砲)遊びが全盛の頃。

プラカラーの黒を塗ると、けっこうイケる。ただ、さすがにライフルタイプでは目立ち過ぎて、買う奴はいなかったが。

 

町山智浩の解説が面白い(特に似顔絵-バカボンのパパ)

 

予習編  復習編

元々デビッド・マッカラムの奥さんだったジル・アイアランドを、この共演で気に入って自分の奥さんにしてしまった話などなど・・・・

 

マンダムCM    

アラン・ドロン人気華やかなりし頃、なんでこんなブサイクなおっさんが騒がれるのか?と不思議だった。

 

 

あらすじ
女を乗せた車を走らせるジェフ・フェストン。突然狙撃して来た車に追われる。

激しいカーチェイスの末に撃たれるジェフ。女は連れ去られた。


女は愛人のヴァネッサ。連れ去った男はクーガン。その後ジェフは島の刑務所に服役したが、弁護士スティーブの助けで出所。

 

連れの助けでクーガンの居場所を突き止め、併せて彼が自動車レースに出るという情報を得て、そのレース中にクーガンの車のタイヤを撃ち抜き、事故死させる。

 

そして裏切ったヴァネッサを責めるが、結局許すジェフ。

 

ジェフの元に、クーガンを殺した時の証拠写真が届けられる。

出所はギャングのボス、ウェーバー。
殺し屋として引き入れようとしていたが、ジェフはそれを断る。
ヴァネッサは、ジェフの服役中にウェーバーと結婚していた。

またスティーブは、ウェーバーのお抱え弁護士になっていた。

 

ヴァネッサを殺そうと隠れ家へ行くが、結局また許すジェフ。

そしてウェーバーが仕向けた殺し屋を返り討ちにする。
ウェーバーの元にジェフ、ヴァネッサの二人で出掛け、証拠写真とネガを処分した後にウェーバーを殺す。
だがすぐ警察が来て、ジェフは辛くも脱出。

 

ヴァネッサとスティーブは共謀しており、ウェーバーの死により二人が実権を握る事になった。
二人でエレベーターに乗り、社長室に向かう途中、ガラス張りの向こうから銃弾が。スティーブが倒れるが、致命傷ではなく、その後何度か撃たれて絶命。


ヴァネッサは、ジェフの仕業と理解し、窓の外に向かって、苦しまないで殺して、と呟く。ヴァネッサは額を撃ち抜かれて倒れる。

 

ビル屋上からの発砲と気付き、警官が駆け付ける。さあ撃てというジェフに、新米なのか躊躇する警官。
こっちから撃つぞ、と銃を構えようとするジェフに警官が何発も発砲。そしてジェフは絶命。

 

 

ジャズ大名 1986年

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監督 岡本喜八
脚本 岡本喜八、石堂淑朗
原作 筒井康隆
音楽 筒井康隆、山下洋輔


キャスト
海郷亮勝        :古谷一行
石出九郎左衛門  :財津一郎
文子姫          :神崎愛
松枝姫          :岡本真実 (新人)
玄斉            :殿山泰司
鈴川門之助     :本田博太郎
由比軍太夫     :今福将雄
中山八兵衛     :小川真司
赤坂和馬       :利重剛
アマンド         :ミッキー・カーチス
益満休之助    :唐十郎 (友情出演)
ジョー          :ロナルド・ネルソン
ルイ           :ファーレズ・ウィテッド
サム          :レニー・マーシュ
アンクル・ボブ  :ジョージ・スミス

 

 

予告編


感想
アメリカで暮していた黒人奴隷が、幕末の日本に来て、音楽好きの殿様とジャムセッションをするという、いかにも「筒井的」なお話。

 

明治維新を背景に、ちょっと歴史の勉強も出来るというオマケ付き。
戊辰戦争が判っていると、8割方は理解出来る。

通行の難所に位置するバカ長い城。最初、殿や家臣がわざとらしく、延々と襖を開けて隣へ隣へと歩く姿に違和感を覚えたが、話の展開に従ってそれが理解される。

 

番組初めで不適切表現がどうとかいうテロップが出ていたが、本編で「黒ん坊」という言い方があり、昭和時代はそれで通っていたんだとナットク。

どちらにも味方せず、地下でひたすらクラリネットを吹く藩主。この厭戦気分は、これはこれで立派な反戦映画だろう。

監督が岡本喜八というのもシュール。
そういえば、例の庵野秀明の「シン・ゴジラ」は彼をリスペクトして作ったものらしい。

 

