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Channel: 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)
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ノウイング   2009年 アメリカ

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監督      アレックス・プロヤス
原案・脚本 ライン・ダグラス・ピアソン

 

キャスト
ジョン・ケストラー       ニコラス・ケイジ 
ケイレブ・ケストラー    チャンドラー・カンタベリー
ダイアナ・ウェイランド   ローズ・バーン 
ルシンダ/アビー      ララ・ロビンソン 
ミス·テイラー(2009)      アリシア・マクグラス
ミス·テイラー(1959)        ダニエル・カーター
フィル・ベックマン      ベン・メンデルソーン
グレース・ケストラー    ナディア・タウンゼンド
謎の男             D・G・マロニー 
ケストラー牧師       アラン・ホップグッド 

 


予告編

 

感想
TV放送の録画を観たもの。過去に1回レンタルで観ていた。
50年の時を経て取り出された、少女が書いた数列の秘密。
ニコラス・ケイジは、昔はコッポラの身内とかでスペシャル感があったが「ナショナル・トレジャー」辺りからオーラを感じなくなった(元からないのかも・・・・)
一時期ゴールデンラズベリー賞に常連でノミネートされていたが、最近ではその話からも遠ざかっている。

 

話としては、最初の取っ掛かりでの数列が、日付と死者数、後に緯度、経度だと判明するが、ここがストレート過ぎて謎説き要素がなく、SFとしては少し物足りない。
また地球が太陽フレアの異常で滅亡する話と、「救済者」が50年に亘って大きな事件の予知を行って来た事の食い付きも何かしっくり来ない。聖書との関連付けは、まああんなものか(もう一息)。

ただ今回観て、ストーリーの概略が判っている分だけ各家庭環境の中味が深く理解出来、まあまあ上質な親子の物語だったんだナーと納得。
しかし、種としての命は繋ぐ事が出来るものの、地球が焼き尽くされて行くシーンは、やっぱり気分が落ちる。

ディストピアものはニガテ・・・・かな

 

オープニングとエンディング近くで使われていたクラシック曲は、ベートーベンの交響曲第7番 第二楽章。

葬送行進曲であり、悲劇的な結末に向かって行く時の音楽として胸に迫るものがある。

 

あらすじ
1959年、マサチューセッツ州レキシントンのウィリアム・ドース小学校で行われた創立記念式典。公募の結果少女ルシンダの提案が採用され、未来を描いた絵を容器に納めて50年後に開く事にした。

だが肝心のルシンダは絵を描かずに数字の羅列を書き続ける。それを途中で取り上げる担任のテイラー女史。
式典の途中でルシンダが居なくなり、物置で見つかった時は手が血だらけ。ささやく声を止めて!と叫ぶルシンダ。

 

現在。マサチューセッツ工科大学(MIT)の教授ジョン・ケストラーが生徒を相手に講義。地球と太陽との絶妙な距離が地球に生命を生んだ。だがそれは偶然の産物で目的も意味もない、と断じる。
同僚のフィルが、妻を亡くして人づきあいが悪くなったジョンに合コンを誘うが、息子の学校行事を理由に断るジョン。
息子のケイレブは補聴器を使っている。難聴ではなく、雑音が聞こえるための対応。

学校での記念式典。50年前に埋めたタイムカプセルを開く。ゲストは当時の担任教師だったプリシア・テイラー。その時、遠くに人影を見るケイレブ。ケイレブが手にした封筒にはルシンダの書いた数字の羅列が入っていた。

 

その紙を家に持ち帰っているのを見つけて叱るジョンだが、偶然その紙を見てしまい、興味本位で解読作業に手を付ける。
日付と思われる数字を打ち込んでネット検索すると、それぞれが大きな事故とその死傷者数を現していた。
その中には死んだ妻が巻き込まれた火事も含まれていた。

 

職場でもあるMITのヘイスタック天文台に行き、フィルにこの内容を教えるジョンだが、彼は偶然の一致だと言って取り合わない。現に解明されていない数字も多数含まれている。
ジョンはこれらの数字の中で三件だけまだ発生していない、未来の事故を現す数列があるとも言うが、それも否定される。

 

