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Channel: 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)
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名車再生!「ダラック・タイプL」BS11 10/21放送

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名車再生!クラシックカーディーラーズ
「ダラック・タイプL」BS11 10/21放送

感想
今までの放送の中でも最古のクルマだろう。以前観ていたが、ちょっとイメージが違いすぎてレビューを見送っていた。
扱う車の100台目記念という事で、買い取ってレストアするのではなく、博物館クラスの車でイベントに参加するという趣向。

ラジエターは古風な作り。エンジンも1気筒!
そしてウォーターポンプは「インペラ」と言っているがベーンが上下して圧縮室容積を変えるもの。私が車を買った頃のウォーターポンプはトロコイド式だった(こんなヤツ)


今リコールで大騒ぎしているデンソーのウォーターポンプは非接触のターボ式。



木製スポークの修理には驚いた。エドが水かけてるし(笑)
マイクとエドがレースに参戦している時の楽しそうな姿に「乾杯!」
いくら儲けたとか毎回やってるので、こういう回もいいもんだ。


内容
1905年製造以前のレストアを100台記念として取り上げる。
有名なベテランカーが出る映画「おかしなおかしな自動車競争」

がきっかけでダラックのファンが増えたという。

エドがメカニックを目指すきっかけになったとか。

 

レストアした車で、映画の題材でもあった「ロンドンtoブライトン100キロレース」に挑む事にした。

車は「自動車博物館」から借りる(18万ポンドの価値がある!)
1903年式のダラック。8馬力 1気筒。
キュレーター(管理者)のマイケル・ベンさんが了承してくれた。


前のコースでテストドライブするが、クランク始動でエンジンかからず、助けを借りて押し掛けでスタート。

あちこちトラブルの気配。「ものすごい挑戦だ」とエド。

まずタイヤのガタ。ベアリング、軸のチェック。状態はいい。

タイヤ単体にした時、木製スポークにガタ。水槽に浸漬させる。


オーバーヒート気味だったのでラジエター調査から。


洗浄の結果漏れや内部汚れはない。
 

ウォーターポンプを開いたところ、シール機構のインペラが摩耗して気密が保てなくなっていた。

 

パーツ加工業者ナイジェルさんを訪ねるマイク。
インペラが痛み、シャフトもかなり摩耗しているので交換が必要。手作りするしかない。価格は決まっておらず作業時間次第。
シャフトは丸棒の鋼材から旋盤で加工。

インペラは真鍮削り出し。見事に部品完成。


エンジン部品を再組立てし、エンジン始動。数度のトライでかかった。30分ほど回してオーバーヒートしない事を確認。
 

木製スポークは2日間浸漬させても不完全。専門家に依頼。
皇室の馬車のメンテも行うグレッグさんに見せる。1個はokだったがもう1個のスポーク外径が縮んでいるという。新たにスポーク外径を増し、加熱したホイールを嵌め込み水で急冷→密着ok。




昔のライトはオイルを燃やしてランプとしていたが、今回外形を3Dプリンターで作りLEDライトで点灯させる。


車が完成したのでイギリス王室自動車クラブでテストドライブ。何度もエンスト。走行会まであと2日・・・・

ラン当日の午前6時。400台あまりが集結。
「ロンドンtoブライトン ベテランカーラン」午前7時スタート。


このレースは1896年から始まった。
順調に走る2人だが、スピード防止帯の衝撃でガソリンタンクからの配管が外れてしまった。

トラブルを予測して工具類を持参していたエドが応急処置。

再び走行再開。足がしびれ時折り立つエド。

難所はクレイトンヒル(上り坂)その手前でエンスト。
ウォーターポンプを修理してくれたナイジェルさんの救援。

プラグ交換し、痛んでいたポイントも修理。

一発でエンジンがかかり復活!


そしてクレイトンヒルに差し掛かる。

負荷を減らすためマイクが降りる。


最後にはエドも降りて車を押す。

ようやく峠を乗り切った。
時間切れの15分前に何とかゴール!

喜び合うマイクとエド。

 

今回のレストアに要した費用は1517ポンド。
今までプールして来た利益から捻出した。

 

 

 

 


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