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Channel: 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)
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スティング 1973年 アメリカ

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原題:The Sting

監督  ジョージ・ロイ・ヒル
脚本  デヴィッド・S・ウォード
製作    リチャード・D・ザナック
音楽  スコット・ジョプリン
主題曲    『ジ・エンターテイナー』
あらすじと主題曲

興行収入 1.56億ドル(アメリカ、カナダ)

キャスト
ヘンリー・ゴンドーフ  :ポール・ニューマン
ジョニー・フッカー   :ロバート・レッドフォード
ドイル・ロネガン    :ロバート・ショウ
スナイダー       :チャールズ・ダーニング
キッド・ツイスト      :ハロルド・グールド
J.J.シングルトン     :レイ・ウォルストン
エディ・ニールズ     :ジョン・ヘフマン
ビリー              :アイリーン・ブレナン
エリー・キッド         :ジャック・ケホー
ルーサー・コールマン :ロバート・アール・ジョーンズ
ロレッタ          :ディミトラ・アーリス

感想
いわゆる信用詐欺(Confidence trick)を題材にした映画。
このポール・ニューマンとロバート・レッドフォードのコンビは1968年の「明日に向かって撃て!」でも有名であり完璧な組合せ。

監督もその時と同じ。
師匠を殺された若手の詐欺師が、伝説の詐欺師の助けを借りて殺しではなく詐欺で復讐を果たす。
地下店舗を丸ごと賭博場に仕立てる大掛かりな演出が小気味よい。

ポーカーをやるシーンで、ロネガンがゴンドーフのウォッカ瓶を掴むシーンがあるが、一口飲めば薄めたとバレる~~~とドキドキした(笑)
賭博場で競馬の実況放送をやるJ.Jを演ずるレイ・ウォルストンはこの映画のキモ。
賭け率が三倍前後のレースを探し、その結果に合わせて現場にいるかの様な実況放送を流す。それに合わせて客が連携して動きロネガンを騙し通す。

最後のどんでん返しには拍手。初めて観た時、ホント驚いた。
ルーサーの仇討ちだけが目的だったフッカーは、分け前を取らずに去る。男の矜持。

犯罪なんだが、ラストの爽快感は格別♪
また、あの時代でこの興行収入は破格の大ヒットだろう。
オマケ
若い頃、このストライプのスーツに憧れて仕立てたが、着て行く場所がなくて、買っただけだった・・


あらすじ
1936年のシカゴ。賭博の売上金11,000ドルを運ぶ途中のモトーラは、ひったくりの現場に出くわす。

足を刺されて倒れている老人。
ひったくりを撃退して金を取り返した若い男。老人は上納金5,000ドルを4時までに届けないと殺されるという。

謝礼100ドル出すという老人に運搬を引き受けるモトーラだが、若い男が大金はまとめた方がいいと言って持ち金を出させ、袋を提供して彼の腹に押し込んだ。

タクシーに乗ってトンズラするモトーラだが、その袋の中はチリ紙。
若い男はフッカーという詐欺師、老人のルーサーはその師匠。

思わぬ大金に有頂天になったフッカーは、ルーレットに派手な賭け方をして全部スッてしまった。
引退を考えていたルーサーは自分の取り分をフッカーに渡し、友人を紹介。

そんなフッカーを捜し出して問い詰めるスナイダー警部補。

その金がギャングの大物ドイル・ロネガンに渡る筈の金だと教え、口止め料を要求。

それをかわすためニセ金を渡して収めたフッカー。
大物が動いているためルーサーに知らせようとしたが、彼は既にロネガンの手下に殺されていた。必死で街を逃げ出すフッカー。

ルーサーに教えてもらったヘンリー・ゴンドーフを訪ねるフッカー。
娼館主ビリーの元で目立たず暮らしていたゴンドーフだが、ルーサーの死を知りフッカーの敵討ちに手を貸そうと動き出す。

