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Channel: 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)
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プリアンプのトラブル

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オーディオは、若い頃(20代前半)アンプ作りにのめり込んだ事がある。
毎月「無線と実験」を買って安井章氏と金田明彦氏のバトルを真剣に読みふけったものだった。安井氏はディスクリート派、金田氏はオペアンプ派。
私の方はその頃 ICそのものが音のためにいいとは思えず、安井氏の方に傾き、数点の製作例を統合して、自作アンプの製作を始めてしまった。

元々電気の知識はそれほどない。ただ安井氏の記事は実際ていねいで、自作する事を前提として書かれており、名古屋でもほとんどの材料を調達出来た。
今使っているのは、プリアンプが2作目、パワーアンプが3作目になる。実働30年以上(!)

そのアンプが最近「ブーン」というハムノイズを出す様になった。ラジオでそこそこの音声が出ている時は気にならないが、無音状態になると圧迫感となる。
プリアンプ、パワーアンプのどちらに要因があるかを確認するため、プリアンプ電源のみを落とすと、スッとハムノイズが消えるから、犯人はプリアンプ。
プリアンプを作った時、このハムノイズにはずいぶん苦労させられ、各基板のアース位置をとことん模索して要因をつぶして来たので、ハムノイズ素性については自信がある。
ただ、結婚以来とんとオーディオから離れ、FMラジオを聞くだけの状況が長く続いた。カセットもいつの間にか動かなくなり、気が付いた時にはUSB再生によるデジタルオーディオ全盛。

しかし毎日聴いている、FMのない生活は考えられない。そこで久しぶりにコードを全部外して中身のチェック。

 

箱は当時の流行りだったテクニクスの真似で薄型を狙ったのだが、市販のものでは見つからず、会社の現場のおっちゃんに頼んで1.2mm厚の鋼板を曲げてもらった。塗装は黒の艶消しスプレーで。付きが悪くて所々剥がれている。

 

基板はガラスエポキシ。無極性のコンデンサはジーメンス製(側面黄緑のサイコロ状)。初段の差動アンプは東芝製のFET 2SK30A。ペアリングで特性を揃えたものを2つ、熱結合している(エポキシで接着)。

しかし蓋を開けてみたものの、原因が判るわけではない。どこかアースが浮いていないか確認したが、そんな箇所はない。
長年の使用でボリュームを動かすとガサガサ言ったため 、数年前に部品交換している。入手性の関係で安物になったが、その交換当時、ハム音などは皆無だった。
結局何も為すことなく蓋を閉じる・・・・(おいおい)。

ネットで調べると、旧いアンプがハム音を出すのは、電源部の電解コンデンサの容量抜けでリップルが乗って来るというもの。記事はコチラ
ただ、この例では、分解掃除でたまたま治ったという結論。そうなるとプリアンプだけに時間がかかりそう。
そんなわけで、これまたネットでつなぎのアンプ探し。DENON製 PMA-390RE。こちら
価格.comの口コミでもそこそこ。プリアウトがあるから、まだ生きてるパワーアンプを活かすことも可能。で早速楽天から発注。価格は送料、代引料サービスで\28,000。

 


2日ほどして到着。早速配線して、まず新しい方でスピーカを鳴らしてみたところ、ラジカセみたいなペラペラな音が出て来る。そんなバカな、と改めてリスニングポイントで聴いてみると、さっきよりはマシだが、やっぱりいつも聴いている音とは違う。
そんなら、とプリアウトをいつものパワーアンプに繋いでチェック。あー、やっぱりいつもの音だ。アンプ自作はしてみたものの、初めて買ったパイオニアのモジュラーステレオ以降は、全て自作アンプの音しか聴いておらず、自信がなかった。
ただ、慣れた音が「いい音」なのかどうかは判らないのだが・・・

しかし今回のアンプでは、連動する電源コンセントの総容量が100Wまでであり、FMチューナー、CDプレーヤーに加えてパワーアンプまでは繋げそうにない。日常の取り扱いを考えると、連動コンセントBOXを作ってからの運用になりそう。
今のところは、新アンプのBASSを少し持ち上げて聴いている(ちょっとニュアンスが違うんだよな)。

プリアンプは機会を見て、電解コンデンサの総取っ替えを考えている。

今回の事が刺激になって、ちょっとオーディオも見直そうかと思っている。スピーカだって30年以上経ってるんだから、アルニコだったら完全にアウト(幸いフェライト磁石ですが)。
耳を傷めるほどの大音響で聴くわけじゃないから、小さくてもイイ音が出るスピーカが欲しい。

 


 


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