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Channel: 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)
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マル秘の密子さん 1~5話 日テレ系 2024年

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脚本 丑尾健太郎、藤岡明子他
演出 中茎強、小室直子他

キャスト
本宮密子   - 福原遥   トータルコーディネーター
今井夏    - 松雪泰子  謙一の介護士だった主婦
今井智    - 清水尋也  夏の息子
今井彩    - 吉柳咲良  夏の娘(智の妹)

九条開発
九条遥人   - 上杉柊平  九条家の長男
九条玲香   - 志田彩良  遥人の妹
松本千秋   - 桜井日奈子 遥人の秘書
坂東康幸   - 黒羽麻璃央 秘書室長
九条美樹   - 渡辺真起子 謙一の妻
九条五十鈴  - 小柳ルミ子 美樹の母 会長
九条謙一   - 神保悟志  故人(前社長)  美樹の娘婿
荻野目誠治  - 石井正則  取締役
水関クミ   - 玉田志織  五十鈴の秘書

小原鞠子   - 泉里香 亡くなった謙一の秘書。実は密子の姉
今井丈晴   - 山中聡 夏の夫

各話5分ダイジェスト
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話

感想
最近連続ドラマはあまり観なくなった。(朝ドラと大河は外してないが)この「土ドラ10」枠では「トップナイフ」が比較的視聴率が取れて私も観ていたが、その後はずっとご無沙汰していた。
今回「浮世の義理」もあって視聴開始。
ヒロインは朝ドラ「舞いあがれ!(2022)」で抜擢された福原遥。
朝ドラでは素直で明るいキャラだったが、今回はけっこうダークな設定。共演の松雪泰子はもう、文句なしのベテラン。
「容疑者Xの献身」での彼女は良かった~

さて本編。亡くなった九条開発社長。その次期社長のイスを巡る争いがメインテーマだが、それに様々な話が混ざり込んでいる。
火事で重傷となった前社長の九条謙一が、自身の持株を全て遺贈したことで社長候補となった今井夏。
裏で指南する「トータルコーディネーター」の本宮蜜子。

第1話は各キャストの設定説明を主軸に、夏が社長レースに参戦を決意し、その役員の1人 荻野目を味方に引き入れるまで。
感想:入り婿で実権がなかったという前社長の謙一が、どうしてそんなに株を持ってたのか?まあ、社長の座に見合うだけの株ってことか。その上で役員の過半数の票が要るという事ネ。
密子のワルぶりはまだ板に付いていない・・・

第2話では九条の長男 遥人の秘書 千秋の弱みを掴んで利用する密子。そして九条で働く夏の息子 智、妹の彩。総務の立場を活用して、前に亡くなった社長秘書のPCを確保した智。
感想:千秋を脅すネタが何ともガキっぽい(中学生並み)
今回は息子の智がフィーチャーされる。上司にハメられて厳しい立場になった時、密子が臨死体験をさせて価値観を変えさせる。
そして智が味方についた。
第1話で密子が夏を突き飛ばした話はどっかへ行ってしまった。

第3話では、亡き社長秘書が残したPCが夏たちを助ける。今回スポットが当たるのは夏の娘 彩。九条の令嬢 玲香に心酔するも、母親への協力に目覚めて行く。思わせぶりな密子のノート。
しかし謙一がやろうとしていたプロジェクトと、それを凍結して遥人が推進するプロジェクト、どっちもなんかボンヤリしてるんだよな。ストーリーのメインではないにしろ、一応会社を扱っているドラマなんだから、その辺はしっかりとしてくれ・・・

第4話では、密子に報酬が払われていない事を暴いた五十鈴がファインプレー♪小柳ルミ子も熱演している。
夏の夫 丈晴が出て来て話を搔き回す。お約束のパターン。
遥人の調べにより、死んだ社長秘書が密子の姉 鞠子と判明。
父親のトラウマから丈晴を殺そうとする密子を止めた夏。
これでようやく密子が夏に近づいた真相が判明したが、どうも途中のドタバタが冗長で、今聞いても「あ、そう」ぐらいにしか思えない。それからマジで丈晴を殺そうとしたヒステリックさにも、やや違和感を抱く(ドン引き)
社員の勤務時間を調べて姉の過酷な労働を暴くと言っても、事件の大きさと次元の異なる部分であり、もっと巨大な陰謀を調べろよ!と言いたくなる。

