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Channel: 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)
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NHKスペシャル 人体II "遺伝子"1集5/5、2集5/12放送

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第1集 あなたの中の宝物“トレジャーDNA” 5/5放送

 

番組詳報
ナビゲーター:タモリ、山中伸弥  ゲスト:鈴木亮平、石原さとみ
DNA(デオキシリボ核酸)は生物の遺伝情報の核となる物質だが、その中の遺伝子である二重らぜん構造は全体の2%にしかすぎない。
今までゴミだとされて来た、残りの98%に重要な役割りがある。
・人の顔の形を決める(鈴木の唾液だけでそっくりの顔輪郭が作れる)
・喫煙時の肺をガンから守る、防御的DNA(タバコ喫っても長寿)
・コーヒーの健康感度、潜水能力(インドネシア バシャウ族。一般人より脾臓が1.5倍大きい))

突然変異の謎
子は両親から半分づつの遺伝子を継承するが、受精時にそのうちの約70個で突然変異が起きる。それは先の98%の中で発生。
バシャウ族:突然変異はランダムに起きるが、水に潜る生活で、より多くが生き残る事となり定着。
他の例

エスキモー(肉主体の生活)、ペストからの生き残り(誰かは生き残る)
新薬開発
・血糖を下げる薬。体内で糖を作らず体外に排出する人の研究→新薬
現在、病気の原因を持っていても(難病)発病しない人が13人存在。エイズにならない人もいる。
病気になっていない人を見つける(発想の転換)

 

感想
どんどん解明がすすんでいる遺伝子でも、まだこれほど未知の部分があるとの認識がなかった。
今回もっと驚いたのは、受精により必然的に発生する突然変異。ダーウィンの進化論に依らなくても、数世代で新奇な特徴を獲得出来るとなれば、淘汰のスピードは格段に速くなる。
進化の話になると、どうしても「第四間氷期」を思い出す・・・

 

 


第2集  ”DNAスイッチ”が運命を変える 5/12放送

 

番組詳報
ナビゲーター:タモリ、山中伸弥  ゲスト:阿部サダヲ、石原さとみ
DNAスイッチはエピジェネティクス(後成遺伝学)と言われ、人の持つ性質のON-OFFに関わる(音楽の能力、ガンのなり難さ等)。
メカニズム:基本DNAを読み取り、その性質を持った物質が合成される。それを阻害する物質(DNAメチル化酵素)が付着すると遺伝子同士が結合し、折り畳まれて読み取り不可となる。
DNAメチル化酵素以外でもDNAスイッチ制御出来る場合あり

→食事、運動等。ミツバチは一匹だけ女王蜂→ローヤルゼリーを食べる事で女王蜂になる。
DNAに直接作用する薬も開発されている。日本では白血病用が承認されている。

 

運命を変える方法
記憶力→運動をするとDNAメチル化酵素が減って記憶力アップ。

音楽能力は、いい音楽をたくさん聴くと良くなる。
精子トレーニング
メタボのDNAスイッチを変える。カロリー大で育った祖母世代のマウスで子、孫に肥満が継承される。
恐怖の経験が遺伝する
マウスで恐怖を与えた時に臭いを嗅がす→子の世代で臭い嗅いだだけで恐怖。
一卵性双生児の宇宙パイロットの一人が、一年以上宇宙生活

→血液中の数千の因子で他の兄弟とスイッチ状態が変化(ガン防止、造骨等)。未知の環境に適応するため?(進化よりも早い適応)

 

感想
今まで遺伝・進化だと思っていた様な資質の違いが、実はDNAスイッチだったというのは驚き。
デブの子はデブ・・・・・・か

 

 

 

 


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