Quantcast
Channel: 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1566

映画シリーズ 「男はつらいよ」 1~10作

$
0
0

 

BSテレ東の開局20周年特別企画として、2020年4月4日から「男はつらいよ」の映画シリーズが1作目から毎週土曜に放送されている。
映画館、TV等で観たのは10本ぐらいか。懐かしくもあり、たまたま録画
セットしたので、延々と観るハメになってしまった。
4Kデジタル修復版で、画質がホントにいい。

この企画もそろそろ終わるため、鑑賞記録として残したい。

10作単位であらすじをまとめて行く。
詳細を知りたい方はコチラから各話にリンク。

 

監督    山田洋次
脚本    山田洋次ほか

キャスト(レギュラー)
車寅次郎               - 渥美清
諏訪さくら                - 倍賞千恵子
諏訪博                     - 前田吟
車竜造(おいちゃん)  - 森川信(1~8作)、松村達雄(9~13作)、

                                  下條正巳(14~48作)
車つね(おばちゃん)  - 三崎千恵子
諏訪満男                  - 中村はやと(1~26作)、吉岡秀隆(27~50作)
                                   *9作のみ沖田康浩
桂梅太郎(タコ社長)  - 太宰久雄
御前様                      - 笠智衆(1~45作)
源吉(源公)             - 佐藤蛾次郎

感想
元々この設定はTVドラマだったらしい。ヒットしたが、最終回で寅が
ハブに咬まれて死んだのに抗議が出たのが映画化のきっかけ。
映画化1作目は、さくらも20年振りに会うという設定でややぎこちなく
、これで博との結婚まで引っ張ったのは無理があったか。

とにかくテンコ盛りで、それだけに飽きさせない。
この頃の配収で一億越えはそこそこだったのだろう。続編が作られ8作目までは年三作のハイペース。
9作目から夏と冬の年二作として定着した。


あらすじ
第1作「男はつらいよ」 1969年8月27日 配収1.1億
14歳で家出し消息不明だった寅次郎が、20年振りにとらやに帰る。
さくらの見合いに臨席してぶち壊す寅次郎。また御前様の娘冬子(光本幸子)に好意を寄せて入り浸る。


裏の印刷会社の工員 博がさくらに想いを寄せている事を知って、恋愛
指南の末結び付ける寅次郎。
その結婚式で博の父(志村喬)が、長年の息子との確執を悔いて涙するのを見て感激し、親しくなる寅次郎。
冬子に交際相手がいると知り、そのままとらやを立ち去る寅次郎。

第2作「続・男はつらいよ」 1969年11月15日 配収1.1億
帰郷の折りに恩師坪内先生(東野英治郎)の娘夏子(佐藤オリエ)に一目惚れする寅次郎は、先生宅で飲み過ぎ入院。

 

その後病院を脱走し、無銭飲食で警察沙汰に。
京都で旅をする坪内父娘が、商売をしている寅次郎に会う。瞼の母お菊(ミヤコ蝶々)が近くにいると聞いて、会う事を勧める先生。
会ったものの、金が欲しいのかと言われて失望する寅次郎。
帰郷して先生を訪れるうちに元気になった寅次郎は、先生の好物の鰻を釣って持ち帰るが、先生は急死。葬儀一式を取り仕切る寅次郎だが、夏子が病院の医師と交際しているのを知り落胆。
新婚旅行で京都を訪れた夏子は、寅次郎がお菊と仲良く歩く後ろ姿を見かける。

第3作「男はつらいよ フーテンの寅」1970年1月15日 配収1.3億
旅の宿で病気になり女中(悠木千帆)に看病される寅次郎。
帰郷した寅次郎は見合いをさせられるが、相手の駒子(春川ますみ)が旦那持ちで浮気されたと聞いて、結婚を取り持つ。その金をとらやに回しておいちゃんは激怒。
湯の山温泉で、宿代がなくて番頭として働く寅次郎。

女将のお志津(新珠三千代)に優しくされ、勝手に妄想。


お志津の弟・信夫(河原崎建三)となじみの芸者・染奴(香山美子)の
仲も取り持ち、頼られて有頂天の寅次郎。

だがお志津には再婚を考える相手がいた。

第4作「新・男はつらいよ」1970年2月27日 配収1.2億
競馬で大穴を当てた寅次郎は、その金でおいちゃん夫婦をハワイ旅行に連れて行くと言い、旅行社の川又登(秋野太作)に発注したが、出発当日その社長が金を持ち逃げ。

一家は、近所の手前出発だけして夜中に戻って一晩を過ごそうとするが、泥棒騒ぎで近所にバレ、恥をかく。
その一ケ月後とらやに戻り、自分の部屋が人に貸されている事を知って怒る寅次郎だが、相手が幼稚園の先生春子(栗原小巻)と知り一目惚れ。


長い間確執のあった春子の父が亡くなり、彼女を励ます寅次郎。
一方春子は仙台の友人会沢(横内正)に手紙を出し、会沢が会いに来た。その事を知った寅次郎は、寂しく家を去る。

