監督 ギャレス・エドワーズ
キャスト
ジン・アーソ フェリシティ・ジョーンズ <ゲイレンの娘>
キャシアン・アンドー ディエゴ・ルナ
<反乱軍の将校。スパイ等ダーティーな仕事専門>
K-2SO <元帝国軍のドロイド。再インストールされキャシアンの相棒>
チアルート・イムウェ ドニー・イェン<盲目の武闘家。フォースを信じている>
ベイズ・マルバス チアン・ウェン
<チアルートの相棒。マシンガンの達人>
オーソン・クレニック ベン・メンデルソーン <帝国軍将校>
ソウ・ゲレラ フォレスト・ウィテカー<ジンを育てた元反乱軍の戦士>
ボーディー・ルック リズ・アーメッド <パイロット>
ゲイレン・アーソ マッツ・ミケルセン
<帝国軍に強要されてデス・スターの開発を行う>
予告編
https://www.youtube.com/watch?v=EEGnxUzdfmA
あらすじ
辺境の惑星で静かに暮らしていた男の元へ帝国軍のクレニック長官が現れ、連れて行こうとする。男は帝国軍で新兵器の開発を行っていたゲイレン・アーソ。
妻が逆らって指揮官を撃つが、射殺される。
娘を「スターダスト」との愛称で愛した父親。父の指示でその場から逃げた少女。岩を模したハッチから中に入って帝国軍の兵士をやりすごす。
帝国軍が去った後、少女を助け出す男。
ゲリラ戦の中で惑星ウォバニで捕虜となったジン。宇宙人と同房。反乱軍の救出作戦のドタバタで逃げようとするが、キャシアン、K-2SOに連れられて、反乱軍の本拠地、セヴィン4に行く。
帝国軍の秘密兵器「デス・スター計画」の情報を掴んでいたキャシアン。以前は同胞だったソウ・ゲレラがその情報を持っている。その話の流れでジンがゲイレンの娘であり、かつてソウに育てられていた(16歳まで)ことが判明。ソウとのコンタクトを要望され、いやいやながらキャシアンとのミッションに参加するジン。裏でキャシアンは上司から、ゲイレンは殺してもいいと指示される。
ソウの居る惑星「ジェダ」を訪れるキャシアン、ジン、K-2SO。ゲリラ戦に巻き込まれるが、その状況を救うチアルートとベイズ。
一方、帝国軍からの情報を持って来たというパイロットのボーディーが信用されずに捕らえられていた。
目隠しされてゲリラの本拠地に連れて来られたジンは、ソウと再会する。ソウは度重なる戦いで吸入が必要なほどの満身創痍の体。
ボーディーが持って来た情報はゲイレンのホログラム映像。ゲイレンは、もし自分か居なくてもデス・スターの開発は可能だと考え、むしろその計画の中枢に存在し続けた上で、デス・スターの中に弱点を仕込んだ。
リアクターモジュールを叩けば連鎖反応でデス・スターは破壊される。それにはデス・スターの設計図が必要であり、帝国軍支配下の惑星「スカリフ」のシタデルタワー内にある、とのこと。
帝国軍では、デス・スターの威力を疑問視するターキン提督がクレニックに詰問しており、クレニックはその実証をするため、惑星ジェダの攻撃を指示。
ジンたちは辛くもそこから脱出するが、ソウは残って命を落とした。
ゲイレン・アーソから情報を得るため惑星イードゥに向かうメンバー。不時着したところから目指す研究所へ一人で向かったキャシアン。
それを怪しんで独自に向かうジン。キャシアンはクレニックと話すゲイレンを見つけて射殺しようとするが、出来ない。
そこへ別ルートから接近するジン。反乱軍が連携のないまま攻撃を開始し、その巻き添えで瀕死の重傷を負うゲイレン。最後の死に目にかろうじて会えたジン。
ジンたちは敵の複葉シャトルを奪って反乱軍の基地に帰還。
ジンはデス・スターの存在を主張し、その設計図を奪いに行く事を司令部に提案するが、敵設計者の娘という事で信用されない。
挫折するジンにキャシアンが声を掛ける。今まで汚い仕事もやって来たメンバーを集めて戦闘に志願する。チアルートとベイズも参加。
敵のシャトルを使って無断出動する彼らは「ローグ・ワン」と名乗って出発する。