第5話。話の進展はあまりなく、半年前の事件を知る者を追う話の周辺ばかり。九条(美樹から坂東への指示)の陰謀で、鉄骨の下敷きになりかけた密子を救った遥人。視聴者サービスか。
九条の役員会議で、半年前の火事に遥人は関係していないとアリバイを主張する千秋。

前半まとめ
脚本の丑尾健太郎は「下町ロケット」「半沢直樹」も手掛けた企業ドラマの達人。だがその割りに、なーんか魅力を感じない。
それは原作がないから。流行ったドラマにはみな原作があり、企業や会社運営といったバックボーンになる情報がしっかりと練り込まれていた。今回は九条開発だのプロジェクトだのと言っているが、一体従業員がどれぐらいで、どんな事業がメインで、新しいプロジェクトが事業にどらぐらい貢献してとかいった会社の「確からしさ」が全くなくてスカスカ。描写は会議室のみ。
そもそも謙一の言っていたプロジェクトだって「福祉の町」を作るという壮大なもの。町工場の地主レベルではない。
「人間ドラマなんだからその辺はテキトーでいいのよ」なんて考えだと視聴者はついては行かない。
第1回で出て来た「アンカリング」もただの「にぎやかし」
事実視聴率もイマイチ。

(①6.7% ②5.4% ③4.4% ④3.9% ⑤4.4%)
ただ、観始めた以上はラストまで付き合うつもり。

あらすじ
第1話「あなたが変われば、世界は変わる」7/13放送
公園でしおんちゃんという娘に、指で狐のマークを作り「みんなと仲良くなれる魔法をかけてあげる」と言う女性。


大切なのは思い切って一歩踏み出すこと・・・
あなたが変われば世界は変わるから。友だちが出来た少女。

九条開発社長 九条謙一の訃報を聞く女性は、屋敷で彼の世話をしていた今井夏。
謙一は半年前、火災で負傷し、療養していた。
その通夜。会社は子供らに任せると言う妻 九条美樹。
次期社長の座がほぼ確実な息子の九条遥人と、自分がなってもおかしくないと考える妹 九条玲香。
実質上の会社オーナー 九条五十鈴は美樹の母。


謙一は遺言書を残していた。開封する秘書室長の坂東。
不動産、家財道具一切は妻が相続。一切の預貯金の1/2づつを長男、長女が相続。次に今まで介護してくれた今井夏へ、保有する株式全てを遺贈する、とあった。皆に睨まれ驚く夏。

アパートに戻り、その話を息子 智と娘 彩に話した夏。
そこに女性が訪れる。

謙一から依頼されて来た、トータルコーディネーターの本宮蜜子と名乗った。1ケ月ほど前、万一の時は今井家の支えになる様にと言われていたという。
生活面全てにコーディネートを行う。この部屋も・・・
謙一との事を密子に話す夏は半年前、介護で外回りの仕事中火事に遭遇し、謙一を助けた。

そのお礼にと子供らの仕事先の世話をしてくれたという。

息子の智は九条開発の総務、娘の彩は広報部。

謙一の退院後のケアは夏が行っていた。
婿養子でただの「お飾り」だと言う謙一。同族経営の会社。
来年の創業100周年事業として、医療介護が広大なネットワークで繋がる福祉の町を作るのが夢だと言った謙一。
謙一は順調に回復していたが、ある日突然亡くなった。
火災事故の後遺症だったという。
「本当にそれが原因だったのでしょうか」と言う密子。
謙一が全株を譲ると言うなら、受け取ればいいと言う密子。

遺言書について話がしたいと言われ、九条家を訪れる夏。

密子も同行。言われるまま、株譲渡の契約書にサインした夏だが、その判に自分のものを押してダメにした密子。
契約は後日という事で辞する二人。
弱気な夏に「夏様ご自身がどうしたいかが大切」と密子。
前日まで元気だった謙一が亡くなったのは不思議だと言う密子。
謙一様が亡くなって、九条家が得をする・・・

11名の役員中、遥人派が5名。中立の荻野目専務の協力で6名。これで過半数を押さえた。美樹はそちらのグループ。社長になったら新プロジェクト「九条リゾート」を立ち上げると言う遥人。
その荻野目に接触する密子。同族経営反対を謙一から聞いていた荻野目。車に撥ねられそうになる夏。それを助けた密子。
走り去る九条家の秘書 千秋。
夏を、衣装や設備の整った部屋に案内する密子。
「お任せください」とメイクに取り掛かる。
神経言語プログラミング用語に「アンカリング」というものがあるという。自分に決まりを作る。例えばこの形、と言って指で狐を作る。一番幸せだった瞬間を思い出す。

