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Channel: 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)
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大統領の陰謀   1976年 アメリカ

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監督 アラン・J・パクラ
脚本 ウィリアム・ゴールドマン
原作 カール・バーンスタイン、 ボブ・ウッドワード

 

キャスト
カール・バーンスタイン         ダスティン・ホフマン
ボブ・ウッドワード            ロバート・レッドフォード
ハリー・M・ローゼンフェルド     ジャック・ウォーデン
ハワード・シモンズ                マーティン・バルサム
ベン・ブラッドリー                  ジェイソン・ロバーズ
ディープ・スロート                 ハル・ホルブルック
ジュディ・ホバック                 ジェーン・アレクサンダー 
ダーディス                          ネッド・ビーティ 
ヒュー・スローン                  スティーヴン・コリンズ
ケイ・エディ                        リンゼイ・クローズ 

 

 

あらすじ
1972年6月1日。ソ連から直行で議場に向かったニクソン大統領。

下院で満面の笑みを浮かべ、演説を始める。

 

同年6月17日。ワシントンD.Cのウォーターゲートビルで発生した不法侵入事件。ワシントン・ポスト紙の社会部記者ボブ・ウッドワードは、部長のハワード・ローゼンフェルドの指示で、その件の取材に出向く。
容疑者は5人。「バーナード・パーカー」「バージリオ・ゴンザレス」「ユージニオ・マルチネス」「エドワード・マーチン」「フランク・スタージス」
多額の所持金と無線機、35ミリカメラ。侵入先は民主党本部。
容疑者は民間弁護士を雇っていたが、結局弁護するのは官選弁護士。なぜ容疑者が電話一本掛けられないのに民間弁護士が来ることが出来たのか。

罪状認否の場面。被告5人の中にはCIA関係者も居た。

 

社に戻ってローゼンフェルドに報告するボブ。なぜ盗聴しようとした?。誰かが雇ったか、自分の意思か。容疑者二人の住所録から見つかった、W・Hのイニシャルとハワード・ハントの名前。
ホワイトハウスに電話を入れたボブは、ハワード・ハントに繋がるニクソンの特別顧問チャールズ・コルソン、マレン社の情報を得る。
マレン社に電話を掛け、本人に確認。なぜ貴方の名がウォーターゲート逮捕者の住所録に?との質問に、なんてことだ!と叫ぶと共に「何も言えない」と切られる。
それから数件の電話で、ハントが小説を書いているがここ2年ほど書いていない事、1970年までCIAに居た事などの情報を集めるボブ。
ホワイトハウスの広報にハントの職務を聞いただけで、彼が3ケ月前から来ていない事に重ねて、特別顧問始めいかなる職員も今回の事件には無関係、とのコメント。

 

ボブが上げたメモが編集会議に上がる。もう三面記事じゃない、専門の政治記者で進めようという声(ボブはまだ入社9ケ月)に、あいつが持って来たネタだからあいつにやらせろ、とローゼンフェルド。

 

ボブが清書に回した原稿を見て手直しをかけるカール・バーンスタイン。それが二度続きボブが文句を言いに行くと「リライトした」。ハントとコルソンの関係が逆に見える、だからコルソンを先に出した。
君のがいい、とボブは下書きを全てカールに託す。

 

コルソンのところで働いていたという女性シャロンに接触するカール。ハントが当時、強敵と思われていたエドワード・ケネディ議員のスキャンダル資料を集めまくっていた。

情報元は大統領府図書館や議会図書館。
二人で手分けして調べるが、大統領府図書館の司書は、最初ハントに貸し出したと言った後で否定。ボブがホワイトハウス広報室のクローソン次長に確認を入れると、問い合わせ自体を否定。

議会図書館に行って貸出票の束を徹底的に調べる二人。だがハントが借りた形跡は見つからなかった。

 

そこまでの情報で記事にしようとする二人。ローゼンフェルドは賛成するが、主幹のベン・ブラッドリーは「無理だな」。
もっと確かな情報をつかめ、と檄を飛ばす。

 

