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Channel: 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)
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超・進化論 (2)「愛(いと)しき昆虫たち 〜最強の適応力〜」NHK 11/13放送

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第1集   第3集は年明けとのこと

感想
1回目の「植物」を観たので、その流れで何となく視聴。
だがハチの飛行の解析とか、蝶の蛹のCT画像とか、けっこう見どころがあって面白かった。
翼の乱流は、実機にも応用されている→コチラ
出来ればトンボの飛行解析もして欲しかった(高速飛行とホバリングの両立)興味があれば→コチラ 

*第3集は1月との事


内容 NHKの詳細まとめはコチラ   5分ダイジェスト
超進化のカギは「適応(アダプト)」
昆虫最大のスキルが「飛ぶ」こと。
9割以上が飛べる→多様
トンボは開けた場所が得意(高速)

甲虫は羽根を甲羅で守る。

 

ハチは小さい羽根→適応するためのテクニックを獲得。
リチャード・ボンフリー。ハチの飛行の研究。
ハチは鳥と比べてかなり小さい羽根。

10台のハイスピードカメラで撮影。羽ばたきは185回/秒。
羽根を根元からねじる。前縁に渦が出来る(揚力アップ)
狭い空間で静止か可能。

並み外れた飛行→全世界に適応。

昆虫は3億5千万年前から飛んでいる。鳥はその2億年後。
最古の昆虫は4億年前。シダの花粉を食べて生活。葉から葉への移動→落下。より長く飛べた者が生存。
体を劇的に変化→羽根を手に入れた(高い枝にアプローチ)

蝶の完全変態。3億年前、革命的な事が起こった。 
卵→いも虫→蛹→蝶 爆発的に広がった。

蛹の内部の観察に初めて成功した。
1/1000mmの解像度を持つCTスキャナ。
モンシロチョウの仲間のスキャン。
0日目 幼虫の頃の名残り。
3日目 触覚、足、脳が大きくなり、筋肉が現れる。

6日目 羽根が出来る(飛翔筋とセット)

8日目 内臓が出来る。
9日目 身体が完成。


バッタ、カマキリは幼虫→成虫で姿は同じ(住む場所も限定)
完全変態するものは様々な場所に適応。
昆虫100万種のうち、完全変態するのは89万種。

昆虫は小さい(オオクワガタでも鳥より小さい)
小さい事は強み(資源を分け合える)
昆虫は地球に100京匹(1兆の百万倍)居る。1m^2当り6,600匹。

爆発的に増えたアリ
ハキリアリ。直径10mの巣を作る。葉を材料にしてキノコを育て、それを食料にする・


未知の昆虫がいる→サスライアリ。
その巣に居付く居候がいる(大きさ1~5mm)100種ほども居る。居候がなぜ襲われないか?
シロオビアリヅケコオロギ。アリのにおい物質を舐め取って体に塗り付ける。このコオロギはアリから口移しでしかエサが食べられない→「片利共生」許容されているのは「余裕がある」から。


共生者から恩恵を受けている例もある。
ミツバアリ。アリノタカラという共生者を持つ。アリノタカラがエサとする草場に運んでもらえる。アリノタカラが出す糖がミツバアリの唯一の食料。この関係を「絶対相利共生」という。
ミツバアリに女王アリが出来た時、必ず1匹のアリノタカラを連れて行く(生存に絶対必要)


地球環境を支える昆虫
欧州のハナアブの仲間が2,000キロを移動する事が最近判明。
ハナアブは植物の交配を助ける(移動の間も花粉を持つ)
植物に多様性に貢献。

南アフリカのシロアリ
ある区画でシロアリを取り除いたら、干ばつ時にシロアリが居る地域に比べて土壌の水分量が3割減少(幼木の生存率も5割減)
シロアリのエリアには微細なトンネルが縦横に走っており、保水力を上げていた。左がシロアリの居るエリア。


地球を支え続けて来た昆虫。1,000万とも言われる昆虫が、毎年2,5%のスピードで姿を消している。
 

 

 

今日の一曲
10cc - Dreadlock Holiday 1978 トロピカル・ラヴ


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