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Channel: 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)
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サイエンスZERO「謎の惑星?水星の素顔に迫る」2/7再放送

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番組概要
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp493.html


打ち上げられた探査機→火星は25と多いのに水星は2。水星に行くのは難しい。
1962年からマリナー計画推進。水星に行くには火星の倍以上のエネルギーが必要(ブレーキをかけて地球より内側に持って行く必要がある)。
スイング・バイの手法により減速(対象の手前を横切る)。マリナー10号で初めて採用した手法。
2004年のメッセンジャー(マリナーの30年後)。地球を使って2回、水星を使って3回減速し、2011年に水星の周回軌道に入った(7年を要した)。25万枚の画像を撮り、水星の全体像が判った。


水星は北極と南極に氷が閉じ込められている。根拠→中性子エネルギー測定装置で水素原子を測定。数千億トンの氷の存在。
なぜ溶けないか→永久陰の存在(-200℃)。

早川基。JAXA研究所。探査機→盾(セラミックの織物)によりカメラ等を保護。


ノーマン・ネス教授。水星に磁場の存在を発表→大発見。金星、火星に磁場はない。地球の様に磁場を持つ惑星は中のマントルの対流により磁場が出来ると考えられており、水星の様な小さい星に磁場はないと言われていた→論争を巻き起こした。
ショーン・ソロモンによる半年に亘る分析により南北の極から水星自体による磁場生成が確認された。磁場の中心がズレている。
成分分析では水星地表に2%の硫黄が分布(かなり多量)。硫黄は鉄に溶け易い。コアの中に硫黄が溶け込んでいると低い温度でも溶融。磁場の中心がズレているのは溶融が部分的である(偏っている)ためかも知れない。


次の探査のプロジェクトが始まっている。ベピ・コロンボ計画。2016年に打上げ(日、欧2基同時)。
MPO(欧):内部構造を明らかにする
NMO(日):磁場の理由及び周辺環境
3/Eに日本での試験が終わり、欧州に送られて残りの試験に臨む。
探査機を2基同時に打ち上げる意味。水星の磁場は弱く、外部起源の磁場と内部起源の磁場を測り、その影響をキャンセルする事でより精度の高い測定に出来る。
2024年に水星軌道に入る予定。


感想
水星は、太陽に一番近いんだから当然水なんてないものだと思っていた。確かに地球が温度を保っているのは大気による温暖化効果の賜物。
火星移住計画とかも真剣に語られている様だし「ネクスト・ワールド」でも言われている様に、この先30年で人類の環境は大幅に変わる事になるのかなぁ。



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