ボブはある情報源に電話を掛ける。今回の事件の事を聞くが「その話はよそう」
ウォレスの時(大統領狙撃事件)とは違う。

自宅での朝。ボブが新聞を読もうとしたらそこに封筒が挟んであった。話があればベランダの鉢に赤い旗を。尾行に注意。午前二時に地下駐車場。
暗がりでの話し合い。ボブの掴んだ情報。ハントはコルソンの部下でケネディ議員の醜聞集めをしていた。ニクソン再選委員会の弁護士リディ。彼はFBIの質問に答えずミッチェルに解雇された。

情報源からの、ロウソクに関する逸話(口は固い)。
ハントが2万5千ドルの現金で弁護士を雇った話をすると

「金の流れを追え」。

 

ニューヨーク・タイムズに抜かれたスクープ記事。侵入犯バーガーが、再選委員会へマイアミから15回も電話していた。
電話会社の担当から、情報は地区検事長に提出したと聞かされたカールは、捜査主任のダーディスに面会を求めるが、秘書が壁。

何とかそれをかわして直談判の末、バーガーの通話記録と銀行の資料を目にするカール。
銀行の資料の中に2万5千ドルの小切手のコピー。振出人はケネス・ダールバーグ。まだ捜査中との事。

 

カールからの連絡を受けてダールバーグを調べるボブ。見つけた写真からミネアポリスの住所を突き止める。
ダールバーグに2万5千ドルの振込み理由を聞くボブに対し「金は全部委員長に渡してある」「再選委員会?」「そうだ」
ダールバーグは中西部の財務委員長。選挙資金を集めている。

なぜその小切手が?
私はまっとうな市民だ、と言い残して電話が切られる。

 

再選委員会のマクレガー委員長に電話をかけるボブ。小切手の事を聞くと「前任のミッチェルに聞いてくれ」
その電話の最中にダールバーグから入電。目で待つように指示するボブ。切り替えてダールバーグと話す。相手は困惑している様子。
選挙資金は全て現金で集めた(フロリダのボカラトン)が、移動には現金では大変だから小切手にした。
なぜバーガーの口座に? スタンズ氏に渡した。モーリス・スタンズ。ニクソンの財務委員長? そうだ。

 

新聞記事:民主党の副大統領候補が辞退。

共和党選挙資金が盗聴犯の手に。

 

編集会議。ローゼンフェルドが「小切手問題の反響を無視している」と抗議。「誰も気にしていない」
「うちのスクープで会計検査院が動いたんだぞ」
編集会議での大勢は「危険なネタ」
誤報を流したら我々はクビ、とブラッドリー。編集責任者は、自滅しかかっている民主党に対して、共和党がそこまでやる事には懐疑的。

ブラッドリーに話しに行くボブとカール。ディープスロート(情報提供者)の話をするベン。
続ける意味あるのか?と聞くブラッドリーに、再選委員会の名簿があれば、とボブ。「つかめ!」

 

同じ部のケイ・エディに声をかけるボブ。婚約まで行った彼氏が再選委員会の男だった。名簿が欲しいというボブに呆れるケイ。恥じたボブは取り消す。不満そうなカール。
数日してケイがボブの前に封筒を置いて立ち去った。

中味は再選委員会の名簿。

 

ジョン・ミッチェル、モーリス・スタンズ、会計係のスローン・・・・
名簿を頼りに電話をかけまくるボブとカール。ほとんどは空振り、というか示し合わせた様に門前払い。
秘書の女性から、ミッチェル委員長が書類を裁断していた話を聞くが、後に否定。 

やり方に疑問を持ち始める二人。起訴されても追及出来るのは侵入犯の5人とハント、リディまで。
予備選挙で共和党候補にニクソンが選ばれたとの報道。

 

ある家を訪ねるカール。スローンの下で働く簿記係の女性。再選委員会に35万ドルあったと言われる金。彼女は活動資金だと思っていた。金の支払い方法:個別に15人の名前と金額を書いたリスト(破棄されている)。記録はそれだけ。
金が不法侵入に使われたかは知らないが、心配している人も居る。
金は2日で600万ドル入った事もある。合法的な資金だと思っていたが、事件後大金がゴードンの手に。リディ? Yes。
腐っている、悪くなる一方。気の毒なのはスローンさん。黙っていたら離婚よ、と言われて辞職。ミッチェルを追い詰めて欲しい。
ミッチェルが事件に関与している証拠は? もう破棄された。
金を受け取った人を教えて。せめて頭文字で。

