感想
2017年放送の再放送。2022年に打上げという事なので、直近となり放送したのだろう。だがその報道はまだない・・・
金属天体になったのは、要するに小惑星が衝突した時に表皮が剥がされてコアが剥き出しになったという事らしい。
いずれにしても宇宙の起源に迫るトライには応援したくなる。
注)本計画はソフトウェアのテストのため、2022年の打上げは見送りとなったらしい(コチラ)
内容
地球から2.5億キロの彼方にある直径200キロほどの天体プシケ。
表面のほとんどが鉄とニッケルで出来ている。
鉄は文明を支える大事な物質。
自然界では、そのままの形ではなかなか見つからない。
見つかったのはナミビアの平原→ホバ隕石(60トン:世界最大)
これがいつどの様に作られたか、大きな謎。
プシケは太陽系最大の金属天体。19世紀半ばに発見された。
火星、水星の軌道の間にあるのが小惑星帯。
1852年にガスパリスがその中から発見した。
軌道もありふれていたが、違う手法で観測して脚光を浴びた。
アレシボ天文台の電波望遠鏡。
波長12.6cmの電波を照射した時の反射率が37%(特に多い)
金属主体の天体だと判明。
この事実によりNASAの探査計画が異例の速さで決まる。
経緯:2014年のディスカバリー計画で募集した時、27件集まった。
2016年、5件に絞られ、プシケ計画(サイキ計画)がそれに残る。
2017/1月、最終候補に残った→スケジュールが発表された。
打上げ2022/8月、2026年プシケに到達の計画。
宇宙にはなぜ鉄があるのか
宇宙創成(ビッグバン)で出来たのはほとんどが軽い元素(水素、ヘリウム、僅かにリチウム)
チリが集まって次第に星が形成されると、重力と熱で中心に重い元素が集まって核が出来る。
宇宙にある鉄の起源→恒星による水素の核融合により順次重い元素が形成されて行く。それが超新星爆発により宇宙にまき散らされる。それらがまた集まって星を形成。
2011年、ある仮説が発表された。惑星同士が中心を外してぶつかると、小さい方の外皮が剥がれて無数の岩石小惑星となり、核が露出した小惑星も出来る(プシケもそうして出来た)
出来るクレーター形状も特異なものが予想される
送り込まれる衛星の製造風景
今日の一曲
Santana - Hold On
サンタナの中でもかなり好き。