ミッション・インポッシブル/フォールアウトが公開中だが、一応前作を把握しておいた方がいいという事で、ちょっとおさらい。
*NHK BSで先週から毎週土曜、連続放送されている
ミッション:インポッシブル 1996年
監督 ブライアン・デ・パルマ
脚本 デヴィッド・コープ、ロバート・タウン
製作 トム・クルーズ、ポーラ・ワグナー
音楽 ダニー・エルフマン テーマ曲:ラロ・シフリン
キャスト
イーサン・ハント トム・クルーズ
ジム・フェルプス ジョン・ヴォイト
クレア・フェルプス エマニュエル・ベアール
ジャック エミリオ・エステベス
サラ・デイヴィス クリスティン・スコット・トーマス
ハンナ・ウイリアムズ インゲボルガ・ダクネイト
フランツ・クリーガー ジャン・レノ
ルーサー・スティッケル ヴィング・レイムス
マックス ヴァネッサ・レッドグレイヴ
ユージーン・キトリッジ ヘンリー・ツェニー
予告編
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CIA内部スパイを泳がせて諜報部員のデータを盗ませ、証拠を掴む作戦が失敗し、チームが壊滅、イーサンが孤立無援になる。
武器商人マックスの懐に入って、自ら情報の盗み出しを提案するイーサン。
ルーサー、フランツを雇いCIA本部でのデータ盗み出し。
室温センサー、床の重力センサーをかわして奪取成功。
だが先の失敗はボスのジムが仕組んだものだった。
TGV車内でのデータ受け渡し。ジムとイーサンの争い。脱出しようとするヘリが、ワイヤーに繋がれてトンネル内に。
ジムとその手下のフランツは死ぬ。
ルーサーとはこの後長いつきあい。
感想
元々はTVシリーズ。日本では「スパイ大作戦」と言われていた。
それをトム・クルーズが自身の初プロデュースで映画化した一作目。
この時トム・クルーズは34歳。
スパイアクションものとしてはなかなか面白かったが、元々TVシリーズのスパイ大作戦は、鉄壁のチームワークを描いたもの。
それが第一作目から内部の裏切りの話だったのが、どうにも残念。
裏切り絡みは二作目以降でやればいいのに・・・・とつくづく思った。
CIA本部でのデータ抜き取りは、確かにハラハラドキドキしたが、冷静になって考えると、部屋に侵入した時の対応はバッチリ(室温上昇検知、床は汗一滴おちても警報)の割りに、そこに行き着くまでの通風路のセキュリティは全くのザル。
何より一番ガックリ来たのが、あのヘリ。一体鉄道のトンネルに入ってどうして飛んでいられるのか。ローター直径だって10mはあるだろう。
この部分さえなければそこそこの映画なのに・・・・・
ミッション:インポッシブル2 2000年
監督 ジョン・ウー
脚本 ロバート・タウン
原案 ロナルド・D・ムーア、ブラノン・ブラーガ
キャスト
イーサン・ハント トム・クルーズ
ショーン・アンブローズ ダグレイ・スコット
ナイア・ノードフ=ホール タンディ・ニュートン
ルーサー・スティッケル ヴィング・レイムス
ヒュー・スタンプ リチャード・ロクスバーグ
ビリー・ベアード ジョン・ポルソン
ジョン・C・マックロイ ブレンダン・グリーソン
ネコルヴィッチ博士 ラデ・シェルベッジア
ウォリス ウィリアム・メイポーザー
ウルリック ドミニク・パーセル
予告編
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30時間で人が死ぬキメラウィルスと、その治療薬ベレロフォンが、イーサンの替え玉として護衛していたショーンの裏切りで奪われた。
ショーンの恋人だったナイアをスカウトして作戦の遂行。
ショーン側に入り込んでスパイ行動をするナイアだが、それがバレる。どうせ殺されるなら、とウィルスを自分の腕に注入するナイア。
イーサンが駆け付け、ショーンを撃退。治療薬を打ってナイアの命は救われた。
感想
ウィルスとそのワクチンを巡る話は、けっこうよく使われるネタだが、それを盗み出すのにハラドキ満載で、楽しめる。
ヒロインのナイア役、タンディ・ニュートンは、ER(緊急救命室)のシーズン11辺りでカーターの恋人ケムをやっていた人。
最近再放送を観て「ああ、この人だったんだ」と思い出した。
M:i:III 2006年
監督:J・J・エイブラムス
キャスト
イーサン・ハント :トム・クルーズ
デイヴィアン :フィリップ・シーモア・ホフマン
ルーサー :ヴィング・レイムス
ゼーン :マギー・Q
デクラン :ジョナサン・リス=マイヤーズ
ジュリア :ミシェル:モナハン
ブラッセル :ローレンス・フィッシュバーン
ベンジー・ダン :サイモン・ペッグ
ジョン・マスグレイブ :ビリー・クラダップ
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スパイの一線を退いて教官生活のイーサン。
婚約者のジュリアとの生活。そこへ指令。
