監督・脚本 J・J・エイブラムス
音楽 ジョン・ウィリアムズ
キャスト
カイロ・レン - アダム・ドライバー
レイ - デイジー・リドリー
フィン - ジョン・ボイエガ
ポー・ダメロン - オスカー・アイザック
レイア・オーガナ - キャリー・フィッシャー
ルーク・スカイウォーカー - マーク・ハミル
ジャナ - ナオミ・アッキー
アーミテイジ・ハックス将軍 - ドーナル・グリーソン
エンリック・プライド元帥 - リチャード・E・グラント
マズ・カナタ - ルピタ・ニョンゴ
ゾーリ・ブリス - ケリー・ラッセル
チューバッカ - ヨーナス・スオタモ
ローズ・ティコ - ケリー・マリー・トラン
シーヴ・パルパティーン - イアン・マクダーミド
ランド・カルリジアン - ビリー・ディー・ウィリアムズ
ハン・ソロ - ハリソン・フォード
予告編
感想
スターウォーズはもう「宗教」みたいなものなので(私ではなくカミさん)、観に行くことは既定の事実だったが、封切り日に行ったので、その晩にやった前作( EP8 )は後で観る形になった。
まあ、パルパティーン復活、とあっては別に前作観なくても関係なかったけど(笑)
前作(EP8)で、カイロ・レン率いるファースト・オーダー軍に追い詰められ、ファルコン号に乗れる程度にまで縮小したレジスタンス。
どうやって立て直すのかな?と思っていたら、いきなりのパルパティーン復活。
パルパティーンと言えばダークサイドの主。
EP6 でダースベーダーと共に死んだ事になっているが、そもそも全能の前提だったから、あれしきで死ぬ筈がなかった。
だから新三部作になって「ファースト・オーダー」だの最高指導者スノークだの言われても、どうもピンと来なかった。
そういう意味でナットクはしたのだが、なーんか変だな的気持ちの悪さは残る。
それにしても、レイがスカイウォーカー家の血とは関係ないところで、フォースを身につけたこと自体に、大きな意味を感じていた人は多かっただろう。
それが「実はパルパティーン生きてましたー」そして「レイはその孫でしたー」では、何の後ろ盾もなく努力して来たレイへの肩入れが無駄だった様な虚しさを感じる。
ファースト・オーダーって、何かヘンなネーミングだなと思っていたが「ファイナル・オーダー」への伏線だったのね(どうでもいい話にナットク)
ファイナル・オーダーに辿り着くための道程が、例によってややこしい。行くためにウェイファインダーが必要であり、そこに行き着くための情報がまた別途必要(ダガーナイフ)
ナイフやそこに仕込まれた情報を巡ってゴチャゴチャするが、結局見つけた二個目のファインダーは破壊され、レンの持っていたものでファイナル・オーダーに行くのだから、要は時間つぶしでしかない。
こういった流れはSWのお約束だから、むしろ「ああ、またか」と懐かしく思うのが正しい反応か(笑)
今回ゲストとして存在感があったのはランド・カルリジアン。
スピンオフの「ハン・ソロ・スターウォーズ・ストーリー」で関係が描かれていたのも補強材料か。
ハン・ソロ亡き状況では、彼の映像がオールド・ファンにとっては一種の癒しだった。
ちょっと疲れて来たので、この感想は切り上げよう。
結論を言えば、何者でもないレイがフォースを身に付けて行くというサクセスストーリーは、EP7、8によって醸成されたもの。
パルパティーンを出すことで「やっぱり血だね」という屁理屈上の落としどころではあったが、却って新三部作全体を台無しにしたという印象。
EP8でひどい事になっていたのをJJは何とかうまくやった、という人も居るだろう。
映画だから、その辺について争うつもりはない・・・・
良くも悪くも、これでSWは打ち止め。だよ、ね?
