感想
先日の「サイエンスZERO」で動物の睡眠の話があった。
たんぱく質の不良品が溜まるという表現だったが、今回ではそれがリン酸化たんぱく質という事で、より具体的に説明している。
しかしここでも「理想は8時間睡眠」だと誰しもが言う。
私の場合は0時に寝て起床は5時又は5時半。ちょっと寝付きが悪ければ3時間も眠れない。
「これでは認知症になる」って言われても・・・困る。
それで就寝を30分早めることにした(気休め)
内容
進行 井上咲良、浅井理
解説 柳沢正史 筑波大学 医科学研究機構 機構長
林悠 東京大学 教授
マウスは研究の大事なパートナー。
その中で異常なほど良く寝るマウスを見つけた→「スリーピー」
普通のマウスの睡眠は11H。スリーピーは18H寝ても足りない。
「SIK3」という遺伝子の異常。たんぱく質のリン酸化を促進。
活動と共にリン酸化されたたんぱく質が脳に溜まる。
比較(赤がリン酸化)
良く言われるメラトニンは体内時計を調節するもの。
リン酸化たんぱく質が脳に溜まると生産性が落ちる。
睡眠改善が健康改善につながった。
睡眠計測デバイスでのチェック。詳細分析が出来る。
それに伴いコレステロール値、腹囲についても改善。
睡眠時間の可視化。脳波による測定もある。
睡眠に関心を持つのが大切。
理想の寝室
・静か ・暗い ・朝まで適温(寒いと睡眠の質が悪化)
日本の夜は明るすぎる。スマホの双方向は良くない。
レム睡眠が認知症リスクを下げる
2光子励起顕微鏡による観察。
脳の毛細血管。赤血球は黒く見える。
レム睡眠時は毛細血管の血流速度が倍になる。
これは通常の運動をする時より多い。
毛細血管による物質交換(栄養・酸素をもらい老廃物を捨てる)
1晩のうち2割がレム睡眠。この割合が減ると認知症リスク大。
レム睡眠が少ないと死亡率も上がる。
レム睡眠は睡眠後半で多い。前半が削られるとダメージになる。
今までは、必要な時間を引いて行った残りが睡眠時間だった。
睡眠は家賃みたいなもの(最優先で確保する)
発想を変える必要がある。