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Channel: 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)
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ヒューマニエンス「“塩” 進化を導いた魔術師」BSP7/12放送

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【司会】 織田裕二、井上あさひ
【出演】 宮本亞門
【解説】 京都府立医科大学教授…樽野陽幸,
           国立遺伝学研究所教授…井ノ上逸朗,

感想
「塩」かぁ、ちょっと地味だなーと思いつつ・・・
腎臓が弱い(腎機能が一般の半分)ので、今回はずいぶん参考になった。
栄養を取り込むのにナトリウムとワンセットでないとダメなんて、それほどまでに塩分が人類にとって貴重なものだった。
それが裏目に出て、この飽食の時代で塩分過多に苦しむ・・・

内容
これがないと死ぬベスト3 :空気、水、

<塩とは運び屋>
ボクシングジム。日々汗を流す(塩分、ミネラルも出る)
塩の飴を舐める(ないと足がつり易くなる)

なぜ摂らなければならないか→塩分濃度が命に関わる
赤血球による実験(人体に一番多い細胞)
塩分0.9%の時扁平形。狭所もうまく通過出来る。

塩分0%ではボールの様になり酸素運搬に支障(狭所も通れず)


栄養素の吸収
ブタの腎臓に糖を加える。ナトリウムが糖の取り込みに寄与。


細胞膜にある、栄養を取り込む扉はナトリウムとセットでないと開かない→シンポーター(共輸送体)

栄養の運び屋(塩そのものにエネルギーはない)
細胞膜は内側が低濃度(0.1%程度)

     ナトリウムしか作用しない。

<捨てるから拾うへの大改造>
4億年前、先祖が海から上陸。水なき世界は塩なき世界。
生命維持に塩は不可欠→貯めこむ機能が発達。
それは腎臓。塩分の再吸収。糸球体→尿細管で吸収。
1日2gの補充で生きて行ける。
陸上哺乳類の体液塩分濃度はみな0.9%程度。

グレートジャーニーで人類がアフリカから出たのは、塩を求めてなのかも知れない(経路が岩塩の産地と重なる)


塩は電気の運び屋。神経細胞の信号が伝わるのに関与


→脳を発達させた。脳波、心電図みな電気。
ナトリウムイオンチャネル→ナトリウムにより電気が伝わる。


フグ毒(神経毒)はナトリウムチャネルの機能を停止させるもの
→一番効果的。
家畜化は塩によって行われた。いくさは塩がないとダメ。

<舌は塩を探し求める>
味覚:味蕾により感じる→うま味、甘み、苦味、酸味、塩味


塩味はナトリウムにしか反応しない(塩のみを探す目的)
スイカに塩を振るとより甘くなる理由
糖分を感じる味蕾の中に、塩味も同時に感じるものがある。

結果的に甘みを感じるセンサーが増える(最近判明した)

塩味の二面性
味噌汁に塩分をどんどん入れるとまずくて飲めない。
(甘みでそういう事は起こらない)
塩分が多すぎると脱水を起こす。アクセルとブレーキ。

塩味を嫌いな人はいない→減塩の難しさ
 

人工塩味料の可能性模索

世の中に人工甘味料はたくさんあるが、人工塩味料はない。


マウスの塩味細胞を光に反応する様改造し、普通のボトルと光るボトル(どちらも真水)でボタン操作回数を比較。
光るボトルの方が倍以上多く押す。

 

 

今日の一曲
Olivia Newton-John Have You Never Been Mellow
邦題「そよ風の誘惑」 ご冥福をお祈りします


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