 

情報を検討するボブとカール。Lはリディ(ゴードン・リディ)、Pはバート・ポーター。大陪審に召喚された。

残るMはマグルーダーか(副委員長)。
再度彼女を訪れるボブとカール。

半分誘導されてPをポーターと認める。

TVでウォーターゲート関係の、警察への取材番組がやっていた。

きっかけはワシントン・ポスト。

司法省とFBIが最大級の規模で捜査している、と関係者。

 

スローンを訪ねるボブとカール。ヒュー・スローン。ニクソンを信じて4年間働いた。侵入事件について大統領は知らなかったとの見解。
金庫の金の事を訊ねると、100万ドル近い事もあったと話す。出金は指示に従って行った。
指示出来たのは4人ですね→5人だ、とボブ。
ミッチェル、スタンズ、マグルーダー。

あと二人は言わない、とスローン。
新聞に書かれ過ぎて一般企業への就職は難しい、とスローン。
金はどうやって渡した?司法省のミッチェルに電話して了解を得た。全て口頭で? Yes

 

社での報告。不正資金の管理者3名までは判明。ミッチェル、スタンズ、マグルーダー。5人確認まで待とう、とブラッドリー。
裏付けを聞くブラッドリー。「ディープスロートは?」ダメです。とボブ。
警察のトップを犯罪者にする記事だぞ!念には念を入れろ、とブラッドリー。

カールからミッチェルに電話。貴方の記事が載ります。激怒したミッチェル。否定するぞ、社主のグラハムのおっぱいを絞り上げてやる!
キチンと名乗ったな、とプロセスを確認したブラッドリー。「おっぱい」だけ省け(家族で読む新聞)。


ディープスロートは信用出来るか? Yes 

人を信用するのは嫌いだ・・・・

記事が報道される。

 

「ミッチェルが共和党機密費を管理・・・」ミッチェルは否定。
アグニュー副大統領は「ミッチェルを信じる」。

不確かな報道、とポスト紙を非難。

 

FBIのコネクションであるジョーにネタをもらうカール。
テネシーの司法次官補シプリーが、軍仲間のセグレッティに誘われて、ニクソン再選のための民主党候補への妨害工作を行っていた。
セグレッティを調べ上げる二人。71年と72年の記録。FBIも彼を調べたが、不法侵入とは無関係と深入りせず。
今はカリフォルニアに住む。当時民主党予備選に合わせて何度も国内を横断。不法侵入は妨害の一部に過ぎない。
一年前から行われていた妨害。優勢だったマスキー候補が自滅する前・・・・自滅---かな?

 

セグレッティの住まいを訪れる二人。穏やかに対応される。
妨害工作を指揮したと言われて、暴力や違法な手段は使わないと反論。盗聴などは論外。
ちょっとしたイタズラ。例えばジャクソン候補の隠し子を暴いた。
ボブが「興味深いのはカナック文書」。マスキーがカナダ人を愚辱したとの煽動。僕は書いていない。
では誰が? 君の記事で教えてもらう。
僕が考えてやった事じゃない。
そこが重要です。

大統領の秘書官から?彼とは大学で一緒だったんですよね。
秘書官のチェーピンと報道官のジーグラーと僕で「マフィア」と呼ばれていた。学生の選挙で不正投票を仕組んだのが最初。敵を潰す事を「ラット・ファッキング」。
ニクソンのためにそれをやったんですね。
除隊して4年も離れて実社会に戻った。そんな時旧友から大統領の仕事をしないかと誘われた。

 

ボブとディープスロートとの会話。
ラット・ファッキングは、昔は「裏切り」の意味。

今は民主党への浸透工作。
セグレッティは、友人を巻き込むため話さない。
ホワイトハウスを当たるんだな。
なおも食い下がるボブは「大局を見失うな」と言われる。
これだけ多岐に亘って様々な事が起きる。

セグレッティ一人の仕事と思うのか?
そこで車が急発進した。思わず振り返るボブ。その間にディープスロートは姿を消した。

 

