今年シリーズ最終作が公開されたので、ちょっとおさらいの意味でこれまでのシリーズを紹介。
1.パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 2003年
監督 ゴア・ヴァービンスキー
キャスト
ジャック・スパロウ ジョニー・デップ
ウィル・ターナー オーランド・ブルーム
エリザベス・スワン キーラ・ナイトレイ
ウェザビー・スワン ジョナサン・プライス
ジェームズ・ノリントン ジャック・ダヴェンポート
ヘクター・バルボッサ ジェフリー・ラッシュ
ジョシャミー・ギブス ケヴィン・マクナリー
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予告編
あらすじ
スワン提督の娘エリザベス。幼い頃、海で少年ウィル・ターナーに助けてもらった記憶と、その時もらったメダル。ウィルは鍛冶屋の息子。
バルボッサ船長率いる海賊ブラックパール号が町を襲い、エリザベスを誘拐する。彼らは不死の呪いをかけられており、それを解くカギが例のメダル(アステカの金貨)。エリザベスは召使いを装う。
牢に入っていたジャックを助け出してエリザベス救出に向かうウィル。
呪いとは、かつて盗まれたアステカの金貨。最後の一枚を元あった石棺に戻す事で解けるが、そこに海賊最後の生き残りビル・ターナーの血を受け継ぐ者、ウィルの血が必要だった。
一方、ジャックは元々ブラックパール号の船長だったのが、10年前バルボッサに船を奪われ、孤島に置き去りにされた過去を持っていた。ウィルに協力したのはその復讐のため。
バルボッサたちとウィル、ジャックらの戦い。最後にウィルが自分の手をナイフで切り付け、その血を金貨にかけて棺に納める。呪いが解けてバルボッサたちは絶命。
事件解決後、絞首刑にされかけるジャックだが、ウィルの機転で逃げ出し、ブラックパール号の船長として去っていく。
感想
シリーズ第1作。ジョニー・デップをメジャーにのし上げた記念すべき作品だが、却ってそれがイメージを固定させる事にもなった。
2.パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト 2006年
監督 ゴア・ヴァービンスキー
キャスト
ジャック・スパロウ ジョニー・デップ
ウィル・ターナー オーランド・ブルーム
エリザベス・スワン キーラ・ナイトレイ
デイヴィ・ジョーンズ ビル・ナイ
ビル・ターナー ステラン・スカルスガルド
ジェームズ・ノリントン ジャック・ダヴェンポート
ウェザビー・スワン ジョナサン・プライス
ジョシャミー・ギブス ケヴィン・マクナリー
ティア・ダルマ ナオミ・ハリス
カトラー・ベケット トム・ホランダー
ヘクター・バルボッサ ジェフリー・ラッシュ
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予告編
あらすじ
結婚式を控えたウィルとエリザベスだったが、ジャックを逃がした罪で投獄されるウィル。東インド会社のベケット卿が、ジャックの持つ「望むものの方向を指すコンパス」を持ってくれば許すという。
ベケット卿は、それによって海賊デイヴィ・ジョーンズの心臓が入った箱を手に入れようとしていた。目的は海賊の根絶やし。
デイヴィ・ジョーンズはかつて海の神カリプソへの愛の証しから、自分の心臓をえぐり出して箱に入れていた。
ジャックを探し出して事情を説明するウィルに、ジャックはコンパスを渡す代わりにその心臓が入った小箱を開ける鍵探しを手伝う事を依頼する。
ジャックは13年前、ブラックパール号の船長になる代わりに、ジョーンズに魂を売り渡す契約を結んでいた。期限が来るとジョーンズの船「フライング・ダッチマン」号で100年間の奴隷生活。その期限が迫っている。契約の無効化にはジョーンズの心臓が必要。
手がかりを求めて予言者ティアを訪ねるジャックとターナー。ジョーンズは小箱をどこかに隠し、その鍵は肌身離さず身につけているという。心臓を手に入れた時、陸に由来するものが必要という事で、ティアが土入りの瓶を手渡す。
フライング・ダッチマン号に潜入するウィルだが、あえなく捕まる。奴隷生活の中で父親ビルに逢うウィル。鎖に繋がれた悲惨な姿。
絶好の機会を見つけてジョーンズから鍵を盗み出すウィル。
ジャックは小箱の隠し場所であるルーセル島に向かっていた。箱をめぐっての争奪戦。
ジャックが箱を手に入れ、鍵を使って心臓を取り出すと、ティアからもらった土入りの瓶に移し替えた。だがエリザベスの父が決めた婚約者のノリントンが裏切り、瓶から心臓を奪う。
ジャックは知らずに瓶を持って逃げるが、巨大タコのクラーケンに船ごと飲み込まれる。
ノリントンが帰国して心臓を渡した相手はベケット卿だった。
ジャックを助けようと予言者ティアを訪れるブラックパール号のクルーたちだが、そこで見たのは、死んだ筈のバルボッサ。
感想
ジョーンズの、あのタコの足みたいな髭がウニョウニョ動くのが印象深い。
シリーズものの悪い癖で、この回は単なる「前編」。結論先送りのイヤな終わり方。
3.パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 2007年
監督 ゴア・ヴァービンスキー
キャスト
ジャック・スパロウ ジョニー・デップ
ウィル・ターナー オーランド・ブルーム
エリザベス・スワン キーラ・ナイトレイ
ヘクター・バルボッサ ジェフリー・ラッシュ
サオ・フェン チョウ・ユンファ
デイヴィ・ジョーンズ ビル・ナイ
