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Channel: 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)
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007/ユア・アイズ・オンリー 1981年

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監督    ジョン・グレン
脚本    リチャード・メイボーム、マイケル・G・ウィルソン
原作    イアン・フレミング
音楽    ビル・コンティ
主題歌 ユア・アイズ・オンリー(シーナ・イーストン)
ダイジェスト映像

興行収入 約2億ドル

キャスト
ジェームズ・ボンド      - ロジャー・ムーア
アリスト・クリスタトス  - ジュリアン・グローヴァー
ミロス・コロンボ        - ハイアム・トポル
メリナ・ハブロック      - キャロル・ブーケ
リスル伯爵夫人          - カサンドラ・ハリス
エミール・L・ロック     - マイケル・ゴタード
クリーグラー            - ジョン・ワイマン
ハブロック卿            - ジャック・ヘドレイ
ビビ・ダール            - リン=ホリー・ジョンソン
ブリンク                - ジル・ベネット
ゴゴール将軍            - ウォルター・ゴテル
クラウス                - チャールズ・ダンス
Q            - デスモンド・リュウェリン
マネーペニー            - ロイス・マクスウェル

感想
開始早々、スペクターの首領ブロフェルドを片付けてしまう設定は、ちょっと意味不明。
今回の悪役クリスタトスに繋がるまでに何人かの人間を介しており、話がややこしい。そこへ持って来てフィギュア選手のビビなんて脇役設定が何とも微妙(1980年五輪に乗った?)
争奪のポイントとなるATACが何ともショボい。小型レジスターみたいな雰囲気で何のオーラもなく、ちょっと切ない。
私を愛したスパイ」で潜水艇となった、ボンドカーの「ロータス・エスプリ」が、敵に奪われない様にとの理由であっさり自爆させられたのにはびっくり。それで逃げるのがシトロエン2CVとは(フランス人は喜ぶだろうけど)悪路に強いのは良く分かった。(以前名車再生で取り上げた→コチラ

父母を殺された娘というキャロル・ブーケの設定は印象に残った。ただのお色気ボンドガールよりは日本人好みだろう。
シャネルNo.5のミューズとして有名な彼女がブレイクするきっかけでもあった。

シーナ・イーストンの主題歌は中ヒット程度だったかな?
Morning Train (Nine to Five)の大ヒットで人気歌手になったせいか、オープニング映像でも出ずっぱり(笑)

オマケ
ラストでボンドがATACをゴゴール将軍に渡さず破壊して「デタントだ」と言ったのが印象的。この単語をしっかり覚えた(ボンド映画ではちょくちょく出て来る)

動画ダイジェスト(名称の末尾01~13まで)
For Your Eyes Only 1981 720p HDTV 01

あらすじ
墓地を訪れ、亡き妻テレサの墓に花を捧げるボンド。

迎えのヘリに乗るが、そのパイロットは高圧電流で即死。墜落しかけるがヘリはリモコン操縦で回復。操縦しているのは白猫を抱いた車椅子の男。

ボンドは後部ドアから外に出て操縦席に移り、リモコンを無効にして車椅子の男を追跡の上、ヘリのソリに引っ掛け、煙突の中に放り込んだ。



ある漁船がアルバニア領海で機雷に接触して沈没。

実は国防省の情報収集船「セント・ジョージ」であり、ATAC(エータック:ミサイル自動誘導装置)が積まれていた。
ソ連のゴゴール将軍がその情報を掴み、ATACを強奪するよう、ある組織に金を渡す。

英国政府は他国の領海でおおやけの捜索が出来ないため、海洋学者のハブロック博士にそれを依頼するが、夫妻は何者かに射殺される。
一方ボンドは、ハブロック博士たちを射殺した男を捕え、彼の雇い主を突き止めようとしていた。
博士を殺したゴンザレスを追跡していたが、捕まってしまうボンド。だがゴンザレスは矢に撃たれて死ぬ。騒ぎに乗じて脱出するボンドだがその途中でボウガンを持った女性と遭遇。

亡きハブロック博士夫妻の娘 メリナだった。
待機させていたロータス・エスプリが敵の攻撃により自爆してしまったため、メリナのシトロエン2CVで逃走。

非力だがボンドの操縦テクニックで何とか逃げ延びる。


調査の結果、北イタリアに飛んだボンドはそこでギリシャの富豪クリスタトスと知り合う。彼はオリンピックのフィギュア選手ビビのスポンサーであり、その練習を見ていた。

クリスタトスは、ゴンザレスに金を渡したロックという男が、海運王コロンボと親しいとの情報をボンドに与える。

ホテルに戻ったボンドをビビが待ち受けていた。

ボンドに一目惚れの彼女は無理やり彼をバイアスロン競技に引っ張り出す。誘われたフリをしてビビを撒くボンド。
だがそこに敵の刺客が現れる、スキーで逃げるボンドだが執拗な追跡。それはジャンプ台やボブスレーのコースまで続き、ようやく敵を仕留めるボンド。


ビビからの情報で地中海のコルフ島に向かったボンドは、そこでクリスタトスに会う。彼は、以前言っていたコロンボが来ている、と別席で女性と二人で話している男を指した。
コロンボと別れた女性、リスル伯爵夫人に声をかけて情報を得ようとするボンド。一方彼女も、コロンボからボンドを調べるよう指示されていたため誘いに乗り、一夜を共にする。

翌朝、リスルと散歩しているところをバギーに乗った一味に襲われるボンド。それで命を落とすリスル。

連れて行かれた先はコロンボが所有する船。
コロンボは、ATACを狙っているのは自分ではなくクリスタトスだと言った。以前は共に戦った仲間だが、今は違うという。

ボンドはメリナの協力を得て、ハブロック博士の調査船で沈んだセント・ジョージを探しに行く。

搭載されている潜水艇で180mの深さに潜る。

その深さでは専用の潜水具が必要。
そしてATACを回収したが、母船をクリスタトスが占拠。

捕えられたボンドとメリナ。
二人は縛られてボートで引き回されるが脱出し、海中に沈めておいた酸素ボンベを利用して逃げ延びる。


ボンドとメリナが母船に戻った時には、クリスタトスは立ち去ったあと。だが博士が飼っていたオウムが「セントシリル」という言葉を喋る。クリスタトスが話していたのを覚えた。
それはシリルの寺院のこと。無数にあるが、コロンボは同志だった時の拠点が、大きな岩の上の修道院だと言った。

ロープを使って先陣を切るボンドだが、頂上付近で敵に見つかりハーケンを抜かれそうになる。それを何とか倒して山頂に辿り着き、コロンボたちをゴンドラで引き上げる。

クリスタトス一味との激しい戦闘。

そしてクリスタトスは殺される。
修道院にゴゴール将軍がヘリで到着した。ATACが受け取れると思い込んでボンドに手を差し出すが、それを崖下に放り投げるボンド。

ATACはバラバラに破壊された。
「互いにATACを持っていない。これはデタントだ」

と言うボンドに笑みを浮かべて去るゴゴール将軍。

MI6経由でサッチャー首相からねぎらいの言葉が伝えられるが、メリナとのキスに忙しいボンドはその通信用腕時計をオウムの鳥カゴに置く。
望みがあったら言いなさいと言う首相に「キスシテ、キスシテ」
と鳴くオウム。

海底神殿の間を泳ぎ回るボンドとメリナ。

 

 


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