元ネタとなった曲(メープル・リーフ・ラグ)はデキシーランド・ジャズのスタンダードらしいが、何となく物悲しく、途中からメンバーが加わって大合奏になっても、その印象が漠然と残った。

ラジオドラマの「ジャズ大名」。根気があればどーぞ

 


あらすじ
アメリカ。南北戦争の最中、オレンジ畑から逃げ出したジョー。
川に落ちた拍子に昔の仲間の元に瞬間移動。
トロンボーンのジョー、コルネットのルイ(従兄)、ドラムのサム(弟)、クラリネットのボブ(叔父)の四人でニューオーリンズに行って楽隊を作ろうと考える。
最初にメープル・リーフ・ラグの単旋律を吹くジョー。それに合わせて皆が楽器を重ねて音楽らしくなって行く。

だが野火送りの行列しか見た事がない連中、音楽が悲しげ。

ニューオーリンズからアフリカに帰ろうという話をしていると、アマンドという男が、船で楽隊をやってくれたらアフリカまで乗せて行ってやると言われて付いて行く。
それから4ケ月。船上の四人。音楽は上達。更に4ケ月。西方に進む船。ようやく騙された事に気付く。

叔父のボブが病気で死ぬ。今度は北に流されている。

心中しようとしている親子三人。

子供が、小舟に転がっている黒人三人を見つける。
そこに「ええじゃないか」の集団が踊りながら通る。

 

ええじゃないかの騒ぎを見ている男。庵原藩主、海郷亮勝(うみのごうすけかつ)。一万三千石の徳川系小藩。

干ばつによる不作、赤潮による不漁、政局不安定による世情不安等により、多数の自殺者を出している事を憂慮。

家老の石出九郎左衛門の課題具申。薩摩から訪れた二名の侍。決起する若者の扱い。そして黒船からの小舟漂着。

小舟に乗っていた黒んぼ三名は医師の玄斉が看病。

若者らの決起に「おきゃーせ、とろくせー」と方言丸出しの亮勝は、尾張から養子で来た身。

 

薩摩の侍に面会する亮勝。同席する妹の文江、松枝。
つい先だって徳川慶喜が大政奉還したとの知らせが入り、慶喜は大阪城に立て籠もり、西郷先生が江戸をひっちゃき回している。

浪士二千人が江戸に集まっている。
侍の申し出は、まず我々にこの城を通らせて欲しいという事と、次にその浪士を通して欲しいという事。

 

庵原藩は、北に険しい峠、南に海沿いの難所という立地の中間に細長い城が立っており、近道として絶好。


二千人も通ったら床が抜ける!と九郎左衛門。よいではないか、と亮勝。

 

黒人三名の扱いを、本家では「何なりと良きにはからえ」
亮勝は篳篥(ひちりき)の趣味を持っており、家人はその音色に閉口(近くでは聞きたくない、下手に吹かれると居たたまれない・・・)
薩摩の二人を襲う密偵(城内で聞いていた)が銃で殺される。

隣の駿東藩との境。相手側へ死体を動かす庵原の藩兵(領外(OB)でござる・・・)

「火の粉を被らないのが唯一の生きる道」と亮勝に諭す九郎左衛門。黒き者も処分せよと、と?(えー、まあ)
三人を死んだ事にして棺桶に入れ、城内に入れる。

 

江戸に残した奥方が男児を誕生したとの知らせを受けて喜ぶ亮勝に、十月十日で生まれるものが一年かかるなどめでたくもない、との松枝の言葉に、不義密通だとあわてて戻る使者。

九郎左衛門が、監督不行き届きで切腹しようとするのを止め、その代わりに黒人に会わせろと言う亮勝(会いたくて仕方がない)。

 

地下牢での待望の面会。鈴川門之助を通訳にして、三人のいきさつを聞く亮勝。
三人の演奏を気に入る亮勝は、クラリネットを見つける。リードが壊れていると言うと、篳篥をジョーに見せる亮勝。そこから部品を外してクラリネットに付けると音が出た。

ジョーが口ずさむメロディーを吹いて見せた亮勝は夢中でのめり込む。

 

次第に城中の者たちが巻き込まれて音楽の輪が広がって行く。
その間にも、大阪城に急ぐ旗本、江戸薩摩屋敷へ行く浪士等が通路代わりに城を縦断。

江戸から戻った使者の話、奥方は男と逐電。だが亮勝は薩摩屋敷焼き討ちの話に反応(死者多数)。
藩兵が間もなくここに来るという。
座敷全ての畳を裏返せとの命令。どちらにも味方しない。

