原題: Octopussy
監督 ジョン・グレン
脚本 ジョージ・マクドナルド・フレーザー
原作 イアン・フレミング
音楽 ジョン・バリー
主題歌 「All Time High」リタ・クーリッジ
興行収入 約1.9億ドル
キャスト
ジェームズ・ボンド - ロジャー・ムーア
オクトパシー - モード・アダムス
カマル・カーン - ルイ・ジュールダン
オルロフ将軍 - スティーヴン・バーコフ
M - ロバート・ブラウン
Q - デスモンド・リュウェリン
マニーペニー - ロイス・マクスウェル
ゴゴール将軍 - ウォルター・ゴテル
ゴビンダ - カビール・ベディ
予告編
感想
いつもオープニングで小ネタを披露するのがボンド映画のお約束だが、今回のミニジェットには感激。BD-5J(通称アクロスター)といい、世界最小のジェット機としてギネス認定もされている。これが一頭用の馬の運搬トレーラーに積まれているんだから、まさかジェット機が入っているなんて誰にも分からない。数あるボンド映画の中でもピカイチのオープニング。
さて本編。序盤で卵形の宝飾品がキーとされているが、これは結局さほどの意味を持たず、宝石密輸に繋がる程度。ボンド映画お約束の東西冷戦ネタで、今回はサーカス興行列車に核爆弾を仕込んで米軍基地破壊を目論む。
敵側でおなじみのゴゴール将軍が、過激派のオルロフ将軍を射殺して平和に貢献(笑)
後半の見せ場に出て来る双発機はビーチクラフトC-45H。列車だけでは飽き足らず、飛行機の上でも戦うとは!
ボンドガールのモード・アダムスは「黄金銃を持つ男」でもヒロインを演じていた様で、この出演当時38歳、ボンドガールの最高齢を更新したとか。
インドロケでは、当地でおなじみの三輪タクシー「トゥクトゥク」もけっこう印象的。フロント上げて走ったり、ジャンプしたりの大活躍。
あらすじ
競走馬を入れたトレーラーを引いた車で中南米の基地に入り込んだボンドは、軍幹部に化けて基地を爆破を試みるが捕まる。
連行される途中で仲間のCIAエージェントの助けを借りて脱出し、トレーラーから小型ジェット機(BD-5J)を出して離陸。
追跡のミサイルを誘導して基地を爆破し脱出するボンド。
オープニング
MI6の諜報員009が命がけで持ち帰ったロシア皇帝献上品の「レディーの卵」だが偽物。
Mからその情報を伝えられ、本物がオークションにかけられる現場に派遣されるボンド。
オークションには亡命貴族のカマル・カーンと、同行女性のマグダがいた。レディーの卵の落札にこだわるカマルを不審に思い、出展品を発信器付きの偽物にスリ替えるボンド。
カマルは高額でそれを落札。
カマルと「レディーの卵」を追ってインドまで来たボンドは、ソ連のオルロフ将軍が、宝石密輸に関連して何かを画策している事を知る。
また、近づいて来たマグダから、彼女の雇い主で女性密輸窃盗団のボス オクトパシーを知るボンド。
彼女はオルロフ将軍と組んで宝石を捌く事業を行っていた。
オルロフ将軍はサーカス興行列車に、宝飾品に見せかけた核爆弾を仕込んだ。
それを興行先である西ベルリン駐在の米軍基地で爆破させる計画。それを仕切るのがカマル。
計画を知ったソ連の穏健派ゴゴール将軍がオルロフ将軍を射殺するが、計画は止まらない。
列車を追い、各工作を行うボンドだが、列車は基地内に送り込まれ、サーカスの手順が整えられる。
ピエロに化けて装置を止めに行くボンドだが阻止される。
際どいところでボンドの素性が理解され、寸前で爆発は止められた。
騙されていた事を知ったオクトパシーは、カマルを攻撃するが捕まってしまう。
オクトパシーを人質に双発機で脱出しようとするカマルだが、それに飛び乗るボンド。
機の屋根で殺し屋ゴビンダとの戦いを制し、機内に入ってオクトパシーを助け脱出するボンド。
カマルは機の墜落と共に死ぬ。ボンドは重傷を負う。
事件が解決し、船上でオクトパシーとキスするボンド。
(怪我はウソ)
今日の一曲
007 オクトパシーのテーマ曲
改めて聴くといい曲
All Time High Rita Coolidge