辛い時、不安な時は、それがあなたを支えてくれる。
見違える姿になった夏。「外見が、内面を変えるのです

九条開発の取締役会。社長選出の議案。立候補は遥人と玲香。
玲香支持は4名。次いで遥人支持は・・・
そこで受付が来客を告げる。来たのは夏と密子。
謙一の遺志を継ぎ、持ち株全てを受領する。現金化は出来ないが、株主として経営方針に意見することが出来ると言う密子。
次期社長に立候補すると言う夏。社長になった時は、前社長のプロジェクトを復活させ、実現させると言った。
社長は決まったと言う遥人。支持者は6名。
「調べてもらってもいいですか?」と密子。
今井夏を支持する人は居ますか?と訊く密子に対し、荻野目がおずおずと手を上げた。
何日か前。荻野目と接触した密子。

しおんは荻野目の娘だった。「どうやら、奥様は育児放棄をされている様ですね。愛人宅に通って、既に家庭崩壊。五十鈴会長はモラルの低い社員には容赦ない。協力して下さいますか?」
3人とも過半数を満たしていないと言う秘書室長の坂東。
誰かと話す秘書の松本千秋。夏を監視している時、彼女が突然押されて車道に転んだ。それを抱き起したのが密子・・・
その後突然密子が現れ、千秋に注射をして意識を失わせた。


第2話「死の擬似体験はいかがですか?」7/20放送

九条家の出社風景。皆が礼をする。


身内で揉める九条家。会長の五十鈴は、取締役会ではどちらにも投票せず中立の立場。社の命運を託すには遥人、玲香共に不足。
次の会議は1ケ月後と宣言する五十鈴。「成果を見せなさい」

千秋を縛り上げ、彼女のスマホを見る密子。

千秋は遥人が好きで、隠し撮りをしていた。

それをネタにスパイを強要する密子。
会社で上司の森山課長にイビられる夏の息子 智。

そこに夏が来たことで、智が息子である事がバレてしまった。
夏のために用意された役員室。千秋が夏のケアを担当。

森山に「ケイヤ君」と呼ばれている智。それは契約社員だから。九条との血縁をひけらかす森山。ライバルと言われ困惑の智。
役員室は以前荻野目専務が使っていたと言う千秋。彼は閑職に追いやられたという。九条一族の出社に挨拶のため集まる社員。
時代錯誤と言い放つ密子。夏にはビジョンがないと言う玲香に、亡き社長のプロジェクトを推進するというビジョンがあると切り返す密子。父のプロジェクトは終わったと言う遥人。

森山に、身に覚えのない倉庫整理をやらされる智。そこに密子が現れて付き合う。倉庫にはデータ化された後の不要物が集まる。
旧プロジェクトの資料がないか探す密子だが、それは九条家から全て破棄するよう指示が出ていると言う智。データ化もしていない。夏が、前のプロジェクトの事を社員に訊くが無視される。
波風立てずに生きたいと言う智に、ダンボール箱の中に寝て死の疑似体験をして見せる密子。人は死ぬ間際になって、やっと自分がやりたかった事に気付くという。
「あなたが変われば、世界は変わります」
清掃員の姿で現れた夏。社長になる前に、まず会社の一員になりたいと言った。賛成する密子。

料亭で大物の小見山に新プロジェクトの説明をする遥人と美樹。
今回は五十鈴会長の顔を立てるが、次は分からないとの返事。
美樹を家まで送ると言う秘書室長。二人が怪しい雰囲気。

謙一が負傷した火事で、社長秘書が亡くなったと言う千秋。

それで「不幸のプロジェクト」と言われ中止が決まったという。
過去10年分の都市開発地域データが消えたと、智の課が大騒ぎになった。この件の担当は智だったと責任を押し付ける森山。
逆らえない智。それを知り、無駄と知りつつ倉庫を探す夏。
夏が社長に立候補したから目を付けられたと怒る智。
遥人に会う密子。明日までにデータが復旧出来なければ、あの親子に責任を取らせると言う遥人。