カールを訪ねる社員のサリー。気のない相手をしていたが「カナック投書」の投稿者を教えるという話に飛びつく。
クローソンが書いたとの事(ホワイトハウスの広報室次長)。彼女の家で酒を飲んでいる時に聞いたという。2週間前。
早速電話をかけるボブに誤解だとうろたえるクローソンは途中で切る。
その後サリーへ電話が掛かって来た。他の電話で同時に聞くボブとカール。部屋に行ったのは秘密だとの口止め。
本件をブラッドリーに報告するボブとカール。そこへクローソンから電話。僕には妻子もいて犬も猫もいる、と決まり文句。
「彼女の部屋に居た事は書かない。君が何を言ったかだ・・・・」

 

カールの自宅に電話。FBIからの情報。セグレッティに金が流れた。彼を雇ったのはチェーピン。

そのボスがホールドマン(大統領主席補佐官)。彼が5人目。
ボブとカールとの話。スローンは知っている。4人までは確実。誰も名前を出さない。
スローンが大陪審でホールドマンの名前を出した事を確認しよう。
スローンを訪れると、妻は出産で不在。4名までは裏が取れた。5人目はホールドマン。僕の口からは言えない。
彼が5人目だと書いたら間違いになる?
こう言えばいいかな?僕は困らない。

 

司法省の情報先にも確認するが、確信が持てない。
原稿をブラッドリーに持ち込む。「まだだめだ」。情報源を聞こう。スローンが大陪審で話した。どこかに記録がある筈。
ホールドマンはこの国のN0.2。間違いは許されない。

司法省の男に再度確認するカール。ホールドマンの不正資金への関与記事を差し止めた方がいいかどうか。これから10数える。危なければ途中で切ってくれ。
そして10カウントが数えられたが切られない。「判ったか、そういう事だ」。
裏が取れた、とブラッドリーに報告。「よし、出せ」

 

報道した日のTV放送。スローンは大陪審でホールドマンの名前を出した事を否定。ホワイトハウスがブラッド

リーを名指しで攻撃「卑しいジャーナリズム」
FBIのジョーにネジ込むカールとボブ。僕らをハメた?との挑発に「Fuck you}。
どこで間違えた?間違いじゃない、ハメられた。
社に殺到する苦情。否定でない否定。「我々は記事を守る。二人に味方しよう」とブラッドリー。

 

ディープスロートと話すボブ。
ホールドマンを逃がしたな、と断じられる。捜査を後退させた、とも。
もうゲームはごめんだ、ヒントではなく全部話して下さい、とボブ。
ホールドマンの仕業だ。金も何もかも彼が仕切った。
彼には容易に近づけない、手を講じないと。
不正工作はミッチェルが始めた。実に大勢が関係している。

この国の全情報機関が関わっている。
FBI、CIA、司法省、途方もない。
隠蔽工作は、違法なスパイ活動を守るのが目的だった。
みんな繋がっている。メモを取れ、君らの命も危険だ。

 

カールの家に行くボブ。

ステレオを点けてタイプでの筆談で状況を伝える。
カールがスローンの話を伝える。大陪審でホールドマンを非難したくても、誰も質問しなかった。

 

深夜ブラッドリーに会いに行った二人。盗聴されている、とガウン姿のまま庭に連れ出して状況を話す。
隠蔽は侵入事件と無関係。ホールドマンが5番目の男。

スローンは言いたくても誰も訊ねなかった。
スパイ活動全部に全情報機関が絡む。

ディープスロートが危険だと警告。みんなグル。
ブラッドリーは言う。

世論調査では国民の半分がウォーターゲートを知らない。
疲れただろう、家に帰って風呂に入り、15分休んだらまた仕事だ。

 

黙々とタイプを打つ二人の横のTVが、ニクソン大統領の宣誓式を伝えている。号砲が鳴る。

 

1973.1.11 ハント、共謀と不法侵入を認める。 8.17  マグルーダー、不法侵入ほう助を認める。 11.5  セグレッティ、6ケ月の禁固刑。 1974.2.26 カームバック、不正資金調達を認める。 4.6 チェーピン、偽証で有罪。 4.12 ポーター、FBIへの偽証で30日投獄。 5.19 クラインディーンスト、罪状認める。 6.4 司法妨害を認める。 1975.3.13 スタンズ不正献金受領を認める。 1975.1.2 ミッチェル、ホールドマンら有罪。 

1974.8.6 録音テープによりニクソンの隠蔽が発覚。 1974.8.9 ニクソン辞任。同ジェラルド・フォード38代大統領就任。

 

