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Channel: 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)
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フレンチ・コネクション2   1975年  アメリカ

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フレンチ・コネクションはこちら

 

監督 ジョン・フランケンハイマー
脚本 ロバート・ディロン


ジミー・ドイル(ポパイ)   - ジーン・ハックマン
アラン・シャルニエ     - フェルナンド・レイ
ジャック              - フィリップ・レオタール
ブライアン                    - エド・ローター   米陸軍准将
アンリ・バルテルミー   - ベルナール・フレッソン
ラウール            - ジャン=ピエール・カスタルディ
バーテンダー        - アンドレ・ペンヴルン
老家政婦           - キャスリーン・ネスビット

 

予告編

 

感想
前作では解決しなかった事件。
シャルニエを追ってマルセイユまで来たドイル。一応NY市警からの依頼もあったのだろうが、冷たい対応のバルテルミー。

今回は前回の相棒ルッソは全く出て来ず、この男がバディ。
やりすぎポパイがここでも出しゃばって、潜入捜査官だった仲間を殺されてしまい、バルテルミーは怒り心頭。

 

そもそもドイルがマルセイユに来たのは、シャルニエに面が割れているドイルをオトリにしようというNY市警の作戦。

それをバルテルミーは知っていたため、ドイルの身の安全も考えて部下を尾行に付けていた。それを撒いたとたん拉致されたドイル。

緊急で医者の手配をしてドイルの命を救ったバルテルミー。

離脱症状の中で苦しむドイルに辛抱強く付き合う。

フランス人が野球なんかに興味あるわけがないのに、延々と話すドイル。そして回復して行くドイルの再生の過程。

 

ドックで逆にバルテルミーを救うドイル。
終盤でバルテルミーがドイルにパスポートと銃を渡した場面が好き。

その銃でシャルニエを仕留めたドイル。

この「2」も、最後に観たのがもう20年以上前。麻薬中毒から回復したドイルがヘロヘロになって走った末に、シャルニエを撃ち殺した場面ぐらいしか覚えておらず、バルテルミーの事もスコっと忘れていた。

特にカーチェイスなんかもなく、前作より地味ではあるが、本当に上質な映画を観たという印象。

駄菓子菓子(だがしかし)、あそこでシャルニエを撃ち殺したのは、実に良かったが警察としては明らかにやりすぎ。でも、まあいいか・・・

 

オマケ
「女はまだ早い」と言ったバルテルミー最高!

 

あらすじ
マルセイユ。ドックに入っている船には日本の地名(YOKOHAMA-KOBE)。日本人船長。コートの男(ジャック)がコンタクト。

タクシーから大きなトランクを降ろす、NY市警の「ポパイ」ことジミー・ドイル刑事。大人数で魚を捌いている。

バーターミーという男を探すが、発音が違うらしい。

あちこち回って会うとバルテルミーが正しい名。

マルセイユ市警のアンリ・バルテルミー警部。


魚の腹に麻薬、との密告でやっている仕事だが、一杯食わされた。

部下のラウールが「今日は4月1日(エイプリル・フール)」

 

署のトイレでドイルの資料を読み上げるバルテルミー。五人殺してる。うち二人は警官。
頼まれたから協力している、と迷惑そうに言うバルテルミー。

NY市警で押収したヘロインが消滅したための調査。内部犯行の可能性が高い。ドイルはシャルニエの逮捕が目的だと言うが「そういう名の者はいない」

 

日本人船長が公衆電話から連絡。ジャックが遊覧船に乗り、そこでバッグを受け取る男を追った先でアジトを知り、ガサ入れに行くが、見ているだけだとバルテルミーからクギを刺されるドイル。銃も持てない。

 

ガサ入れの現場で爆発が起こり、次々捕まる者たち。その中で一人逃げ出した。思わず追いかけるドイル。それに気付いてバルテルミーたちも追う。
長い追跡の後で、その男を捕えるドイルだが、追い付いたバルテルミーが、この男は違うと言って解放した。納得出来ないドイル。
だが解放された男が、少し行った先で倒れる。首を切られて絶命。
警察官だった。二ケ月の潜入捜査が無駄になったと怒るバルテルミーは「この町をなめるな」

 

ホテルでトランクの内貼りをはがし、銃と弾を出すドイル。

足に付けたホルスターにセット。

海辺のレストランで取引き相手の米陸軍准将のブライアンと話すアラン・シャルニエ。NYではどうやって警察から逃げた?との問いにNY市警83人のうち52人が意のままになる・・・
窓の外にドイルを見つけて驚くシャルニエ。

 

夜の酒場に行き、通じないながらも酒をおごりながらバーテンと仲良くなるドイル。その様子を窺う二人の男。


店を閉めたバーテンと二次会に向かうドイル。
翌日バルテルミーに尾行をやめさせろと言うドイル。「俺が見つける」

その後も町をブラ付き、浜辺でビーチバレーをする女性にも声を掛ける。
尾行を二人を撒き、ようやく自由になったドイルだが、数人の男に車で拉致される。もうろうとした頭で連れ込まれる時に見た「タンジール・ホテル」のロゴ。

 

