感想
最近サンマの漁獲が激減していると聞いて心配している。温暖化
で回遊ルート変更になったせいだろう。
サケの稚魚の件は驚いた。
サバに食われたんでは全く、切ないことこの上ない・・・
「スタミナトンネル」は興味深かった(カワイそうだけど・・・)
そういえばつい最近、北海道でサケが大漁のニュース(コチラ)
岩手での対策が早速効果を現した?(早すぎるだろう)
内容
近年、魚の漁獲量の減り方がひどい。
原因の一つが海の温暖化。
30年前に対し2~4℃アップしている。
函館のスルメイカ漁。かつては一晩で1トン獲れたのが、今年7月はその1/10以下。海がおかしいと言う漁師。
海水温の影響で回遊経路が変わった。例年は九州の北で産卵して北上するが、エサ場の温度域が日本から離れた。
一方ブリが大漁になる。
今までは長崎、島根が上位だったのが、2年前北海道が1位に。
だがブリの多くは6キロ以下。脂が乗る前に取るから買い叩かれる。
魚の間でも生存競争
宮城石巻ではサバが10年前の千倍獲れる。
その一方で消滅の危機となっているサケ。
稚魚の放流を行っているが、この一年で漁獲量1/46に。
調査の結果、サバがサケの稚魚を食べている事が判明。
魚に何が起きているか
全貌をとらえるため、環境DNA調査を全国1,200ケ所で実施。
海水を採取し、その中の細胞片等から魚のDNA情報を分析する。対象とした魚は50種。
2017年と2020年の比較では、多くの魚の生息域が北に移っている。
中には南に移ったものもいる→居場所を奪われたか?
バケツ一杯の海水でかなりの調査が出来る。
水産業の決断。大阪の貿易会社。多くは外国人。社長の孫さん。
新たなる販路を求めて石巻に行った。
サバは通常、小さいものはエサにしかならず。だが200~500gのサイズを好む国がある→ベトナム
塩水を入れた鍋で火を通して市場に出す。
それを入れる専用の竹ザルに入るサイズが必須。
またエジプト、ナイジェリアにも販路が広がる。
売上げが2~3倍となり「孫さんには感謝」
サケが激減した岩手は復活を模索。
エサとなるプランクトンがサケのところまで下りて来ない。
飢餓状態の幼魚が多い。
また放流間もない稚魚がサバのエサになる→泳ぎの強化
体重1gの稚魚を通称「スタミナトンネル」で泳がせる。
25cm/秒の流速で泳げれば逃げられるが、20でギブアップ。
よって稚魚を2g以上に育ててから放流する方針に。
また、流れのある水槽を用いて泳ぎを「鍛える」
それが今年の春放流された。成果が分かるのは4年後。
地元の飲食店でも工夫。
宮城で多く獲れる様になったタチウオ→蒲焼き重に。
岩手で獲れるシイラはフライにするとチキンカツ風に。
消費者側も受け入れる工夫が必要。
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