司会・進行 タモリ、山中伸弥 ゲスト 松岡茉優、オードリー春日、宮川 大輔。
橋本マナミ。体重56kg。脂肪のみと筋肉のみの全身画像。筋肉21kg、脂肪18kg(体重の70%)。
山中談:医学生時代に筋肉、脂肪はほとんど学ばなかった。
脂肪が脳に指令を出している。
米国のジュリアン君。生まれつき体に脂肪がない(脂肪委縮症)。30歳程度までしか生きた実績がない難病。食欲が止められない→体に脂肪がつかないから。
脂肪は丸い球状。核と油滴で構成。蓄えられないと血中にある分だけ。
脂肪細胞が食欲を抑える。レプチン。
脂肪委縮症患者の脳の食欲中枢は食後も興奮→レプチン投与で抑制。
メッセージは血管を通って視床下部の受容体に入って作用。
運動時に筋肉から出るカテプシンBが記憶力を高める→海馬の細胞を増やす。
脂肪と筋肉はメッセージ物質を出して健康を維持する重要な臓器。
肥満の人の脳血管は油のせいでレプチンが入り難い。
レプチンが効かなくなり、食欲を抑えられなくなるのがメタボリックシンドローム。
肥満の者の、余剰の油滴を、細菌と間違えて脂肪細胞がメッセージ物質を放出→それを受けた免疫細胞が戦闘モードとなって血管内に入り油を捕捉。爆発して有毒物質を出して血管を傷つける。
日本での糖尿病患者は1000万人。
メタボによる免疫の暴走を抑制する物質を、筋肉の細胞が出す。IL-6。足の筋肉を動かした時に出るのを発見。
感想
オッ!橋本マナミの裸だー、と喜んだが、裸もハダカ、体内の話(表面だけでいいんだけど・・・・)
メタボは単に太っているから体に負担をかける、というだけでなく、キチンとしたメカニズムで血管に損傷を与えるという事を痛感した。
また筋肉自体も、体のバランスを正常に保つシステムの一部なのに驚いた。
元々人類は、飢餓を切り抜けるという事を最大命題として進化して来た。飽食を経験しているここ数十年の変化に、人体は全く対応出来ていないのが現代病の本質。
締めの言葉が重い。
「自分たちの体は動くようにできている。動かせば、命が守られる」
腹八分目で運動をする。当たり前すぎるこの言葉が一番の「薬」