撒かれたことを知ったバルテルミーが「奴が死んだら責任問題」と総出で捜索を始める。

捕われたドイルの前に現れたシャルニエ。「君の顔は二度と見たくなかった」 「NYではやられた、いい警官だ」と褒める。
ヘロインを注射されるドイル。

それは絶え間なく続き、正気を失って行く。
ベッドでもうろうとしているドイルの元へ老家政婦が来て、私にも息子がいた、と慰めるが、手をさすりながら腕時計を少しづつズラし、奪って行った。それに気付かないドイル。

 

部屋から引き出され、シャルニエの前に座るドイル。

腕をまくって注射を求める。

 

「吐くんだ!」という問いに「お前の顔を知っているから送られた。何も見つけていない」  「放り出せ」とシャルニエ。
署の前でターンする車。その勢いで転がり落ちる男。ドイルだった。
運び込まれたドイルはヘロインの多量投与で命の危険があり、医師総出で対応。心拍が止まると、体の下に板を入れて心臓マッサージ。
危機を脱したところでバルテルミーは、医師に口止め。

世間に判ったらドイルは警察に居られない。

 

ようやく話が出来るようになったドイル。あれから三週間、探し回ったというバルテルミーに「NYなら三時間で見つかる・・・ひでえ町だ」
体中が痛いという。禁断症状にさせるつもりか!と言うドイルに沈黙するバルテルミー。

そういう奴を見て来た。おふくろの名を呼んで壁に頭をぶつけて・・・ 
「おふくろさん呼ぼうか。諦めるな、じっとして寝てろ」

 

そこからは禁断症状との戦い。ハンバーガーよこせ、チョコバーがいいと要求を出すドイル。


だが酒を飲ますのが一番。高級コニャック。
ガキの頃の話を辛抱強く聞くバルテルミー。チームに強い奴がいた。

それが後のミッキー・マントル。それで諦めて警官になった・・・ ウィリー・メイズ知ってるか? 知らない。その後も続く野球のやりとり。
ドイルが泣いて「一回だけ打ってくれ」と頼む。 助けてくれ! 

それでも沈黙のバルテルミー。

 

それから数日後の差し入れ「朝食食べられるか?」 「食べてみる」
その後許された車での外出。だが手錠付き。

町を流して走るが、「あの時は頭を殴られて何も覚えてない」

ソフトを食べる女を見て「あれがいい」 

「女はまだ早い」と言うバルテルミー。


ソフトを食べながら「本当の事を言え、俺はオトリだろ?誰のアイデアだ?」  「誰でもいいだろ」
「歩かせてシャルニエに始末させる」 「普通ならすぐ気付く」
「俺がバカだからな」

懸垂、腕立て、腹筋を始めるドイル。 そしてランニング。

 

回復して町を回り始めるドイル。

例の「タンジール・ホテル」を思い出した。
夜になってバルテルミーにホテルの名を教えて

「水を大量に持って来い」
油入りのポリタンクを持ってホテルに乗り込むと、油を撒きながら上階に行き放火。焼け出される客や関係者。
消防車やパトカーが駆け付ける中、自分を襲った男の一人を捕まえるドイル。そして男が持っていたヘロインをポケットに入れる。

 

船(タロン号)の整備中のドックに潜入するバルテルミーたち警部とドイル。ヘロイン原料の取引現場を吐かせていた。
船体に取り付けられている部品を剥がしての積み込み作業。

だが見張りに見つかり銃撃船になる。ドックに水が入れられ、その中でバルテルミーが負傷。ドイルがそれを助ける。

警察側の人数が足りず原料を押さえることが出来なかった。

 

ドイルがアメリカに送還される事が決まり、パスポートを渡せと迫るバルテルミー。

彼らが帰った後、男から奪ったヘロインの袋が出て来た。

しばらくそれを見た後、袋を破くドイル。白い粉が床に落ちた。

 

ドックの船長が事情聴取を受けるが、舵の修理だと言い張る。
シャルニエは荷を受け取らないと金を渡さない、船長を泳がせろ。必ず接触する、と主張するドイル。迷うバルテルミーに 「命を助けた」

 

船長を見張るバルテルミーとドイル。
そして船長が動き出した。遊覧船でバッグがジャックの手に渡る。

どんどん人を交代させてジャックの追跡を行う。
バルテルミーがドイルにパスポートと銃を渡した。

突き止めたヘロイン精製工場。

そのブツは液状にして缶詰の形にして箱詰めされていた。
乗り込む警官たち。今度は十分な人数。

逃げるシャルニエを見つけで追うドイル。

 

シャルニエはトロリーバスに乗る。それを見て走って追うドイル。
バスが終点に着き、ドイルが探し回るが居ない。
その時、港から動力航行で出ようとするヨットに、シャルニエの後ろ姿がチラっと見えた。
確信を感じて海岸沿いにそのヨットを追うドイル。

道は障害物だらけで、柵も乗り越えよろめきながらの追跡。


何とか先回りして足首のホルスターから銃を出し、構えるドイル。


シャルニエは外海を間近にして甲板に顔を出した。


「シャルニエ!」の声に振り返る。
その胸に二発、銃弾が撃ち込まれた。

 

 


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