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Channel: 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)
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アンタッチャブル 1987年 アメリカ

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原題:The Untouchables

監督    ブライアン・デ・パルマ
脚本    デヴィッド・マメット
原作    エリオット・ネス

キャスト
エリオット・ネス       ケビン・コスナー
ジム・マローン       ショーン・コネリー
ジョージ・ストーン     アンディ・ガルシア
オスカー・ウォレス    チャールズ・マーティン・スミス
アル・カポネ         ロバート・デ・ニーロ
フランク・ニッティ       ビリー・ドラゴ
マイク・ドーセット署長  リチャード・ブラッドフォード
ウォルター・ペイン    ジャック・キーホー
ジョージ            ブラッド・サリヴァン
キャサリン・ネス      パトリシア・クラークソン

予告編


感想
エリオット・ネスは実在の人物。この功績については事実かどうか微妙なところだが、自伝が発表され1960年代、人気TV番組になった様だ。
さて本編。
財務省の役人だったネスが、マローンを軸に4人チームを作ってアル・カポネに挑んで行く姿は、ゴチャゴチャした前提に振り回される事もなく、次第に高揚して楽しかった。
脇を固める大物役者の演技がスゴくて、まだ若造のケビンが霞んでしまうほど。ロバート・デニーロは、この役のために髪を抜いたらしいが、ホント素晴らしい。
ショーン・コネリーも「ネバー・セイ・ネバー・アゲイン」から数年後で、007の印象から抜け出すのにもいい機会だったのだろう。「頼れるオヤっさん」を熱演。
「腐ったリンゴを食いたくなかったら、木からもぎ取れ」とか言っていたセリフがシビれた。

当時30歳そこそこのケビン・コスナーが、チームリーダーとして成長して行く姿。若さゆえの気負いや失敗も含め、等身大のところに好感が持てた。
それからストーン役のアンディ・ガルシアがメッチャ良かった。彼はこの演技で人気が出た様だ。

良く言われる階段を乳母車が落ちるところは「戦艦ポチョムキン」のオデッサ階段シーンへのオマージュ。
オデッサ(オデーサ)がウクライナ領だと知ったのは今年になってから。ロシア領だったのは1990年まで。


あらすじ
1920年代の禁酒法時代。アル・カポネらの犯罪組織は酒の密造。密輸で莫大な利益を上げていた。

 

その対応のために財務省のエリオット・ネスが派遣された。
自信満々で密造酒摘発に赴くが、その情報が内部の情報漏れで空振り。

それを新聞社にスッパ抜かれる。
失意のうちに帰宅する夜、老警官に職務質問されるネス。

警官の仕事は無事に家に帰ることだと言う警官。

帰宅するネスを迎える美しい妻と娘。


翌日、抗争の巻き添えで娘を亡くした母親の直訴を受けて決意したネスは、昨日の警官ジム・マローンを呼び出してアル・カポネを逮捕したいと伝える。
その決意に応え、警察学校の生徒だったジョージ・ストーンを紹介するマローン。

イタリア系に危惧するネスだが「アイルランド系よりマシだ」と言い放つストーン。

もう一人は財務省からの応援のオスカー・ウォレス。

こちらの力は未知数。



マローンが言うには、郵便局が酒の密輸に関わっているのは公然の秘密。皆に銃を持たせて摘発に向かい成果を挙げるネス。
ギャングから贈られた賄賂を拒否した事で妻子に危険が迫り、避難させたネス。

 

ネスらのチームは次々と成果を挙げ「アンタッチャブル(手出しできない奴ら)」と呼ばれる様になる。


カポネを脱税で起訴する方針を固め、マローンの情報を元にカナダとの国境で行われる密造酒の密輸現場を押さえる作戦を敢行。
銃撃戦の中で、ライフルも使えるウォレスが活躍。

帳簿を持つ男を捕えたネスたち。

カポネへの召喚状が出された。逮捕した男は証人として重要。

その護送をウォレスに任せたネスだが、エレベーターで襲われたウォレスは証人もろとも殺された。


怒りを隠さないネスだが、ウォレスの死に闘志を失っていた。

それを何とか引き戻すマローン。
同僚で、組織との繋がりがある男との闘いの末、帳簿係の居場所を突き止めるマローンだが、カポネの送り込んだ殺し屋に撃たれる。

駆け付けたネスに、帳簿係が乗る列車の時刻を伝えて息絶えるマローン。


ストーンと共に駅へ駆け付けるネス。深夜零時5分のマイアミ行きにはまだ少しある。階段の死角で待つネスの下で、女が乳母車を引き上げようとしていた。中には乳児。

いつ相手が現れるか分からない中、それに手を貸すネス。

乳母車が階段を上り切る寸前、ギャングたちが入って来た。

顔を知られている相手と目が合い銃撃戦に。その弾みで乳母車が階段を落ち始める。それを追う中でギャングに挟まれるネス。
その時駆け付けたストーンが、ネスを援護すると共に乳母車を止めた。帳簿係に銃を突き付けて逃げようとするギャング。

それを乳母車の陰から射殺するストーン。


裁判が始まる。帳簿係が帳簿の暗号を説明し脱税の事実を認めるが、当のカポネは余裕の笑顔。
カポネからメモを渡された男ニッティを追い法廷の外に出るネス。

彼はマローンを殺した張本人でもあり、受け取ったメモは陪審員を買収した事を想像させるものだった。
法の裁きを受けさせるつもりだったが、マローンを殺した時の事を聞き逆上してニッティを屋上から突き落とす。

法廷に戻ったネス。このままでは有罪に出来ない。また陪審員買収容疑も証拠として弱い。裁判長にある提案をするネス。

裁判が再開された時、裁判長は陪審員を隣りの法廷の陪審員と交代させると通告。カポネは裁判長や弁護士にわめき散らす。

諦めた弁護士は無罪の主張を取り下げた。

裁判の結果はカポネに11年の懲役が言い渡された。
シカゴ市警を去る時、記者から禁酒法廃止のニュースを聞かされたネスは「大いに飲むとするか」
 

 

 

今日の一曲
As The Years Go By (霧の中の二人) / MASHMAKHAN
今まで曲が突然始まる感じを妙に感じていたが、原曲にはその前にちょっとオマケがあった様だ(コチラ
ラジオ放送上かったるいからカットしたのだろう・・・


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