ジェームズ・ノリントン ジャック・ダヴェンポート
ビル・ターナー ステラン・スカルスガルド
カトラー・ベケット トム・ホランダー
ウェザビー・スワン ジョナサン・プライス
ティア・ダルマ ナオミ・ハリス
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予告編
あらすじ
戒厳令下のポート・ロイヤル。海賊関連の者は次々と処刑される。海賊長たちによる評議会開催の触れ。
巨大タコのクラーケンに飲み込まれたジャックは、デイヴィ・ジョーンズの墓場に送り込まれて苦しんでいた。
預言者ティアと契約して復活したバルボッサ。ブラックパール号クルーと共にジャックを救出するため「世界の果てへの地図」を「伝説の海賊」の一人サオ・フェンから入手して、そこに向かった。
一行は船を失いながらも世界の果てまで辿り着いてジャックと再会し、この墓場から帰還する方法を教える。元の世界に帰還するものの、サオ・フェンの裏切りに遭う。
元の世界ではノリントンがフライング・ダッチマン号を指揮。心臓を握られたジョーンズは言いなり。制海権を支配しつつあるベケット卿。
評議会を目指す者たち。バルボッサ、ウィル、ベケット、そしてサオ・フェンが命を落とし、遺言によって海賊となったエリザベス。
難破島で行われる、伝説の海賊たちによる評議会。海賊王を決める投票。皆自分に票を入れるため、決まらないのが常だが、ジャックがエリザベスに投票した事で、エリザベスが海賊王となった。
ベケット卿率いる大船団とブラックパール号、フライング・ダッチマン号との決戦。戦いの中でジョーンズは自分のフライング・ダッチマン号を取り戻す。
心臓の争奪戦の末、ジャックがジョーンズの心臓を剣で刺す。だがその一方ジョーンズはウィルを突き刺した。海に落ちたジョーンズは海の中のカリプソに取り込まれ、ウィルはフライング・ダッチマン号と共に沈んだ。
軍艦エンデヴァー号に乗るベケット卿は、残ったブラックパール号に総攻撃をかける。その時海からフライング・ダッチマン号が姿を現す。加勢に来たかと喜ぶベケットだったが、船長として現れたのはウィル。ジョーンズの代わりに心臓を取り出されたウィルが次期船長として君臨していた。
ブラックパール号とフライング・ダッチマン号による総攻撃でベケットはあえない最期を遂げる。
夕日に佇むウィルとエリザベス。呪いを受け継いだウィルが再び陸に上がれるのが10年後。
一方ジャックは生命の水を求めて出航して行った。
感想
ちょっと話が複雑で、イマイチ乗り切れなかった。ただ、フライング・ダッチマンはあのガトー・バルビエリのアルバムを出しているレーベル名だしウィルの親父、ビルのあだ名「ブーツストラップ(靴紐)」は、オーディオアンプのブートストラップ回路を思い出したりして、自分的にはちょっと気になる映画ではあった。
4.パイレーツ・オブ・カリビアン/命の泉 2011年
監督 ロブ・マーシャル
キャスト
ジャック・スパロウ ジョニー・デップ
ヘクター・バルボッサ ジェフリー・ラッシュ
アンジェリカ ペネロペ・クルス
黒ひげ(エドワード・ティーチ) イアン・マクシェーン
ジョシャミー・ギブス ケヴィン・マクナリー
フィリップ・スウィフト サム・クラフリン
シレーナ アストリッド・ベルジュ=フリスベ 人魚
セオドア・グローヴス グレッグ・エリス
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予告編
あらすじ
イギリスのロンドン。ジャックと間違えられて裁判にかけられた右腕のギブスを助けるジャックだが、結局英海軍に拘束される。イギリス、スペインとも国家として命の泉のありかを追っていた。
そこにジョージ二世に忠誠を誓うバルボッサが。辛くも逃げ出すジャックは、自分の名前を騙って船員を集めている男を突き止めるが、それは元恋人のアンジェリカ。彼女は最恐の海賊「黒ひげ」の娘として黒ひげに同行していた。下働きとして船に乗せられるジャック。
一方ジャックが持っていた命の泉への地図を持ったギブスは、英海軍に捕まった時、場所は頭に叩き込んだと言ってその地図を燃やしてしまう。案内役をやらされるギブス。
命の泉を求めて進む中で、永遠の命を得るための手順が明らかになって行く。聖杯2つと人魚の涙。
人魚が住む地域で一人の人魚を生け捕りにして連れて行く黒ひげ一行。一方聖杯はスペイン海軍が押さえていた。成り行きからバルボッサと共に聖杯を奪うジャック。
宣教師を使って人魚のシレーナから涙を回収した黒ひげ。
いよいよ命の泉に辿り着き、儀式のための準備を始めるが、スペイン軍はこれらを邪悪なものとして破壊し始める。争いの中でアンジェリカが毒塗りの剣で受傷し、命の危険が迫る中、ジャックは黒ひげとアンジェリカに聖水の入った聖杯を渡す。一方には人魚の涙が入っており、こちらを飲んだ者が永遠の命を得て、他方が命を奪われる。
涙入りはアンジェリカの方だと言うと、黒ひげがそちらを奪って飲み干す。黒ひげを助けるために残った杯を飲み干すアンジェリカ。
だが黒ひげの方が絶叫とともに消滅してしまう。
感想
ペネロペは、まあ良くも悪くもペネロペ。映画の色を決めてしまう。だがアンジェリカが本当に父親のために死のうと思っていた事は、この映画のなかでの救い。
命の泉といいながら、要するに二人居るうちの一方の命を奪って他方に与えるだけの話。国を賭けて奪い合うにはちょっとショボい。
さて、今年の「最後の海賊」を観る前のおさらい、と思ってまとめたが、何か「お腹いっぱい」てな感じ。
観に行くかどうかはビミョー。