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Channel: 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)
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レ・ミゼラブル  1998年

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監督 ビレ・アウグスト
原作 ヴィクトル・ユーゴー


キャスト
ジャン・バルジャン    リーアム・ニーソン
ジャベール警部      ジェフリー・ラッシュ
ファンティーヌ       ユマ・サーマン
コゼット           クレア・デインズ
幼少期のコゼット     ミミ・ニューマン
マリウス・ポンメルシー  ハンス・マシソン
テナルディエ        ジョン・ケニー  コゼットの養育者
テナルディエ夫人     ジリアン・ハンナ
ガブローシュ        シェイン・ハーヴィ 浮浪児 マリウスの仲間
アンジョルラス       レニー・ジェームズ 革命軍のリーダー
司教             ピーター・ヴォーン


予告編
https://www.youtube.com/watch?v=Oni72Fl7xaw




あらすじ
深夜、行き場所のない男を司教が招き入れる。食事を提供され、男はジャン・バルジャンと名乗った。パンを盗んだだけで19年の服役をし、やっと数日の保釈を得て外に出ていた。ベッドまで提供してもらったが、ジャンはそこの食堂から銀のスプーン、フォークを持ち出し、見つけた司教を殴って逃げた。
翌日警官に連れられて来たジャンに司教は、その銀器は私がやったものだと警官に言い、どうして銀の燭台も持って行かなかったのか、と彼の袋にそれを入れた。深く感動するジャン。


それから9年後、ある地方都市にジャベール警部が警察署長として赴任して来た。ジャンはここでマドレーヌと名乗り工場経営者として成功、またその人徳から市長を任ぜられていた。新任の挨拶をするジャベールの顔に見覚えのあったジャン。彼はジャンが服役していた牢の看守だった。
ジャンは秘密がバレる事を予想して預金を全て引き出し、村外れの木のそばに埋めた。


ある日、馬車が倒れて老人が下敷きになった時、ジャンが馬車に背中を差し入れて持ち上げ、助けた。それを見ていたジャベールは牢でのジャンの事を思い出した。
パリの警察本部に出向き、ジャンを告発したいと申し出るが、上司から拒絶される。


ジャンの工場で働いていたファンティーヌ。実は離れて暮らす娘が居るが、それを隠して働いていた。ここでは身元がキチンとしていない者は働けない。その秘密がバレてしまうが、ジャンはそのいきさつを知らず、処置を部下に任せてしまった。解雇されたファンティーヌは、娘を預けている家に仕送りが必要であり、止む無く娼婦に身を落として金を稼ぐようになったが、客といざこざを起こしてしまう。

客に暴力をふるったという事で連行されたファンティーヌに禁固6ケ月を宣告するジャベール。そこへ話を聞きつけたジャンが来る。ファンティーヌが、全ては市長が私をクビにしたからだとツバを吐いた。
それには構わずジャンはファンティーヌを釈放する様要求。拒否するジャベール。ジャンは市長権限でジャベールの署長権限を停止し、ファンティーヌを自宅に連れ帰った。


ある日ジャベールがジャンを訪ねて、自分を告発してくれと言った。実はマドレーヌ市長がジャン・バルジャンであると告発したが、実はジャン・バルジャンが実際に見つかり、その裁判がパリで行われる。その判決が出れば自分が誤った事をしたことになるので、告発の上免職にしてくれと言うのだ。

自分の身代わりになっている男が居ると知って、ジャンはその裁判に行かざるを得なかった。

裁判では自分が獄中で共に過ごした仲間が、金を握らされて嘘の証言をして無実の男をジャンに仕立て上げようとしており、耐えられなくなったジャンは、裁判長の前に名乗り出て、仲間たちに彼らしか判らない証拠を言ってみせた。
急いで家に戻ったジャン。ファンティーヌは回復せず虫の息だった。娘のコゼットを必ず助け出すと約束するジャン。書類にサインをして息絶えるファンティーヌ。


