感想
曲げられる太陽電池という話は聞いたことがあったが、その技術背景については知らず、興味深く視聴した。
berobeさんも絶賛♪(コチラ)
そういえば10/9のサンデーステーションでも報道された(コチラ)
ペロブスカイトの主原料である、炭素電極とヨウ素は日本に潤沢にあり、今後最も期待が持てる分野。
ここに最大注力しないでどうする!岸田クン。
番組記事詳細
内容
司会 井上咲楽、浅井理
ゲスト 宮坂力(横浜桐蔭大 特任教授)
現在主流となっているシリコン製太陽電池は、曇りだと発電効率がかなり落ちる。それを改善した「ペロブスカイト太陽電池」
曇り空でも十分発電出来る。
市場規模は2035年で8,300億/年。
ペロブスカイトは元々超電導やLEDの素材に使われていたもの。
当時大学院生だった小島陽弘さんがその特性研究に取り組み、光を吸収する性質から発電特性を見出し2009年に論文発表。
だが当時は発電効率が悪く見向きされず。
興味を持った海外研究者 ヘンリー・ステイスが効率を3%から10%に上げた論文を「サイエンス」に発表。
それで一気に注目が集まり、今では25%近い効率を出した。
曇りでも発電可能
太陽電池の仕組み
半導体が光を吸収すると電子(マイナス)と正孔(プラス)が生まれ夫々の極に移動。その移動距離が長いとロスになる。
従来型のシリコンでは0.1mm程度の薄さにしか出来ない。
ペロブスカイトでは0.1マイクロメートル(㎛)でも機能する。
→室内照明でも発電可能。
薄いため曲げる事が可能→設置場所を選ばない。
世界中で競争が激化。取り組む研究者は3万人(半分は中国)
実用化に向けた課題
大型化と耐久性→メーカー開発で30センチ角まで実用化。
20年の耐久性も見えて来た(コチラ)
複合型の検討
シリコンにペロブスカイトを重ねる「タンデム」型の開発。
耐久性の改善と共に吸収波長帯の違いを利用して高効率化。
数年後には商品化が始まる。
今日の一曲
Gilbert O' Sullivan - Clair
ギルバート・オサリヴァン/クレア
1972年に全英1位、全米2位となった。いろんな思い出がある・・