MEGA CRISIS 巨大危機 ~脅威と闘う者たち~
第4集 “地震大火災”があなたを襲う ~見えてきた最悪シナリオ~
番組紹介
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20170122
番組詳報
http://tvtopic.goo.ne.jp/program/nhk/1009/1030332/
要約
先日の糸魚川(12/22)の大火災→火元は一軒。
昨年11月に国際会議が開かれ、火災の研究者が集まった。
阪神・淡路大震災の検証。1995/1/17。震度7。同時多発火災109件、7000棟全焼、火災死者400人超。
震災当時の風速3m/sec。もし風速15m/secだったら被害面積は4倍。
アンケート調査→いつ火災から避難したか。最初から:4%?、気付いてから:29%、気付いても避難しなかった:67%。このデータを入れた風速15m/sec時の死者シミュレーション→3000人。
火災の場所によってリスク変わる。世田谷区周辺のシミュレーション。風速8m/secで100ケ所抽出。3000通りのパターン。
中には数千人死ぬパターンもあった。避難場所に辿り着けないケースあり。避難場所周辺の出火確率を下げる事が重要。空振り覚悟で早めに避難する事が大事。
足立区。木造密集地。地震で建物崩壊→道路封鎖(逃げ場所なし)→スマホ使った災害情報共有システム。利用者が逐次火災情報をインプット→一元化して全員で共有。
新たなリスク。東日本でのガスタンク爆発。集合ガスタンクの一基が点検のため水を封入。地震で骨格破壊し、周辺のタンク損傷→爆発。
生きているガスタンクの爆発は怖い(鎮火に10日かかった)。
もう一つのリスク。津波による大量の油流出。炎上して大火災。南海トラフを想定した大阪湾の油流出→東日本の4倍。
新しい取り組み。拡大を防ぐ新たな方法→油分散剤。火をつけても油に燃え移らない。
タンク手前にフレキシブルパイプ。膨らませて防波堤にする。
感想
火災リスクについては、先日の糸魚川の火災で、その怖さが十分認識された(風の恐ろしさ)。
今回のポイントは「脱出行動」と「油火災」。軽視しているわけではないが、いずれも「NHKスペシャル」として特集を組むほどのホットなネタ、という気はしなかった。
タンク手前のフレキシブルパイプなんて、どう考えても机上のお遊び。もう少し確からしい実証実験とかも見せないと。
ただ、実際のタンク火災を想定した消防士の訓練には頭が下がった。我々の命を守ってくれている、という実感がある。