幕府も薩長も自由に通せ。斬り合いになっても手出し無用。

 

そして、地下ではジャズの大競演、地上では斬り合いの修羅場が繰り広げられる。
どさくさ紛れにミッキー・カーチス、山下洋輔、タモリらが登場。

 

騒ぎも収まり、官軍がしずしずと行軍する姿を見送る九郎左衛門。

時は明治元年。

 

 

 

 

ミッション・インポッシブルシリーズ 1996~2015年

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ミッション・インポッシブル/フォールアウトが公開中だが、一応前作を把握しておいた方がいいという事で、ちょっとおさらい。

*NHK BSで先週から毎週土曜、連続放送されている

 

ミッション:インポッシブル   1996年

監督 ブライアン・デ・パルマ
脚本 デヴィッド・コープ、ロバート・タウン
製作 トム・クルーズ、ポーラ・ワグナー
音楽 ダニー・エルフマン テーマ曲:ラロ・シフリン

 

キャスト
イーサン・ハント      トム・クルーズ
ジム・フェルプス      ジョン・ヴォイト
クレア・フェルプス     エマニュエル・ベアール
ジャック             エミリオ・エステベス
サラ・デイヴィス      クリスティン・スコット・トーマス
ハンナ・ウイリアムズ   インゲボルガ・ダクネイト
フランツ・クリーガー    ジャン・レノ
ルーサー・スティッケル  ヴィング・レイムス
マックス             ヴァネッサ・レッドグレイヴ
ユージーン・キトリッジ   ヘンリー・ツェニー

予告編

 

あらすじ 詳細はコチラ
CIA内部スパイを泳がせて諜報部員のデータを盗ませ、証拠を掴む作戦が失敗し、チームが壊滅、イーサンが孤立無援になる。
武器商人マックスの懐に入って、自ら情報の盗み出しを提案するイーサン。
ルーサー、フランツを雇いCIA本部でのデータ盗み出し。

室温センサー、床の重力センサーをかわして奪取成功。

だが先の失敗はボスのジムが仕組んだものだった。
TGV車内でのデータ受け渡し。ジムとイーサンの争い。脱出しようとするヘリが、ワイヤーに繋がれてトンネル内に。

ジムとその手下のフランツは死ぬ。

ルーサーとはこの後長いつきあい。

 

感想
元々はTVシリーズ。日本では「スパイ大作戦」と言われていた。
それをトム・クルーズが自身の初プロデュースで映画化した一作目。

この時トム・クルーズは34歳。

 

スパイアクションものとしてはなかなか面白かったが、元々TVシリーズのスパイ大作戦は、鉄壁のチームワークを描いたもの。

それが第一作目から内部の裏切りの話だったのが、どうにも残念。

裏切り絡みは二作目以降でやればいいのに・・・・とつくづく思った。

CIA本部でのデータ抜き取りは、確かにハラハラドキドキしたが、冷静になって考えると、部屋に侵入した時の対応はバッチリ(室温上昇検知、床は汗一滴おちても警報)の割りに、そこに行き着くまでの通風路のセキュリティは全くのザル。

何より一番ガックリ来たのが、あのヘリ。一体鉄道のトンネルに入ってどうして飛んでいられるのか。ローター直径だって10mはあるだろう。

この部分さえなければそこそこの映画なのに・・・・・

 

ミッション:インポッシブル2   2000年

監督 ジョン・ウー
脚本 ロバート・タウン
原案 ロナルド・D・ムーア、ブラノン・ブラーガ

 

キャスト
イーサン・ハント       トム・クルーズ
ショーン・アンブローズ   ダグレイ・スコット 
ナイア・ノードフ=ホール  タンディ・ニュートン 
ルーサー・スティッケル   ヴィング・レイムス
ヒュー・スタンプ        リチャード・ロクスバーグ
ビリー・ベアード       ジョン・ポルソン
ジョン・C・マックロイ     ブレンダン・グリーソン
ネコルヴィッチ博士     ラデ・シェルベッジア
ウォリス            ウィリアム・メイポーザー
ウルリック           ドミニク・パーセル

予告編

 

