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ヒューマニエンス「“CO2” 見えざる生命の創造者」 BSP 5/23放送

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ヒューマニエンス 40億年のたくらみ
「“CO2” 見えざる生命の創造者」 BSP 5/23放送

感想
生命誕生にはいろんな要因があるが、この炭素(C)ってヤツもなくてはならないものだと良く分かった。

今回の生命誕生説はけっこう新しく興味深かった。
学者同士の論争もなかなか見応えがあったし。
また植物巨大化のためのリグニンを微生物が分解出来なかったからこそ、石炭や石油が出来て炭素を固定した(CO2の抑制)
それを燃やす事で文明が生まれたのだが、その代償は大きい。
「地表の生命が入れ替わるだけ」には感銘を受けた。

番組再生

 

内容
【司会】 織田裕二、藤井彩子
【解説】 山岸明彦 東京薬科大学名誉教授
               渋谷岳造 海洋研究開発機構主任研究員
               熊谷朝臣 東京大学教授
【出演】 春風亭昇吉

CO2は生命を育むゆりかご
生命は地球のどこで誕生したのか?
「海底説」→多くの学者が提唱。海底の熱水噴出口。

だが水が邪魔になる。水が除かれないとアミノ酸が繋がらない(化合で発生するH2Oを除去)


海水の中でいかに水を除去するかにCO2が関わる。
装置の中に水が半分ほどある。そこにCO2気体を入れ圧力を上げて行くと黒い層が出来る(液体CO2)

変わった性質を持つ。
水と混ざらないため水を吐き出し、分子の重合がし易い。
深海1000mで条件が揃うと液体CO2が出来る。

この説に異を唱える山岸は生命誕生「陸上説」 乾燥が重要。
地球が出来た時、陸はなかった(渋谷)
いや46億年前当時、ある程度の陸地があった(山岸)

渋谷氏の学説は2022年11月に発表されたもの。

 

ヒトを巡るCの循環
CO2は生物の体を作るのに欠かせない。植物はCを固定しO2を放出→筋肉、臓器、骨。全てC(炭素)の化合物。


なぜCを使うのか?Cは腕を4つ持ち、複雑な分子構造を作れる。

アミノ酸には全てCが入っている。

変化し易く切ったり繋いだりが簡単。

上記からCのみを抽出

DNAもCなしには作れない。基本のA,G,T,C


CO2はどこに行った?
地球が誕生した46億年前、CO2は豊富にあった。金星(96%)火星(95%)も。だが現在の地球大気にCO2は0.04%しかない。

地球の大気CO2は徐々に低下。

CO2は水に吸収される→海底で溜まり石灰岩となる→火山噴火で戻される。これが10万年サイクルで繰り返される。

これに生物も関わる(CO2濃度に影響を与える)CO2濃度が落ちる時は森林が広がっている(大気中のCO2を減らす)


炭素化合物→地中で石油になる。人間活動のCO2排出は自然の数百倍(地球に大きな影響を与える)

石炭を燃やしたおけげでバランスを壊した。
大きなポイント→海があること。CO2を吸収して石灰岩を作る(カルシウムとくっつき沈降)
植物が作り出したリグニンが幹を支え、ある時代の植物巨大化に寄与(リグニンを分解出来る微生物がいなかった)倒れても分解しない→何万年も経って出来たのが「石炭」

普通の木は倒れて腐るとCO2を出す。
CO2による温室効果。適度に温めるのは必要。

今起きているのは地球の危機ではなく「人類の危機」

気候変動と人類
ホモサピエンスが生まれてから20万年。1万年ほどの気候安定期により文明が発達。

それがたった100年で気候を壊した。いつおさまるのか。

今後数万~10万年の単位で影響が残る。
CO2の排出を止めても温暖化は止まらない
賢い生き物かどうか試されている(人類が)
宇宙から見たら些細なこと。地表の生物が入れ替わるだけ
当事者意識を持つ。
氷が溶けると太陽の光を吸収(例えば北極)→温暖化が加速。
今止めても温暖化は止まらない。
産業革命以前の1.1℃アップが現状。限界は1.5℃アップ。

眞鍋淑郞氏がシミュレーションで解き明かした

温暖化研究が進む元を作った。
変化は既に起きている。砂漠化→食料の取り合い。
幸福もある。農業生産の好適地が増える場合もある。

北極海が通れる様になる・・・・

 

化石燃料によるCO2排出量評価



各地での対策
スイス:巨大換気扇でCO2を吸引

アイスランド:CO2を岩石に注入。

東大では森林のCO2吸収力の再検証→従来評価の2.5倍ある。

林業活動では、建物を建てるのであればCO2に戻らない(腐る、燃える、では戻る)林業が温暖化防止に寄与している。
森の意味を探る。
ゆりかごだったCO2に首を絞められている・・・・
・実は春風亭昇吉は、気象予報士の資格を持っている。

 

 

 

今日の一曲
邦題:ほほにかかる涙 映像を見たのは初めて
Bobby Solo - Una lacrima sul viso (1964)

 

 

 

 


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