dlife企画第4弾
監督 ジョス・ウェドン
脚本 ジョス・ウェドン
原作 スタン・リー
音楽 ダニー・エルフマン
キャスト
トニー・スターク / アイアンマン - ロバート・ダウニー・Jr
ソー - クリス・ヘムズワース
ブルース・バナー / ハルク - マーク・ラファロ
スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ - クリス・エヴァンス
ナターシャ・ロマノフ/ブラックウィドウ - スカーレット・ヨハンソン
クリント・バートン / ホークアイ - ジェレミー・レナー
ジェームズ・ ローズ大佐 - ドン・チードル
ピエトロ・マキシモフ - アーロン・テイラー
ワンダ・マキシモフ - エリザベス・オルセン
マリア・ヒル - コビー・スマルダーズ
ペギー・カーター - ヘイリー・アトウェル
ニック・フューリー - サミュエル・L・ジャクソン
バロン・フォン・ストラッカー - トーマス・クレッチマン
ジャーヴィス/ ヴィジョン(声) - ポール・ベタニー
ウルトロン(声) - ジェームズ・スペイダー
ヘレン・チョ - キム・スヒョン
予告編
あらすじ
ヒドラ残党のストラッカーが、ロキの杖を使って特殊な実験を行っているとの情報により、アベンジャーズは東欧ソコヴィアにある研究施設を攻撃。
ストラッカーは、志願した者による人体実験で特殊能力を得た、双子の兄ピエトロと妹ワンダを解放し、アベンジャーズに対抗する。
ピエトロは瞬間移動でバートンを負傷させる。
トニー・スタークは施設内のコンピュータからデータを吸い上げる一方、その奥の部屋でロキの杖を見つける。だがそこに近づいたワンダに、アベンジャーズが全員殺される幻想を見せられる。
ロキの杖を持って自分の家に戻ったトニーは、ブルース・バナーと共同で杖を調べる。許された期間は3日間。
杖に埋め込まれた宝石の中に、人工知能らしきものを発見したトニーは、これを使って自身の人工知能を改良しようとしていた。
アベンジャーズのメンバーでパーティを行う事になり、ジャーヴィスに作業を任せて出席するトニー。
だがその間に人工知能が目覚め、莫大な知識を吸収するうちに、地球を救うためには人類の抹殺が必要だと判断。
ジャーヴィスを追放して、自分が活動するための体の建造を始める。そしてパーティ中のトニー達を襲う、体を獲得した人工知能ウルトロン。アベンジャーズが世界の混沌と破壊を起こしていると糾弾。
そしてトニーの支配下にあったアーマー軍団に自分の意識をアップロードして自分のものとし、アベンジャーズに向けて放った。
ウルトロンを作ってしまった事を皆に責められるトニー。
一方ウルトロンはソコヴィアの研究施設で実験を再開。
そしてウルトロンは、データベースから、ワンダとピエトロが幼い頃戦争に巻き込まれて両親を亡くし、それに使われた兵器がスターク社製だったという記録を引き出した。
ウルトロンと手を組むことを決めたワンダとピエトロ。そしてウルトロンはストラッカーを殺す。
ウルトロンは特殊金属ヴィブラニウムを手に入れるため、アフリカの武器商人ユリシーズを襲う。それを察知して戦いに向かうアベンジャーズだが、ワンダの能力でソー、ロジャース、ロマノフが動けなくなる。ロジャースはかつての恋人ペギーとの語らい、ロマノフはスパイ養成時代の辛い記憶が蘇える。だが洗脳経験のあるバートンが反撃してワンダを気絶させる。ワンダを救い出すピエトロ。
トニーがウルトロンを倒したが、別の場所で暴走を始めるハルク。複数合体したアーマーで何とかハルクを抑え込むトニー。
だがハルクが破壊した街の様子は全世界に配信され、アベンジャーズに対する批判が集中。
冷却期間を置くために、バートンの家族が暮らす農場に一時避難するメンバー。
ソーは、ロンドンに居るセルヴィク博士を訪ね、自分が観た予知夢の意味を知ろうとする。そして知識を得られるというノルンの泉へ行く二人。泉に入ってインフィニティ・ストーンの秘密を知るソー。
破壊されてもネット上に逃げて、新たなボディに意識を入れる事が出来たウルトロンは、次に有機学テクノロジー権威のヘレン・チョ博士を洗脳し、奪ったヴィブラニウムを人工肉体「再生クレードル」に組み込んで最強の肉体を手に入れようとしていた。