あらすじ 詳細はコチラ
30時間で人が死ぬキメラウィルスと、その治療薬ベレロフォンが、イーサンの替え玉として護衛していたショーンの裏切りで奪われた。
ショーンの恋人だったナイアをスカウトして作戦の遂行。
ショーン側に入り込んでスパイ行動をするナイアだが、それがバレる。どうせ殺されるなら、とウィルスを自分の腕に注入するナイア。
イーサンが駆け付け、ショーンを撃退。治療薬を打ってナイアの命は救われた。

 

感想
ウィルスとそのワクチンを巡る話は、けっこうよく使われるネタだが、それを盗み出すのにハラドキ満載で、楽しめる。
ヒロインのナイア役、タンディ・ニュートンは、ER(緊急救命室)のシーズン11辺りでカーターの恋人ケムをやっていた人。

最近再放送を観て「ああ、この人だったんだ」と思い出した。

 

M:i:III  2006年

監督:J・J・エイブラムス

 

キャスト
イーサン・ハント   :トム・クルーズ
デイヴィアン      :フィリップ・シーモア・ホフマン
ルーサー       :ヴィング・レイムス
ゼーン          :マギー・Q
デクラン         :ジョナサン・リス=マイヤーズ
ジュリア         :ミシェル:モナハン
ブラッセル       :ローレンス・フィッシュバーン
ベンジー・ダン      :サイモン・ペッグ
ジョン・マスグレイブ  :ビリー・クラダップ

 

予告編

 

あらすじ 詳細はコチラ
スパイの一線を退いて教官生活のイーサン。

婚約者のジュリアとの生活。そこへ指令。

かつての部下リンジーの救出作戦。チームのリーダとしてリンジーを救い出すが、脳内に仕込まれた爆弾で彼女は死ぬ。

秘密情報「ラビットフット」。
黒幕のIMF上官ブラッセルと武器商人のデヴィアンの結託。バチカンでのデヴィアン拉致。だが戦闘機の銃撃で奪還される。
ジュリアが人質に取られ、舞台は上海に。ラビットフットが保管されているビル高層階に侵入して奪うイーサン。人質との交換時、薬品で意識を失ったイーサンは脳内に爆弾を仕込まれる。
ジュリアと共に捕われたイーサンだが、本当の黒幕はブラッセルではなくマスグレイブ。イーサンが電気ショックで仮死状態の時、ジュリアがマスグレイブを倒した。
全てを知ったジュリアとIMF本部を訪れるイーサン。

 

感想
今作は、結構チームワークが強調されていてそれなりに「スパイ大作戦」的の出来だった。変装用のマスク作りは秀逸。
婚約者のジュリアは、後半で結構活躍してメンバーに加わるかとの期待を持たせる。

 

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル  2011年

監督 ブラッド・バード

 

キャスト
 イーサン・ハント      トム・クルーズ
 ジェーン・カーター     ポーラ・パットン
 ベンジー・ダン       サイモン・ペグ
 ウィリアム・ブラント    ジェレミー・レナー
 カート・ヘンドリクス    ミカエル・ニクヴィスト
 アナトリー・シディロフ  ウラジミール・マシコフ
 ウィストロム         サムリ・エーデルマン

 

予告編

 

あらすじ 詳細はコチラ
ロシアの刑務所に収監されていたイーサンが救出され、機密指令が下される。ロシアの核ミサイルの発射コードに関する機密の奪還と、スパイ「コバルト」の追跡。
クレムリンへの潜入は成功するが、直前に核の発射制御装置が奪われた。
IMFの分析官ブラントとの合流。クレムリンで立ち去った男が「コバルト」カート・ヘンドリクスだとの指摘。
ドバイの超高層ビルでの攻防の末、制御装置の発射コードも奪われる。
核発射のためには通信衛星が必要であり、制御装置を追うイーサンと、通信設備を確保するベンジー、ブラントとの、二手に分かれての行動。
イーサンがヘンドリクスと戦うが、結局ミサイルが発射される。着弾が迫る中、イーサンの停止指令が通信設備復旧で有効となり、寸前で爆発は回避された。
エピローグ
イーサンが刑務所に収監されていたのは、妻ジュリアを殺された報復で多数の人を殺したから。だがそれは偽装で、ジュリアを今後危険な目に遭わせないため、死んだ事にして別れた。
再婚して家族で食事をするジュリア。

遠くから目と目だけで心を交わす二人。

 

感想
よくもこれだけ話をブッ込んだなァという印象。様々な設定が単なるアクションのネタとしてしか考えられていないため、スリルの連続ではあるが、後で考えて「いや待てよ?」となる。
前作で活躍した妻ジュリアとの別離は惜しい。ただ最新作で復帰するみたい・・・・


ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション  2015年

監督  クリストファー・マッカリー
音楽  ジョー・クレイマー


キャスト
 トム・クルーズ           イーサン・ハント
 ジェレミー・レナー         ウィリアム・ブラント
 サイモン・ペッグ          ベンジー・ダン
 レベッカ・ファーガソン      イルサ・ファウスト
 ビング・レイムス          ルーサー・スティッケル
 ショーン・ハリス           ソロモン・レーン
 アレック・ボールドウィン     アラン・ハンリー(CIA長官)
サイモン・マクバーニー     アトリー(MI6長官)

予告編

 

あらすじ 詳細はコチラ
指令を受けるレコード店で拉致されるイーサン。CIAなどの殉職者を偽装して集められた犯罪組織「シンジケート」。

謎の女に助けられるイーサン。
CIAの画策でIMFが解体され、その監視下での不自由な活動。
オペラ座でのオーストリア首相襲撃事件。それに関わっていたのがあの謎の女、イルサ。彼女は潜入捜査官。
彼女から、シンジケートのボスが元情報部員レーンである事を知る。
奪われた極秘資料奪還のための作戦(水槽内での認証情報差し替え)。奪還したデータを持ち逃げして再び寝返るイルサ。
最終的にデータは回収され、レーンは逮捕される(防弾ガラスの箱に閉じ込め)。

 

感想
ルーサー、ベンジー、ブラント辺りは複数回の参加で、チームプレーがある程度馴染んで来ているのは好ましい。
女スパイ、イルサは最初敵方の扱いで多少混乱するが、アクションのキレが良くてスカッとする。
ゴースト・プロトコルが、ちょっとテンコ盛り過ぎたのに対しては、多少改善。
ただ、ラストでレーンを捕まえる顛末については、やや尻すぼみ(緊張感なし)。

 

 

最新作「フォールアウト」は、実はつい先日視聴。

レビューは1~2週間後に・・・

 

ブリッツ   2011年  イギリス

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監督 エリオット・レスター
脚本 ネイサン・パーカー
原作 ケン・ブルーウン

 

キャスト
トム・ブラント            ジェイソン・ステイサム
ポーター・ナッシュ       パディ・コンシダイン
バリー・ワイス         エイダン・ギレン
エリザベス・フォールズ  ザウエ・アシュトン
ハロルド・ダンロップ     デヴィッド・モリッシー
ロバーツ             マーク・ライランス
クレイグ・ストークス    ルーク・エヴァンズ

 

 

予告編


感想
ジェイソン・ステイサムは「トランスポーター」が当たり役で、毛がなくても人気がある役者。
今作では刑事役。自動車盗のガキ共を、ホッケースティックでボコボコにする場面から始まり、暴力刑事の印象をたっぷり刷り込む。

 

バディものの範疇に入るが、この相方ナッシュがイイ。

元々ゲイで、職務上のトラブルもあり流れて来たもの。

けっこう根性は座っている。ブラントは暴力刑事ではあるが、ゲイに対する偏見は全くなく、好感が持てる。

 

「ブリッツ」を自称する犯人のワイスは、本当に気持ち悪さが滲み出て好演。
比較的早い段階で犯人が判るが、警察組織の対応の遅さが半端ない。そんなもの、男の検挙歴をちょっと照合すればすぐ判りそうなものなのに。
結局ブラントが情報屋から聞いた話から、一年前の事件を思い出してワイスに近づく。だが証拠が掴めないうちに警官殺しは続き、その結果ようやく、かつてワイスを検挙した者が順に殺されている事が判明(イラつく)。

検挙したものの証拠不十分で釈放、というパターンは「ダーティー・ハリー」でも使われたストーリー。

 

こういうどうしようもない相手に、非合法で制裁を加えるというのも、ありがちではあるがスカっとする。
だが最後の、新聞記者に犬をけしかけるのは、本当に蛇足(ない方がいい)。

 


あらすじ
ロンドン警察のサウスイースト分署。ここに勤めるトム・ブラント刑事は暴力的な捜査で、ゴシップ紙に毎回報道され、署内でも要注意人物。
同僚のロバーツが妻を亡くした。失意のロバーツを慰めるブラント。

そんな時に、女性警官のサンドラが首を撃たれて殺される事件が発生。ブラントに「チャンスをやる」とその事件を担当させる署長。

 

