NHKスペシャル
「アフターコロナ 人に会うのがツラい ~科学で解明!心の異変~」6/4放送
まとめ記事
感想
リモート状態が長くなると「ひきこもり」的な状況になるというのは十分納得出来る。
他者との交流が妨げられた時、それを渇望する方に働くか、拒絶する方に働くか、生体の二面性が深い(マウスもやで・・・)
「毎日出社は非効率、通勤時間カット」などと喜んでばかりもいられないナ。
内容
進行 土田晃之、ゆうちゃみ
ゲスト 明和政子 京都大学 教授
斎藤環 精神科医
石山アンジュ シェアリングエコノミー協会 代表理事
2023/6/4に新型コロナが「5類相当」に移行。
行動制限も緩和。
コロナ禍で沸き起こった「心の変異」
若者たちに広がる「対人不安」
これらに対する論文が3万6千本以上発表されている→分析
例えば高校生の将来への不安
人に会わない」ことで脳に思わぬ影響が!
マサチューセッツ工科大学での実験。18~40歳の参加者40人に10時間の個室体験を与え、中脳の活動を評価。
仲間と交流する写真を見せた時の脳活動が、10時間絶食した後ごちそうの写真を見せた時の脳活動の2倍の反応。
だがコロナ禍で人を渇望している筈が、なぜ「人と繋がるのが不安」になるのか?
“長期間”孤立状況が続くと、何が起きるのか?
ネズミによる実験。
若いネズミを2週間孤立させる(ヒトの数年に相当)
その後群れに戻しても他者と触れ合おうとしない。
脳内の「報酬系」の活動量に差が出る。
ヒトでの実験(孤立を感じている者と、感じていない者計24名)
・孤立感なし→お金より仲間との交流に喜びを感じる。
・孤立感あり→仲間との交流よりお金に喜びを感じる。
・孤立感ある者は、人が殴られる場面により強く反応する。
リモート会話が脳に与える影響
「NIRS(光トポグラフィ)」による前頭前野の血流量把握。
・一緒に会話をする事で血流量の同期現象が起こる、
・リモート会話ではその同期現象が起きない。
・ひきこもり期間が長くなると対人不安で外に出られなくなる。
“対人不安”脱却のカギ
「SEL(社会感情学習)」の実施
通常のクラスとは別に学年を横断したグループで会話。
「嬉しかったこと」「嫌だったこと」を皆の前で話して共有する。
今日の一曲
ロン・カーターとのコラボ(シブい~~)
Bobby Hebb Sunny (1966)