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Channel: 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)
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プロフェッショナル 仕事の流儀「求められて、私は輝く〜田中みな実〜」NHK 10/27放送

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番組HP

 

感想
ここでは過去に「宇多田ヒカル」「吉永小百合」などを取材して番組を作っているが、今回はびっくり(どこがプロやねん!)
M 愛すべき人のために」では碧眼の、チョット逝っちゃってる女を演じていて、ゾワっとした記憶がある。
でも観ているうちにグイグイ引き込まれた。

いつも見慣れているあさとい表情は、取材では一切出て来ない。
自分がすぐに飽きられる存在であるという事を十分知った上で、ただ消費されるだけの者にはならないゾ、という気迫も感じた。
何か、泣きたいぐらい、ファンになりそう。

Gカップらしい(って、そこかよ)
番組Pの裏話がイイ。   再放送は11/3

予告


内容
番組オファーを受けてくれた。すっぴんオッケー。

何を撮ってくれてもいいという。


「あざとカワイイ」キャラで話題の田中みな実の、新たな挑戦。

それは俳優業。
「M 愛すべき人のために」で演じたのは一人の男に執着する狂気じみた女性。自身のイメージをかえりみず振り切った。


 

大絶賛でしたね、という番組Pのコメントにも

「誰がやっても。そういう台本なんです」
客寄せパンダだと知ってる。

だからキャスティングしてくれた人に迷惑をかけられない。
どんな事も厭わずにやる。演技が話題を呼び出番が増やされた。
「今日は恐れ入りました」(共演の高嶋政伸)。勇気が要る、とも。


自分は何者でもない。どれも中途半端。

この番組も、私はふさわしくないと思ってる。
「何のプロだってんだよ!」って思ってくれるならいい。

興味の対象ならいい。
強気に見える一方で言う口ぐせは「私に飽きてないですか?」
何も起こらないけど、いいんですかね・・・・
ブームは一時的なものだから。
ずっと安定してある「豆大福」みたいな、あったらつい手が伸びる、それがいい。飽きられたら、終わり。


帰っても仕事。自らが出演した番組を見る。「しゃべり過ぎだな」
放送が終わるとプロデューサーに電話を入れて話す。

面倒くささは想像を超えていた。
番組Pに逆質問「TVに出てる田中みな実って好きですか?」
怖いからやってる。

みんなちゃんとスイスイ泳いでるけど、自分は泳げてない。
 

1986年、ニューヨーク生まれ。
人目をひく容姿。大学の時のミスコンで準グランプリ。TBSのアナウンサーになった(4千倍の難関)。

朝の顔にあこがれ、アナウンス技術を磨いた。
先輩アナの評価:まけずぎらい
2年目、リポーターに抜擢されブリッコキャラで人気アナになったが、朝の顔は巡って来なかった。
なんで場を与えてくれないんですか?名は知られている。

もっと自分は出来る筈。
27歳でフリーになった。現実は、持たされた新番組が一年もたず打ち切り。それをきっかけに潮が引くようにオファーが途絶えた。
口では「サイコー!」と言われても、使ってもらえない。

本当に身の丈を知った。
お金を払ってでも使いたいと思われるのは「すごいこと」
需要はブリッコぐらい。週の半分は仕事がない。
元いた局のチャンネルが見られない。
局アナに戻りたいと思ったけど、口に出したら自分を否定することになる。戻れない。鳴かず飛ばずの日々。
先輩の言葉:局を辞めたらもはやアナウンサーではない。肩書のない仕事をしてください。情なかった。
 

フリーになって3年。思いがけないオファーがあった。

美乳をテーマにした雑誌。

やると、決めた。そこはいさぎよさ。

好きなようにやって下さい。  例えばこんなの・・・ハイやりますよ。
表紙のカットが大きな話題になり、多くの仕事が舞い込んだ。


自分が求める自分像からの脱却。

「求められているところで輝かなきゃ」
どんな変化もいとわない。120%の力で挑む。
イロモノ、客寄せパンダと言われて心揺らがないわけない。

でも自分の生き方を貫く。それが周囲を変えた。

才能があるわけじゃない。

彼女は知っている。今が永遠には続かないことを。今33歳。
元局アナだったからってのは知ってます。目新しさ。
求められなくなったら、というのが怖い。飽きられてしまう。

見飽きたら終了。消耗品だから。
田中に異変が起きていた。四日連続で、家で泣いているという。

でも泣き続けない(目が腫れるから)。泣き方にも工夫がある(笑)

この日は古巣TBSでの収録。

期待される「田中みな実」としてのキャラクター。
求められていること、黙ってやった方がいいのかな・・・
迷いは深まっているようだった。
やり切ったが、本心はどうなのか。語り始めた。
この人急に見なくなったという話。メディアに使い捨てられた。

忠実にやって来ても飽きられる。どうにかしなくちゃいけない。
求められる仕事だけでは飽きられる。それでも続ける。
終わりのない綱渡り

五日後、芸能事務所を辞め、俳優の多い事務所に変わった。

新しい仕事は「ドラマ」
客寄せではない、本格的な芝居が求められる。田中は挑戦を選んだ。
「飛ぶなら、思い切り」
飛び込まないと分からない。割れたらその時考えればいい。
願わくば「ただ座っているだけで、使い捨てられて たまるか」

最終日
半年に亘った取材の最後のQ。プロフェッショナルとは?
「相手が望む以上のものを、安定的に供給できる人」
私?どうだろー。 一人ひとりの仕事相手に聞いてみたい。
(この取材)期待値以上だった? もちろん
「供給できてる(笑)」

 

 


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