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Channel: 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)
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ヒューマニエンス40億年のたくらみ「“膜”それは生命の真理」BSP 4/5放送

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感想
「膜」に注目した生命進化に対する考察。
今回は分かり易く、知識として非常に有益だった。
基底膜というと我が持病の「膜性増殖性糸球体腎炎」の膜が基底膜の事。これが濾過に重要な役割りをするのだが、それが肥厚して行くという病変。
羊膜についてもすごく印象に残った。ヒトが海と繋がっている証拠。生命の精妙さには圧倒される。

内容
司会 織田裕二、藤井彩子
出演 稲垣えみ子
解説 中野明彦、藤原裕展、栗木隆気、北岡裕子

生命の陰の主役は「膜」 全ての生物は膜で出来ている。


生命誕生時、単細胞生物が膜を持つ。外と中を区切る(形を保つ)

大腸菌→細胞膜の外に細胞壁。硬い膜で中身を保護。

ヒトの細胞は細胞壁をなくした。
ミトコンドリアは当初外にあった(酸素と栄養を取り込んでエネルギーを生む)→膜で包んで中に取り込む。柔かいことでDNAも包める。
生命発生から今の人類まで40億年。柔かい膜が出来たのは20億年前。あることがそれを促した。

 


その時期にシアノバクテリアが大繁殖→酸素を作り出す(有害)
柔かい膜によりそれを取り込む(αプロテオバクテリアの酸素利用能力)

多細胞生物になった時に重要な膜→基底膜
心臓の例。外側に細胞膜があり、その内側に基底膜が裏打ちされている。この構造は細胞一つづつにもある。基底膜が細胞の居場所を決める。ジグソーパズルの台紙に番号が振ってあれば簡単に並べられる(ズルい!と織田)

 

毛穴を例に作用説明。


細胞間コミュニケーションも担う。社会インフラの様なもの。
細胞同士の接着剤としても作用。

生物が海中から上陸した(4億年前)最初は両生類。

水辺を離れられない(特に出産時)
それを克服したのが羊膜 哺乳類を羊膜類と分類。


赤ん坊を羊膜で包む(水確保の不便さから逃れる)

胎児が出す老廃物の処理も必要→尿膜絨毛膜


老廃物をを溜め、外から酸素、栄養を取り込む。
人間の「あと産」で羊膜も出て来る(胎盤に含まれる)
羊膜は三層構造(上皮+基底膜+細胞外マトリックス)
免疫反応が起こりにくい。母の免疫システムからの防御。


哺乳類になってからの膜の進化→横隔膜


体を肺と腹に分ける→呼吸しながら全力疾走できる。
爬虫類には横隔膜がないので早い動きを続けられない。

ヒトの進化。二足歩行により横隔膜が上下に動く。重力と腹筋の利用で呼吸を自由に操れる→言葉を生んだ。
謡曲の歌い手の解析。

 

 

今日の一曲
三浦透子 / 私は貴方 [Official Music Video]


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