監督 ジョディ・フォスター
キャスト
ジョージ・クルーニー リー・ゲイツ 番組司会者
ジュリア・ロバーツ パティ・フェン 番組ディレクター
ジャック・オコンネル カイル・バドウェル 乱入犯
ドミニク・ウェスト ウォルト・キャンビー アイビス社CEO
カトリーナ・バルフ ダイアン・レスター アイビス社広報(秘書)
クリストファー・デナム ロン・スプレチャー 番組AD
ジャンカルロ・エスポジート マーカス・ポウェル カメラマン
エミリー・ミード モリー カイルの恋人(妊娠中)
グラント・ローゼンマイヤー デイヴ
クリス・バウアー ネルソン
予告編
https://www.youtube.com/watch?v=R9_DD0DyJrQ
あらすじ
FNNでリー・ゲイツが司会を務める財テク番組「マネーモンスター」。リーの巧みな話術で高視聴率を取っている。番組ディレクターのパティ・フェンの指示を度々無視してアドリブに走る。運用上のメリットもあり、ある面泳がせているパティ。
その番組最中にピザのデリバリーを装って男が侵入し、スタジオのリーに拳銃を突きつける。男はカイル。母親が残した遺産6万ドルをリーの情報に従ってアイビス社に投資し、数日前に起こった同社の株価暴落によって大損害を被っていた。パティが映像を切るよう指示したが、カイルは生中継を続けるよう要求。パティは最低限のスタッフを残してみな避難するよう指示。
カイルは箱からベストを出させ、リーに着るように命じた。そこにはプラスチック爆弾が仕掛けられており、カイルが握る起爆スイッチを離すと爆発する。リーは6万ドル程度の損失なら自分が補填出来るとなだめるが、カイルはもう一人のキーマンであるアイビス社CEOのウォルト・キャンビーにも同じ思いをさせようとしていた。
アイビス社全体としての損失は8億ドル。アイビス社広報として番組出演のため待機していたダイアンは、事を察知して局から社に戻る。CEOのウォルトは自家用ジェットで飛行中のため、現在位置がつかめない。
カイルはこの損失が出た原因は何かと迫り、リーはアイビス社から聞いた「アルゴリズム取引におけるプログラムのバグ」と言う事を話すが納得しない。
そのプログラムがキーになると、パティはインターネットから情報を集める様指示を出す。
一方ダイアンもこの損失には疑問を持っており、プログラマーの一人と接触して問い詰める。男は、プログラムには一種のプロテクトがかかるため、一度の取引で8億もの損失が出ることはない。「それには人間の指紋が付いている」と示唆した。
ウォルトの乗る自家用機がようやく着陸し、ダイアンが事情を伝える。ウォルトは会見を行うと言い、ダイアンに場所のセットを依頼。ダイアンはウォルトの愛人でもあった。
ダイアンはウォウトのバスポートから、彼が南アフリカに居た事を知る。そしてその事をパティに伝える。
ウォルトの顔写真データから、彼のここ数か月の行動が全て抽出された。またダイアンから聞いた「コンボ」をキーワードにして新たな情報を得るパティ。
一方警察では犯人情報からカイルの恋人を突き止めていた。恋人のモリーは妊娠中。局に連れて来られ、ディスプレイ越しにカイルに話し掛けるが、その内容はカイルを汚い言葉で罵るばかり。意気消沈するカイル。
警察はベストに付いている起爆装置の受信部を狙撃して解決を図ろうとしていた。場合によりリーも受傷する。パティは直前になってその情報を知り、イヤホンでリーに伝える。間一髪で狙撃から免れ、その時イヤホンが脱落して、リーとパティとの連絡手段が途絶えた。リーはカイルに「真相を暴こう」と説得。カイルに受信機の盾になる様指示して局から外に出るリー。ウォルトが行うという会見場に向かった。リーに同行するよう頼まれ「度胸だ」と付いていくカメラマンのマーカス。
番組ADのロンに、リーへイヤホンを手渡すよう指示するパティ。
ダイアンはウォルトにテレビ情報を伝えず、カイル達が向かって来る事を隠した。
会見場に行く途中でロンがリーにイヤホンを投げ付けるが、過剰反応でカイルが発砲した。左肩を負傷するロン。
