原題: The Living Daylights
監督 ジョン・グレン
脚本 リチャード・メイボーム、マイケル・G・ウィルソン
原作 イアン・フレミング
音楽 ジョン・バリー
主題歌 「The Living Daylights」a-ha
ジェームズ・ボンド - ティモシー・ダルトン
カーラ・ミロヴィ - マリアム・ダボ
ゲオルギ・コスコフ将軍 - ジェローン・クラッベ
ブラッド・ウィティカー - ジョー・ドン・ベイカー
ネクロス - アンドレアス・ウィズニュースキー
カムラン・シャー - アート・マリック
ソーンダース - トーマス・ウィズリー
フェリックス・ライター - ジョン・テリー
レオニード・プーシキン将軍 - ジョン・リス=デイヴィス
M - ロバート・ブラウン
グレイ国防大臣 - ジョフリー・キーン
Q - デスモンド・リュウェリン
マネーペニー - キャロライン・ブリス
ゴーゴル将軍 - ウォルター・ゴテル
感想
4代目ボンドとして本作と次作の「消されたライセンス」に主演したティモシー・ダルトン。
本作を観た故ダイアナ妃が「最もボンドらしい」と評したという。
ロジャー・ムーアからかなり若返り、アクションのキレもいい。ただ、ちょっと冷たい印象は女性と絡む時にややぎこちない。それでもカーラとの距離感を少しづつ詰めて行く感覚は好ましい。
今回からマネーペニーがグッと若くなって、ボンドとの絡みも色っぽい展開になるかと思ったが、ダルトン版は「やや硬い」
基本ストーリーとしては、偽装亡命の裏で私腹を肥やすソ連高官を巡る話であり、従来のボンドシリーズの様な荒唐無稽さはないが、後半の輸送機におけるアクションは見せ場の連続で、十分に楽しめた。
本格スパイ映画として好きだと思う人も多いだろう。
オマケ
追跡車のボディをレーザー光線で切り離す場面では、なぜかタイヤだけは切られない!(そんなバカな)
あらすじ
NATOの潜入演習に参加するボンドら00メンバー3名。だが最初演習用の着色弾だったのが、実弾で撃たれて仲間の2名が死ぬ。辛くも攻撃をかわして暗殺者と戦い殺すボンド。
ソ連KGBの高官コスコフ将軍が、亡命の協力依頼にボンドを指名。
同僚のソーンダースと任務にあたるボンド。
クラシック演奏会から脱出するコスコフを援護するが、演奏会でチェロを弾いていた女が窓から狙撃しようとしていた。
射撃の素人だと判断し、銃を落としただけで女を殺さなかったボンド。
当のコスコフはQのアイデアにより、天然ガスパイプラインで亡命に成功する。
コスコフがMらに話したのは、新たにKGBトップとなったプーシキン将軍が、英米のスパイ殲滅を計画しているとの内容。直後にコスコフは、牛乳配達員に化けた殺し屋のネクロスに拉致された。
プーシキン暗殺を命じるMだが、不自然さを感じるボンド。表面上は任務を受け、暗殺未遂を行った女カーラと接触するボンド。
カーラはコスコフの恋人であり、暗殺は偽装で銃も空砲だったという。
元々この亡命は仕組まれたものであり、カーラと共にボンドも追われる立場となる。
ボンドカーで危機をかわしつつも、最後は楽器ケースをソリにしてオーストラリア国境を越えるボンドとカーラ。
西側で、コスコフが武器商人のウィティカーと組んで密輸を行っていた事を掴むボンド。
公金に手をつけていたコスコフは、疑いを押し付けるためプーシキンを殺させたかった。
ボンドはプーシキンと手を組み、彼が殺されたという偽装を行った。
だがカーラがコスコフの甘言に騙されて裏切り、ボンドはアフガニスタンのソ連基地に連行される。そこで同じく投獄されていた抵抗組織の幹部カムランと知り合うボンド。
脱出する時にカムランを助けた事で抵抗組織と合流するボンド。
コスコフは、アフガンの密売組織からアヘンを買って裏金を稼いでいた。その取引きの現場を襲う計画をカムランたちと実行するボンド。
取引き後の、アヘンを積んだ輸送機に乗り込むボンド。
そこにカーラがジープで乗り込んだ。
機内に隠れていたネクロスとの死闘の末、倒して輸送機から落とすボンド。
輸送機から爆弾を落としてカムランたちを支援したボンドだが、燃料切れとなる。
落ちる輸送機から決死の脱出をするボンドとカーラ。
パキスタンに脱出後、CIAのフェリックス・ライターの協力でウィティカーのアジトを急襲したボンドは彼を倒す。
駆け付けたプーシキンに逮捕されるコスコフ。
亡命を果たし、演奏会で銃弾の跡が残るチェロを演奏したカーラ。
控室で迎えるボンド。