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Channel: 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)
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荒野のガンマン     1961年

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監督       サム・ペキンパー
脚本・製作  A・S・フライシュマン

 

キャスト
キット・ティルドン     - モーリン・オハラ
イエローレッグ      - ブライアン・キース  元北軍兵士。
ビリー・ケプリンガー  - スティーヴ・コクラン タークの相棒。
ターク            - チル・ウィルスイエロー
牧師             - ストローザー・マーティン
カクストン医師     - ウィル・ライト

 


予告編

 

感想
西部劇はあまり観る方ではないが、BSの録画をしてしばらく放置していたものを視聴。

ちょっと微妙な西部劇。そもそもイエローレッグが、肩に入った銃弾のため、まともに銃が撃てない人間なのに、ガンマンとして生き延びて来れたというのが不思議。

それからイエローレッグが、異様に帽子を外そうとしない動作もちょっとしつこい。額の傷跡を見せるのがこの映画のクライマックスだから、まあやむを得ないのだが。

モーリン・オハラ。ちょっと険があるが、正統派の美女(好きです)

 

しかし、息子の遺体を運ぶのを護衛する話が、途中馬車は処分するわ、馬は先住民に殺されて棺を手で持って運ぶわ、とだんだんおかしな方向に流れて行く。
途中で「一体このドラマはどこへ行くの?」とツッコミたくなった。

結局後で現れたビリーとタークが同士討ちをしてくれたおかげで、何とか収まったが、それがなかったら、あの使えない右腕ではどうしようもなかっただろう。
ガンマンと言いながら、ちっともガンマンじゃない男の映画・・・・


キット役のモーリン・オハラで小咄
妻:モーリン・オハラって、どっかで聞いたわね
夫:ああ、それ。あのスカーレット・オハラの姉さんだよ
妻:へぇ、そうなの?知らんかった~~
なわけねえだろ・・・・(これ実話)

 

あらすじ
とある酒場。カードでイカサマをやって、ロープで吊るされている年寄りの手の傷を見て驚く男。
そのロープを外そうとした時、年寄りが「ビリー!」と救援を叫ぶと、女を連れて部屋に来た別の男が、銃でそのロープを切る。
その酒場を逃げ出す三人。年寄りはタークと言い、男はイエローレッグといった。タークの連れはビリー。
ヒラ・シティーに銀行が出来た、と強盗を誘うイエローレッグ。

 

1週間かけてその街に着く三人。イエローレッグがいろいろ指図するのが気に入らないタークとビリー。
少年にチップを与えて馬の世話を頼むイエローレッグ。隣の看板(DR.DEXTON)に目を留める。

 

街に着き、三人が酒場へ行くと、礼拝が始まると言って店を片付け始めるマスター。一角に椅子が並べられる。
集まる街の男女の中にすごい美人が。先ほどの少年を連れている。
女性らの陰口。父親も判らない子。ダンスホールの女が上品ぶっている・・・・

神父が来て、皆で讃美歌の斉唱。神父が三人に向かって、神への礼儀として帽子を取れと言う。タークとビリーは脱いだが、イエローレッグは脱がずに部屋を出た。

 

医師の診察を受けるイエローレッグ。右肩の痛みは銃弾が入っているため。手術が必要だが、完治には1ケ月かかる。治療を見送る彼に見覚えがあったデクスター医師。体格が似ている。
昔、酔った南軍の兵士が、北軍の軍曹の頭の皮を剥がそうとしていた。帽子を脱げば君かどうか判る。
それには答えないが、敵を討つ気があると言い、その相手がこの街に居る事を話す。

 

酒場。神父が「地獄へ行きたい者は立て」と挑発する場面で立ち上がるビリーとターク。景気付けに銃まで撃つビリー。そして美人の女性キットに無理やりキスをする。

店を出て、三人が件の銀行を襲おうとした時、先に強盗をした者たちが飛び出して来る。腕のいいビリーが次々に賊を倒すが、イエローレッグは、右肩の痛みで大きく狙いを外す。
その時誤って少年ミードを撃ち殺してしまう。母親は礼拝所の美人キット。イエローレッグに憎悪を燃やす。

 

父親の墓があるシリンゴに息子を埋めると言って、馬車で出るキット。
責任を感じたイエローレッグが同行しようとするが拒絶される。


途中先住民に襲われる危険があり、イエローレッグは気乗りのしないビリー、タークを連れてキットを護衛する。

途中、川で馬車が脱輪したのをビリーがを助けるが、タークがキットに迫ろうとしたためイエローレッグが追い払う。

沐浴で汚れを落とすキット。

 

イエローレッグも拒絶されて別れるが、その後キットは馬に逃げられる。予感を感じて引き返したイエローレッグは、自分の馬を繋いで旅を続ける。ようやく感謝の言葉を言うキット。

夜中、先住民から馬を奪って来たイエローレッグ。その時一人の先住民に顔を見られ、殴り倒して逃げて来た。
その後、矢で狙われている事に気付き、馬車を処分する二人(地下に埋める)。
子供の遺体をそこに埋めようとしたイエローレッグに、銃を向けて怒るキット。

 

旅を続けるうち、ようやく打ち解けて、お互いの話をする二人。イエローレッグが敵として追っている相手はターク。南北戦争の時、南軍だった彼に頭の皮を剥がされそうになった。その時の額の傷を隠すため、常に帽子で隠している。タークの事は、たまたま仲間になった時気付いた。
キットの夫はミード・ティルドン。新婚でヒラ・シティーに向かう途中、先住民に殺された。だから街の者は子供を私生児だと思っている。それが悔しい。

 

先住民から執拗な追跡を受ける二人。途中の野宿で馬も殺された。
二人で棺を持って歩く二人。洞窟を見つけて泊まろうとする。イエローレッグは外で敵を探していた。
一人で居たキットに洞窟の上から先住民が近づく。

危ういところで先住民をライフルで倒すキット。


ようやくシリンゴに着き、夫の墓を探すが見つからない。悲嘆にくれるキット。
だがイエローレッグが、倒れた柵の下から何とか墓標を見つける。
喜んだのもつかの間、ビリーとタークが姿を現した。街で銀行強盗をやって逃げて来ていた。
ビリーが、イエローレッグに仇を討たせてやろうとお膳立てをする。

それを知って逃げ出すターク。追うイエローレッグ。

だがイエローレッグはまともに銃が撃てない。
建物の屋上に逃げたタークを撃つビリー。重傷を負ったタークは仕返しにビリーを撃つ、倒れるビリー。

上階に上ってタークに迫るイエローレッグ。動けないタークに、あの時置いて行った彼のナイフを出して、同じ様に頭の皮を剥がそうとする。
その時入って来たキットがそれを止める。彼女を追い払うが、どうしても頭を剥ぐなど出来ない。
そのまま出て来たイエローレッグを抱きしめるキット。

 

そこにビリーらを追って街の者が多数駆け付ける。自分の金になると皆真剣になる。
神父に、キットの息子ミードを葬ってくれるよう頼むイエローレッグ。

埋葬も済ませ、キットと共に馬で進んで行くイエローレッグ。

 

 

 

 


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