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Channel: 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)
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レイダース/失われたアーク《聖櫃》  1981年

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東海テレビ(フジテレビ系)で4週連続の「インディ・ジョーンズ」シリーズの放送があり、一応録画したのでボチボチ視聴(ただしいろんな媒体で過去視聴済み)。


製作総指揮  ジョージ・ルーカス
監督       スティーヴン・スピルバーグ
音楽         ジョン・ウィリアムズ

 

キャスト
インディアナ・ジョーンズ(インディ)  ハリソン・フォード
マリオン・レイヴンウッド          カレン・アレン
サラー                      ジョン・リス=デイヴィス
マーカス・ブロディ             デンホルム・エリオット
ルネ・ベロック                ポール・フリーマン
アーノルド・エルンスト・トート      ロナルド・レイシー
ヘルマン・ディートリッヒ         ヴォルフ・カーラー

 

あらすじ
1936年。南アメリカ、チャチャポヤン遺跡で、苦労の末に金の像を手に入れるインディアナ・ジョーンズ教授。遺跡発掘のライバル、ルネ・ベロックにそれを横取りされ、複葉の水上機で辛くも脱出。

 

大学で教鞭を執っていたインディ。副学部長のブロディ。陸軍情報部からの要請で、ナチス・ドイツが追っている、タニスの遺跡に収められているという聖櫃(アーク)を彼らより早く奪う作戦を引き受ける。
その手がかりは、インディの恩師レイヴンウッド教授が持っている、ラーの杖飾りにあるという。インディは十年前に、方向性の違いから教授と距離を置いていた。
*聖櫃には、モーゼの「十戒」を記した石板が納められていると言い伝えられており、強大な力を得られるとも言われている。

 

レイヴンウッド教授の日記を頼りに、ネパール奥地に行くインディ。

かつての恋人で教授の娘、マリオンに会うが、教授は既に亡くなり、彼女は寒村で細々と酒屋を営んでいた。
つれなくインディを追い返したマリオン。その夜ドイツ・ゲシュタポであるトートの一行がマリオンを襲う。杖飾りを奪おうと脅迫するところへインディが助けに入る。出火して店内が次第に燃え出す。
トートが杖飾りを見つけて奪おうとするが、火で加熱されていたため、手の平が焼けてそれを手放す。

 

マリオンと共にカイロのタニス遺跡に着いたインディは、友人サラーの協力を得て、発掘の情報を集める。ドイツ側の発掘にはベロックが関わっていた。全体の指揮官はディートリッヒ。そして既に杖飾りの情報を掴んでいるという。

サラーと共に杖飾り文字を解読出来る者のところへ行き、全ての内容を知ったインディは、ドイツ軍が情報の全てをまだ知らないと確信。

 

発掘現場に変装して紛れ込むインディとサラー。杖飾りを用いて本当の隠し場所を知ると、息のかかった者を使って入り口を開く。

ロープで降りて聖櫃を見つけ、サラーと共にそれを外まで運び上げた。サラーが先に上がったところでドイツ軍とベロックが駆け付けて来る。インディが聖櫃を見つける事を予測して、今度も横取りする作戦だった。
マリオンが下に落とされ、入り口が閉ざされる。その場所には毒蛇がウジャウジャ。
空気の流れから出口を見つけ、壁を崩して何とか脱出したインディとマリオン。

 

飛行機で聖櫃を空輸しようとしているのを阻止するために乗り込むインディ。マリオンも協力して飛行機は爆破され、ベロックらは計画を変えて聖櫃をトラックで運ぶ。
馬で追うインディ。トラックに乗り移り、運転手を突き落としてカイロの街に逃げ込む。

街の者は皆サラーの息が掛かっているため、皆て隠してしまう。

 

サラーの友人が船長をしている貨物船「パンツー・ウィンド」号に聖櫃を乗せ、インディとマリオンはイギリスに向かう。
翌朝、ドイツ潜水艦「Uボート」が現れ、再び聖櫃は奪われ、マリオンも連行された。インディは逃げていたが、船長が「彼は死んだ」と嘘をついてごまかす。何とかUボートに取り付くインディ。