ロバーツが特別休暇の時に配属されたポーター・ナッシュ警部代理。紹介の時に皆が笑う。

同僚のフォールズは、殺されたサンドラと警察学校で一緒だった。息子のトラブルで悩みがあるフォールズ。

新聞社のダンロップにタレコミをする男。警官を8人殺すと言う。
そしてパトカーの警官が射殺される事件が更に発生。

 

ナッシュの自宅を訪れるブラント。時々ブラックアウトする事について相談をする。自分自身の経験を話すナッシュ。自身がゲイである事、捜査を巡って精神的に追い詰められて同じ様な状況に陥った事など。
だが途中でイビキをかくブラント。

 

ロバーツが署に顔を出す。休んでいろと言う署長に辛らつな言葉を投げるロバーツ。そして復帰。
ブラントが使っている情報屋が、警官殺しに心当りがあると言って来る。犬に火を点けて、その状況をYouTubeにアップしているイカれた野郎。
他の話もヒントに、一年前プールバーで半殺しにした男を思い出したブラントは、ナッシュと一緒にその男、バリー・ワイスの家をガサ入れする。だが目ぼしいものは何も出ない。

 

帰宅するロバーツをつける男。郵便受けで部屋を確認するとエレベータで上に上る(16階の214号室)。
衛星放送の未納を口実にしてドアを開けさせると、ロバーツを撲殺し、油を撒いて火を点けた。
更にダンロップへタレコミを入れる男。自らをブリッツと名乗った。
ここの警官が標的にされている事で浮足立つ分署内。

 

ゴミの中からワイスの本名を知った情報屋は、ワイスが、地下駐車場に置いてある自分の車にロバーツ殺しの証拠を隠している事を知る。
その事をダンロップにタレコミする。それを確認して後日金を渡したダンロップだが、その受け渡し直後、ワイスは情報屋を殺して金を奪う。

 

他部署の警官、クレイグ・ストークスに接触するフォールズ。問題を起こしているスキンヘッドと呼ばれている子供についての話を聞く。フォールズは、彼が12の時から知っており、情報屋として使いながら生活の面倒も見ていた。その揉み消しと引き換えにフォールズとつき合おうとするストークス。

 

パソコンに疎いブラントだが、女性職員に頼んでワイスの犯歴チェックを頼む。最初に殺されたサンドラから始まって、殺されているのはワイスを検挙した者たち。

その先にはフォールズが居た。最終標的はブラント。

 

ストークスとフィールズのデートを見ているワイス。
デートを終え、フォールズを家まで送るストークス。その後ワイスが彼女を襲う。そこに割って入って助けようとするスキンヘッド。だがワイズに殺される。その後に駆け付けるパトカー。

 

ワイスが指名手配され、通報からホテルに踏み込むブラント。

それを察知して逃げ出すワイスを追うブラント。

延々と追跡した後、列車操車場で逮捕。
だが物的証拠がなく、拘留期限が来て止む無く釈放。ブラントは「ブリッツ」のあだ名を思い切り蔑み、ワイスのプライドを傷付けた。
報道陣に向かってポーズを取りながら出て行くワイス。

 

スキンヘッドの埋葬儀式。ブラントも参列している。そこに制服姿で参列するワイス。
何も気付かないブラントは、車に乗ってそこを去る。追跡するワイス。
ブラントが着いたのは、ワイスが自分の車を止めていた駐車場。ドアを開けて階段を上がって行くブラントを追うワイス。

 

延々と階段を上がり、屋上に出た時、ワイスがブラントの肩に手を掛ける。だがその正体はナッシュだった。横から顔を出すブラント。

銃を取り上げ、ワイスをバールでボコボコに殴るブラント。

ワイスは笑って「これが記事になるのが楽しみ、訴えてやる」
だがブラントは平然として「犯人は制服を着たヤツを狙っているらしい。それに凶器はこれと同じだ」と言ってワイスを撃ち殺す。

そしてナッシュに向かって「どうもこりゃ、迷宮入りになりそうだな」

 

ダンロップの所へ行って、犬をけしかけるブラント。

 

 

アレサ・フランクリン死去

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詳細はコチラ
ソウル・シンガーの大御所として有名だが、若い頃の活躍は「I Say A Little Prayer」ぐらいしか知らない。

(この曲も、オリジナルはディオンヌ・ワーウィック)

 

印象に深いのはMTV全盛の頃の「Rock-A-Lott」。ラジカセの中でアレサが歌うという演出で、粘土細工の人形たちが歌うのが楽しかった。

 

ご冥福をお祈りします

 

 

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