敵惑星「スカリフ」への潜入。幸い機種コードが通り、シールド・ゲートを無事通過。受入れの担当官をやり過ごして、設計図奪取のキャシアン、ジン、K-2SOのチームとチアルートたち攪乱部隊とに分かれての作戦。
タワー内通信網を使ってK-2S0が設計図のありかを見つけ出し、皆でそこに向かう。
設計図はセキュリティを考慮し、物理データで格納のため、取り出しにはアームを使った機械的手段が必要。膨大なデータの中から探すのにキーワードが必要。ジンは思い出して「スターダスト」をK-2S0に指示。そして位置が特定されたが、アームで取り出す直前に停電。やむなくキャシアンと共にデータの塔を登る。
情報を得てこの星に来ていたクレニックが二人を妨害。キャシアンは撃たれる。
ジンは何とか設計図データのファイルを取り出し、最上階の発信タワーへ。だがデータ送信のためには星のシールドを解除しなくてはならない。
地上部隊のボーディーが有線ケーブルを引いて回線を繋ぎ、チアルードが命を賭けてマスタースイッチを入れた。
一方反乱軍が帝国軍のバトルシップに体当たりをかけ、シールドゲートもろとも破壊し、送信可能の状態になった。
データ送信しようとするジンを阻むクレニックだが、キャシアンがそれを阻止した。
何とかデータを送信したジン。
帝国軍、ターキン提督の命令で、デス・スターによる惑星スカリフへの攻撃が実行された。それに巻き込まれてジンたちは全員抹殺される。
データを受け取った反乱軍のシンパ。そこに向けてダース・ベーダーの部隊が急襲をかける。
反乱軍の兵士をライトセーバーで次々倒すダース・ベーダー。
危ういところでそのデータはレイア姫の手に託された。それを「HOPE」と呼ぶ姫。
感想
「スターウォーズ」のエピソード4に繋がるスピンオフ・ストーリー。まあ、いい悪いは別にして一連のシリーズはずっと観続けているので、お約束の様に視聴した。
いつもの調子で、言いたい事は結構ある。
最強のデス・スターに弱点を仕込んだ開発者とその娘、という設定はなかなか良いと思う。だがホログラムで父親が伝えた情報が具体的すぎて、こんなものがよくバレもせずに持ち出せたもんだ、との疑問。
ソウ・ゲレラに育てられたと言っても、その経緯は全く現れていないので、感情移入もし難い。
ターキン提督はCGらしいが、あのキャラクターをそこまで無理して復元せんでもいいものを。最後に出て来るレイア姫もちょっと笑えた。
ただ、批評的に観すぎるのは、このテの映画を楽しむためにはあまり良い事ではない。
で、良かった点を以下重点的に。
戦闘機類は、今までのシリーズに縛られてあまり新鮮味がない、というのがエピソードを遡る時の悩みだが、キャシアンの乗る機体が低速時にはスリムな翼が左右に開き、高速になると前方に畳まれる。この動きがなかなかシャープ。
それから帝国軍のベーダーが乗っていた指令船(翼が下半角になるヤツ)の複葉バージョンが今回、敵から奪った機体として新たに登場。
やはり目新しいメカを出すのは目先が変わってイイ。
それから従来の機体、メカもCGの進歩でずいぶん動きが良くなり(本物感が増し)画面に入り込めた。
盲目の武闘家、チアルード役のドニー・イェン。あまり知らない人だが、ジャッキー・チェン的な位置付けで有名らしい。確かにちょっと異質な雰囲気はあるが、フォースを信じ、盲目なるが故に研ぎ澄まされた反射神経、という事ではさほど違和感は感じなかった。彼をサポ
ートするベイズについても、なかなかの男気で好印象。
まあ、言ってみれば「七人の侍」的なアクション巨編と言った感じ。メンバーのキャラの立ち方もそこらへんをわざと狙っている。それはそれで「アリ」かな。
ただ、C3-POやR2-D2を出すんだったら、レイア姫が追い詰められてR2-D2にデータを埋め込むところまでの話を描いて欲しかった。
「それはそれでもう一話あります」なんて言ったら怒るで。