 

 

感想 
先日観た「ペンタゴン・ペーパーズ」の後の事件である、ウォーターゲート事件を扱ったものであり、丁度タイミング良くTV放映されたため、録画して視聴。

ロバート・レッドフォードが、かなり早い段階でボブとカールに映画化権のためのアプローチを行っていたという。それが1973年というからオドロキ(ニクソンの辞任前)。
「追憶」では、政治活動に明け暮れる彼女から離れて行くノンポリの学生を演じており、また「華麗なるギャッツビー」などもあって「軽い俳優」やなーと思っていたが、そもそも社会派だったとは・・・

 

ウォーターゲート・ビルでたまたま捕まった不法侵入犯。それの裏に隠れている巨大な陰謀を、地道な取材で暴いて行く、これ以上ないという社会派映画。

入社まだ9ケ月のボブに、不法侵入犯の取材をさせるローゼンフェルド。このおっちゃんが、直属の上司として彼らをフォローする姿が好ましい。そしてその上に君臨する主幹のブラッドリー。

ベンたちが集めて来たネタを「事実が足りない」ととことん締め上げる。この辺りは「ペンタゴン・ペーパーズ」の時の、フライング気味のブラッドリーとは全く別人。

 

ボブとカールの組み合わせがイイ。自分が出した原稿をチラチラと見ながら手直しするカールを見て、イラついたボブが文句を言いに行くと「僕は16歳から・・・・」と言いかけるカール。

多分ボブが大卒で、社歴は短いものの年齢は上。叩き上げで記事の出来に自信があるカールは、反論を覚悟して身構える。
だがボブはあっさりカールの方が表現力が上だと認める。この辺り、自分の手柄に固執しない柔軟さを予感させて好きなシーン。

 

地味な取材ドラマではあるが、事件の究明のカギを握るのは女性。

まずホワイトハウス広報室の女性。ハントへの問い合わせにコルソンの名と、マレン社の名まで口を滑らせる。
そしてコルソンの下で働いていたシャロン。
新聞社の同僚のケイ・エディは、婚約まで行った元カレから委員会名簿をもらって欲しいと頼まれる。途中で「忘れてくれ」と引き下がるボブに不満そうなカール。やっぱカールの方が鈍い(笑)。結果、引き下がったボブに名簿をさりげなく渡すケイのカッコ良さ!
スローンの下で働く簿記係の女性は、スローンに迫るための重要人物。
同じ社員のサリーのエビソードは笑えた。歓心を買いたくて彼女の家にまで言って「カナック投書」の話をしてしまったクローソン。それを逃さずうまくフォローするブラッドリー。

ボブとカールの出した記事自体では、まだニクソンにまで迫る事が出来ず、その時点ではブラッドリーが記事の矢面に立たされるが、二人を守るその姿勢にシビれた。何と言ってもブラッドリー主幹が、このドラマの軸として非常に効いている。

 

要するにこの映画は、ニクソン自身が再選に向けて民主党陣営への妨害工作を指示した、という大事件追及への端緒を掴んだ、ジャーナリストへの最大の賛辞をまとめたもの。
最後の「尻切れトンボ」感が却って好ましい。

 

ディープスロート。元々は女性が喉の奥でアレをナニする隠語として、男性には耳馴染みがいいが、この事件で内部通報者の意味づけがなされた。

そういえば「Xファイル」にもディープスロートってオッサンが出てたなー(結局モルダーの父親)

 

ちょっとツッコミ。
ボブが最初にディープスロートと話をした時、弁護士リディの件と、ハントが2万5千ドルを弁護費用として出した件は、それ以前のやり取りの中で全く出て来ていない。
膨大な情報の海の中でのやりとりなので無理は言えないが、これだけキッチリ作ってある中で、ここだけがちょっと引っ掛かった。

 


実話を拾う場合はこちらを参考に

 
ウォーターゲート事件とは?
実話は映画よりも面白い・・・・・

ウォーターゲート事件(ウィキペ)

 

ディープ・スロート (ウォーターゲート事件) ウィキペ

 


オマケ
ディープ・スロート (性行為)
なるほど・・・・

 

deep throat の具体例。いやはや・・・・

 

 

 

 

 

 

 


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