第5作「男はつらいよ 望郷篇」1970年8月26日 配収1.8億
とらやに戻った寅次郎は、おいちゃんの具合が悪いという冗談を真に受けて葬式の手配をしてしまい、大騒ぎ。
そんな時に舎弟の登(秋野太作)から、北海道で世話になった正吉が危篤だと聞き、寅次郎はさくらから金を借りて出掛ける。
虫の息の正吉が息子に会いたいと言うのを聞いて、機関助手をしている石田澄雄(松山省二)に会う寅次郎だが、母親に暴力をふるっていた父には会いたくないと言われる。死んでいった正吉。
堅気になろうと決心した寅次郎は、浦安の豆腐屋に住み込みで働き始めた。
様子を見に行ったさくらだが、母と一緒に暮らす節子(長山藍子)が気
になる。


ずっとここで働いてほしいと節子に頼まれ、勘違いする寅次郎。
実は。機関士の木村(井川比佐志)と一緒になるため、母をよろしく頼
むという事だった。それを知って店を去る寅次郎。

第6作「男はつらいよ 純情篇」1971年1月15日 配収2.3億
長崎で、赤子を抱き五島行きの船を待つ絹代(宮本信子)と知り合う寅
次郎は、実家に帰りづらいというのにつきあって福江島の父千造(森繁
久弥)を訪れる。
娘を諭す千造を見て、葛飾が恋しくなる寅次郎。
帰ったものの、また下宿人が居ることに腹を立てるが、美人の夕子(
尾文子
)に態度は急変。

 

夕子は、感情を出さない小説家の夫と距離を取っていた。
夕子は遠回しに、寅次郎の想いを受けられない事を話すが、通じない。だが別居中の夫が迎えに来て、本件は決着。
さくらの夫 博が独立を決意し、断念する話も挿入される。

第7作「男はつらいよ 奮闘篇」1971年4月28日 配収2.5億
一年前に寅次郎が出した「近々嫁を貰う」との便りを真に受けてとらや
を訪れた母親のお菊(ミヤコ蝶々)
たまたま帰った寅次郎と口論になり「出来損ない」と言うお菊だが、そ
れに反論するさくら。
富士市で商売をしていた寅次郎は、やや知恵遅れの少女花子(榊原るみ)を知り、故郷の青森・轟木へ帰るための手筈と、万一のためとらやの住所を教えて別れた。


数日後、とらやを訪れた花子。何かを感じて戻った寅次郎は、花子の面倒は俺が見ると言って世話を焼く。
ある日、寅次郎の不在時に花子の小学校の担任だった福士(田中邦衛)が身元引受人として訪れ、花子を連れて行った。
激怒しつつも心配な寅次郎は、花子の様子を見に行く。
花子は元気にしている、という寅次郎からの速達を読んで心配になったさくらは、青森を訪れ、福士からその時の様子を聞く。
兄を心配するさくらをよそに「死ぬわけねーよな」と笑う寅次郎。

第8作「男はつらいよ 寅次郎恋歌」 1971年12月29日 配収 4億
博の母が危篤との電報を受けて、岡山の備中高梁に駆け付けた博とさくら。母親は亡くなり葬式となったが、たまたま岡山に来ていた寅次郎も告別式に参列。ひんしゅくを買う行動を繰り返す寅だが、父の飈一郎(志村喬)は慰められる。
人は一人では生きて行けない、との話でしんみりする寅次郎。
とらやに帰って来た寅次郎。境内で寂しく遊ぶ少年の相手をしていると
、その母親貴子(池内淳子)が迎えに来て知り合いになる。

 

近所で喫茶店を開いた貴子に入れ込む寅次郎。
だが経営は思わしくない。金の面では何の力もない寅次郎。
旅役者のような生活に憧れていた貴子は「寅さんについて行きたいなあ」と話すが、静かに身を引く寅次郎。

第9作「男はつらいよ 柴又慕情」1972年8月5日 配収5.1億
金沢で商売をしている時に旅行中の歌子(吉永小百合)、みどり、マリ
のグループと知り合う寅次郎。

 

人あしらいのうまい寅次郎との旅を楽しみ、別れた三人組。
あえるかも知れないと、とらやを訪れたみどりとマリに偶然会う寅次郎
。一番会いたがっていた歌子は、小説家の父(宮口精二)の世話でなかなか自由がない。
二人から話を聞いてとらやを訪れる歌子は、寅次郎の話を聞いて笑いころげる。
再び訪れた歌子は、父に書置きを残していた。何かを感じたさくらは、
その晩歌子を泊め、翌日諏訪家へ夕食に招待した。

結婚の約束をしている陶芸家がいるが、一人残る父親が心配。だが父は話を聞こうとしない。アドバイスする博とさくら。
陶芸家の彼との結婚を決心したと聞かされてショックを受けるが、祝福
する寅次郎。

第10作「男はつらいよ 寅次郎夢枕」1972年12月29日 配収7.6億
帰った寅次郎は、幼なじみの千代(八千草薫)が夫と離婚して美容院を経営している事を知る。

 

きれいな千代にベタ惚れとなる寅次郎は、用もないのに美容院に通う。だがとらやの間借り人の東大助教授岡倉金之助(米倉斉加年)も彼女に好意を持っており、恋患いになってしまった。
それに同情した寅次郎は、金之助の思いを伝えるため千代をデートに誘う。
そこで寅次郎からプロポーズされたと思った千代は、それを受けた様な返事をする。互いに勘違いに気付くが、それでも千代は寅ちゃんとならいいと言う。
それを冗談にしてしまった寅次郎。


 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1566

Trending Articles