コゼットを預けているテナルディエの家に向かうジャンと、それを追うジャベール。
安宿を経営しているテナルディエは、ジャンが金ヅルになると踏んで、様々な金を要求する。ジャンはファンティーヌがサインした養育の委任状を見せてコゼットを奪還する。
街に入ろうとするが、通行証がないので正規の入り口が通れない。コゼットを背負って高い壁を登るジャン。
屋根に飛び移ろうとした時に見つかるが、何とか修道院に逃げ込むジャン。
ジャベールは修道院に乗り込もうとするが、男子禁制を盾に断られる。
知り合いだった下男の男に、コゼットをここで育ててくれる様に頼む。その男の弟という事で、ジャンも下男として働ける事となった。


それから10年。年頃になったコゼットは外の世界を知りたい、と修道院から出たい旨をジャンに申し出る。
院長にパリでの住まいを紹介してもらい移り住むが、コゼットはそこで革命のために辻演説をするマリウスに強く惹かれる。マリウスもまたコゼットに一目惚れ。二人はジャンに内緒で逢引きをした。
ジャンの正体を暴いた功績で再びパリ勤務となっていたジャベール。手下を使って革命軍の取り締まりを行っていたが、活動家のマリウスの相手の名前がコゼットと知り、ジャンの家に乗り込んで来た。その場は居留守を使って逃れたが、残された時間は短い。コゼットの懇願にジャンは今までのいきさつを話す。
パリを脱出してイギリスに行くことを承諾するコゼット。


ラマルク将軍の葬儀をきっかけにして革命を起こしたマリウスら。リーダーはアンジョルラス。
脱出のため、別の部屋に移っていたジャンとコゼット。最後に逢うためにコゼットが外に出ると、その情報を知っていたジャベールが立ちはだかる。だがそこにマリウスが駆けつけ、ジャベールは革命軍のアジトに連行される。
ジャンはコゼットに前の家で待つように言い、自分はマリウスに会いにアジトまで行く。だがマリウスは革命の混乱の中、すぐには行けない。
アジトで捕われのジャベールを見つけたジャン。この男を処刑すると嘘を言って連れ出し、逃がそうとする。後悔するぞ、と言うジャベール。


革命に巻き込まれるジャン。ジャベールは取り締まり側に戻っていた。警察の攻撃に、マリウスが倒れる。マリウスをかついで下水道から脱出するジャンと、それを追うジャベール。
何とか逃げ延びたと思ったところの出口にジャベールが居た。連行されようとするところでジャンが、あと数日でこの革命の決着が着いたら青年の罪は軽減される筈だから、まず医者に診せたいと懇願、その後で私を捕まえろと提案。ジャベールはそれを許し、馬車に警官を同行させた。家にマリウスを運び込む。驚くコゼット。


コゼットに別れを告げ、ジャンは約束通りジャベールの元に戻った。ジャベールは警官に、警視総監宛ての手紙を託し、下がらせた。
そしてジャンに私が憎いか、と聞く。何の感情もないと返すジャン。
ジャベールは「お前を許す」と言って彼の手錠を外した。そして、私は法の番人だから自分を許すことが出来ない、と言って自分に手錠を掛け、運河に身を投げた。


感想
原作はヴィクトル・ユーゴー。とは言っても読んではいない。確か教科書にサワリの部分があった様な気がする(銀の燭台の話)。
人を許し、信じるという「うさんくささ」を感じてしまうが、ジャン・バルジャンとジャベールという二人の追跡劇が話の中心に据えられていて、なかなかスリリングな展開だった。
リーアム・ニーソンは、こういう役はうってつけの感じがする。2012年にヒュー・ジャックマンもこれをやっている様だが(まだ観ていない)、ちょっと知的すぎる印象がある(まあウルヴァリンにはなったけどね)。

母親役のユマ・サーマンが何か痛々しすぎて彼女じゃないみたい。

マリウスが、革命に命を賭けている割に、いかにもミーハーな印象。また革命自体も何だか薄っぺらな感じ。1978年の映画もあるみたいだから、どれが一番なんだろうね。



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