一人倉庫で悩む智は、密子を真似てダンボール箱に横たわった。
今までの事を振り返る。「もし人生をやり直せるとしたら・・」
「もっと、母さんのことを大事にすれば良かった・・・」
あなたは生きてます!と励ます密子。
そこに千秋が来る。夏が遥人に詫びを入れに言ったという。
遥人は、会社の株を九条家に譲れば解決すると言い、森山もそれに便乗した。そこに智が入って来る。
今回の件は母には関係ないと言う智。
「僕が嘘をついているの?!」と叫ぶ森山に
「そうです。あなたは嘘をついています」と智。
「私は九条・・」と言うのに「九条、九条とうるせえな」と智。
指示した上司にも責任がある。二人で責任を取りましょうと言う智。そして遥人に、母はきっとこの「時代錯誤の会社」を変えてくれると言った。母の手を引いて去る智。

遥人に切り捨てられる森山。
データは見つかったと言う密子の話を聞いて、隠した場所に行く千秋。「なんだ、あるじゃない」それを取り上げる密子。
裏で仕組まれた事だと分かっていた。
必死で謝る千秋に「次はない、いいですね」

千秋のおかげでデータが見つかったと言う密子。

森山は関連会社に出向になったと話す千秋。
倉庫を役員室にしたいと言い出す夏。
前社長秘書のパソコンを見つけ出した智。初期化を先延ばしにしていたもの。前のデータが残っているかも知れない。
「俺も協力するよ。母さん、社長になろう」


第3話「神様のコインと裏切りのパーティー」7/27放送
密子に脅迫されていた千秋だが、病院でスタッフとして謙一をケアしている写真を見つけ、そのスマホを密子に突き出す。


「あんた何者?」どさくさ紛れに写真を消してしまった密子。
密子のノートに書いてある「助けて」の文字。
各社のインタビューを受けている玲香が、たまたま通りかかった夏に、建設業界に関する見解を突然振った。答えられない夏。
玲香の下で働いている彩が、夏に苦情を言う。
九条家で実業家を集めてパーティーを行う計画が進められる。
その情報を夏らに話す千秋だが、招待されない限り出席は不可。
密子が、前社長秘書のパソコンから謙一が生前打ち合わせしようとしていた「(株)フロンティアコム」を見つけ出す。大手のIT会社。社長は奈良橋和美。だが火事で話は立ち消えに。
こちらの協力が得られれば、大きな後ろ盾になる。

遥人が、パーティーの時にと持って来られた見合い話を、相手から断るコーディネートを密子に依頼した。
千秋から、亡くなったという秘書 小原真理子の事を訊く密子。
プロジェクトの発案者。そのせいで九条家に睨まれていた。
奈良橋社長と夏もパーティーに誘われたと判明。その二人だけの面会がパーティーにスリ替えられた。情報漏れを匂わせる千秋。
玲香が、奈良橋社長の参加を五十鈴に告げ、点数を上げる。一方焦る遥人は密子に、欲しいものをやるから味方に着けと頼む。

玲香と食事をする彩。情報を流したのは彩だった。正社員をエサにする玲香。密子にバレて、母のために損をして来たと言う彩。
コインでどちらを選ぶべきか決めようと言う密子。
出席者情報に苦しむ夏に、彩が助けてくれると言う密子。
夏にもコイン占いを勧めて自信を付けさせる密子。

パーティー当日。待つ夏に、彩から具合が悪くなったとの電話。
湊浜病院に行くと告げて電話が切れた。それは玲香もグルの芝居。そこに密子が現れる。夏が病院に向かったと伝えた。
彩の電話に夏の留守電が多数。足を痛めて倒れる夏。
彩が駆け付ける。損得で動いたがスッキリしない彩。
夏には協力出来ないが、彩には出来ると言う密子。

一方パーティー会場。奈良橋社長と話す玲香だが間がもたない。
そこに現れた夏。アシストに付いた彩が面談相手に夏を紹介。

そして奈良橋社長の前に立つ夏。


すかさず彩が座って話しましょう、とパイプ椅子を持ち出す。

そんな椅子で失礼な、と玲香たちが言う中、奈良橋社長は

「気が利くわね」と言って座った。

密子からの情報で、奈良橋社長はヒールが苦手だと知っていた。
プロジェクトの説明を始める夏。二人の会話が弾む。
遥人が密子にコーディネートを!と喚くが、相手の内面や人間性を重視される方なので、そのままで断られると言う密子。
彩に、コインの話は嘘だと言う密子。コインの重心を少しズラして、白が出る確率を高めていると言った。
激怒して彩に水をかけようとした玲香。それを受けた智。

