監督 ワリス・フセイン
キャスト
ダニエル・ラティマー マーク・レスター
メロディ・パーキンス トレイシー・ハイド
トム・オーンショー ジャック・ワイルド
ミセス・ラティマー シェイラ・スティーフェル
ミセス・パーキンス ケイト・ウィリアムス
校長先生 ジェームズ・カズンス
あらすじ
ロンドンに住む11歳の少年ダニエル。少年団(Boys' Brigade (BB)) に入団した。その仲間であるオーンショーと仲良くなって行く。ダニエルの家は概ね中流で、母親が自家用車(オープンカー)を乗り回していた。
男子ども悪ガキの遊び。気弱なダニエルはその集団を追いかける。見つかったダニエルを仲間に入れてやるオーンショー。空き缶と除草剤で作る爆弾はいつやっても不発。
ある日の放課後、オーンショーはダニエルを誘って隣町までバスで遊びに行く。楽しい時間を過ごすが、バスを乗り過ごしてしまう。困ったオーンショーを尻目にダニエルはタクシーを止めてさっさと乗ってしまう。
家に着き、金を取ってきて支払うダニエル。おじさんからもらった金だという。金は自分が持つから一緒に遊ぼうというダニエルに、オーンショーは祖父の面倒を見なくてはならないと走り去る。
ダニエルは母親に、オーンショーの手伝いをしてくれる様に頼むが、母親は婦人会が忙しいと出掛けてしまう。オーンショーの家へ行き事情を話すダニエル。オーンショーはダニエルを家へ招き入れた。
学校で、ある女の子(メロディ)が気になるダニエル。女の子のグループの後をつけたりするが、すぐに見つかって冷やかされる。それは次第にオーンショーも知るところとなり、ダニエルを応援する。
ダニエルとメロディは次第に惹かれあう様になり、放課後などに二人で連れ立って歩く様になる。自分よりもメロディと一緒に居る方を選ぶダニエルに腹を立てるオーンショー。
ダニエルとメロディが同時に学校を休む事態が起きた。二人は学校をサボって海水浴場で遊んでいた。翌日校長に呼び出される二人。好きだから結婚したいという二人に、まだ年齢が低すぎて結婚の本当の意味を教えられない校長は絶句する。
教室に戻ったダニエル、メロディはクラスメートの辛らつな洗礼を受ける。ダニエルはオーンショーと取っ組み合いのケンカをする。
ある日、教師が教室に行くとダニエル、メロディいずれのクラスも、もぬけの殻。廃線わきの広場に居るという情報で教師たちが相乗りで向かう。ダニエルの母親もその後に続く。
そこではオーンショーが神父となり、二人の結婚の儀式を執り行っていた。二人が誓いの言葉を交わした後で、教師たちがなだれ込み、大騒ぎに。
爆弾マニアの少年が投げた爆弾でダニエルの母親の車が爆破され、教師たちはちりぢりに逃げて行った。
手漕ぎのトロッコに乗って走って行くダニエルとメロディ。それを見送るオーンショー。
感想
確かリアルタイムで映画を観たはず。当時高1だったが男同士で観に行くわけがないから、多分デートかなんかだったんだろう(相手の記憶が全くない)。
子供同士が駆け落ちする話、ぐらいの記憶しかなかったが、学校での行事、生活も織り交ぜて郷愁を誘う内容だった。
女子グループの1人がミック・ジャガーのポスターにキスする場面があって「時代やなー」。
特に良かったのがダニエルの悪友オーンショーを演じたジャック・ワイルド。貧しい家という引け目からダニエルとの付き合いに負担を感じるが、それを乗り越えて友情を深めて行く。表情も豊かで、マーク・レスターとは格が違う。だがそれは仕方のないこと。公開当時ジャック・ワイルドは19歳、マーク・レスターは13歳。ジャック・ワイルドは小柄で、年齢より若い子役がやれたという事だった様だ(詳しくはこちら )。
メロディ役のトレイシー・ハイドは本当の美少女。清楚なイメージも日本でのファンが多い理由だろう。
空き缶で作った爆弾で車がブッ壊れてしまったり、のドタバタはどうにも頂けないが、その辺りのドタバタさ加減は「卒業」の雰囲気も同じものを引きずっており、まあ当時の映画の「お約束」として定番だったのかも知れない。
英国、米国での人気はさほどではなかったが、日本では大ヒットだった様だ(ワタシが観たぐらいだし・・・・)。特にテーマ曲の「メロディ・フェア (Bee Gees)」も印象に深い。
関連映像
https://www.youtube.com/watch?v=UKZ3aUaNQMs
https://www.youtube.com/watch?v=ufsH8dOH0Zo
https://www.youtube.com/watch?v=dkz_7l0qlDE