アップロード作業の中で、彼の心を読んだワンダは、ウルトロンの目的が人類の滅亡である事を知り、チョ博士の洗脳を解く。
チェ博士は作業を中止しウルトロンに撃たれる。研究所を攻撃するトニー、ロジャース。トレーラーにクレードルを入れて脱出するウルトロン。追うロジャース。トレーラーへの攻撃を受けて逃げ出すウルトロン。コンテナのみがアーマーで運ばれる中、クレードルをバートンの機体に入れ込む作業をロマノフが行う。
何とかクレードルは回収出来たが、ロマノフが拉致された。
ワンダは、クレードルをトニーに渡してはいけない、とロジャースに警告。
トニーの下に届けられたクレードル。トニーは人工知能ジャーヴィスが、自己の記憶も消去してネット上に退避していた事を明かす。これをクレードルに移植しようとするトニーに激しく反発するロジャース。
ピエトロが配線を全て外し、作業がストップした時、ソーが飛び込んで来て、クレードルの箱に雷を落とす。
そのパワーで覚醒するクレードル。
ヴィジョンとして誕生したそれは、自分の事をジャーヴィスでもなく、ウルトロンでもないと言い「私は、命の味方だ」と言った。
ヴィジョンの額にあるのが、ロキの杖にあったマインド・ストーン。六つあるインフィニティ・ストーンのうちの一つ。
疑いを持っていた皆だが、ヴィジョンがソーのムジョルニア(ハンマー)を持ち上げた事で信用する。
捕われのロマノフが出す信号をバートンがキャッチし、再びソコヴィアに向かうアベンジャーズ。ウルトロンは、装置を使って街全体を浮揚させた。高空まで上げてから地上に落とし、隕石として地球にダメージを与える計画。
街には多数の住民が残っている。ウルトロンの支配するアーマー軍団とアベンジャーズとの戦い。
終わりのない戦いが続く中、街はどんどん高く上って行く。
もう住民を救い出す出だてがない中、その横にS.H.I.E.L.D.の空母が出現。フューリー長官が密かに船体を修理していた。多数の救助ポッドが発進して住民を回収する。
一人残された少年を助けるためにバートンが向かったが、狙い撃ちにされる。それを助けたのがピエトロ。だがそのために命を落とす。
テレパシーでそれを知ったワンダが暴走し、周囲のアーマーをことごとく破壊。
だがアーマーの一体が装置に触れてしまい、街が急降下を始める。トニーとソーの協力で街全体を破壊し、危機は免れた。
一方ヴィジョンはウルトロンの最後の一体と対決し、それを倒す。
ニューヨーク州北部に建設されたアベンジャーズ施設。
ソーはインフィニティ・ストーンの謎を解明するためにアスガルトに戻り、トニーも今回の発端を作ったことから、アベンジャーズから去る決心をした。
感想
発端は「アベンジャーズ」でロキから取り上げた杖が発端。そういえば、四次元キューブはあの時ソーが持って帰ったが、杖はどうしたっけ?
とりあえず、ヒドラが研究していた杖を奪還する、というのが本作のプロローグ。
しかしトニーが研究していたウルトロンがトラブルの元凶を引き起こすとは、マッチポンプもいいとこ。
結局トニーは、元々が武器商人だから、平和も民営化出来るなんて考えであり、本質的な倫理観がスコっと抜けているようなところがある。
そういう意味で、今回シナリオのアイデアはそこそこ、かな?
今回はロマノフとバナー(ハルク)との恋愛が意外な取り合わせでびっくり。でも変身させたり戻したりするのにロマノフが重要なキーマンになっており、これはいいコンビ。
バートンの隠れ家の描写も、激しい戦いの中で、ホッと出来るひとときだった。ただ、盛り込まれているドラマが多数あるので1回観ただけでは不十分かも(これは封切り時には観ていないので・・・)
ウルトロン自身、人類が歩んで来た歴史を考えたら、地球のために人類は滅んだ方がいいという判断は正しい。ジャーヴィス、その先のヴィジョンも同じ考えの筈。
だが大人の理由でそれを退けてウルトロンを倒したヴィジョン。
彼に生じる深い苦悩が表現されると、単なるSFアクションから一歩出るんだけど。
ここでつっこみ
街一つを切り取って空高くまで持ち上げ、隕石として地球にダメージを与えるというのがウルトロンの目論見だったのだが、そもそも単なる地層を切り出しても、隕石ほどの硬度も密度もなくそのまま落下させても、とても隕石衝突の様な衝撃にはならない。
実体を破壊されてもネット上に逃げられるウルトロンを、最後の段階でネットに逃げられなくした仕掛けは何?