遥人がやって来て、遠回しに縁談を断られたと言った。「シックリ来ないが一応感謝する・・・」約束のものと言ってUSBを受け取る密子。それは何?と訊く夏。ここ1年の全社員の出退勤時間を記録したデータ。席を外した密子が落としたノートを何げなく開いた夏が見た「助けて」の文字。怖い顔で奪い返す密子。
小説を書いているんですと言う密子。いじめに遭っている女の子を助けてくれた人がいる。その人と一度だけ食べたかき氷がレモン味。それ以外は知らない命の恩人。お礼も言えない・・・
・・・という「お話し」です。

密子が扉を開けた先には五十鈴が。
「お疲れ様。ここまで順調に行ってる様ね、密子さん」
微笑む密子。


第4話「密子の正体が明らかに!」8/3放送
「あなた、何者?」と五十鈴に問われ、謙一様から依頼されて今井家を世話しているトータルコーディネーターと答えた密子。
謙一は一切隠し事がなかった人だが、密子への対価が支払われた形跡が全くない。その事を目こぼしする代わり、夏に社長としてふさわしくない醜聞のない様に、と釘を刺す五十鈴。
夏を訪れる、失脚した荻野目。

謝る夏に、取締役の中にも協力してくれる者がいると伝えた。

千秋は明日、私服で自分につき合えと遥人に言われ舞い上がる。
夏と密子が出社しようとした時、ロビーで揉めている男を見る。
それは夏の夫 今井丈晴。夏がここにいると知ってやって来た。
警備員に私の夫だと話し、解放させた夏。酒はやめたが、いろいろな事を考えてしまうと言う丈晴。去ろうとする丈晴に金を渡した夏。それを陰から見ていた密子。
デートだと思った千秋だが、ただの運転手の仕事。

後席で密子の調査を始める遥人。
翌日、丈晴からの電話を受ける夏。そこに現れた密子が、会長からスキャンダルのない人物が条件と言われた事を伝える。
何も情報がない事から、新聞関係者に調査を依頼した遥人。

翌日夏、智、彩、密子が出社するところへ再び現れた丈晴。
のちほど話そうと密子が言ってその場を収める。金を渡したことに怒る智と彩。何とか解決の道を探そうと言う密子。
火災事故で亡くなった小原鞠子の新聞記事を見る遥人。
丈晴、夏、密子の三者会談。弁護士も医療機関も紹介すると言う密子だが、夏が九条開発に居ることをどうやって知ったか訊く。
答えられない丈晴に、夏から金を借りたこと、電話を何度もかけたことが、業務妨害罪で告訴出来ると脅した。


もう夏に近付くなと宣告した密子。
抗議する夏に、あの人の本質は変えられない、と冷たい密子。
家族なんて、心を縛る鎖でしかないと話す密子。

丈晴に圧力をかける、九条開発秘書室長の坂東。そこに出て来て懐柔する美樹と玲香。全ては夏の入れ知恵だと言う玲香。


出された酒を飲み干す丈晴。
一人で居る密子に声をかける智と彩。思い出の食べ物は?と訊かれてかき氷を思い出す密子。
新聞屋からの電話報告を受ける遥人は、密子の名で15年ほど前の記事を見つけたと聞く。
荻野目が紹介する、常務の友川と面会する夏と密子。
そこに乱入して来た丈晴。恐怖で動けない密子を庇って丈晴に殴られる夏。警備員に排除された丈晴。

泥酔した丈晴に睡眠薬を打ち、拉致した密子。
密子という少女が保護された「ひまわり養育園」を訪ねる遥人。
当時を知るのは園長だけだが認知症気味。
縛られた状態で目覚める丈晴。警告した筈だと話す密子。
「いっそ殺した方が・・・」
話を訊き出そうとする遥人に

「みっちゃんは、危ない目をしてた」と話す園長。


人生を終わらせてあげましょうかと言う密子。腕のテープは外したものの、身動きがとれない丈晴。脅しを続ける密子に、その目では殺せないと言う丈晴。妻子を虐待して来た者に分かる感覚。
お前の人生メチャクチャにしてやると言われ逆上した密子が、ナイフで丈晴を刺そうとする。それを止めたのは夏。
一方遥人は、密子の姉が小原鞠子だったことを訊き出す。
私になもう誰もいないと言う密子。「私がいます」と言う夏。
密子さんが居たから私は変われた。もう、苦しまなくていい・・
私が守り続ける。あなたが変われば、世界は変わる。