かつての部下リンジーの救出作戦。チームのリーダとしてリンジーを救い出すが、脳内に仕込まれた爆弾で彼女は死ぬ。
秘密情報「ラビットフット」。
黒幕のIMF上官ブラッセルと武器商人のデヴィアンの結託。バチカンでのデヴィアン拉致。だが戦闘機の銃撃で奪還される。
ジュリアが人質に取られ、舞台は上海に。ラビットフットが保管されているビル高層階に侵入して奪うイーサン。人質との交換時、薬品で意識を失ったイーサンは脳内に爆弾を仕込まれる。
ジュリアと共に捕われたイーサンだが、本当の黒幕はブラッセルではなくマスグレイブ。イーサンが電気ショックで仮死状態の時、ジュリアがマスグレイブを倒した。
全てを知ったジュリアとIMF本部を訪れるイーサン。
感想
今作は、結構チームワークが強調されていてそれなりに「スパイ大作戦」的の出来だった。変装用のマスク作りは秀逸。
婚約者のジュリアは、後半で結構活躍してメンバーに加わるかとの期待を持たせる。
ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 2011年
監督 ブラッド・バード
キャスト
イーサン・ハント トム・クルーズ
ジェーン・カーター ポーラ・パットン
ベンジー・ダン サイモン・ペグ
ウィリアム・ブラント ジェレミー・レナー
カート・ヘンドリクス ミカエル・ニクヴィスト
アナトリー・シディロフ ウラジミール・マシコフ
ウィストロム サムリ・エーデルマン
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ロシアの刑務所に収監されていたイーサンが救出され、機密指令が下される。ロシアの核ミサイルの発射コードに関する機密の奪還と、スパイ「コバルト」の追跡。
クレムリンへの潜入は成功するが、直前に核の発射制御装置が奪われた。
IMFの分析官ブラントとの合流。クレムリンで立ち去った男が「コバルト」カート・ヘンドリクスだとの指摘。
ドバイの超高層ビルでの攻防の末、制御装置の発射コードも奪われる。
核発射のためには通信衛星が必要であり、制御装置を追うイーサンと、通信設備を確保するベンジー、ブラントとの、二手に分かれての行動。
イーサンがヘンドリクスと戦うが、結局ミサイルが発射される。着弾が迫る中、イーサンの停止指令が通信設備復旧で有効となり、寸前で爆発は回避された。
エピローグ
イーサンが刑務所に収監されていたのは、妻ジュリアを殺された報復で多数の人を殺したから。だがそれは偽装で、ジュリアを今後危険な目に遭わせないため、死んだ事にして別れた。
再婚して家族で食事をするジュリア。
遠くから目と目だけで心を交わす二人。
感想
よくもこれだけ話をブッ込んだなァという印象。様々な設定が単なるアクションのネタとしてしか考えられていないため、スリルの連続ではあるが、後で考えて「いや待てよ?」となる。
前作で活躍した妻ジュリアとの別離は惜しい。ただ最新作で復帰するみたい・・・・
ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション 2015年
監督 クリストファー・マッカリー
音楽 ジョー・クレイマー
キャスト
トム・クルーズ イーサン・ハント
ジェレミー・レナー ウィリアム・ブラント
サイモン・ペッグ ベンジー・ダン
レベッカ・ファーガソン イルサ・ファウスト
ビング・レイムス ルーサー・スティッケル
ショーン・ハリス ソロモン・レーン
アレック・ボールドウィン アラン・ハンリー(CIA長官)
サイモン・マクバーニー アトリー(MI6長官)
予告編
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指令を受けるレコード店で拉致されるイーサン。CIAなどの殉職者を偽装して集められた犯罪組織「シンジケート」。
謎の女に助けられるイーサン。
CIAの画策でIMFが解体され、その監視下での不自由な活動。
オペラ座でのオーストリア首相襲撃事件。それに関わっていたのがあの謎の女、イルサ。彼女は潜入捜査官。
彼女から、シンジケートのボスが元情報部員レーンである事を知る。
奪われた極秘資料奪還のための作戦(水槽内での認証情報差し替え)。奪還したデータを持ち逃げして再び寝返るイルサ。
最終的にデータは回収され、レーンは逮捕される(防弾ガラスの箱に閉じ込め)。
感想
ルーサー、ベンジー、ブラント辺りは複数回の参加で、チームプレーがある程度馴染んで来ているのは好ましい。
女スパイ、イルサは最初敵方の扱いで多少混乱するが、アクションのキレが良くてスカッとする。
ゴースト・プロトコルが、ちょっとテンコ盛り過ぎたのに対しては、多少改善。
ただ、ラストでレーンを捕まえる顛末については、やや尻すぼみ(緊張感なし)。
最新作「フォールアウト」は、実はつい先日視聴。
レビューは1~2週間後に・・・