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Channel: 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)
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NHK モーガン・フリーマン 時空を超えて「不老不死は実現するのか」4/8放送

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モーガン・フリーマンを案内人とする教養番組。多分数回続く。


番組概要
http://www4.nhk.or.jp/P3452/x/2016-04-08/31/5941/1988001/


ミチオ・カク(物理学者)。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%81%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%AF
全ての物質は劣化する(エントロピーが増大)。コーヒーとミルクを混ぜてもエントロピーが増大。増大させない方法→例えば2色の粒キャンディーを皿上で同居させた時、注意を加えることで混ざるのを阻止出来る(労力は必要)。


ヴォルター・ロンゴ(南カリフォルニア 老年学の教授)。
ミトコンドリア→細胞のエネルギー供給源。酵母菌の寿命を10倍に伸ばす事に成功。遺伝子のうち「RAS2」「SCH9」を除外したことによる。マウスによる実験でも寿命を約2倍にする事が出来た。マウスとヒトの遺伝子情報は90%同じであり、ヒトへの応用も期待出来る。

ただ、寿命だけ伸ばしてもダメ。健康、若々しさを若く保つ事も大事。


オーブリー・デグレイ(ケンブリッジ大)。
細胞中の老廃物をいかに溜めないかがカギ。細胞内のリソソームで老廃物を処理するが、それでもダメな時はゴミとして溜まる。分解してくれるもの→バクテリア。墓地を調べてゴミを分解する(細胞内で)微生物を探す。今後25年の間に50%の確率で発見されるだろう。見つかれば30年は老け込まない。


クリス・ボイド(MIT 合成生物学者)。
バイオロボット。藻類に光感知機能を付加。体内に送り込み異常を発見して対応する。

冷凍して未来で目覚める。グレッグ・フェイ(低温生物学者)。体液を凍らせない→ガラス化凍結法。ウサギの腎臓に保護物質を注入して-22℃→機能する。

人体組織を何万年も保存出来る。死ななかったら人は増えすぎる。


脳こそが生命。
オラフ・スポーンズ(インディアナ大)。脳の仕組みを解明。意識の存在する場所→内側頭頂葉皮質。ただし意識を機械に移せるかは疑問。

ジョン・コンウェイ(数学者)。人工生命体に関する研究を行っている。成長のシミュレーション(ライフ・ゲーム)。マス目に電気を入れるとON、切るとOFF(死)。
http://chemicalfactory.web.fc2.com/software/LIFE_GAME.html

人間の処理能力→ノートPCの100万倍(実現不可能)。量子コンピュータなら可能(1~0の間の全てを扱える)。
アインシュタイン→宗教なき科学は不完全。


フランク・ティプラー(数理物理学者)。遠い未来、驚くべき事が起きる→オメガポイント。宇宙の終わりの時。人と神と宇宙が一体になる。無限の能力によりヒトは復活(蘇えったら死ぬ必要がない)。エントロピーの第二法則。


アレグザンダー・ローズ(ロングナウ協会)。一万年の時を刻む時計を運用。取り組み方が違う(今後の一万年に責任を持つ)。判り易い技術で動く。昼夜の温度差で動く→一万年先に思いをめぐらす。命に限りがある事が前提。

寿命が延びたら価値観も変わる。恋愛、結婚・・・・ 生き方を学ぶ必要がある。
神話の神々は、限りある命を羨んだという。


感想
とにかく長寿、生命に関するネタを寄せ集めて作った・・・・てな感じか。「不老不死は実現するのか」という問いの答えとしては物足りない。
ただ、ちょっと気を引いたのは「オメガポイント」。小松左京の「果しなき 流れの果に 」にもヒトの意識と宇宙が一体となる表現がある。エネルギー恒存則の話も出て来るし、やっぱすごい作家だった。



詳細レポート
http://akasama.blog.so-net.ne.jp/archive/c2306012102-1



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