自分の姉は、火災事故で亡くなった社長秘書の小原鞠子だと話す密子。あれが事故だったとは思えない。姉は九条家から圧力をかけられていた。旧プロジェクトは姉の発案。
姉の死の真相を知りたくて九条開発に潜り込んだ。私はあなたを騙し続けていた。謙一様からの依頼なんかじゃない・・・
密子を抱き締める夏。「よく頑張ったね。ずっと一人で」
私がそばに居るから。私には密子さんが必要です・・・

社員の勤務時間を調べれば、会社が姉に過酷な労働を強いていた事が暴けると夏に言う密子。かき氷が私たち姉妹の御馳走だった。あのノートは亡くなる直前の姉の日記。
そこに丈晴から電話。夏を九条から守って欲しいと密子に言う丈晴。半年ほど前、丈晴の借金仲間が火事を起こして欲しいという仕事を持ちかけられたという。冗談にしていたが、実際火事が起きて人が死んだ。九条開発の火災事故。その現場を事前に見に行っていたという丈晴。そこで走り去る車を見た。その直後に工場が燃え始めた。現場から逃げ去ったのは九条はる・・」声が途切れる。非常階段から落とされる丈晴。


第5話「助けてくれた“あの人”は誰…?」8/17放送
九条一族の前で、丈晴は誰かに突き飛ばされたかもと言う密子。
誰が社長にふさわしいかは来週の会議で決めると言う五十鈴。
密子とその姉 鞠子の事も調べ上げた遥人に、鞠子や丈晴を殺したかも、との疑いを口にする密子。
九条が開発のためにあの火事を起こしたという、記事の噂が出回る。火事があった工場の地主に話を聞く夏と密子。
九条開発から売却を求められていた最中に火事が起き、安値で買い叩かれたという。その時の交渉担当が遥人。

九条の家族内でも記事の話題が出る。うろたえる遥人にビンタして喝を入れる坂東。「社員を守るのがあなたの使命」
ゲラまで出来ていた記事を取り下げると言った週刊誌。更に地主とも連絡が取れなくなった。九条が本気を出したと言う千秋。
丈晴が電話で言っていた借金仲間を探し始める夏たち。
遥人がやって来て鞠子のパソコンを取り返そうとした。

そこに来て遥人を阻止した智。


そして生前の鞠子と話したことがあると密子に言った。最近になって見せられた写真でそれを知ったと言う。
鞠子の日記にあった、危ういところを助けてくれた男性が智だった事を知る密子。(レモンのかき氷が好き)
思わず智を見つめる密子。


美樹が遥人に、役員たちとの食事会をセット。票集めのため。
鞠子のパソコンの隠しファイルを見つけた密子。
聞き込みを続ける夏が男に絡まれたところを助ける坂東。
社長にふさわしいのは貴女だと持ち上げる坂東は、手伝わせて下さいと手を取るが、それが九条家の焦りだと理解した夏。

密子に、丈晴の昔の借金仲間だという男から電話が。
電話では話せないと言い、一人で来るようにと言う男。
彩からの電話で密子が出掛けたことを知る夏。
夏を足止め出来ればそれで良かったとうそぶく坂東。
埠頭のコンテナヤードまで来た密子。男から奥のオレンジのコンテナまで来いと電話で言われる。
千秋が遥人に、密子が誰かに会おうとしていると伝えると「絶対に会わせるな、阻止しろ」との指示。それを聞いていた美樹は、坂東が買収したニセ者だと明かした。密子の排除が目的。
会食に行くよう促される遥人だが鞠子、密子の顔が頭に浮かぶ。


密子を見失った千秋。そこに智も現れて一緒に探す。
オレンジのコンテナに来たが連絡はない。そこに夏からの電話。九条の者の罠だから離れるよう言う夏だが、大事な手掛かりだと言って切った密子。逃げる男を追って狭い場所に行く密子。
そこでチェーンが切られ、数本の鉄骨が倒れて来た。
それを辛くも助けたのは遥人。気を失っている密子。


会食の場に来ない遥人に、怒りを滲ませる美樹。
密子を建屋まで連れて来た遥人。気を失ったまま「行かないで、お姉ちゃん」と縋る密子を見つめる遥人。
そこに駆け付けた智と千秋。医者は呼んであると言い去る遥人。
目覚めた密子に、助けたのは智だと嘘をついた千秋。
「ありがとうございました」と言う密子に否定出来ない智。

九条の会議室に集まる関係者。掲載されなかった記事のゲラを見て、本当の事を言いなさいと遥人に迫る五十鈴。
そこに千秋が入室して、半年前のあの時自分は遥人と一緒に仕事をしており、事件とは関係ないと証言した。




 


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