我が市の「市民文化財団」へ通知登録をしているので、適宜コンサート等の案内がメールとして届く。
今回はトロンボーンのワンコイン(500円)コンサート。
元々3月公演だったのがコロナで延期となり再募集。
実は高三の時に吹奏部でトロンボーンを吹いていた(就職対策)。
就職してから中古を買ってたまに吹いたが、なんせ音がデカいので練習も出来ず数年で手放した。だがトロンボーンの音色は好きでJJ・ジョンソンの「110番外交差点」なんてお気に入り。
だからこの楽器のナマの音が聴けるのは楽しみ。
さて当日。開場前にかなりの列が出来ており、少し待たされた(自由席なので早い者勝ち)
コロナ対策はわかるが、皆チケットを持っているのに、その手にアルコールをかけようとするのはいかがなものか。
席への案内はグループ単位で、別グループとの間には一席開けていた(これはベター)
ステージは全く演出なしで譜面台と楽器スタンドが4組置いてあるだけ。定刻になり開演チャイムと共に、楽器を持ったドレス姿の若い女性が4人現れる。
内容 曲名のリンクはネットで拾ったもの(参考)
第一部
1.東京オリンピック・ファンファーレ 作曲:今井光也
とりあえず挨拶なしていきなりこの曲からスタート。
きゃしゃな体から思いがけず力強い音色が響いてびっくり。
2.Tokyo Triptych
トロンボーン・クァルテット・ジパングの委嘱によりPhilip SPARKEが作曲したもの。東京がテーマになっている。
第一楽章:新宿、第二楽章:泉岳寺、第三楽章:渋谷
3.星空 作曲:廣田純一
六楽章から成るが今回は抜粋
一楽章:星降る丘、四楽章:孤独な星、五楽章:流星
4.組曲「ハナミズキの祈り」 作曲:高嶋圭子
東日本大震災(2011.3.11)で消防隊員だった息子を亡くした母親浅沼ミキ子が作った絵本「ハナミズキの道」にインスピレーションを得て作られた曲。この曲の紹介ブログ。
休憩(10分)
第二部
ドレスから、シャツとスラックスの軽快なスタイルに着替えて登場。
1.猫の組曲 作曲:クリス・ヘイゼル
①クラーケン、②ブラック・サム、③ミスター・ジャムス
ここでトロンボーンのレクチャー。
今回の編成はバストロンボーン1本、テナートロンボーン3本。
今回のテナートロンボーンは、いつも見るシンプルなものではなく、管がもう一周追加になったテナーバストロンボーン。
これはスライドを目いっぱい伸ばさなくても音程が出せるため、女性向きらしい。
マウスピースを外して唇を振動させ、そのまま本体にセットすると大きな音になる(拍手)
トロンボーンの特色を生かしたのが次の曲
2.ラッサストロンボーン 作曲:ヘンリー・フィルモア
ステージのものを全て撤去。
これからマーチングスタイルで演奏するという。
3.アラジンメドレー 作曲:アラン・メンケン
それほど激しい動きではなかったが、一応フォーメーションも出来ており楽しめた。
4.レ・ミゼラブルメドレー 作曲:C=M・シェーンベルク
感想
久し振りでナマのトロンボーンを堪能した。
コロナの状況下なので、説明する都度マスクを嵌めて、それがやや進行テンポを損なったが、まあ許容範囲。
こういう、若手音楽家の支援もしているのは高く評価していい。
12月2日にセントラル愛知交響楽団も当地に来てワンコインコンサートをしてくれるらしい(こちら)行くゾ!
演奏者情報
«Trombone Ensemble Gaio(トロンボーン・アンサンブル・ガイオ)»
天野有華(Tb)、大西理紗(Tb)、桂山祐未(Tb)、中澤明子(Tb/Bass.Tb)、二之湯明照(Bass.Tb)
注、フルメンバーとしては男性1が加わる(詳細はこちら)