メモを書いた少女の事を聞くために当時の担任テイラー女史を訪ねるジョン。ルシンダの事を覚えていた彼女。ルシンダは数年前に亡くなったという。そしてあの日、物置で扉に文字をかいていたとも言った。
見知らぬ男がら黒い石をもらうケイレブ。
家に帰るとジョンの妹グレースが来ていた。実家とは絶縁状態で、それを何とか繋いでいるのがグレース。


ついうたた寝をして、ケイレブからの電話を受け、慌てて学校に向かうジョン。渋滞にはまり、何となくカーナビの座標情報を見ると、緯度と経度の表示が、メモの今日の日付と同列になっている。車を入りて渋滞の先に向かったところで旅客機が突っ込んで来た。散乱する機体、多数の死者。
あと二つ起きる。これは警告。

 

夜中に目覚めるケイレブ。知らない男がベッド脇に立ち、窓へ導く。

その外には山火事を起こして真っ赤になった風景。叫び声を聞いて駆けつけるジョン。火事は幻影、外に人影を見つけて威嚇するジョン。

ルシンダの情報から、彼女の娘ダイアナと孫娘のアビーを知るジョン。偶然を装って知り合うが、ルシンダの事を聞かれると拒絶して去るダイアナ。

 

次の予言の日付が迫る。緯度、経度情報からそこはニューヨークの市街地。FBIに事故が起きるとの情報を入れるジョン。
気になって当日その場所に出向くジョンだが、増員していた警官に追われる。その中で不審者を見つけて地下鉄に乗り込み追い詰めるが、ただの万引き犯。その時脱線事故が起きて百名以上の死者を出す。

 

ジョンが家に帰るとダイアナが待っていた。そしてルシンダが自殺した実家へ彼を連れて行く。
これらの予言の意図を知りたいと言うジョン。そしてメモの一番最後にあるEEの表記の謎。
ささやき声が聞こえると言っていたルシンダ。母は準備のためここに移ったという。今までの事故は全て記事を記録していた。聖書の中のエギゼル書の絵をいつも見ていたという。中空に浮かぶ神の姿。
ベッドの下に多数の黒い石。
ジョンがベッドをひっくり返すと、その裏に引っ掻いた文字が。
「EVERYONE ELSE」でEE。他の皆→全人類という意味。

車の中のケイレブとアビーに迫る男たち。クラクションの音で駆け付けるジョン。ささやき声の人、とアビー。ケイレブにも聞こえた。

 

天文台に行って確認するジョンに驚くフィル。

今まで行方が判らなかった。
ジョンは以前プレアデス星雲でのスーパーフレアについて論文を書いていた。この太陽でそれが起きる。そして地球の生物は絶滅する。海洋大気局でも気付いている筈だ。

父に電話するジョン。だが神の思し召しだと言って動くつもりのない父。
ケイレブの学校へ行くジョン。テイラー女史の話では、ルシンダは物置のドアに文字の続きを書いた。侵入してその扉を取って持ち帰る。

 

ジョンの言っていた、気休めの洞穴に行こうとするダイアナが、子供たちを連れて出てしまった。数字を解読した後でそれに気付くジョン。
ガソリンスタンドで、国が出した避難命令を知るダイアナ。略奪が始まっていた。スタンドの電話からジョンに掛けるケイレブ。途中でダイナナに代わりスタンドの場所を知るが、子供たちが例の男たちにさらわれる。それを追ううちに事故で死ぬダイアナ。

 

ジョンはスタンドに辿り着くが、ダイアナは救急車の中で死亡。

手にはあの黒い石が握られていた。

ルシンダが最後に残した座標は彼女自身の家であり、再びそこに戻るジョン。黒い石を敷き詰めた道を辿った

先に車が乗り捨てられており、ケイレブとアビーがいた。

そこに現れる男。銃を向けるジョンを止めるケイレブ。

彼らは僕たちの準備をしてくれたという。そして彼らの声が聞こえた者、つまりケイレブとアビーしか行けない。
絶滅する地球人の中から、選ばれた者を救い出すためにメッセージを出していた種族。

 

彼らに子供たちを託し、両親とグレースの許に帰ったジョン。

そこに到来する太陽フレアの衝撃。

 

草原の星に降り立ったケイレブとアビー。彼方には同様にして降りる宇宙船が見えた。

 

 


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