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Channel: 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)
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NHKスペシャル「映像の世紀 第3集 」カラー復元版 3/28放送

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映像の世紀」は1995年に第11集まで放送された人気シリーズであり、今回その第3集のモノクロ映像をAI技術を利用してカラー化した。
映像の世紀 第3集「それはマンハッタンから始まった」

感想
25年以上前に放送されたこのシリーズは、確か観た覚えがあるが、まだアメブロ運用前なのでレビューはしていない。
当時の世界の状況が、カラー化されることにより現実感をもって迫って来る。ただ、この作業は膨大な手間がかかり、全シリーズにまでは手が回らないだろう。
ラジオと共に繁栄を享受して来たアメリカの崩壊。20年代の終焉。
4月3日15:05に再放送される

内容
1995年に放送された「映像の世紀」アメリカが世界恐慌で奈落の底に突き落とされた時代である第3集を、AIを使って自動で色付け。

それには研究者も考証に加わった。

カラー化により私たちにも身近な映像となった。

アメリカの最も華やかな時。その後の闇。

第一次世界大戦後、欧州からの移民増大(約束の新天地)
エリス島に移民局があり、そこからマンハッタンに渡る。1920年代。

大衆の欲望が噴出。


1919年、第一次大戦帰還兵の歓迎パレード。

アメリカこそが最高の国。
帰還兵の中に黒人だけの第369連隊があった。ジャズ演奏で有名になる。フランスをジャズで征服。パレードには100万人が出迎え。
だが黒人への偏見が消えたわけではない。

黒人の多くはハーレム(マンハッタン北部)に住む。

元々は白人の町だったが、戦時の労働力不足で黒人が流れ込んだ。
ハーレムでのジャズ演奏。「コットン・クラブ」綿摘みの歌。
キャズ・キャロウェイ(マイケル・ジャクソンにも影響を与えた)
デューク・エリントン(ジャズバンド)

摩天楼建設は1900年頃から始まる。
20年代には建設ラッシュ。

第一次大戦を境に20世紀都市の原形が出来上がる。

1919/1月、第一次大戦の戦後処理(ベルサイユ会議)米大統領ウィルソンの理想主義は不支持。
アメリカ 経済国力増大に走る。ドイツ。賠償に苦しむ。
ソ連 干ばつで餓死者300万。米が100万人分の食料で助ける(米人捕虜釈放が条件)
1921/5月、裕仁皇太子が英国訪問。世界に日本を誇示した。


モラル革命。引き揚げ者が享楽気分を持ち込んだ。

チャールストンの流行。

その原因はラジオ。1920年秋、ピッツバーグで始まった。
大統領選挙の開票速報に始まりスポーツ、音楽等に拡大(耳障りとの批判も)
女性は大胆に(デート、電話、ダンス)良家の娘がすることか・・・・


ヒーロー誕生。ジャック・デンプシー(ボクシング:デンプシーロール)

スポーツ大イベントのきっかけ。チャンプを作るのは大衆。

1926年秋の放送では10人が心臓マヒで死んだ。


大リーグ。ベーブ・ルースのHR通算714本。

ヤンキーズのもう一人ルー・ゲーリック。

ブロードウェーはミュージカルの中心になって行った。ラジオで流せる。
ジョージ・ガーシュウイン。ジャズと欧州音楽の融合

ラプソティ・イン・ブルー
ジャズ・エイジ(1920年代)は陰の側面も抱えた。
不寛容、移民制限。労働者デモ。最もストライキが多い時代。

大衆は不安を抱いた。
ロシア革命(1917年)1920年ウォール街テロ事件。

共産主義者のせいにされた。
M・パーマー司法長官による共産主義者排斥。

1925年KKK団発足(会員500万)
米国生まれのプロテスタント。生粋のアメリカ人(移民の不安を利用)
1921年、オクラホマで黒人襲撃。リンチ。黒人蔑視。

禁酒法。1920/1月に施行。1927年まで27州に導入された。

真の狙いは移民の飲酒摘発。もう一つは戦争対応での穀物不足。

密造酒で1,500人以上が死んだ(毒性により)
誰も法律を気にしていなかった(モグり酒場の経営者)薬局を通して入手(医療偽装)。
状況をスコット・フィッツジェラルドが表現

(これ以上幸せにはなれない:空気感)
禁酒法は悪の組織に莫大な利益をもたらした

→アル・カポネ。のちに逮捕(容疑5,000件)

1923年。関東大震災。死者・行方不明者10万超。

朝鮮人暴動の流言で多数殺された。
1925年。ジョセフィン・ベーカー。アメリカが生んだ初のSEXシンボル。
レーニンが53歳で死去。スターリンが権力を一手に。1929年。

ヒトラーが支持を獲得。イタリア、ムッソリーニが党内独裁。

土地ブーム。スキャンダリズム。ラジオ、新聞からニュース入手。

手っ取り早く稼ぐ。NY証券取引所開設。

株式に対する興味。市民、大衆は暴落を予想できず。
1927年。史上最高取引高。物価上昇。信用貸し。

10万しかないのに100万借りる。
建築ブーム。家電品は主婦に自由時間を与えた。

地方でも同じファッション。
カタログ販売(世界の百貨店)デートに金を浪費する。

大衆はラジオに情報を求める。三つの出来事。
1926/8月 ブロードウェーに10万人。

ルドルフ・バレンチノの葬儀(ただの好奇心)

1925/2月 フロリド・コリンズが洞窟で足を挟まれた。

20日間、死に至るまで報道。
1925/7月 テネシーでの裁判。進化論を教える事を禁止する法律。ある教師が人の先祖はサルだと発表→裁判は注目され全米に中継された。教師敗訴。法律廃止までに40年を要した。

1928(S3)年。昭和天皇即位式。東京モダンガール。

上野-浅草間地下鉄開通。
満州への海外投資誘致。満州 奉天が発火点。

日本にとって資源の宝庫。国家戦略。


同年、張作霖爆殺事件発生。
1929年。ツェッペリン号が東京を訪れる。
1927年。芥川龍之介自殺。ぼんやりとした不安。
1927/5/20リンドバーグによるNY-パリ間無着陸飛行。

ル・ブールジュ飛行場に数万の観衆。
帰国に米軍巡洋艦が使われた。アメリカを代表する英雄。

控えめな態度が清々しい。


1929年。好景気は続く。貯蓄無視。株を買い続ける市民。
9/3に最高値を記録。その後小さな下落。みなその先を予見できず。
ウォールストリート。1929/10/24 株が大暴落。
その5日後からが恐慌の始まり。10/30とりつけ騒ぎ。

 

アメリカが遂に破綻。世界に通知。
繁栄から奈落へ。大恐慌の始まりで1920年代の幕が閉じる。

アメリカから始まった恐慌は、またたく間に全世界に広がる。
やがてファシズムも広がって行く・・・・

 

 

 

 


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