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Channel: 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)
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家族はつらいよ2   2017年

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今年の「家族はつらいよ3-妻よ薔薇のように」に関連して、シリーズ2作目をTV放送していたので視聴。


監督 山田洋次
脚本 山田洋次、平松恵美子
音楽 久石譲

 

キャスト
平田周造       - 橋爪功     父
平田富子       - 吉行和子    母。周造の妻
平田幸之助     - 西村雅彦    長男
平田史枝       - 夏川結衣        幸之助の妻
金井成子       - 中嶋朋子        長女。税理士
金井泰蔵       - 林家正蔵        成子の夫。
平田庄太       - 妻夫木聡        次男。ピアノ調律師
平田憲子       - 蒼井優           庄太の妻 看護師
加代              - 風吹ジュン      居酒屋の女将
丸田吟平      - 小林稔侍      周造の旧友
向井                 - 有薗芳記      周造の旧友
刑事                  - 劇団ひとり
葬儀社職員        - 北山雅康
火葬場作業員      - 笑福亭鶴瓶

 

 

予告編


あらすじ
息子、幸之助のオーデコロンを付けて外出する周造。朝のラジオ体操で、居酒屋「かよ」の女将加代に会うのが楽しみ。
周造の車のこすり傷が増えているのを心配する嫁の史枝。免許返納をやんわりと勧めるが、全く効果なし。

妻の富子は、友人たち数人と北欧へオーロラを見に行く準備で忙しい(周造は寒い所が嫌い)。

 

呼ばれて実家に帰り、周造に免許返納の話をする成子夫婦、庄太夫婦。周造が庄太に車をやる、と言うが、それは買い替えのためだと言う。あきれる庄太。

 

富子が旅行に出たため、加代を誘い、車で昼食に出掛ける周造だが、いつもの道が道路工事で、回り道の案内をする作業員。その作業員を見て驚く周造。高校の時の同級生、丸田だった。

逃げるように仕事に戻る丸田。呉服屋で羽振りが良かったが、事業に失敗したと説明する周造。
話に気を取られているうちに、前で停車したダンプと接触。

加代の機転で、二万ほどの金で話をつける。

 

居酒屋「かよ」で、高校の同級生向井と飲んでいる周造。

丸田の件、翌日行ったらもう別の現場に行っていた話をすると、向井の弟が探偵をしているという。
調べの結果、丸田はボロアパートで一人暮らし。

生活のために道路作業員をしている。周造と同じ七十三歳。

 

有志を集め、丸田を囲んで同窓会を開く周造。

二次会で向井、丸田を「かよ」に連れて行く周造。


丸田は高校でのマドンナ、高野節子と結婚していたが離婚。呉服屋を畳んで事業を始めたが、バブルがはじけて逃げ回った。娘が一人いたが離婚で元妻が引き取った。
向井に逃げられ、丸田を家に連れて来る周造。

 

翌朝。幸之助が、周造の免許問題で兄弟に召集をかけていたため、成子夫婦、庄太夫婦が実家を訪れる。
横になっている丸田の横を抜けて一階の便所に入る周造。
上で寝ている丸田の事は誰も知らない。

帰ってもらうよう起こして来て、と史枝に頼まれて庄太が二階に行くが、蒼ざめて戻って来る。死んでいると言うが、誰も信じない。
看護師の憲子が確認に行き、ようやく死んでいる事を皆が信じた。

救急車を呼ぶ史枝。
ショックを受ける周造だが、回りのみんなの態度は冷ややか。

 

救急車が来るが、完全に死んでいるため現場検証の扱いになり、専任の刑事と係官が来る。事件性はないとされ、死体を引き取って行った。
間の悪い時に届く昼食用のうな重。

死体を階段から降ろす現場に直面して、逃げ出すうなぎ屋の店員。

 

行きがかり上、丸田のアパートと警察へ関係者と同行する庄太と憲子。丸田の親族は引き取りを拒否。

この場合、自治体による最低限の葬式、火葬が行われる。
翌日の火葬に立ち会ってもらえないかと家族に頭を下げる周造。

庄太と憲子が行ってくれると言うが、他の返事はない。

 

翌日の火葬場。結局幸之助夫婦、成子夫婦も立合いに来たが、肝心の周造が居ない。
上海出張を控えている幸之助が、せかして始めようとした時、周造の運転する車が飛び込んで来た。同窓生の向井と持って来たのは多量のぎんなん。丸田が大好きで「かよ」でもたくさん食べていた。

 

火葬が始まると、中からポン、ポンという音。あわてて飛び出す作業員。周造がぎんなんを入れたというのを聞いてナットク。
周造に「免許返上の件は帰ってから」と言い置いて、タクシーで空港に向かう幸之助。

 

 

感想
2作目は劇場で観ていなかった。
1作目は、妻の富子から「プレゼントは離婚届が欲しい」と言われて巻き起こるドタバタ。これには本当に劇場で良く笑った。

 

ただこの2作目はちょっとビミョー・・・・
そもそも基本ネタが、事業に失敗して道路工事の棒振りをしていた同級生の死。
いくら小ネタを挟んで笑いを取っても、口から血を流してこと切れている丸田の姿を見てからは、全く笑えなくなってしまった。
だから、ぎんなんの爆ぜる音で飛び出して来た、作業員の鶴瓶を見ても、爆笑出来ない(せいぜい微笑)。

 

しかしこの映画、まだ去年だったからギリギリ免許返納ネタで笑えたろうが、この一年で高齢運転者が起こす、死亡が絡む事故の続出で、もし今年に公開していたら、喜劇としては少し厳しかったかも知れない。

 

オマケ
周造のクルマは「孤狼の血」にも出て来たトヨタ・マークⅡ。でもこすったり、ぶつけたりでさんざんな状態(ちょっとかわいそう)。

 

 


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