興行収入も芳しくないようだし、続編作る元気はディズニーにないだろう・・・・
そういえばEP8の最後、フィンたちの脱出を助けた少年が、フォースでホウキを引き寄せ空を見上げるシーンがあったが、それにまつわるストーリーが全くなかった。
新技「伏線崩し」・・・・
あらすじ
皇帝パルパティーンの遺言に基づき、カイロ・レンがシスのナビゲーター(ウェイファインダー)を手に入れる。
導かれる様に寺院でパルパティーンと会うレン。
倒したスノークはパルパティーンの分身だと言う。
新たな帝国、ファイナル・オーダーをレンに引き継がせるつもり。
そのための条件はレイを殺すこと。
祖父ベイダーのなし得なかったジェダイの終わりを実現させよ。
ファーストオーダーに潜入しているスパイから情報を得て、帰還するフィンとボー・ダメロン。
パルパティーンが生きており、何十年もかけて巨大艦隊ファイナル・オーダーを作った。
今から16時間以内に自由世界への攻撃を始めるという。
C-3POの情報で、皇帝の艦隊が居る場所は、未知の領域「エグゼゴル」。
レイは、ルークが残したノートにそのヒントを見つけていた。
シスのウェイファインダーがエグゼゴルへのコンパス。
レイアが言う惑星パサーナの協力者を求めて、出発するレイ、ポー、フィン、チューバッカら。
一行は惑星パサーナでランド・カルリジアンに会う。彼がかつてルークと共にウェイファインダーの情報を持ったオーチを追って来たが、見失った。
レンはレイとのフォース交信で彼女の居場所を知り、追跡を始めた。
オーチの行動を辿るうちに、砂に取り込まれた一行。その地下でオーチの残したドロイドD-Oと、手掛かりになるダガーナイフを見つける。
そこに書かれたウェイファインダーのありかをC-3POは読めたが、シス語のため翻訳にプロテクトがかかり、知ることが出来ない。
一方レイはレンの到来を知り、一人戦いに出向いた。
その間にファースト・オーダーが襲って来て、ファルコン号とチューバッカ、ダガーナイフが奪われた。
逃げるファースト・オーダーの輸送船を巡って、レイとレンのフォースパワーの引き合いが繰り広げられるが、輸送船が破壊される。
中に居たチューバッカを死なせてしまったと嘆くレイ。
C-3POに残っているナイフのデータを読み取るため、惑星キジーミのジャンク屋がデータを抽出。その場所はエンドアの月。
だがその時レイは、チューバッカが生きて上空のスター・デストロイヤーに捕われている事を感じ、ボー、フィンらと共に潜入する。
潜入にはボーの旧い知り合いゾリ・ブリスから貰った、フリーパスのメダルを使った。
チューバッカを救い、ダガーナイフも取り戻したレイだが、レンから彼女がパルパティーンの孫である事を知らされてショックを受ける。
互いがフォースで交信出来ることをパルパティーンは知らず、皇帝を倒して二人玉座に就こうと誘うレン。
レイたちは拿捕されていたファルコン号で脱出。それを助けた、レジスタンスのスパイだったハックス将軍は処刑された。
エンドアの月に到着したレイたち一行。そこに住んでいたのは、ジャナたちストームトゥルーパーから逃げたレジスタンス。
フィンも同様の境遇なので親しくなる二人。
ダガーナイフの仕掛けでファインダーの位置を知るレイ。
単身ヨットでデス・スターの残骸に向かうレイ。
だが追って来たレンにウェイファインダーを破壊される。
レイとレンによるセイバーでの戦い。
その最中にレイアが死にかけ、それを感じたレンが気を取られてレイに腹を刺される。
レイアの死をレイも感じ、フォースでレンの傷を治す。
レンを置いてレイは、かつてルークと修行した惑星オク=トーに行き、ルークの霊体に教えを乞う。
ルークは自身のXウィング機を引き上げ、レイアのセイバーも与えた。
レイは、レンから手に入れたウェイファインダーを使ってエグゼゴルに向かった。
残されたレンは、記憶となったハン・ソロとの語らいで自分を取り戻し、レンの象徴であるセイバーを海に捨ててベン・ソロに戻った。
同じ頃、パルパティーンは見せしめのため、惑星キジーミを破壊する。
レジスタンス基地に戻ったポーたち。情報抽出と同時に記憶を消去されたC-3POは、R2-D2によって復旧された。
レイの辿ったコースの追跡で、エグゼゴルに向かうレジスタンス部隊。
エグゼゴルに着き、パルパティーンと戦っているレイ。
憎しみと共に自分が殺される事で、シスの能力全てをレイに受け継がせようとするパルパティーン。
一方レジスタンスの部隊が到着してシスの艦隊に攻撃を仕掛ける。
だが圧倒的な武力の差に苦戦。
そんな時、カルリジアンが援軍を連れて到着。
ベンもレイを助けるために来て、レイからライトセーバーを受け取り、自らの騎士団を倒した。
パルパティーンは、レイとベンのフォースを吸い取る事でパワーを取り戻し、まずベンを地の底に落とした。
力を奪われて倒れるレイ。
過去のジェダたちが次々に現れてレイに力を貸した。
フォースの力をぶつけ合うレイとパルパティーン。
そして遂にパルパティーンを倒すが、レイも動かなくなった。
崖を這い上がって来たベンが、レイを抱き上げフォースを使って蘇生させる。
目覚めたレイがベンにキスをするが、そのまま絶命して消滅するベン。
レジスタンスはシスの艦隊を全滅させた。
勝利を祝った後、レイは惑星タトゥイーンに向かい、ルークの養父母
ラーズ夫妻の住居跡を訪れたレイ。
レイアとルークのライトセーバーをそこに埋めた。
通りがかりの者に名前を聞かれ「レイ・スカイウォーカーです」と答えるレイ。