歩く途中でカイルが、プラスチック爆弾はただの粘土だと告白。だがリーは真相を掴むため、このまま演技を続ける決心をした。
会見場に到着するリーたち。その頃ウォルトはTV画面を見てようやく事情を知り、ダイアンを罵るが、彼女は事実を話せと見放した。
逃げ出そうとするところでカイルに見つかり、会見場に引き出されるウォルト。
パティが掴んだ情報をバックにリーがウォルトを追い詰める。
アイリス社の株価が暴落した原因は、取引の途中でアイリス社が故意に取引を中止したため。その暴落の裏でウォルトが8億ドルを捻出していた。
元々ウォルトは南アフリカの金鉱山に目を付けており、その会社のキーマンであるコンボを使ってストを乱発させ、株価を下げた状態でその鉱山の株を買い、のちに株価が上がったところを売り抜けて利益を生み出す予定だった。だがコンボはとことんストを続けると言って逆らい、予定した鉱山の株価回復が期待出来ず、大きな損を出していた。8億ドルはその補填に使われた。
事情がバレても自分の非を認めないウォトに銃を突き付けて謝れ、と迫るカイル。
とうとうウォルトが謝り、納得してカイルは起爆装置のスイッチを手放した。リーが「撃つな!」と叫ぶが、爆発が起こらないのを確認して警察がカイルを狙撃する。胸を撃たれてカイルは絶命。事件は解決した。
違法取引でウォルトが司法当局から告発される中、彼がリーに殴られる場面が、YouTubeですさまじい再生数を数えているとの報道。それを見ながら病院の一角で語り合うリーとパティ。
感想
大女優ジョディ・フォスターが監督した映画。2時間弱と、最近の映画ではやや短いが、非常にテンポが良く楽しめた。
軽薄なように見えるが、芯の部分では熱いものを持っているという、ジョージ・クルーニーがピッタリハマる役どころは、かつての「ER」のダグを思い出させる。
またパティも最初は事件に戸惑うが、次第にマスコミ関係者としてのプロ意識で、このライブ番組をプロデュースしていく姿が頼もしくもあり、恐ろしくもあり・・・。
コンピュータのアルゴリズムによる高速取引は、小説、映画で時々取り上げられており、さほど新鮮ではないが、あまりマニアックに走らず、一般民にもついて行ける程度の水準で説明が進む。
ただ番組準備のところで、リーに医薬メーカの勃起クリームを紹介するロンが「20分で検証しろ」と言われ、同僚とのSEXでそれを確認するなんて下ネタ豊富で、これが監督の趣味なんやろか、とやや疑問。
それから、社に戻るダイアン、飛行場でウォルトを捕まえる、会見場に向かう、と地理的にけっこう距離がある筈なのに、それをすっ飛ばしてどんどん畳みかけて来る。テンポはいいのだが、少し無理がある気がする。
また、故意に取引を止めたなんて、どう考えても秘密裏にやれる事ではない。この辺の辻褄合わせは、やっぱりキモだから、なぜ秘密に出来たのかキチンと裏付けがないと弱い。
それから終わりの方で、リーがウォルトを殴るシーンがYouTubeでガンガン再生されるというニュース映像の引き合いに出されたのが、なんとジャネット・ジャクソンのオッパイポロリ事件。僅か1~2秒だと思ったが一目見て思い出したので、米国民も、あれがインパクトある映像だと認識しているのだろう。
このジャネット・ジャクソンの行為がYouTbe誕生のきっかけになったらしい。12年前の話。
http://jisin.jp/serial/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%A1/hollywood/8738
オマケ(好きだね、俺も)
この画像の最後の方でJUSTIN TIMBERLAKEがジャスティンのドレス右胸をはぎ取った。
右胸だけ取れるドレスなんて普通作らんから、これは確信犯。
https://www.youtube.com/watch?v=npF1lkKEM9o
https://www.youtube.com/watch?v=WJEXKFWu-y8