 

クレタ島の一つにあるドイツ軍の秘密基地に到着した潜水艦。インディは、倒したドイツ兵から服を奪い、兵士になりすました。
ベロックが、一度中身を改める必要があると主張し、儀式のために聖櫃が山頂まで運ばれた。連れられるマリオン。

その途中で、ロケットランチャーを肩にしたインディが、マリオンを解放しないと聖櫃を爆破する、と叫んだ。

だが考古学者のインディがそんな事をする筈がないと踏んだベロック。結局インディは捕らえられ、マリオンと共に山頂の柱に縛られた。

 

儀式が開始され、ベロックが聖櫃の蓋を開けるが、中には砂が入っているだけだった。激怒するディートリッヒ。だがその直後に雷鳴が轟き、精霊のようなものがいくつも飛び交い始めた。
インディはマリオンに「絶対に目を開けるな」と言った。
精霊はすぐドクロの顔となり、兵たちの体をすり抜けると彼らが次々に死んで行った。
そして最後に聖櫃の蓋が高々と舞い上がって、ドン!と聖櫃を塞いだ。

 

陸軍情報部で報告を行うインディとブロディ。

聖櫃は再び木箱に納められ、倉庫に入れられた。

 

 

感想
「スター・ウォーズ」と並んでハリソン・フォードの代表作となったシリーズの1作目。
ユダヤ系のスピルバーグが、娯楽作品のベールにかぶせて、こういったナチス批判をするのがちょっと鼻につくが、まあ許容範囲か。

 

アクション、またアクションで飽きさせない構成は、映画監督として「さすが」と思う。当初の予告編でさんざん描かれていた、巨大な石の球が転がり落ちるシーンは、要するに導入部のちょっとしたアトラクションで、本編とは全く関係なく「騙された~」と悔しかった思い出がある。

 

また、何といっても音楽で成功したシリーズでもある。

ジョン・ウィリアムズは、メジャーなところでは「ジョーズ」に始まり「スター・ウォーズ」「未知との遭遇」「「スーパーマン」など大作映画には欠かせない存在だが、このキャリアの最初が「宇宙家族ロビンソン(TV)」なんだから、さもありなん。

 

そういえば、つい先日gonzalez さんとのコメントやりとりでジャック・ダニエルの話が出たが、この映画でも酒場でトートが、ジャック・ダニエルの瓶を倒して火を点けるシーンがあった。

「アトミック・ブロンド」でも登場していたので、当時のサプライズ的なウイスキーだったのは確か(今は\1,500ぐらいで買えるけど)。
でも40度かそこらの酒で火が点くかどうかは・・・・微妙。

 


映画の内容そのものにはあまり思い入れがないので、ヒコーキの話を。

 

導入部で、部族に追われて逃げ出す時に乗った複葉の水上機は WACO社の UBF-2。識別番号は「OB-CPO」。オビ・ワンとC3-POに対するオマージュだという説もあるようだが、OBはペルーの国籍記号だとの事。日本の国籍記号は「JA」。関連情報1 

 

 

インディが大陸間を渡る時に利用したのが飛行艇。この時期の巨大旅客機は、降着装置が技術面でなかなか発達せず、飛行艇による運用が多かったらしい。映画に出ていたのはパン・アメリカン航空の「MARTIN M310」。チャイナ・クリッパーと呼ばれ、アジア路線に利用された。関連情報2

 

 

ちなみに世界最大の飛行艇は、あの「アビエイター」で有名なハワード・ヒューズが作った「スプルース・グース」。

 

それからドイツ軍が空路で聖櫃を運ぼうとした時の無尾翼機は、架空のものらしい。あの重々しい脚では、まず飛べんわな・・・

 

 

当時無尾翼機は各国で研究されていたが、効率面でさほど優れておらず、実用になったものは少ない。
ただ、高いステルス性があるため、近年の成功例としてB-2爆撃機がある。

 


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