感想
旅客機二機が高層ビルに突っ込んだあの事件は、ショックだった。
あれからはや20年。その当日の特集という事で視聴。
NHK得意の盛り上げ方。遺族の話やら事件当時の修飾的なエピソードで焦点があいまいになったので、バサっと省略。
基本は、アメリカの中途半端な関与が憎しみの連鎖を生み、事件を生んだこと。起点は1991年の湾岸戦争にあった。
軍事顧客であるサウジアラビアに忖度して調査を甘くしたアメリカ。
そして今回のアフガニスタン撤退。長く残る汚点・・・
内容 詳細はまとめ記事参照
2001年9月11日に起きた同時多発テロから20年。
その捜査資料の中でブッシュ政権が秘匿した28ページ。
それを2016年、オバマ政権が公表した。
遺族の要請で事件を調べ始めた元FBI捜査官ケネス・ウィリアムズ。
実行犯二名を支援していたオマル・バイユーミー氏を追跡。
当時の友人がオマルと総領事館との繋がりを語るが、政府の調査はそれ以上されていなかった。
サウジアラビアについて
メッカ、メディナの二大聖地を持ち、イスラム教を指導する立場。
冷戦時アメリカとの絆を深め、反共産についた。
1979年、ソ連のアフガニスタン侵攻でアメリカと繋がった。
サウジアラビアは義勇兵を募った。ビンラディンもそれに応えた一人。
1991年の湾岸戦争
サウジアラビアはイラクから身を守るためアメリカの駐留を認めた。
これが国民の怒りを買った(なぜ異教に助けを求めた?)
その怒りをアメリカに向けたのがビンラディン。
1996年に対米ジハード宣言。
5年前、先のバイユーミー氏が実行犯を飛行学校に斡旋していた事実が明らかになった。総領事館の黒スーツの男の存在。
その中でサウジアラビア政府職員 ムサーイド・ジャッラー氏の関与が疑われた。だがその追及も半ばまでで止まった・
二年前、遺族はトランプ大統領から資料開示の約束を取りつけたが、翌日国家安全保障を理由に反古にされたという。
サウジアラビアはアメリカから武器を購入する最上顧客(全体の1/4を占める) 事件の真相より国益を優先させたアメリカ。
今日の一曲
Emerson, Lake and Palmer「Trilogy」から
From the Beginning