製作総指揮 ジョージ・ルーカス
監督 スティーヴン・スピルバーグ
音楽 ジョン・ウィリアムズ
キャスト
インディアナ・ジョーンズ ハリソン・フォード
ウィリー・スコット ケイト・キャプショー
ショート・ラウンド キー・ホイ・クァン
モラ・ラム アムリーシュ・プリー
チャター・ラル ロシャン・セス
ラオ・チェー ロイ・チャオ
マハラジャ ザリム・シン ラジ・シン
予告編
あらすじ
1935年。考古学者インディは、上海ギャングのラオ・チェーとの取引きのため、クラブ「オビ・ワン」で対峙していた。出し物のラインダンスと共に唄う歌手のウィリー。
インディ側はヌルハチ(清の初代皇帝)の遺骨。支払いのダイヤを引き渡したところで契約成立の祝杯を飲んだインディを笑うラオ・チェー。
毒入りの酒で、その解毒剤は彼の手にある。乱闘の末、解毒剤を何とか手にしたインディは、手下のショートが運転する車で逃げる。巻き込まれたウィリー。
飛行機で追っ手から何とか逃れるが、その飛行機には「ラオ・チェー航空」の文字が。
操縦士がパラシュートで逃げ出し、後に残された三人。パラシュートはない。インディがゴムボートを膨らませて皆で飛び出す。飛行機は山腹に激突、炎上。雪山に落ちたゴムボートは延々と滑り、その後川へ。
部族の者に会い、村まで行った三人は、老人から村の現状を聞く。村を守っていた秘石が邪教集団に奪われたため、川は干上がり砂漠化した。その上、子供たちまでさらわれた。
村人らに懇願されて、その集団の居るパンコット宮殿に向かうインディたち。
宮殿で応対したチャター・ラル。表向きは紳士的対応で歓待を受ける。若き王のマハラジャ、サリム・シン。
ひょんな事から部屋の奥に通じる秘密の通路を見つけた三人は、その地下で行われている儀式を見てしまう。
祭壇には三個の秘石が祭ってある。司祭のモラ・ラムが生贄の男から心臓を手でえぐり出し、その男を鉄の檻に入れて、地下の溶岩に降ろして行く。引き上げた時には何も残っていなかった。
秘石はサンカラ・ストーンと言われ、五個集まると強大な力を産み出す。モラ・ラムたちは子供を使ってその石の発掘を行わせ、併せて宝石の採取も行わせていた。
三人は次々に捕まり、ショートは子供たちのところで労働をさせられる。インディは洗脳のための血を飲まされ、捕まったウィリーを檻に入れて、溶岩の元へ降ろし始めた。
作業場から逃げ出したショートがその現場に駆け付け、インディの腹にたいまつを当てて正気に戻した。何とかウィリーを助け出し、三個のサンカラ・ストーンを持ち出して脱出するインディ。捕まった子供たちも足かせの鍵を渡して逃げさせた。
地下トロッコでの脱出。モラ・ラムが破壊した、貯水場の水に追われながらも外に出られた。だが吊り橋まで追い詰められる。
橋のロープを切る、と中国語でショートに叫ぶインディ。ショートとウィリーは横のロープにつかまる。インディが吊り橋の片方を切ったため、乗っていた者はみな落ちたが、モラ・ラムはしぶとく掴まっている。
厳しい攻防の末、サンカラ・ストーンの入った袋の取りあいとなり、二個まで落ちた。最後の一個をモラ・ラムが手にした時、邪悪な念を感じてサンカラ・ストーン高熱を出す。火傷のショックで落ちて行くモラ・ラム。その石をインディが取り返した時、手は無事だった。
軍隊の助けて集団は鎮圧され、インディたちは子供らを連れて村に帰る。一個だけ残った石を老人に返すインデ
ィ。
感想
大ヒットの「レイダース」を受けての続編。枕(導入部)でひと波乱というのは前回からのお約束。
ショートを演じた少年が、なかなかいい仕事をしている。
前作もだが、ヒロインに「絶世の美女」というタイプの女性を使っていないのが、けっこう好感持てる。
全体として、子供向けにシフトした様な印象があるが、カブトムシ食ったり、猿の脳ミソのデザートが出たりと、それなりにエグい演出も用意している。
基本は勧善懲悪。ラストで子供たちがウワーっと親の元に走り込むシーンは「ズルいなぁ」と思いながらも後味のいいエンディング。
脱出劇で使われた飛行機は、ラダーの形から言って「フォード・トライモータ(Ford Trimotor)」。フォード社が飛行機を作ったのはこの機種のみ。代表的な自動車メーカだが、世界恐慌の余波で、結局飛行機への展開は断念。
下からの写真はゴムボートを出す瞬間。当時だから当然実写。変なあおられ方したら尾翼直撃。まあ、勇気ある撮影だったと言える。