昔の詐欺仲間と連絡を取り作戦を練るゴンドーフ。
ロネガンは堅気に見せるため酒、煙草、女はやらないが、唯一ポーカーに目がない。
時々シカゴへ訪れる列車内で、イカサマも併用しつつ楽しむという。それをきっかけにしようと考えるゴンドーフ。
一方で、大きな仕掛けのために地下店舗を借りるゴンドーフ。

ゴンドーフ、フッカー、ビリーの三人はロネガンの乗った列車に同乗。まずビリーがロネガンの財布を盗み、ゴンドーフは車掌に賄賂を渡しポーカーのメンバーに加わる。

水で薄めたウォッカで酔客を装い油断させて勝つゴンドーフ。

挽回しようとロネガンがイカサマを仕掛けた時に、その上を行くイカサマで大勝ちしたゴンドーフ。
支払う段になって財布がないのに気付くロネガン。
金の回収役「ケリー」としてロネガンの部屋に行ったフッカーは盗んだ財布を見せてゴンドーフの計略をバラし、彼の組織を乗っ取りたいと持ちかける。それに乗ったロネガン。

ゴンドーフが行う詐欺の名は「電信」
競馬中継の実況を、実際よりも早く入手出来ると信じ込ませて大金を賭けさせる。
その間にもニセ札を掴まされたスナイダーと、モトーラの金を奪われたロネガンの配下に追われるフッカー。
「ケリー」がフッカーだとはまだ知られていない。
スナイダーの事をフッカーから聞き対策を考えるゴンドーフ。

最初はテストという事で小口の2,000ドルの金で賭けを行った。
ロネガンが電話で勝ち馬の情報を聞き、すぐ賭博場に向かって賭ける。勝ち馬は的中した。
まだケリー(フッカーのこと)を信じ切れないロネガンは、電報局の担当者に会わせろと要求。それを実際の事務所を使って騙す事に成功するゴンドーフたち。
そんな時スナイダーに接触する者が。
ゴンドーフを追うFBI捜査官のポーク。
フッカー逮捕の代わりに協力を約束するスナイダー。

次のレースの時、ロネガンが大金を賭けるそぶりを見せたため賭博場をあげて作戦を展開し、彼の馬券購入を阻止。
賭けることは出来なかったが勝ち馬が予想通りだったため、ロネガンは明日50万ドル持って来るとフッカーに伝える。

なじみの食堂で、追跡者が外にいるのに気付いたフッカーは、新顔のウエイトレス「ロレッタ」の協力で逃げるのに成功。

だが遂にスナイダーに捕まったフッカーは、ポークの元に連れて行かれる。
次の詐欺を行う日時を聞かれても断るが、師匠ルーサーの妻を逮捕すると言われて仕方なくそれを伝えるフッカー。
その夜ロレッタの部屋に行き一晩を過ごすフッカー。

朝には出掛けたロレッタ。

翌日賭博場に向かうフッカーはロレッタに会う。
会釈しようとした時、彼女が銃を向ける。
その瞬間頭を打ち抜かれるロレッタ。撃ったのはゴンドーフが手配したボディガード。彼女はロネガンが雇った殺し屋だった。

そして手順通り、賭博場向かいの店で勝ち馬情報を聞いたロネガンが賭博場に出向いて50万ドルを窓口に出して賭ける。

驚いて断ろうとするゴンドーフを挑発するロネガン。

結局それを受けるゴンドーフ。
だが賭けた馬は二着。勝ち馬情報は複勝であり、ロネガンが賭けたのは単勝。
慌てて賭けを取り消そうとするロネガンだが、そこにポーク率いるFBIとスナイダーが乱入。
裏切りに気付いたゴンドーフがフッカーを撃つ。それを見てポークがゴンドーフを撃った。共に倒れ絶命する二人。
スナイダーに連れ出されるロネガンは「金が残っている!」と騒ぐが相手にされない。

ロネガンが去ったのを確認するとポークが合図。
フッカーとゴンドーフは起き上がった。スナイダー自身も騙されていた。
賭博場の解体が行われる中、分け前の話をするゴンドーフに
「ルーサーの仇は取った」と金を受け取らずに去るフッカー。
 

 


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