感想
何の気なしに観始めたが、意外に濃い内容なので改めてNHK+で再視聴して画像もゲット。
チャットGPTについては以前以下でレビュー
この時は知性を高めるエッセンスは「次の単語を予測する」だったが、医療AIでも病気の予測にそのまんま使える。
AIがまことしやかなウソをつくというのも「さもありなん」
要は使い方の問題。
内容
司会:桑子真帆
解説:宮田裕章 慶応義塾大学医学部 教授
3ケ月間原因不明の腹痛に悩む女性(医者はストレスと言った)
女性がAI搭載アプリで調べて導き出した可能性は子宮内膜症。
その後専門治療に結び付いた。
今、続々と医療AIが誕生している。縫合を担えるAIも。
喉の画像を撮影するだけで、数秒で診断可能。
長崎 五島列島の山内診療所。大腸内視鏡にAIが搭載されている。画像の僅かな変異で病変を指摘→切除。
肩を打った女性のレントゲン写真で、AIが肺の異常を指摘→肺マック病の診断。「さすがAI」と驚く女性。
専門外でも診断が可能。今では「相棒」と言う医師。
がん治療の場でも活用されている。
年間3万もの献体が集まる「がん研究会有明病院」
リンパ節の組織検査。がん進行度判断には重要→1人60ケ所。
AIによる検査を活用。がん領域を赤く示す。
22万枚のデータと照合し転移を探す。見落としがない。
新たなAIが病気を発見
専用アプリに問診結果を打ち込む→医療情報と照合。
→診察時には病名候補が15列挙されている。
経験も踏まえ「ぜんそく」と診断された。
AIはディープラーニングと相性がいい。
ただしどれぐらい信じていいか→あくまでもサポート。
アメリカの例。チャットGPTと医師とのやりとり。
心臓手術に関する質問の答えで文献を示したAI
情報の要約は優れているが、診断が預けられるかは難しい。
過信しない。間違いを前提にする。
米での動き。2023/10月、バイデン大統領が医療AIによる開発に新たな基準を設ける様求めた。
ミネソタ メイヨークリニック。AI機器開発をグーグルとのコラボで行う事を表明→全ての患者に最良の医療を提供する。
目指すのは予測医療。1億人の患者データを活用して問診→3年後に心不全を引き起こすとの予測(対策含めた医療の提供)
文章の次の単語を予測するのと同じ。
AIによる新薬開発も可能
がん治療薬→原因となる遺伝子情報を予測
400のがん細胞の画像を元に10万の遺伝子情報生成
→発生原因導出→新薬開発。
日本ではAI活用の安全性を高める方針。
AIに学ばせるデータの質を上げる(希少疾患も含む)
僅かな手掛かりでも見つける(専門家が作り込む)
間違いを許容する
いけないのはブラックボックス化(間違いの原因が分からない)
データを持って検証。何が起きたのかのチェック。
日本とアメリカのスタンスの違い(日本は正規データを重視)
天気予報に例えて
2日後ぐらいならかなりの高精度→1ケ月後は参考程度。
「あたりをつける」という使い方もある。
キーワードは「生きるを支える」
これまでは病気になってから動き出した。
これからはその手前から明らかにする。
AI頼りは良くない。人間の力が必要。生活に活用して行く。