感想
視聴したのは半年ほど前だが非常に感銘を受け、消せずに残している。
月に大量の氷が存在すると発表されたのは2018年。
若い科学者が10年前のデータから導き出した。
月に基地を作って酸素と燃料を作り、そこから火星に向かう・・・・
てなSF映画があった(アド・アストラ)
そんな時代が現実のものになる。
だがこのコロナ禍で、計画の先送りは避けられないか・・・
番組内容
オープニング曲:ドビュッシー「月の光」
40億年以上地球に寄り添っている「月」
File 1「不毛の月面に眠る水資源」
突き止めたのはハワイ大 李 師(リ・シュワイ)博士。
日本の月探査衛星「かぐや」 二つのカメラで月の立体地形を記録していた。場所ごとの日照率も判る。
その情報の中にあった「永久影領域」。
クレーターの底には永久に光が届かない。
インドの月探査機「チャンドラヤーン1号」では月面から反射される光の計測を行っていた。
この二つを組み合わせて永久影領域からの光を抽出(反射光)。
その波長分析結果が「氷」。
観測データは10年前のもので、本発表は2018年。詳細はコチラ
極地に一億トン程度の氷があるという。
なぜこんなに大量の氷があるのか。
仮説
①原始地球に惑星が衝突し、月が分離した時に取り込まれた
②彗星の衝突(ほとんどか氷)
③太陽風の水素イオンと月岩石の酸素が化学反応
どうやって利用するか
永久影領域の極地は常に日照のある場所がある(地軸傾き1.5°)
ここに太陽光発電設備を作り、氷を溶かす。
更に電気分解で水素と酸素を得る。
これが世界を「ムーン・ラッシュ」に駆り立てる。
中国 2019/1 月の南極付近に探査機送り込み→地質調査
インド チャンドラヤーン2号→着陸失敗
JAXAも2020年台に共同で参加予定
File 2「月開拓への玄関口(ゲートウェイ)」
アメリカ 2024年までに自国民を月に送る計画(リーダーシップの発揮)
月軌道にステーションを構築(各国協力)
問題点
地球軌道のステーションに対し、格段に遠い(38万キロ)
超大型ロケットの開発「スペース・ローンチ・システム」
スペースシャトルの6倍の積載。
民間企業の活用。経済活性化。
File 3「人類共通の月面村」
ESA(ヨーロッパ宇宙機関)が取りまとめ、共同体を運用
日本企業の取り組み
清水建設 1987年から工法検討
地上での自動建造を確立→月面への応用。
トヨタ 水素燃料の自動車を既に市販。
「科学に国境はない」 「共有し、真理に近づく」
月面探査は国と国との信頼を強める機会になる。